CV輪講 姿勢変化に対応したSoft Decision Featureと Online Real Boostingによる人物追跡

Slides:



Advertisements
Similar presentations
自動映像生成のための パーティクルフィルタによるボールの追 跡 2007 年 3 月 21 日 神戸大学大学院自然科学研究科 矢野 一樹.
Advertisements

Determining Optical Flow. はじめに オプティカルフローとは画像内の明る さのパターンの動きの見かけの速さの 分布 オプティカルフローは物体の動きの よって変化するため、オプティカルフ ローより速度に関する情報を得ること ができる.
CV-Reading Describing Objects by their Attributes 山内悠嗣.
大規模コーパスから獲得した 名詞の出現パターンを用いた 事態名詞の項構造解析
豊洲 304教室 15 JULY コンピュータグラフィックス 2008年度版.
コンピュータビジョン特論 第8回対象追跡 2006年11月22日 加藤丈和.
Building text features for object image classification
点対応の外れ値除去の最適化によるカメラの動的校正手法の精度向上
HOG特徴に基づく 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
静止背景における動物体の検出と追跡 陳 謙 2004年10月19日.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第四回 演習課題 画像中からの物体抽出処理(背景情報を手がかりとして) 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/05/15.
リアルタイム単語認識技術を利用した カメラベース情報取得システム
Pose Tracking from Natural Features on Mobile Phones
コンピュータビジョン特論 第7回対象追跡 2006年11月15日 加藤丈和.
先端論文紹介ゼミ Tracking control for nonholonomic mobile robots: Integrating the analog neural network into the backstepping technique 非ホロノミック移動ロボットのための追従制御:
エッジの検出 画像中に表示された物理の輪郭(エッジ(edge))や線では、一般的に濃淡が急激に変化しており、これらは画像中のなんらかの構造を反映していることが多い このようなエッジや線の検出処理は、画像理解や認識のための前処理として重要である   差分型によるエッジ検出   零交差法によるエッジ検出.
先端論文紹介ゼミ Role-based Context-specific Multiagent Q-learning
雑音重み推定と音声 GMMを用いた雑音除去
TextonBoost:Joint Appearance, Shape and Context Modeling for Multi-Class Object Recognition and Segmentation 伊原有仁.
SURF: Speeded Up Robust Features
DARTs: Efficient scale-space extraction of DAISY keypoints
確率モデルによる 画像処理技術入門 --- ベイズ統計と確率的画像処理 ---
制約条件の確率的選択に基づく 資源追加削減法の改良 三木 光範(同志社大工) 廣安 知之(同志社大工) ○小林 繁(同志社大院)
固定カメラ映像からの音声情報を 用いた映像コンテンツ生成
高山建志 五十嵐健夫 テクスチャ合成の新たな応用と展開 k 情報処理 vol.53 No.6 June 2012 pp
画像情報を用いた交通流計測 情報工学科 藤吉研究室 EP02076 都築勇司
内視鏡画像からの奥行き情報提示による 視覚支援システムの開発
エッジの検出 画像中に表示された物理の輪郭(エッジ(edge))や線では、一般的に濃淡が急激に変化しており、これらは画像中のなんらかの構造を反映していることが多い このようなエッジや線の検出処理は、画像理解や認識のための前処理として重要である   差分型によるエッジ検出   零交差法によるエッジ検出.
Bottom-UpとTop-Down アプローチの統合による 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
第11回   ディジタル画像(2) ディジタル画像処理(2)
混合ガウスモデルによる回帰分析および 逆解析 Gaussian Mixture Regression GMR
仮想メモリを用いた VMマイグレーションの高速化
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第二回 演習課題
高度情報演習1C 実践 画像処理プログラミング 第二回 演習課題
第14章 モデルの結合 修士2年 山川佳洋.
音響伝達特性を用いた単一マイクロホンによる話者の頭部方向の推定
構造情報に基づく特徴量を用いた グラフマッチングによる物体識別 情報工学科 藤吉研究室  EP02086 永橋知行.
第12回   ディジタル画像(3) ディジタル画像処理(3)
Introduction to Soft Computing (第11回目)
東京農業大学 東京情報大学 附属第一高等学校・中等部 附属第二高等学校 附属第三高等学校・中等部
Data Clustering: A Review
ファジィ制約充足問題への 連続領域の導入 Introducing continuous domains to
複数特徴量の重み付け統合による一般物体認識
1-P-25 3次キュムラントバイスペクトラム特徴とReal AdaBoostによる音声区間検出
1-Q-9 SVMとCARTの組み合わせによる AdaBoostを用いた音声区間検出
文化財のデジタル保存のための 偏光を用いた透明物体形状計測手法
SIFTとGraph Cutsを用いた 物体認識及びセグメンテーション
第4章 識別部の設計 4-5 識別部の最適化 発表日:2003年5月16日 発表者:時田 陽一
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 報告者 佐々木 稔 2003年6月25日 3.1 関数近似モデル
Wavelet係数の局所テクスチャ特徴量を用いたGraph Cutsによる画像セグメンテーション
Bottom-UpとTop-Down アプローチの組み合わせによる 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
Data Clustering: A Review
AdaBoostを用いた システムへの問い合わせと雑談の判別
ブースティングとキーワードフィルタリング によるシステム要求検出
HMM音声合成における 変分ベイズ法に基づく線形回帰
距離空間ピラミッドを用いた LLCによる3次元物体認識
ベイズ基準による 隠れセミマルコフモデルに基づく音声合成
パターン認識 ークラスタリングとEMアルゴリズムー 担当:和田 俊和 部屋 A513
``Exponentiated Gradient Algorithms for Log-Linear Structured Prediction’’ A.Globerson, T.Y.Koo, X.Carreras, M.Collins を読んで 渡辺一帆(東大・新領域)
ベイズ音声合成における 事前分布とモデル構造の話者間共有
時間連続性を考慮した 動画からの人物の姿勢推定
パターン認識特論 ADA Boosting.
ビデオデータベースを用いた 流体画像に基づくアニメーション生成
パターン認識特論 ADA Boosting.
音響伝達特性を用いた単一チャネル 音源位置推定における特徴量選択の検討
勾配画像処理に基づく動画中の流体部分抽出
CSP係数の識別に基づく話者の 頭部方向の推定
グラフ-ベクトル変換を用いたグラフ構造表現による一般物体認識
60Co線源を用いたγ線分光 ―角相関と偏光の測定―
混合ガウスモデル Gaussian Mixture Model GMM
Presentation transcript:

CV輪講 姿勢変化に対応したSoft Decision Featureと Online Real Boostingによる人物追跡 安藤 寛哲

はじめに Online Boosting Soft Decision Feature 体の向き変化や姿勢変動が生じる場合でも追跡が可能 ブースティング手法をオンラインでの物体追跡に拡張 追跡対象に合わせて適した弱識別器の選択が可能 オフラインで得られた弱識別器が最適な特徴量であるとは限らない Soft Decision Feature 弱識別器の特徴量をオンラインで最適化する手法 体の向き変化や姿勢変動が生じる場合でも追跡が可能

Online Boosting Online Real Boosting Real AdaBoostを用いた学習 少ない弱識別器で高い追跡性能 弱識別器の重みを追跡対象に合わせて更新 弱識別器をセレクタに分割 追跡性能の低下を防止 弱識別器が確立密度関数を持つ 追跡物体の向きや照明状態の変化に強い

Online Real Boostingの流れ オフライン Real AdaBoostを用いて強識別器を学習 弱識別器を複数のセレクタに分割 オンライン  確率密度関数の更新 セレクタ内で弱識別器を選択 選択された弱識別器を統合 強識別器の作成

Online Real Boostingのフレームワーク

Soft Decision Feature 追跡対象に合わせて適応的に変化させる 最も尤度の高い特徴量を算出できる 特徴量のベース EHOG [Hou et al. ACCV ‘07] 局所的な領域の勾配変化   Edgelet [Wu et al. ICCV ‘05]  部分的なエッジの類似度 位置,大きさ,形状を変化

EHOG(1/2) HOGを高速化した特徴量 ブロック内にセルを持たない 局所的な領域の勾配変化  :勾配方向b={1,…,n, n=9}のヒストグラム       :全勾配方向にヒストグラムの総和 

EHOG(2/2)

Edgelet エッジの直線、円弧、対称性に着目した特徴量 部分的なエッジの類似度 :位置uiにおけるエッジ強度 :位置uiにおける勾配方向         :位置uiにおけるエッジ強度    :位置uiにおける勾配方向    :参照する位置の個数

Edgelet エッジの直線、円弧、対称性に着目した特徴量 部分的なエッジ方向とエッジ強度捉える :注目領域 :特徴量パターンの勾配         :注目領域  :特徴量パターンの勾配  :位置uiにおけるエッジ強度    :位置uiにおける勾配方向    :連結数 量子化した角度 Edgeletの特徴量パターン

弱識別器の変形 特徴量Forgを変形関数T により変化 変形関数T(・)は特徴量の種類により異なる EHOG Edelet 変形パラメータ   位置(x,y),サイズ(w,h),勾配方向(g) Edelet 変形パラメータ   移動量(x,y),勾配の変化量(g),要素(uk)

Soft Decision Feature の概要

提案手法 Online Real Boosting Soft Decision Feature オフライン学習 オンライン学習 弱識別器と変化可能な形状を同時に学習 オンライン学習 オフラインで得られた弱識別器を形状変化させる

提案手法のフレームワーク

オフライン学習 1.学習サンプルの初期化 2.弱識別器候補の評価値の算出 3.弱識別器候補の選択 4.識別器とエラー率の算出 5.重みの更新    ・確率密度関数の作成    ・弱識別器の変形 → 確率密度関数の更新    ・二つの確率密度関数の類似度を用いて結合    ・評価値の算出 3.弱識別器候補の選択 4.識別器とエラー率の算出 5.重みの更新 6.強識別器の作成

オンライン学習 1.弱式別器をN個セレクタに分割 2.現時刻の学習サンプルの重みを初期化 3.分割されたセレクタから弱識別器の選択   ・弱識別器の確率密度関数の更新   ・弱識別器の評価値を算出 ・Soft Decision Featureの選択 ・Soft Decision Feature の弱識別器最適化    - 弱識別器の変形 → 確率密度関数の更新     - 評価値の算出   ・弱識別器の選択 4.強識別器の作成

追跡結果の比較例 (a)直立(正面) (b)直立(横) (c)座り込み (d)直立(横) (e)直立(正面) Soft Decision Feature による追跡結果例 (a)直立(正面)   (b)直立(横)    (c)座り込み    (d)直立(横)   (e)直立(正面) Hard Decision Feature による追跡結果例

姿勢変化に対する追跡 (a)ものを拾うシーンにおける追跡結果例 (b)走り出すシーンにおける追跡結果例

選択された特徴量の比較 (a) (b) (c) (d) (a) Soft Decision Feature による座り込み時の追跡結果 (c) Hard Decision Feature による座り込み時の追跡結果 (d)座り込み時に選択された人体合成モデル

おわりに  ・Online Real BoostingとSoft Decision Feature について報告