エコアクション21 内部監査員研修 NPO法人大阪環境カウンセラー協会 理事 飯田哲也 (EA21審査人)
本日の次第 13:00~13:10 開会挨拶 13:10~13:30 環境経営の概要とEA21 資料:パワーポイント 13:00~13:10 開会挨拶 13:10~13:30 環境経営の概要とEA21 資料:パワーポイント 13:30~14:30 ガイドラインの説明とEA21文書 資料:EA21ガイドラインと文書(電子データで配布) 14:30~15:00 内部監査の効果的運用 15:00~15:10 休憩 15:10~16:10 内部監査手順とチェックリスト 16:10~16:20 関係企業グリーン化プログラムのお願い 16:20~17:00 質疑応答 個別相談
環境経営の概要とEA21
環境基本法 この法律は、環境の保全について、基本理念を定め、並びに国、地方 (目的)第一条 この法律は、環境の保全について、基本理念を定め、並びに国、地方 共団体、事業者及び国民の責務を明らかにするとともに、環境の保全に関す る施策の基本となる事項を定めることにより、環境の保全に関する施策を総合 的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来の国民の健康で文化的な生活 の確保に寄与するとともに人類の福祉に貢献することを目的とする。 (環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等)第四条 環境の保全は、社会経済活動その他の活動による環境への負荷をできる限り低減することその他の環境保全に関する行動が全ての者の公平な役割分担の下に自主的かつ積極的に行われるようになることによって、健全で恵み豊かな環境を維持しつつ、環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら持続的に発展することができる社会が構築されることを旨とし、及び科学的知見の充実の下に環境の保全上の支障が未然に防がれることを旨として、行われなければならない。
EA21の環境政策上の位置づけは? 環境基本計画(平成18年4月7日閣議決定) 環境報告ガイドライン(平成19年6月改正) 中小事業者における環境配慮型経営を推進するため、ISO14001 の他、中小事業者向けの環境マネジメントシステムであるエコアクション21の普及促進を図る。 環境報告ガイドライン(平成19年6月改正) エコアクション21に規定する「環境活動レポート」の要件を満たして作成・公表されたものは、環境報告書の範疇に含まれる。 21世紀環境立国戦略(平成19年6月閣議決定) エコアクション21を活用し、業種特性に対応しつつ中小企業における環境管理を促進する。 環境配慮促進法(平成17年4月1日施行) 中小企業者の環境情報公表の方法としてエコアクション21が位置付けられている。 産業廃棄物処理業者の評価制度(平成17年4月1日施行) ISO14001、エコアクション21またはこれと相互認証された環境マネジメントシステムの取得が条件
社会的ニーズに応えていることをやさしく、わかり易く伝える。 環境保全活動の考え方の変遷 1940年代 公害の修復 もったいない 経費削減のための省エネ・省資源 省エネ・省資源が環境保全活動であるとの認識 リオ宣言(1992) 環境基本法(1993) 地球温暖化などのメディア報道 ISO14001(1996) プリウス (1997) 地球環境や地域環境への興味 環境省設置 (2001) 教育・PRなどによる普及啓発 環境を配慮した事業や生活への手法転換 シャープ 亀山工場 (2004) 環境コミュニケーションの必要性 原発 自然エネルギー 環境情報の公開と共有 環境に順応して進化していること 社会的ニーズに応えていることをやさしく、わかり易く伝える。
この仕組みのひとつが「マネジメントシステム」(EA21) 社会的ニーズに応えるとは? (社会はどんな企業を求めているか。どんな企業と付き合いたいか。 どんな企業の製品・サービスなら購入したいか。) あるテーマ(事業・環境・品質・労働安全など)について 1.嘘をつかない誠実な会社(情報公開) 2.法規制を遵守している会社(違法、違反をていない) 3.あるテーマについて方針や目標を持っている会社 4.問題が発生しても解決できる会社(再発防止が確実にできる) 5.常に活動内容を改善し前進する会社(継続的改善) 6.社会に貢献していることをPRできる会社 7.上記のことを確実に実行している会社 (このことを証明できる、更に利害関係者に発信できる仕組みを持っている。) この仕組みのひとつが「マネジメントシステム」(EA21)
経営は環境のためではなく社会貢献をして儲けるための活動。 社会情勢に対応した経営は結果的に環境を配慮している。 これからの経営 社会情勢 経営維持の対策 電気料金が上がる ガソリン価格が上がる ガス料金が上がる 厳しい環境規制 (振動騒音・排ガス・排水・廃棄物・化学物質) 親会社からの要求 単独企業での限界 節電 燃費のよい車輛 効率のよい設備 法規制順守 要求に応える意思表示(改善) 外部への発信・連携(公表) 社会的ニーズ 経営方針の移行 現状と同じ経費で経営を存続させるためにはどうするか。 自社の製品サービス、取組をPR、外部へ発信するにはどうするか。 協働や連携で合理的な利益を上げるにはどうするか。 経営は環境のためではなく社会貢献をして儲けるための活動。 社会情勢に対応した経営は結果的に環境を配慮している。
(社会的ニーズに応えていることを外部に発信) 環境配慮(経営)の意味 何のために? 社長のためですか? 社会への貢献 (社会的ニーズに応えていることを外部に発信) 会社のためですか? 取引先のためですか? 地球のためですか? その結果が 環境経営企業 省エネ・省資源→経費削減 廃棄物削減→経費削減 化学物質管理→安全・安心 製品・サービス→環境配慮配慮 社会的信頼 本当は ・化石燃料がなくなっても ・原子力が使えなくなっても ・周囲の環境に対応して ・会社や産業界が今と変わりなく ・時代に適合した製品やサービスが提供できるような 経営をするためです。
持続可能な日本の戦略 ~持続可能な経済社会に向けた統合的な取組~ 循環型社会 低炭素社会 自然共生社会 温室効果ガス排出量 の大幅削減 自然の恵みの享受と継承 持続可能な社会 地球生態系と共生して、 持続的に成長・発展する 経済社会の実現 3Rを通じた資源循環 気候変動と生態系 気候変動とエネルギー・資源 生態系と環境負荷 <日本の戦略> 21世紀の環境立国戦略において、「持続可能な社会の実現」のために は、「低炭素社会」、「循環型社会」又は「自然共生社会」の実現に向け た取組を統合的に進めていくことが必要であるとしています。 持続可能な社会に向けて、各社会の実現を目指す取組を統合的に展開し、自然との共生を図りながら、人間社会における炭素も含めた物質循環を自然、そして地球の大きな循環に沿う形で健全なものとし、持続的に成長・ 展する社会の実現を図る 環境経営が求められている背景
EA21の特徴は何ですか? 統合型 環境経営システム 環境経営システム 環境影響評価システム 環境情報公開 体制 手続き 取組状況の 把握・評価 情報開示 ISO14001 環境会計 環境報告書 環境パフォーマンス評価 (二酸化炭素排出量などを把握評価) EA21は色部分を統合した本格的経営システム
EA21では何に取り組むのですか? 1.必要な環境への取組と行動を規定(必須要件) 2.環境コミュニケーションにも取り組むことを規定 必ず取組む行動 ①省エネルギー ②廃棄物削減(リサイクル) ③節水 ④有害化学物質の削減(※) ⑤グリーン購入(調達) (※) ⑥環境に配慮した製品・サービス(※) 必ず把握すべき項目 ①二酸化炭素排出量 ②廃棄物排出量 ③総排水量(水使用量) ④化学物質(※) (※) が2009年改訂で追加 環境関連法規の調査 遵法の確認と対応 2.環境コミュニケーションにも取り組むことを規定 他のEMSの要求事項にはない規定 環境活動レポートの作成と公表 環境経営に当たっての必須要件が含まれている 12
(環境)経営システムとはどのようなものですか? ~ (環境)目標を達成し継続的に改善するための仕組み~ PDCAサイクル 方針を定め 目標を設定し、実施計画を立て 役割と責任を決め、教育し、実施し 結果を評価し、見直し 継続的に改善する 経営に必要な手段 品質管理のためデミングらにより提唱された 環境を切り口にしたものが 環境経営(マネジメント)システム 継続的改善 目標の達成 見直し:Action 計画:Plan 点検・是正:Check 実施・運用:Do 13
EA21に取り組むための書類 ○:必須 作成日: 201*/*/** △:推奨 更新日: 項番 ガイドライン (コメントで要求事項を表示) ガイドライン (コメントで要求事項を表示) 様式番号 文 書 文書 記録 記 録 1 取組の対象組織・活動の明確化 1-01 取組の対象組織・活動 ○ 2 環境方針の策定 ― 環境方針 3 環境への負荷と環境への取組状況の把握及び評価 3-01 環境への負荷の自己チェックシート 3-02 環境への取組の自己チェックリスト 4 環境関連法規制等の取りまとめ 4-01 環境関連法規等の取りまとめ表/順守評価記録 11項で順守状況のチェック記録として用いる 5 環境目標及び環境活動計画の策定 5-01 環境活動計画書 11項の取組状況の確認及び問題点の是正記録を兼ねる 6 実施体制の構築 6-01 実施体制図 役割・権限・責任表 7 教育・訓練の実施 7-01 環境教育訓練計画/実績記録表 △ 7-02 環境教育・訓練記録 8 環境コミュニケーションの実施 8-01 外部コミュニケーション記録 9 実施及び運用 9-01 ○○手順書 10 環境上の緊急事態への準備及び対応 10-01 10-02 緊急事態記録 11 環境関連文書及び記録の作成・管理 11-01 環境関連文書・記録一覧表 12 取組状況の確認並びに問題点の是正及び予防 12-01 (内部監査書類) 問題点是正/予防処置票 12-02 13 代表者による全体の評価と見直し 13-01 代表者による全体評価と見直し記録 - 環境活動レポート
EA21の具体的な書類構成(分類)とPDCAサイクル 毎年、環境活動レポートで公表 やりたいこと、しなければならないことを決めて、だれが、いつ、何をするかなどのルールや役割をみんなで決める。 言い訳や反省したことを次の計画にいかすための方法を考える。 実行したことをみんなで振り返って言い訳や反省をする。 決めたルールはみんなで守って、みんなが必ず実行する。
環境経営システム導入のメリットはどのようなものがありますか? □PDCAにより改善が進む ・コストダウン(光熱費、廃棄物処理費、歩留向上等) ・製品・サービスへの環境配慮が進む ・従業員の改善への意識が向上 環境経営の必須項目 □リスク管理ができる ・コンプライアンス(遵法) ・事故・緊急事態への準備・対応 □利害関係者とのコミュニケーションが良くなる ・グリーン調達の基準に合致 ・環境活動レポートによる情報公開 ・利害関係者からの評価 □入札条件での加点、優良事業者制度、優遇融資制度 ・自治体による入札時の加点(兵庫県、滋賀県、和歌山県等) ・産業廃棄物業者の優良性評価 ・食品リサイクル優良事業者制度 しかし、計画したことを実行しないとメリットはありません。
全社的な環境経営のツールとなりますか? ~各部署でのテーマ(計画例)があります~ 業務・部門 主な環境活動(各項目についてPDCAを回す) 経営企画 環境を配慮した戦略、環境事業展開戦略 経理・財務 金融の優遇制度の活用、環境会計、エコファンド 人事 環境に配慮した人材の採用、環境教育、リスク対応能力訓練 総務 グリーン購入、清掃、廃棄物処理、5S活動 広告・宣伝 環境配慮企業PR、環境活動レポート活用 環境 環境経営システムの運用、環境法規制対応 販売 環境配慮型商品販売、環境重視マーケティング 商品設計 環境配慮型の設計(エコデザイン) 調達 グリーン調達、CSR調達 品質管理 品質改善提案→省資源・廃棄物削減・省エネ 製造 作業効率改善、歩留向上、不良率低減、稼働率向上、3S活動 外注管理 生産技術、環境対応設備導入、設備改善、品質改善 サービス サービス品質の向上、クレームの削減、作業効率化 業務改善は各目標達成の手段となる。改善活動は無限!
EA21で何がしたいかが重要 EA21は環境経営システム 環境を「ダシ」にして経営を改善するシステム 目標:何がどうなれば良いか 自社で、最優先で改善したいことは何か 環境目標 経費削減(環境負荷削減) コミュニケーション・教育訓練(役割責任、スキルアップ) 作業改善・業務改善(3S、体制、提案、レイアウトなど) 自社PR(グリーン調達、製品サービスへの環境配慮) 優先順位により、一つ一つ改善する。 テーマを絞ったチェック 目標達成のPDCA 内部監査
EA21ガイドラインと文書 資料:EA21ガイドラインと文書(電子データで配布)
内部監査の効果的運用 それでは、 具体的に内部監査について 一緒に考えてみましょう。 内部監査の効果的運用 それでは、 具体的に内部監査について 一緒に考えてみましょう。
内部監査に関する EA21ガイドラインの要求事項 <要求事項> 12.取組状況の確認並びに問題の是正及び予防 環境目標の達成状況、環境活動計画の実施状況及び環境経営システムの運用状況を、定期的に確認及び評価する。 環境関連法規等の遵守状況を定期的に確認及び評価する。 環境目標の達成、環境活動計画の実施及び環境経営システムの運用状況並びに環境関連法規等の遵守状況に問題がある場合は是正処置を行い、必要に応じて予防処置を実施する。 規模が比較的大きな組織※を対象にした要求事項 ・内部監査を実施する ※従業員数100人以上が一つの目安
なぜ、内部監査は必要なんでしょう。 各サイト、各部署で環境担当者が配置されている。 環境担当者が環境管理責任者にEA21活動、パフォーマンスなどを報告する。 環境管理責任者が社長に報告し、代表者見直しにより全社展開する。 本社 工場 支店 総務・経理 総務 営業 設計 製造 検査 品質管理 環境管理責任者 ○○会議(委員会) 報告 社長 代表者見直し 全社展開
内部監査が必要になる理由 ・部門やサイトで統一的な伝達や活動ができない。 管理責任者だけでは全社への周知やチェックができない。 管理責任者だけでは全社への周知やチェックができない。 環境担当者の役割や責任が明確でない。 環境担当者の力量が不足している。 ・部門やサイトで様々な業務をしており、部門やサイトで目標や目標達成手段が異なる。 チェックする項目が多く、管理責任者だけではチェックできない。 ・部門やサイトの独自のチェックは信頼性に欠ける。 ・社内でも、お互いの部署の考え方、違う部署の考え方や見方で新鮮な意見やアイデアが必要である。(他業務を外部から見る) 部署やサイトが沢山ある。 従業員数が多い。 組織的なルールが必要 内部監査 EA21では100人以上になると、必要としています。 ISOでは従業員数にかかわらず必須となっています。
EA21の内部監査 推奨事項 ・内部監査を実施する ※取組状況の確認及び評価を客観的に実施するため、可能な場合は、年に1回以 上、環境経営システム全体の状況を内部監査します。内部監査では、環境経営 システムがガイドラインで規定する要求事項及び組織が定めたルールに適合し ているか、環境目標が達成されているか(あるいは達成できるか)、環境活動計 画が適切に実施され、環境への取組及びシステムが継続的に改善されているか 等を中立的立場から監査の上評価し、その結果を代表者及び環境管理責任者に 報告します。 ISOの内部監査と違うところ ・内部監査の内容は推奨事項であること(絶対ではない) ・内部監査員、内部監査計画の規定がない ・比較的大きな組織(従業員数100人以上が一つの目安)だけに要求されている。
内部監査のルール(推奨事項) 環境管理責任者、代表者に結果を報告する。 客観的に実施(中立的立場)→自部門は監査出来ない。 実施頻度→可能な場合は年1回以上実施。 何を監査するか(環境経営システム全体の状況) 自社ルール 【システム】 環境経営システムがガイドラインで規定する要求事項及び組織が定めたルールに適合しているか。 【パフォーマンス】 環境目標が達成されているか(あるいは達成できるか)、環境活動計画が適切に実施され、環境への取組及びシステムが継続的に改善されているか等 環境管理責任者、代表者に結果を報告する。
内部監査の視点 システム監査 パフォーマンス監査 内部監査はPDCAの「C」に位置づけられる。 「C」はPDCAのすべてにおいて検証する。 内部監査の継続的改善についてもチェックされる。(内部監査チーム) 自社ルール システム監査 ガイドラインのシステムについては審査で審査人が実施している。 自社のルールは環境を「ダシ」にして自社が決めたものである。 *審査での指摘、コメント 経営や業務改善 パフォーマンス監査 取り組み目標や目標値は自社が決めたものである。 *環境を「ダシ」にするなら、何でもOK。
システム監査の視点 PDCAは機能しているか。(パフォーメンスは別) EA21ガイドラインの要求事項が守られているか。 自社で決めたルールは守られているか。 P PDCAシステムが計画されていることが重要。 ゴール(どうなればよい)をイメージした目標が計画されているか。 目標を達成するための手段、スケジュール、責任者などが決められているか。 C、Aで改善の必要な事項が計画に反映されているか。(次の目標への移行) D Pで決めたことが実行されているか。 (活動計画(自社ルール含む)、法規制、教育訓練、など) C 計画通りに実行されているか。(PDCAすべての実行) 実行されていない場合は原因は何か。 実行されている場合の原因は何か。 A Cの結果を踏まえて、次の計画に反映できるような指示や提案になっているか。 PDCAは機能しているか。(パフォーメンスは別)
パフォーマンス監査の視点 目標値は達成されているか。 目標達成手段は確実に実施されているか。 P 目標値、目標を達成するための手段は無理なく決められているか。 C、Aで改善の必要な事項が計画に反映されているか。(次の目標への移行) D Pで決めたことが実行されているか。 (活動計画(目標値、活動目標)) C 計画通りに実行されているか。(目標値、活動目標の検証) 目標達成されていない場合は原因は何か。 目標達成されている場合の原因は何か。 A Cの結果を踏まえて、次の計画に反映できるような指示や提案になっているか。(システムへの反映も含む) パフォーマンス達成への改善 システムの改善、目標の設定(妥当性)
あなたの会社は どんな内部監査が必要ですか? 内部監査で何がしたいですか?(社内で一番改善したいことが重要です。) コミュニケーション 教育訓練 確実な活動(PDCA) 活動の結果(パフォーマンス)が見える ・ 内部監査の結果、何がどうなれば良いのか決めていますか? 何かが確実に出来るようになる。 みんなが同じ認識になる いつでも同じ状態が保たれる それでは内部監査で何をチェックすればいいのですか? 重点的なチェック、効果的なチェック 何か一つに絞ってチェックする。
(一度にすべてではなく、優先順位に従った重点的チェック) 監査の基準 エコアクション21(一般・業種別)ガイドライン2009年版 組織が定めた手順・要領等 環境目標 目標達成手段 環境活動計画書 具体的なチェック項目が決まる。 (一度にすべてではなく、優先順位に従った重点的チェック) 内部監査手順とチェックリストの作成 □チェックリスト作成のポイント ・部署、役割・権限・責任に応じて必要な項目を抽出
内部監査のチェックイメージ C A P D 自社で一番改善したいテーマや活動を決めましたか? (どのような状態になればよいのか→目標) 現状又は実行したことをチェックしましたか? (何が出来て、何が出来なかったか、それはなぜか) C チェックの結果、どのようにすれば改善できるか、考えましたか? (意識、体制、教育訓練、コミュニケーションなど) A 考えたことを実行できるように計画しましたか? (無理なく、確実に実行できる手段、役割分担、スケジュール) P D 計画したことを確実に実行しましたか? (実行中の監視と活動チェック)
内部監査手順とチェックリスト
内部監査の方法(手順)は 効果を期待できる手順となっていますか? ・すべてをチェックしようとしていませんか。 ・自社で優先する改善を主体としたチェックリストになっていますか。 一律のサンプルチェックリストでは役に立たない。 EA21環境活動計画書を利用することもできます。 ・内部監査という呼び名に惑わされていませんか。 組織的に定期的に実施すればよい。 ・内部監査記録の留意点 PDCAが意識出来る帳票 前回の改善依頼がどのようになったかを記入する場所を設ける。(監査員確認欄) 環境面で改善してほしいこと(是正依頼) 是正依頼をどのように改善するか(計画)を記入する場所を設ける。(相談する)
内部監査サンプル文書 内部環境監査文書 (事前に電子データで配布しています) 内部監査サンプル文書 内部環境監査文書 (事前に電子データで配布しています)
内部監査手順に必要なこと 実施方法は組織が決めればよい(継続的改善) 内部監査を業務の改善の機会ととらえて活用する(有効性) 環境に関する(「ダシ」にした項目も含む)内部監査の計画 →いつ、だれが、どこを、どの程度、どのように実施するか計画する。 環境に関する内部監査の実施・報告 →内部監査員は一般に代表者(社長)から任命される。 →代表者に代わって各部門の環境に関する監査を行う。 →監査においては、優れた点の評価、改善すべき事項の指摘、 よりよくするための提案などの役割と権限が与えられる。 →内部監査の結果を代表者及び環境管理責任者に報告する。 中立性の観点から自部門の監査はしない。(自主的に実施することはよい) 実施方法は組織が決めればよい(継続的改善) 内部監査を業務の改善の機会ととらえて活用する(有効性) 遵法確認もついでに実施すると良い(相互チェックで)
内部監査チーム(員)の留意点 チェックリストだけの形式的な監査にこだわらず、有効な監査となるように心がける。 取組のよい点を見つけ評価する。 よい点は自部署に採用できないか検討する。 提案できる点があればどんどん提案する。
PDCAのスピードを上げればゴールは近い 継続的改善のイメージ ゴールするための段階的目標の設定 現状 目標 目標 ゴール C A P D C A P D C A P D PDCAのスピードを上げればゴールは近い 目標達成の条件 ・無理のない目標設定 ・社員全員の達成意識と協力 あるべき姿 どうなればよいか 理想の姿 代表者の強い意志 業務命令(トップダウン) 環境配慮は仕事である。
改善の視点 人的要因(ヒューマンエラー) 設備、機械、器具要因(メカニカルエラー) 仕組みの要因(システムエラー) うっかりミス、忘れた、聞いていない、経験不足 コミュニケーション、教育訓練、自覚(役割と責任) 設備、機械、器具要因(メカニカルエラー) 不良によるエネルギー、資源ロス、生産性劣化など 点検、整備、修繕、入れ替えなど 仕組みの要因(システムエラー) PDCAの欠落 人的要因(ヒューマンエラー)、設備、機械、器具要因(メカニカルエラー)の原因を取り除く仕組みの構築、改善
出来るだけ負担のない、効果的な内部監査の方法を見つける 内部監査はアイデアで実施できる すでに実施していることを利用 安全パトロール 衛生巡回 社内の定期会議 他のマネジメント監査 ・それでは、チェックリストは? 安全パトロール、衛生巡回などのチェックリストがあれば、 更に品質ISOの内部監査リストがあれば、 まず、既存のリストから環境に関連する項目を抽出する。 その中で、環境目標の達成手段となっているものをマークする。 活動計画書での目標達成手段で記載のない取り組みは、 新たに環境チェック項目として追記する。 出来るだけ負担のない、効果的な内部監査の方法を見つける
自社の内部監査は 適切な方法と思いましたか? 内部監査とは? 自社の必要に応じて 改善の優先順位を決めて 効果的に改善できる 自社独自のルールや方法で 定期的に実施する 総合的なチェックのことです。
それでは、 皆さんの会社で 内部監査による 効果的な継続的改善 を期待致します。 環境カウンセラー協会では内部監査に関する 個別相談、訪問研修、内部監査立ち合い研修 にも対応できます。 ご依頼をお待ちしています。 NPO法人 大阪環境カウンセラー協会 TEL:06-4391-0600 FAX:06-6543-0607 info@osaka-eca.org
関係企業グリーン化プログラムのお願い 中核となる企業・団体の呼びかけにより、サプライチェーンマネジメント(SCM)等の中で関係する事業者の中で、エコアクション21の認証・登録を目指す事業者を募り、地元のエコアクション21地域事務局と審査人の協力のもと、より多くの事業者が短期間で効率よくエコアクション21に取り組むための普及プログラムです。 中核となる企業・団体としては、関係する多くの事業者が一斉にエコアクション21に取り組むことにより、関係する事業者全体の二酸化炭素排出量、廃棄物排出量などの環境負荷の削減が図られるとともに、事業者の環境への取り組みの支援策としても有効です。 参加事業者は、地元のエコアクション21地域事務局が開催する「エコアクション21の塾」(集合形式で全4回程度)を無料で受講することができ、審査人からエコアクション21の解説や具体的な取り組みのアドバイスを受けることができます。受講から半年程度で、審査を経て、認証・登録に至ることが可能です。 中核企業になってください!!
■スケジュールカレンダー 是非、地域事務局大阪にご相談ください。 エコアクション21地域事務局大阪 〒550-0005 大阪市西区西本町1-7-7 CE西本町ビル 8階 TEL:06-6543-1521 FAX:06-6543-0607 URL:http://www.ea21-osaka.org/ E-mail:info@ea21-osaka.org