実施の難しそうな項目 薬局製剤 漢方製剤 在宅 学校薬剤師 適正使用 医薬品 防止活動 薬物乱用 休日夜間 緊急災害時 カウンター 薬局
日本薬剤師会の基本的な考え方 受入薬局のみで到達目標の全てを実習することができ ない場合の対応 受入薬局のみで、モデル・コアカリキュラムで求められる到達 目標の全てを実習することができない場合等においては、一部 の実習に限り同一支部の他の薬局に実務実習を委託することが できる。受入薬局と委託する薬局の連携体制整備は、支部主導 の下に行い、実習は委託する薬局の協力を得て、受入薬局の指 導薬剤師の責任で行うこととする。 委託できる到達目標は概ね下記のとおりとする。 ・薬局製剤に関するもの ・漢方製剤に関するもの ・在宅医療に関するもの
薬局製剤 代表的な薬局製剤・漢方製剤について概説で きる。 代表的な薬局製剤・漢方製剤を調製できる。 <理想>自薬局で製造販売を体験する。 <次善策>調製可能な西洋薬の調製を自薬局で行う(販売 はできない)。 不足薬については「薬局製剤支援薬局」が分割販売で対応する。 添付文書、製造記録、包装などは委員会で雛形を準備する。
漢方製剤 代表的な薬局製剤・漢方製剤について概説でき る。 代表的な薬局製剤・漢方製剤を調製できる。 <理想>自薬局で製造販売を体験する。 <対策>漢方の刻み生薬を持っている薬局(「漢方協力薬 局」)に依頼する。 ⇒薬局製剤の製造販売or調剤・服薬指導のいずれかを体験する。 全支部で対応可能となるか? 「漢方協力薬局」を教えてください!
在宅 訪問薬剤管理指導業務について説明できる。 在宅医療における医療廃棄物の取り扱いにつ いて説明できる。 薬剤師が在宅医療に関わることの意義を指導 薬剤師と話し合う。(態度) <理想1>自薬局で在宅業務を行う。 <理想2>在宅業務を行っている薬局(「在宅協力薬局」)があれば依 頼する。 <対策1>自薬局で患者宅訪問を行っていれば、同行させる。 <対策2>往診患者の服薬指導などに関わらせる。 <対策3>ケアマネ、ヘルパーと関わりを持つ。(P505:後述)
日本薬剤師会の基本的な考え方 支部が主体となって受入体制を整備する実習について 地域で行う実習については、当該支部が主体となって実習体制を 整備する。 当該支部が主体となって実習体制を整備する到達目標は、概ね 下記に示す項目とし、受入薬局と連携・協力して行う。 ・休日急病診療所等の見学に関するもの ・防災センター等の見学に関するもの ・学校薬剤師業務に関するもの ・薬と健康の週間等における医薬品の適正使用の啓発活動に関す るもの ・麻薬・覚せい剤等薬物乱用防止活動に関するもの
休日夜間 当該地域における休日、夜間診療と薬剤 師の役割を説明できる。 <対策1>地域の医師会等が対応している休日夜間診療 について説明する。 <対策2>薬剤師会での休日夜間体制を説明する(可能で あれば実習を体験させる)。 <対策3>薬局での休日夜間対策を調剤報酬と関連させ て説明する。 <対策4>実際に薬局で行った休日夜間での対応例を説 明する(考えてもらったりすることも可)。
緊急災害時 緊急災害時における、当該薬局および薬剤 師の役割について説明できる。 <対策1>委員会作成の実習教材を用いて説明する。 <対策2>被災体験、被災地救援体験があれば、体験談などを 語る。 <対策3>島根県および当該地域における新型インフルエンザ 対策、災害対策マニュアルなどについて説明する(実際の対 応例があればそれも用いて説明する)。 <対策4>災害が発生した際の調剤について考えてもらう。 <対策5>災害が発生した際の一般用医薬品などの販売につ いて考えてもらう。
学校薬剤師 学校薬剤師の職務を見聞し、その役割を 説明できる。 <理想>指導薬剤師が学校薬剤師の場合、担当校な どに同行させたりして実習を行う。 <次善策1>薬局の同僚薬剤師が学校薬剤師の場 合、依頼して実習を行う。 <次善策2>近隣の認定実務実習指導薬剤師が学校 薬剤師であれば、依頼して実習を行う。
医薬品適正使用 地域住民に対する医薬品の適正使用の 啓発活動における薬剤師の役割を説明で きる。 <対策1>地域薬剤師会での活動に参加してもらう(お薬 相談会、お薬説明会など)。 <対策2>薬局内でも機会を捉えて適正使用を呼びかけ る。 <対策3>「適正使用」が医薬品機構の救済対象の前提と なっていることを説明する。
薬物乱用防止活動 麻薬・覚せい剤等薬物乱用防止活動にお ける薬剤師の役割について説明できる。 <対策1>地域薬剤師会での活動に参加してもらう(ダメ ゼッタイ街頭キャンペーンなど)。 <対策2>キャンペーンなどの期間に薬局内のポスター、 パンフレットを用いて活動を行う。 <対策3>薬物事件がニュースで取り上げられたときに、 話し合ってみる。
方略に依頼協力が盛り込まれている項目 「日薬の基本的な考え方」には触れられていないが、指導 薬剤師以外が実習に関わることがコアカリの方略に盛り 込まれている項目 ・薬局カウンター(P401~407) ・医薬品情報(P202) ・地域福祉(P505)
薬局カウンター(1) かかりつけ薬局・薬剤師の役割について指導薬剤師と 話し合う。(態度) 患者、顧客に対して適切な態度で接する。(態度) 病気の予防および健康管理についてアドバイスできる。 (技能・態度) 医師への受診勧告を適切に行うことができる。(技能・態 度) セルフメディケーションのための一般用医薬品、医療用具、健 康食品などを適切に選択・供給できる。(技能) 一般用医薬品の販売だけではありません!
薬局カウンター(2) 顧客からモニタリングで得た副作用および相互作用への対 応策について説明できる。 顧客が自らすすんで話ができるように工夫する。(技能・ 態度) 顧客が必要とする情報を正確に把握する。(技能・態度) 顧客との会話を通じて使用薬の効き目、副作用に関す る情報を収集できる。(技能・態度) 入手した情報を評価し、顧客に対してわかりやすい言葉、 表現で適切に説明できる。(技能・態度) 一般用医薬品の販売だけではありません!
薬局カウンター(3) 顧客対応実習(P406)、健康管理実習(P407) 90分×50、実習・演習、顧客、約50名の顧客と対応す る。一般医薬品を扱っていない場合は他の一般用医 薬品を扱う薬局で実習を行う(必修)。 <理想>薬局で1日1名の薬局カウンターを対応すれば達成でき る人数です。やってみましょう! <対応策>「薬局カウンター協力薬局」に1~3日間程度依頼す る。
MR、MSさんに <P202> 医薬品の基本的な情報源(厚生労働省、日本製薬 工業協会、製薬企業、日本薬剤師会、卸など)の種 類と特徴を正しく理解し、適切に選択できる。(知 識・技能) 基本的な医薬品情報(警告、禁忌、効能、副作用、 相互作用など)を収集できる。(技能) 90分×5、討議・演習(MR・MS)、書籍・情報提供資 料・インターネット・患者説明用リーフレット、添付文書、処方 せん
ケアマネさん、ヘルパーさんに <P505> 当該地域での居宅介護、介護支援専門員な どの医療福祉活動の状況を把握できる。(知 識・技能) 90分×2、説明・演習(介護支援専門員)
その他懸念される項目 <薬局アイテムと管理>(P101、P104、P105) 薬局で取り扱うアイテムが医療の中で果たす役割について説明できる。 薬局で取り扱うアイテムの保健・衛生、生活の質の向上に果たす役割を説 明できる。 薬局アイテムの流通機構に係わる人達の仕事を見学し、薬剤師業務と関 連づけて説明できる。 医薬品の適正在庫とその意義を説明できる。 納入医薬品の検収を体験し、そのチェック項目(使用期限、ロットなど)を列 挙できる。 薬局におけるアイテムの管理、配列の概要を把握し、実務を体験する。 麻薬、向精神薬などの規制医薬品の取扱いについて説明できる。 毒物、劇物の取扱いについて説明できる。 法的な管理が義務付けられている医薬品(麻薬、向精神薬、劇薬、毒薬、 特定生物由来製剤など)を挙げ、その保管方法を見学し、その意義につ いて考察する。
その他懸念される項目 <地域保健>(P508~P515) 日用品に係る薬剤師の役割について説明できる。 日用品に含まれる化学物質の危険性を列挙し、わ かりやすく説明できる。 誤飲誤食による中毒および食中毒に対して適切な アドバイスができる。(知識・技能) 生活環境における消毒の概念について説明でき る。話題性のある薬物および健康問題 について、科学的にわかりやすく説明できる。