GSCのここ1,2年の進展 GSC16台の較正実験終了 実験データに根ざしたレスポンス関数の作成 コリメータ試験 三原建弘(理研) GSC16台の較正実験終了 藤井M論 実験データに根ざしたレスポンス関数の作成 中島関数と、その中の理解 コリメータ試験 GSCU5台終了。 1台を残すのみ チャージアップ発覚と全数調査 重症は2台(SN 005, 014) → 完全修理は難しい。 軽症4台(004, 010, 008, 009) 12台は送り出した。 スペアは 009, 007, 005, 014
全天監視のサイエンス RXTE ASMの例から COSPAR2005 India, by Alan Levine, Hale Bradt, Ed Morgan, Ron Remillard and the ASM Team (MIT & GSFC)
RXTE ASM は MAXI GSCと比べて 2-12keV。 エネルギー帯はほぼ同じ 感度は低い。1/20 1次元Coded maskなので、点源のみ。 銀河系内天体が中心 長期間のデータ、10年以上運用
ASM ライトカーブのページ http://xte.mit.edu/ASM_lc.html には488個が表示されている。
RXTE All-Sky Monitor トランジェントの発見、速報 周期性の発見 たいていは軌道周期 少数の中性子星パルス 降着円盤の歳差運動 長期周期
1.ASMの解析方法 視野内の既知のX線源の強度を見積もる。 ASMカタログにない未知のX線源を探す。 検出感度には多数の要因があり、一律には言えない。 近隣のX線源の位置と強度による 観測時間による X線源のスペクトルによる outburstsの継続時間による 位置が既知なら感度上がる
検出可能なX線源の数 S(threshold; mCrab) N(persistent) > S Transients Active 1000 1 0.18 500 8 0.38 300 12 0.65 200 16 1.07 100 20 1.82 50 23 2.40 30 35 2.97 47 3.26 10 69 3.37
2.トランジェントX線源 93 個を検出 23 個は定常的に明るい。50 mCrab以上 6 個、ひんぱんに明るくなるもの GX339-4, (BHC) Aql X-1, X1608-522, X1630-472, X1704+240, X1730-333, (LMXB)
3.周期探し 約30個の軌道周期 少数の中性子星の自転周期 (GX301-2など) 長期周期 Her X-1, LMC X-4, SMC X-1 SS 433 (164 d) XTE J1716-389 (99 d) X1820-30 (176 d) Cyg X-2 (but picture is still not clear)
AM Her (WD)の軌道周期(3.0h)
RXTE/ASMで発見された周期 XTE J1855-0237 6.0752 日 X1908+075 4.400 日 X2206+54 9.561 日 X0726-260 34.5 日 (orbital ?) XTE J1716-389 99 日 (quasiperiod ?) RX J0812.4-3114 ~80 日
X線では初めて検出された周期 SS 433 13.1 日, 164 日 X0114+650 11.59 日, 2.74 時間 (??) Cyg X-1 5.6 日 in the sense of this being the first appearance in a PDS made from X-ray data Sco X-1 0.789 日 (tentative)
周期解析:その他の結果 周期精度の改善 X1624-490, SAX J2103.5+4545 probably some other periods 非周期的な長期変動 LMC X-3, X1705-440 トランジェントの再帰周期 X1730-333 (Rapid Burster), Aql X-1, X1608-522, GX 339-4, X1630-47, … 定常X線源なら ~3 mCrab あればほぼ受かる。
非周期的な長期変動
トランジェントの再帰周期(1)
トランジェントの再帰周期(2) GX339-4
トランジェントの再帰周期(3)
その他の例: X線消滅
ハードネス解析 Circinus X-1
連星パルサーの長期変動(定常源) EXO 2030+375 拡大
連星パルサーの長期変動(トランジェント)
V0332+53の2004年12月のアウトバースト →XTE/PCA, INTEGRALが観測、HETEにも受かってたらしい
将来のASM Scanning Sky Monitor (Astrosat) MAXI (Space Station) モニタは重要 将来のX線観測者の手引きとなる必要がある。 性能の向上がサイエンスの発見につながるに違いない。 感度 時間カバー率 広帯域スペクトル 信頼度
MAXIでは、 感度が上がる スペクトルが取れる 無バイアスサーベイ ただし1mCrab 広がったX線源 ただし1.5度×1.5度 系内天体の暗いものへ → WD、star 系外天体へ → ブラックホール スペクトルが取れる 無バイアスサーベイ ただし1mCrab 広がったX線源 ただし1.5度×1.5度 時間スケール 1時間から1年 必然的に大きいもの。。。。 巨大質量ブラックホール コンパクト星の場合は、降着円盤・伴星活動 恒星の自転、連星公転、“11年周期” ブラックホール以外はこれまでと違ったサイエンスになると思われる。
MAXI実験室の引越し2006/3/21
レスポンスと理研データの比較