医療支援診断のためのコンピュータ分散システムの検討

Slides:



Advertisements
Similar presentations
TCP/IP によるチャットプログラ ム 薄井 秀晃. 基礎知識編 TCP/IP とは? IP とは・・・ Internet Protocol の略称であり通信方法の技術的なルールで あり、実際にデータを送受信する前にデータを小さなデータ に分割し、それに発信元と受信先の IP アドレスを付加させて.
Advertisements

HBSP モデル上での 行列積を求めるアルゴリ ム 情報論理工学 吉岡健太.
専修大学情報科学センターのパソコンを 使ったグリッドコンピューティング ― SPACE計画 - 森正夫 1 、水崎高浩 1 、内藤豊昭 2 、中村友保 2 及び 専修大学情報科学センター 及び 専修大学情報科学センター 1 専修大学 法学部/自然科学研究所 1 専修大学 法学部/自然科学研究所 2 専修大学.
ゲーム開発者向け最新技術論文の解説・実装講座
MPIを用いたグラフの並列計算 情報論理工学研究室 藤本 涼一.
Windows HPC Server を使ってみる
3次元nクイーン問題の 解に関する研究 論理工学研究室 伊藤精一
Webプロキシサーバにおける 動的資源管理方式の提案と実装
キャッシュ付PRAM上の 並列クィックソートと 並列マージソート
Chapter11-4(前半) 加藤健.
パネル型クエリ生成インタフェース画像検索システムの改良
ロボットビジョン(ロボットの視覚能力)のための デジタル画像処理
フレームディアスの使い方 動作解析ソフトウエア
ネットワークを利用した 環境情報データ自動収集 サーバシステムの開発
医用画像機器工学実習 断層画像CT( Computed Tomography) を得る方法 フィルタ重畳逆投影法
TCPコネクションの分割 によるスループットの向上
分散コンピューティング環境上の Webリンク収集システムの実装
神奈川大学大学院工学研究科 電気電子情報工学専攻
リンクパワーオフによる光ネットワークの省電力化
流星観測用送信機の 状態モニタシステム 発表者 永原 一輝 指導教官 前川 公男.
わかりやすいマルチスライスCTにおける画像再構成
物理網構成を考慮したハイブリッド型 P2P 動画像ストリーミング配信機構の評価
「システム構成要素」 (C)Copyright,Toshiomi KOBAYASHI,
ネットワーク性能に合わせた 分散遺伝的アルゴリズムにおける 最適な移住についての検討
画像情報を用いた交通流計測 情報工学科 藤吉研究室 EP02076 都築勇司
 データベースによる並列処理 情報論理工学研究室  三宅健太.
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
プロキシ協調型動画像配信システムの検討 大阪大学 若宮 直紀.
通信トラヒックの相関構造を利用した通信品質の劣化検出
サーバ負荷分散におけるOpenFlowを用いた省電力法
MPIによる行列積計算 情報論理工学研究室 渡邉伊織 情報論理工学研究室 渡邉伊織です。
【プログラミング応用】 必修2単位 通年 30週 授業形態:演習.
~Lookie~ WEBカメラを用いた対話時における 視線不一致問題の解決手法の提案と 解決支援機構の開発
過負荷時の分散ソフトウェアの 性能劣化を改善する スケジューリングの提案
MPIによるwavからmp3圧縮の検証 情報論理工学研究室 04‐1‐47‐200 木村 惇一.
ソフトを用いた動画の並列変換処理 情報論理工学研究室 中村勇介.
MPIを用いた並列処理 ~GAによるTSPの解法~
内視鏡画像からの奥行き情報提示による 視覚支援システムの開発
MPIを用いた最適な分散処理 情報論理工学研究室 角 仁志
Bottom-UpとTop-Down アプローチの統合による 単眼画像からの人体3次元姿勢推定
セキュリティ(6) 05A2013 大川内 斉.
LEGO MINDSTORMの車両の PCによる遠隔操縦
MPIとOpenMPを用いた Nクイーン問題の並列化
表紙.
仮想メモリを用いた VMマイグレーションの高速化
雑音環境下における 非負値行列因子分解を用いた声質変換
深層学習を用いた音声認識システム 工学部 電気電子工学科 白井研究室 T213069 林健吉.
魚釣り寸法計測支援 アンドロイドアプリ の構築
Internet広域分散協調サーチロボット の研究開発
内視鏡画像からの奥行き情報提示による 視覚支援システムの開発
経営システム工学入門実験A ビールゲーム 総評
A18 スパムサーバの調査 ~ボットを見抜けるか?~
中京大学 電気電子工学科 白井研究室 T 久保田直樹
一方向画像からの 3Dモデル生成 電気電子工学科 白井研究室 T215049 田原 大輝.
VMMのソフトウェア若化を考慮した クラスタ性能の比較
演習第4回 情報通信技術論 インターネット工学
同志社大学工学研究科 知的システムデザイン研究室 修士2年 中尾昌広
情報論理工学 研究室 研究テーマ 並列アルゴリズム.
2007年度 長岡オープンハウス クロマキー合成 小山高専 電子制御工学科4年                       針谷 尚裕.
IDSとFirewallの連携によるネットワーク構築
福岡工業大学 情報工学部 情報工学科 種田研究室 于 聡
Handel-Cを用いた パックマンの設計
ガイダンス 電子計算機 電気工学科 山本昌志 1E
理工学部情報学科 情報論理工学研究室 延山 周平
MPIを用いた並列処理計算 情報論理工学研究室 金久 英之
2018年度ビジョン研究室 ゼミナール・卒研紹介 指導教員:張善俊 6月20日(水) 6-209.
情報論理工学 研究室 第1回:並列とは.
マルチエージェントシステムにおける 通信コストの構造依存性に関する解析
MPIを用いた 並列処理 情報論理工学研究室 06‐1‐037‐0246 杉所 拓也.
ネットワークを介した 計測制御システムの開発
Presentation transcript:

医療支援診断のためのコンピュータ分散システムの検討 画像工学研究室  Marlporl

背景 CT画像再構成の高速化 複数台のPCで分散システムを構築 4次元CTの利用、リアルタイムの診断 256×512×256の3次元CT画像を 1秒以下で再構成することが求められている CT画像再構成の高速化 複数台のPCで分散システムを構築

CT画像の再構成を高速に処理できるように、複数台のPCを用いて分散システムを構築し、処理の流れを検討する。 目的 CT画像の再構成を高速に処理できるように、複数台のPCを用いて分散システムを構築し、処理の流れを検討する。

CT画像について 並列分散処理に向いている CT画像再構成の手順  ・投影データ作成  ・フィルタ補正  ・逆投影  ・画像に出力 Shepp-Loganの頭部ファントム CT画像再構成の計算処理は角度ごとに独立して行うことができるので、それぞれ他の角度と影響を与え合わない 並列分散処理に向いている

方法(1) ・2次元CT画像再構成プログラムの作成 ・分散システムの構築 →C言語を使用 出力画像は 401×401 である   →C言語を使用   出力画像は 401×401 である   実際に分散させる計算は、逆投影の処理である ・分散システムの構築 複数台のPCを利用可能に スクリプト言語Rubyを使用 ネットワーク環境:TCP/IP通信、100BASE-TX

方法(2) 分散システムの処理の流れ

実際の手順 ・2次元CT画像再構成の計算処理を、サー バーに1台、クライアントに2台の計3台の PCを用いて分散処理を行う ・2次元CT画像再構成の計算処理を、サー バーに1台、クライアントに2台の計3台の PCを用いて分散処理を行う    -1台のPCで実行した時と比較 ・クライアントの台数を増やし、3台、4台の  時の処理の流れを検討する

結果 -再構成画像の処理時間- 分散処理において 投影データ作成 : 6秒 逆投影(クライアント1) : 102秒   投影データ作成  :    6秒   逆投影(クライアント1) : 102秒   逆投影(クライアント2) :   94秒   データ転送  : 39秒   画像出力  : 5秒

結果-PCの台数と時間の関係- ・それぞれの値は5回行った実験の平均値である

考察 しかし、、、クライアントを4台にした時 ・2台に分散して処理を行ったほうが、PC1台単独で 処理を行った時よりも実行時間は短縮された。 ・2台に分散して処理を行ったほうが、PC1台単独で  処理を行った時よりも実行時間は短縮された。 ・1台より2台、2台より3台と台数を増やす毎に、実行 時間は短縮された。 しかし、、、クライアントを4台にした時 データ転送の時間が増えたため、総実行時間も3台のときよりも多くかかるようになった。 データ転送量が増えたことにより、float型に変換する量も増えたことや、ソケットが確保できず、データでソケットがFull状態になったため、転送が待ち状態となったのではないかと考えられる。

今後の課題 ・ 今回構築した分散システムの改良 ・ PCの台数を増やして、分散システム の効果を検討していく。    データ転送の方法、処理の流れの改良 ・ PCの台数を増やして、分散システム の効果を検討していく。 ・ Ruby以外の言語でシステム構築