登山の地形図とGPS パソコンと登山用地形図・GPS 三郷山の会 登山とPC勉強会 2012.9.1 三郷市立北公民館 三郷山の会 浦川明彦
本日の話 登山と地形図 アナログ地形図とデジタル地形図 GPSの利用 原理と利用法 登山と地形図 アナログ地形図とデジタル地形図 GPSの利用 原理と利用法 最近の登山に使えるGPS機器 登山用GPS スマートフォンのGPSアプリ カーナビと地形図 デジカメ
1.登山と地形図 登山に用いる地図 「地形図」 国土地理院発行の地図 2万5千分の1地形図(1:25000地形図) 登山に用いる地図 「地形図」 国土地理院発行の地図 2万5千分の1地形図(1:25000地形図) →紙に印刷された「アナログ地形図」 国土地理院による、地図データベースの公開 →インターネットを通じて、閲覧可能に 「デジタル地形図」 かつては 「2万5千分の1 地形図」 いまは、「電子国土基本図(地図情報)」 (ウオツちず http://watchizu.gsi.go.jp/)
1.登山と地形図(2) インターネット経由で地図データベースにアクセスし、パソコン上で利用するソフトウェアが作られた。 → トレッキングマップエディター (TreckingMapEdhitor) → カシミール3D (Kashimir3D) これらは前回勉強会で紹介済み http://homepage3.nifty.com/misato-yamanokai/ 夏季限定 \4,980を40%OFF (\2,980)で提供中
2.GPSの利用 原理と利用法 GPSとは何か?→この前の勉強会の資料参照 GPSの精度向上と普及 この間、いろいろな機器に、搭載されるようになってきた。 例 携帯電話は、今後発売される機種には基本的にGPSを搭載する。 カーナビの普及、デジカメにもGPS
(2月の講習会テキストから) 1.GPSとは グローバル・ポジショニング・システム Global Positioning System (GPS) 全地球測位システム 人工衛星を使って,地球上での位置を知る。 24個のアメリカが打ち上げた人工衛星 (その後追加、30くらい)
(2月の講習会テキストから) その原理は, GPS衛星は、正確な時刻・位置情報を電波で発信 これをGPS受信機で受け、受信機の時計と比較 ずれは、光の速さで伝わってくるため起こる。 これから、距離がわかる 3つの衛星からの距離がわかると,地球上での位置がわかる。 実際には、もう少し、複雑な方法で精度を高めている。
(2月の講習会テキストから) 緯度と経度 GPSで得られる情報は、 緯度 北緯○○度○○分○○秒 経度 東経○○度○○分○○秒 標高 ○○m では、ここは何度? 日本は、『 ? ~ ? の間』
日本は、30~40のあいだ 屋久島あたり 八郎潟あたり 緯度と経度 東経140° 北緯30° 東経130° 東経130° 北緯40°
緯度経度入り地図+緯度経度情報
3.最近の登山に使えるGPS機器 最近、様々な形のGPSと地図の融合機器が開発されてきた。 登山用GPS (Garminなど) スマートフォンのGPSアプリ(iPhoneやAndroid) カーナビ(地形図表示できるもの) GPSデジカメ(カシオやニコンなど)
1)登山用GPS Garmin が有名 ポイント、ルート作成、ナビゲーション、トラック記録などができる。(前回学習会参照) 防水性、耐振動、耐衝撃、乾電池で長時間駆動、地図データをインポートできる、などの特徴 重さ245g 他にも、「アーストレッキングナビ」「ヤマナビ2」などがある。
2)スマートフォンのGPSアプリ iPhone(重さ153g)では、 「FieldAccess」 と 「i地形図ナビ」 が使いやすい。 いずれも、国土地理院の地図データベースにアクセスし、GPSデータとともに表示できる。 価格は数百円 ほかにも「「やまちず」 for iPhoneや、「 DIY GPS 」などのアプリもある。 Androidでは、「地図ロイド」 が使われている。
FieldAccessの特徴 地図を表示できる 圏外になる場所でも地図を予め保存しておける。 ブックマーク機能 Googleマップも表示できる(外国でも使える) ☆ログ(トラックと呼ぶ)を記録、表示できる。 ☆様々な精度の地図を表示できる。
i地形図ナビの特徴 地図を表示できる 圏外になる場所でも地図を予め保存しておける。 ブックマーク機能 i地形図ナビの特徴 地図を表示できる 圏外になる場所でも地図を予め保存しておける。 ブックマーク機能 Googleマップも表示できる(外国でも使える) ☆コンパスを表示できる。 ☆地名検索ができる。 ☆iPadでは大きく表示できる。
Android携帯のアプリ 実際に使っていないので評価できないが、 『地図ロイド』などのアプリがある。
携帯電話のアプリを使うときに 携帯電話のアプリを使うとき、電池の問題が起こる。 何らかの形で、山中で『充電』する必要が起こる。 バッテリー(充電池)を使う。 ソーラー電池を使う。
3)地形図を表示できるカーナビ SONYのNAV-U37は、自動車、自転車、徒歩向けのカーナビであるが、国土地理院のデータベースからダウンロードした地形図を表示できる。 実勢価格、23000円 軽い 185g 電池も比較的長い 時間使える。(9時間)
4)GPSを搭載したデジカメ Nikon AW400 は、(2万円くらい) (が、リアルタイムに、緯度経度を 表示できない) 重さ184g 2. カシオEX-H20G(1万円くらい)は、リアルタイムに緯度経度を表示でき、 また、地図データを購入すると登山地図も表示できる。
しかし、 このように、登山に利用できるGPSと地形図の複合機器は増えてきた。 それぞれの特徴を理解し、利用すれば、地図をさらに有効に用いることができる。 ただし、基本は、紙の地図+コンパスである。地形図を『読む』ことができないと、ディスプレー上に表示しても、意味がない。
特徴の比較(私見) 画面の大きさ カーナビ>スマホ>Garmin≒デジカメ 電池の持ち時間 Garmin>カーナビ≒デジカメ>スマホ 耐水性 カーナビ>スマホ>Garmin≒デジカメ 電池の持ち時間 Garmin>カーナビ≒デジカメ>スマホ 耐水性 Garmin≒デジカメ>カーナビ>スマホ 重さ スマホ<カーナビ≒デジカメ<Garmin (ただし、GarminはOregon450、スマホはiPhone 4S、デジカメはNikon AW400、カーナビはSONY NAV-U37 を用い比較しています。)
特長を生かして、使いましょう。 登山の地形図とGPS 終 この後、いろいろ、なんでも、質問コーナー。 実際に機器に触れてみて下さい。