緩和ケア
緩和ケア 日本では, (緩和ケア病棟では約3%) オーストラリア 「緩和ケア」といえば,病院あるいは訪問医療行う開業医をいう。日本で緩和ケアを受けてなくなる人は,6% (緩和ケア病棟では約3%) オーストラリア 積極的な治療をやめて,家庭や施設で死を迎えることを選んだ人々に,医療機関ではない法人によって,緩和ケアが行われている。 オーストラリアでは,亡くなる人の36%が家庭で緩和ケアを受け,64%は病院やホスピスで最期を迎えるが,それらのほとんどの時間を家庭で過ごしている。
ターミナルケアの「場」の選択 迷惑をかけたくないが8割強 N=971 n=478 n=492 個人のニーズに応じる 2001年11月「終末期医療に関する意識調査」より
痛みと緩和ケア(苦痛の軽減) 緩和ケアとは 痛みなどの苦痛を取り去り、本人のこころも支援することで、日々前向きの姿勢ですごすためのケア 痛みなどの苦痛を取り去り、本人のこころも支援することで、日々前向きの姿勢ですごすためのケア がんの痛み がん末期の約70%の患者に起こるとも言われている WHO方式のがん疼痛治療法 モルヒネの使用も組み込まれている 日常的な生活動作で痛みが起こらない程度に調整 精神的・身体的な依存はないと報告されている。
緩和ケアの三角形 緩和ケア病棟 患者 家族・ケア提供者 在宅ホスピス コンサルトサービス
「ケアの三角形」モデル ・ 患者とその家族が何処においても質の高い緩和ケアをうけることができることを目的としている。 ・ 患者とその家族が何処においても質の高い緩和ケアをうけることができることを目的としている。 ・ スペシャリストサービスー広範囲なー統合的なーコーディネートされたー在宅ー病院ー 緩和ケア病棟ー専門教育ーアクセスできることー地域教育
緩和ケア病棟 ホスピス入院施設 入院患者の目的 1.症状コントロール 2.リハビリテーション 3.レスパイト 4.終末期看取りのため
緩和ケア病棟 ホスピス入院施設 ボランティア 専門看護 音楽療法 カウンセリング 理学療法 パストラルケア 作業療法 ソーシャルワーク 教育 専門医療
スタッフの内訳 緩和ケア専門医 (病棟・在宅・一般病院との連携) ナース (三交代 日勤1:5 深夜1:8) 作業療法士 理学療法士 (病棟・在宅・一般病院との連携) ナース (三交代 日勤1:5 深夜1:8) 作業療法士 理学療法士 音楽療法士 言語療法士 栄養士 ソーシャルワーカー
在院日数とその他の統計 平均日数は12日~14日 滞在期間は,2時間から83日と幅が広い 80%の患者さんが看取りの目的 20%の入院患者さんが在宅または老人施設へ退院・転院となる 入院に際して,予後が入院条件とはならない
緩和ケア病棟のフィロソフィー 生命を脅かす疾患で苦しんでいる人々に積極的な,そして技術に富んだ緩和ケアを提供すること 身体的・精神的・感情的・スピリチュアルなニーズを包括したケアを提供していく 患者・家族・その他の重要他者をケアの1単位とみなす ペニンシュラ・ホスピスサービスを通して,家族やその他の重要他者の悲嘆に対するフォローアップを提供する。
病院内緩和ケアコンサルタント 専門看護コンサルト 専門医療コンサルト パストラルケア 教育
在宅ホスピス カウンセリング 悲嘆のサポート サポートグループ ソーシャルワーク パストラルケア 専門看護 専門医療 ボランティア 音楽療法 アート療法 福祉ワーク 教育
在宅ホスピス(ペニンシュラ) PHSチーム 任意の役員 経営者 事務サポート 医療 コメディカル 受け入れと アセスメント RONS 看護チーム ボランティア
私たちの働きのための資金 政府 80% 資金集め 20% ボランティアグループ オポチュウニティショップ
患者の支払い ほとんどのPHSのサービスは無料で患者に提供される RDNSから提供される看護サービスには支払いが必要になるが,患者の支払い能力をアセスメントして支払いができる 支払いができないことによって,サービスが受けられないと言うことは決してない
オーストラリアの高齢者介護 オーストラリアの老人達に健康で老後をすごせるようサポートするため,そして,体の弱ったお年寄りとその介護者に質の高い,経済的高価のある介護を提供することを目的とする
80年代初頭オーストラリア 高齢者人口の急激な増加 要介護高齢者の制限なく施設入所 ↓ 施設の建築ラッシュ・・・深刻な財政難へ ↓ 施設の建築ラッシュ・・・深刻な財政難へ 3.高齢者の意識が,地域からはなれたくない 住み慣れた家や地域で暮らしたい 施設中心型の介護サービスから在宅ケアへ
ACAS(介護評価サービス) ACAT(介護評価チーム) 構 成 ・高齢者2万人につき1組配置 ACAT(介護評価チーム) 構 成 ・高齢者2万人につき1組配置 ・地域の公立病院を拠点にし,政府から任命される ・地方行政・サービス提供者から完全独立 ・入所許可の権限有する ・構成メンバー(医師・看護師・ソーシャルワーカー PT・OT等5人前後)
ACATの役割 ・ホームドクターの資料を基に,訪問調査を行い,各高齢者のケアの必要度を総合的に評価し高齢者本人や家族に,それぞれの専門分野ごとに,治療やリハビリの方法,期間メリットやデメリットとを知らせ,何処でどのようなサービスを受けるのが最も適切を話し合いの結果で決定する。 ・モニタリングを実施して,サービスの追加やケアプランの修正を行う。
高齢者介護の枠組 CACP キャップシステム ・施設介護 ホステル 軽介護 (自己の身体的ケアで援助が必要・動作移動 に援助 ・在宅介護 HACC ハックシステム (1985年) CACP キャップシステム ・施設介護 ホステル 軽介護 (自己の身体的ケアで援助が必要・動作移動 に援助 排泄に手助け・軽い記憶障害・単純な看護) ナーシングホーム 重介護 (1日に何度も介助が必要・失禁・問題行動 非常に記憶を失っている・複雑な看護)
HACCシステム (自宅・地域社会介護) 対象 年老いた人と若い障害者 内容 在宅看護 在宅介護 食事配膳 地域健康サービス 移送サービス 対象 年老いた人と若い障害者 内容 在宅看護 在宅介護 食事配膳 地域健康サービス 移送サービス 自宅の維持修繕 自宅の安全確保
CACPシステム 対象 自宅での軽度の介護 内容 身体ケア 食事 在宅介護 移送サービス 買い物 治療の管理
利用料は 無料
日豪高齢者サービスの違い 日本 制度の根底に「介護」という視点があり,まず介護がどの程度必要かを評価し,ランク毎にサービスを管理しながら,自立支援を大原則として必要な介護のサービスを提供する。 ・豪州 直接の「介護」そのものではなく,より幅広く「生活の援助」を基本にすえて,高齢者が在宅で暮らしていくために必要な生活のサービスを,量を制限することなく提供していく。