Bangladesh APR提携プロジェクト・バングラデシュ派遣団隊長 日本連盟国際委員 檀上 善夫
ブータン ネパール パキスタン 東アジア インド バングラデシュ 南アジア スリランカ モルディブ 南アジア 東アジア 南アジア 東アジア 貧困者比率(%) 43.1 26.0 乳幼児死亡率(%) 8.4 3.5 栄養不良児率(%) 61.0 25.0 非識字率(%) 54.0 24.0 一人当たりGDPの伸び(単位:USD、1955年は3国とも270ドル) バングラデシュ タイ王国 日本 [270→269] [270→2,045] [270→40,940] ブータン ネパール パキスタン 東アジア インド バングラデシュ 南アジア スリランカ モルディブ
バングラデシュ 1947年、パキスタン独立(宗教) 1971年、バングラデシュ独立(言語) 1994年、初の総選挙(初代大統領の娘) 2001年、政権交代(過去の大統領夫人) 人口:1億2700万人 面積:北海道の2倍 ムスリム:88%、ヒンドゥー、仏教、他 貧困、カースト、平地の国、モンスーン 紅茶、ジュート(65%が農民) 妊産婦死亡率:3人/1時間当たり 乳幼児(5才以下)死亡率 はしか:57,600人/年 破傷風:76,800人/年 小児麻痺:15,200人/年 下痢による栄養失調:125,000人/年 肺炎併発症:140,000人/年 ヨウ素欠乏症:8千万人 甲状腺腫:5千万人
国際下痢学研究所ダッカ病院の様子(年間数十万人の赤ちゃんが来院、死に至る場合も多い)
退院間近の赤ちゃんの大きな目とお母さんの笑顔が印象的。バングラデシュの魅力の一つ。
バングラデシュ国の将来に向けた戦略(政府発行:「Facts for Life」97年度版の要約) Saturday, February 16, 2002 バングラデシュ国の将来に向けた戦略(政府発行:「Facts for Life」97年度版の要約) 子供と母親の生命と健康を守るために(今日、子供を守ることが明日のバングラデシュを作る) 南アジアの問題 バングラデシュ政府の戦略 (Facts for Life より) 日本ローバーの提案 New Project バングラデシュ タイ王国 日本 ■Primary Health Care ORT, Balanced Diet, Latrine Tube-well sinking, ・・・・ ■Nature Conservation Mangrove, eco-camping Arsenic survey, ・・・ ■Plan, Implement, Evaluate ■Rovers main+Association (NGO, Company, Government) 人口(億) 1.27 0.61 1.25 面積 147 514 378 (百万平方m) GDP/人(USD) 268 2,045 40,940 (1955年には、全部ほぼ同額の270USD) 南アジア 東アジア 貧困者比率(%) 43.1 26.0 乳幼児死亡率(%) 8.4 3.5 栄養不良児率(%) 61 25 非識字率(%) 54 24 ■家族計画(Timing Birth) 出産年齢(20-35)、出生率(2人) ■母体保護(Safe Motherhood) 夫、家族と地域の理解、2年間隔 ■母乳養育(Breastfeeding) 半年まで母乳のみ、2才まで母乳 免疫効果、避妊効果 ■乳幼児の発育(Child growth) 母乳、ビタミンA、緑黄野菜、愛情 ■予防接種(Immunization) 結核、ジフテリア、百日咳、破傷風 はしか、小児麻痺 ■衛生と水(Hygiene and Water) 手洗い、清潔なトイレ、井戸、煮沸 ■下痢(Diarrhoea) ORS、LGS、母乳を与えつづける ■咳・風邪・呼吸困難 (Coughs, colds and difficult breathing) ■結核(Tuberculosis) ■ハンセン(ライ)病(Leprosy) 偏見の払拭 ■マラリア(Malaria) かやの使用 ■エイズ(HIV/AIDS) 禁欲、信頼、一夫一婦制、殺菌 ■ヨウ素欠乏症 (Iodine Deficiency Disorders) 知能の発達に影響、妊産婦は注意 ■乳幼児の発達 (Child Development) 見守り、励まし、一人にしない ■国民的課題に 対するローバー とスカウトの理解 ■HFA2000達成 に向けたPHCへ の取組み ■健康、衛生、栄養 佳境の理解 ■健康と衛生に 関する実践 ■ローバーとスカ ウトのPHCへの 参画 ■自然観察センタ の開発 ウトによる自然 観察システム開発 ■ゴミ問題の実践 ■両国連盟間で の知恵の共有 健康当局の活動 ・健康教育 ・風土病の抑制 ・予防接種 ・母子の健康と 家族計画 ・必要な薬品配給 ・栄養補給 ・非伝染性病気 への対処 ・衛生的・安全な水の 補給 BJJORTP(プログラム) 知る→態度を変える→実践する ●Breastfeeding ●Balanced Diet ●Kitchen Garden ●Personal Hygiene ●Oro-Dental Hygiene ●Water sealed Latrine Pits ●Tube-well sinking ●Garbage Pits ●Distribution of Sandals ●Oral Rehydration Therapy ●Lobon Gur Solution ●Testing Iodized Salt 問題点 貧困、非識字、栄養不良、乳幼児死亡 非衛生、女性軽視、社会階層、・・・ 人間的改善、栄養改善、衛生意識向上 アマルティア・セン「貧困の克服」 朽木昭文他「開発経済学」 バングラデシュの現状 (Facts for Life より) ■出産ミスによる妊産婦死亡・・3人/時 ■はしかによる幼児死亡・・57,600人/年 ■破傷風による幼児死亡・・76,800人/年 ■小児麻痺による幼児死亡・・15,200人/年 ■下痢による脱水症状・栄養失調で、 毎年125,000人の幼児が死亡 ■咳・風邪・呼吸困難による肺炎併発で 毎年140,000人の幼児が死亡 ■バングラデシュは世界10大国(90%)の ハンセン(ライ)病患者(80,000件)の国 ■8千万人がヨウ素欠乏症、5千万人が 何らかの甲状腺腫 地球温暖化 Global Warming アルマアタ宣言 Alma Ata Declaration 1978 プライマリ・ヘルス・ケアに関する 国際会議での決議 http://www.asahi-net.or.jp/ ~bd9y-ktu/test/ishi/igaku_f/hfa_f/ almaata.html を参照 Member, International Committee, SAJ:Yoshio Danjoh
アジア太平洋提携プロジェクト・バングラデシュ派遣(Bangladesh Japan Joint ORT Project) Monday, March 18, 2002 アジア太平洋提携プロジェクト・バングラデシュ派遣(Bangladesh Japan Joint ORT Project) 1999年2-3月 第2回派遣 Sirajganj(シラジュガンジ)県 郷家智道・派遣団長(宮城) 檀上善夫・アドバイザー(愛知) 寺尾淑栄・アドバイザー(富山) 八島美智子・アドバイザー(富山) ローバー17名 2000年2-3月 第3回派遣 Mymensingh(マイメンシン)県 郷家智道・派遣団長(宮城) 檀上善夫・アドバイザー(愛知) 都松由季・アドバイザー(兵庫) ローバー13名 2002年2月24日成田発25日Dhaka着-3月8日Dhaka発10日成田着 第5回派遣 Noakhali(ノアカリ)県 Noakhali Sadar郡 Begumganj郡 郷家智道・派遣団長(宮城) 檀上善夫・アドバイザー(愛知) ローバー18名(千葉 2名、東京 7名、神奈川 1名、富山 1名、愛知 7名) 2月25日・Dhaka到着 日本大使館表敬訪問 バングラデシュ連盟本部で会議 2月26日・Noakhali到着 ノアカリ県庁で会議 BRDB訓練センターに投宿 2月27日・プロジェクト地に分散 村の健康・衛生状態調査(現地RS) ORT・LGS啓蒙、ヨウ素塩調査 2月28日・プロジェクト地に分散 ORS実演、衛生・口内衛生啓蒙 家庭用トイレ調査 3月1日・県庁付近にて 開会式・ORTラリー(記念式典) 3月2日・プロジェクト地に分散 母乳養育啓蒙、家庭用トイレ配布 井戸堀、離乳食配布、家庭菜園 3月3日・プロジェクト地に分散 ゴミ穴啓蒙、オーブン啓蒙、植樹 サンダル配布、宿舎でジャパンナイト 日課: 7時朝礼・7時30分朝食 8時宿舎出発 9時~2時・プログラム活動 2時・プロジェクト地で昼食 2時30分・成果集計・評価会議 3時・交流会(ゲーム、ソング) 5時・宿舎帰着・シャワー 連盟と翌日の打ち合わせ 派遣団内チームで評価会議 8時夕食 9時全体会議、11時就寝 3月1日・現地にて 次期プロジェクト会議 発熱等での宿舎休養者 のべ6人日 3月4日・BRDB訓練センター撤収 Chittagongに移動 受入家庭に分かれてホームステイ 2泊3日 3月6日・Dhaka帰着 UNICEF訪問 ICDDR-B(下痢研究所)訪問 連盟本部にて評価報告会議 観光・ショッピング等 ファズール・ラーマン総コミに「たか章」、 ミヒール担当コミに「かっこう章」授与 1998年2-3月 第1回派遣 Jessore(ジェソール)県 郷家智道・派遣団長(宮城) 並松猛・アドバイザー(愛知) ローバー10名 2001年2-3月 第4回派遣 Barguna(バルグナ)県 郷家智道・派遣団長(宮城) 檀上善夫・アドバイザー(愛知) 都松由季・アドバイザー(兵庫) ローバー19名 3月8日・Bangkokに向け、出発 次期プロジェクトについて、基本合意。2003年2-3月から開始(今までと同形式) 2002年12月にバングラデシュ・シュラジガンジにて調印予定(W-COMDECA) Member, International Committee, SAJ:Yoshio Danjoh
●Water sealed Latrine Pits ●Tube-well sinking ●Garbage Pits PLAN ACTION 共同(提携)プロジェクトの活動項目 理念の策定・確認 チーム・ビルディング 前回派遣の見直しと改善 啓蒙メッセージ・ツール 事前 準備 ●Breastfeeding (母乳養育の重要性を啓蒙) ●Balanced Diet (離乳食を持参・食べさせて、赤ちゃんの栄養を啓蒙) ●Kitchen Garden (ビタミンA摂取の重要性啓蒙、家庭菜園を作る) ●Personal Hygiene (身体の清潔が大切なことを啓蒙) ●Oro-Dental Hygiene (歯を磨くことを啓蒙、歯磨きペーストを配布する) ●Water sealed Latrine Pits (トイレでの排泄を奨励し、トイレを配布する) ●Tube-well sinking (清潔な飲料水の大切さを啓蒙し、井戸を掘る) ●Garbage Pits (ゴミの概念を啓蒙し、ゴミ穴を掘る) ●Distribution of Sandals (裸足が不潔・危険なことを啓蒙し、サンダルを配布) ●Oral Rehydration Therapy (下痢の対処として、ORS療法を実演・啓蒙する) ●Lobon Gur Solution (ORSの代替として、塩・砂糖によるORTを実演する) ●Testing Iodized Salt (家庭の塩を、その場でテストし、ヨウ素の重要性を啓蒙) DO 1998年ジェソール 1999年シュラジゴンジ 2000年マイメンシン 2001年バルグナ 2002年ノアカリ 2月下旬発~3月上旬着 現地国滞在・12~13日 啓蒙活動・4~6日間 今回の派遣団: 団長:郷家智道・日連評議員 隊長:檀上善夫・同国際委員 ローバー:18名 派遣 CHECK 評価・反省 報告書作成 日本各地で講演会 次期派遣メンバー教育 事後 活動 Bangladesh Japan Joint ORT Project
プロジェクトの風景
第5次派遣団朝礼。指導者2名、男性ローバー14名、女性ローバー4名。適度に暑く、快適。
宿舎近くの町の様子。人力車であふれ返り、しかも無法状態。活気があり、この国の魅力の一つ。
開会式。主賓(真ん中の黒服の人)は、バングラデシュ人民共和国商務大臣。右端は郷家団長。
プロジェクト出発前の打ち合わせ。ここでローバーは機関銃のようなベランメェ英語に悩まされる。
第5次派遣。典型的な農村風景。いたるところに諸悪の根源・池(飲料、お風呂、洗濯、排泄用)がある。
第5次派遣。放送局が取材にきていた。中央紙(9紙)のトップ記事にもなった。
第5次派遣。農村にしては少し裕福な一般家庭。水害に備え、土盛りの上に建っている。