「ニンテンドーDS」と「PSP」について 日本大学 E班 佐野 和希 佐野 聡子 伊藤 洋平 これから日本大学E班の発表を始めます。 私たちは「ニンテンドーDS」と「PSP」について調べました。 発表者は右から佐野和希、伊藤洋平、そして私、佐野聡子です。
目次 1.はじめに 2.企業概要 3.各企業に対するゲーム機の売り上げ構成比 4.各ゲーム機販売台数 5.ソフトの違い 6.まとめ 目次 1.はじめに 2.企業概要 3.各企業に対するゲーム機の売り上げ構成比 4.各ゲーム機販売台数 5.ソフトの違い 6.まとめ 7.今後の展望 8.参考文献 はじめにニンテンドーDS、ソニーPSPとはどういったものなのか、私たちがなぜこの題材にしたかを お話させていただき次に対象となる企業の概要を説明します。 そしてまず2008年3月時点の各ゲーム機の売上販売台数、ソフトの違い、戦略などを探り、 最後に現在のまとめ・今後の展望を私たちなりにまとめてみました。
1.はじめに きっかけ:最近特に携帯型ゲーム機を利用している 人を多く見かけるようになった為 このテーマを選んだ理由は、今日、電車に乗っていても、飲食店にいても、よくニンテンドーDS、PSPを使用している人を多く見かけるようになったことがきっかけでした。 この図で、大まかな各機の特色を紹介致します。ニンテンドーDSとは、単なるゲーム機ではなくタッチペンをもちいて学習ができたりとゲーム以外の応用、インターネットを含んだコミュニケーションツールの利用、音楽・映像の再生ができます。PSPにおいても単なるゲーム機ではなくインターネットの利用、音楽・映像の再生ができます。つまり、今までの携帯ゲーム機は「ゲームをする」という目的の為だけに発売されていましたが、今はこの図のように様々な機能が搭載されています。 この二つの製品が「携帯ゲーム機市場」の中で販売台数の推移はどうなっているのか、どの様な戦略が組まれているのか等、詳しく知りたいと思い、研究するに至りました。
2.企業概要 名称 任天堂株式会社 ソニー株式会社 株式会社 ソニーコンピュータ エンタテインメント 所在地 京都市南区上鳥羽 鉾立町11-1 東京都港区港南 1-7-1 東京都港区南青山 2-6-21 設立 昭和22年11月 昭和21年5月 平成5年11月 売上高 (連結) 1兆6,724億円 (08年3月) 8兆8,714億円 1兆209億円 (07年3月) 従業員数 3,768名 18万500名 約1,200名 主要事業 家庭用レジャー機器 オーディオ、テレビ、 ビデオ、情報、通信、 半導体、コンポーネント 家庭用ゲーム、 ソフトウェアの企画、 開発、製造、販売 次に、企業概要です。 設立は任天堂株式会社が昭和22年11月、ソニー株式会社が昭和21年5月,株式会社ソニーコンピュターエンタテインメントが平成5年11月となっています。 任天堂の売上高は連結で1兆7000億円、ソニーが8兆9000億円、ソニーコンピュターエンタテインメントが約1兆円です。従業員数、主要事業は、各社このとおりになっています。
3.各企業に対するゲーム機の売り上げ構成比 PSP販売台数 :売上台数:1389万台 PSP総売上:2750億円 ニンテンドーDS販売台数 :売上台数:3031万台 ニンテンドーDS総売上:5092億円 約5.2% 約6.3% 任天堂の2008年3月度の「ニンテンドーDS」の販売台数は、626万台となっており、額にすると「ニンテンドーDS」の売り上げは約1052億円になります。任天堂の2008年3月の売り上げは連結で約1兆6723億円なので「ニンテンドーDS」の売り上げをパーセンテージにすると約6.3%となります。 次に、ソニーの2008年3月度の「PSP」の販売台数は、338万台となっており、額にすると「PSP」の売り上げは約678億円になります。ソニーの子会社である、ソニーコンピュータエンタテイメントが発売元となり、売上高が1兆209億円なので約5.2%になります。また、ソニーの2008年3月の売り上げは連結で8兆8714億になり、売り上げ高1兆2842億円で「PSP」の売り上げは当社の売り上げの「PSP」の売り上げをパーセンテージにすると約0.76%となります。
4.各ゲーム機の国内販売台数 DSLite 発売 200万台突破! これは、今までの発売から現在に至るまでの「ニンテンドーDS」と「PSP」の販売台数を表したグラフです。 2005年 「ニンテンドーDS」は、2004年12月の発売から05年3月までに国内での販売台数は200万台を突破しました。この要因は、DSならではのタッチスクリーンや『Newスーパーマリオブラザーズ』のソフトが発売したことにより更にDSの人気を高めていきました。一方、「PSP」は発売前「ニンテンドーDS」よりも注目されていました。なぜなら、大人気商品となった「Play Station2」を発売したソニーの新ハードへの期待が大きかった為です。しかし、発売日までに増産体制が整わなかった為「ニンテンドーDS」に販売台数を引き離されます。 2006年 06年3月に軽量化でライト機能など更に新機能が追加された「ニンテンドーDSLite」が発売されたことで、大ヒットを記録しました。また、人気ソフトウェア『マリオカートDS』が発売された点、また脳の活性化という新ジャンルを開拓した『脳を鍛える大人のDSトレーニング』で、今までゲームに親しんでこなかった人にも手軽に楽しめるソフトウェアを発売したことにより、シニアや女性といった新しいユーザーが増えていきました。一方、増産体制を整えた「PSP」でしたが「ニンテンドーDS Lite」の発売によって、「PSP」は販売台数を追い抜かされました。 05年から06年にかけてのニンテンドーDSの販売台数が急激に伸びた理由として
今までゲーム機に興味がなかった人々に人気 ターゲット「ニンテンドーDS」 ITmedia 今までゲーム機に興味がなかった人々に人気 ターゲットが幅広いうことが大きな要因となります。このグラフをご覧ください。「ニンテンドーDS」の年齢・男女別使用者率を表したものです。グラフからみてとれるように、10~15歳にかけて男性の使用者率が高いのがわかります。また、40~50歳にかけて年齢層が上がっていくにつれて男性だけでなく女性の使用者率が上がっています。このことから、女性の比率が全体的に高く、低年齢層と40代にニンテンドーDSが受け入れられているのがわかります。すなわち、今までゲームと関係の遠かった様な年齢層の新規顧客を獲得することに成功した為、高い販売台数を記録する事ができたと考えられます。
ターゲット「PSP」 既存の顧客、ゲームを多くする人々に人気 ITmedia 一方「PSP」は13~25歳にかけての男性の使用率が極めて高いことがわかります。また、女性の使用率は全体的に一定で男性の使用率と比べて低くなっていますが、40~50代かけて女性の使用率が上がっています。このことから、「ニンテンドーDS」とは年齢層・女性の使用率ともにまったく違うことがわかります。これは今まで「プレイステーション」を始め、ゲームを本格的にしてきた主に若年層の男性を顧客とし、主に既存の顧客向けともいう事ができます。
4.各ゲーム機の国内販売台数 先ほどのグラフに戻らせて頂きます。 2007年 「ニンテンドーDS」のソフトで、昔から小中学生に親しまれ絶大な人気を誇る『ポケットモンスター』を発売しました。ですが、ハードの販売台数を伸ばす事はできませんでした。 ソニーは、2007年9月に新しいハード「PSP-2000」を発売しました。既存の「PSP」よりも高画質で要領が大きくなったことでソフトの読み込みも早くなった新ハードを発売したことでPSPも販売台数が増加しました。 2008年度 今年度5月11日の時点までハードの販売台数を集計した結果、「PSP」が110万台、「ニンテンドーDS」が105万台と「PSP」が「ニンテンドーDS」より販売台数を上回りました。要因として「PSP」は、ヒット作となるソフトを販売したのが大きな理由となります。特に昨年発売した「モンスターハンターポータブル2ndG」が今年の3月27日に発売されたにも関わらず既に224万本という売上を残し、大きくハードの販売台数にも影響を与えました。 一方ニンテンドーDSは一昨年発売した新ハード「ニンテンドーDS Lite」が大部分のユーザーに普及され尽くした為、販売台数の増加率が昨年度よりも低下したと言われています。
5.ソフトの違い 「ニンテンドーDS」 ・操作やソフトが簡単 ・タッチペンを生かしている ・以前の携帯ゲーム機の ソフトの利用ができる ソフトの利用ができる 「PSP」 ・操作やソフトが難しい ・奥が深い ・グラフィックを生かしている 1位:ポケットモンスターダイヤモンド・パール:売り上げ本数:540万本 2位:New スーパーマリオブラザーズ 売り上げ本数:520万本 3位:もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング:売り上げ本数:480万本) 1位:モンスターハンターポータブル2nd G(売り上げ本数:200万本) 2位:モンスターハンターポータブル2nd (売り上げ本数:170万本) 3位:クライシスコア~F.FⅦ~ (売り上げ本数:80万本) 次にソフトの違いです。 ソフトの売り上げが大きな影響を与えるというのは先の説明で言ったとおりですが、そのソフトの展開にも各ゲーム機はっきりとした違いがあることがわかりました。 ニンテンドーDSのソフトはタッチペンを用いて誰でも簡単に操作するゲームが多いです。もっと脳を鍛えるDSトレーニング、New スーパーマリオブラザーズはその代表です。ポケットモンスターやマリオのように幅広い年齢層に対応し、以前から人気の高いゲームも多く発売されました。このことを踏まえると、今までにない新しい機能を活かすようなソフトと同時に、以前から根深く人気のあるソフトとを融合した形が今のニンテンドーDSのソフト展開となっています。 PSPのソフトは操作や内容がニンテンドーDSのソフトと比べるとやや難しいのですが、モンスターハンターポータブルやクライシスコアなど奥が深くグラフィックを存分に生かしたソフトが次々に発売されています。また、ゲームの内容や操作方法などが深く追求され、今までプレイステーションでしかできなかった様なソフトが携帯型になったというのもユーザーに好まれる1つです。「もっとゲームをしたい」と思う人に対して、この奥深さやデザイン性、少し難易度が高いといった点が非常に人気が高いと考えます。
それぞれターゲットにはっきりとした違いがあり、それがソフトや各ゲーム機の機能にも反映されていると気づいた 6、まとめ それぞれターゲットにはっきりとした違いがあり、それがソフトや各ゲーム機の機能にも反映されていると気づいた 今後両ゲーム機が売り上げをより高めていくには・・・ ターゲットの拡大が大切 具体的には・・・新しいターゲット向けのソフト展開 ゲーム以外の機能性の向上 DSとPSPについて調べてきましたが、携帯型ゲーム機市場で互いに売り上げを伸ばしたのは、それぞれ獲得しようとしたターゲット層にはっきりとした違いがあり、両製品ともターゲット層に合わせたソフトを展開し、ゲーム機の機能面にも影響を及ぼしていることがわかりました。 このことから、私たちなりにそれぞれが売り上げを伸ばすために必要な課題点を考えてみました。 DS・PSPともにターゲット層の拡大がもっとも必要であると考えます。具体的には、新しいターゲット層向けのソフトを開発することがまず必須となります。 また、ゲーム機としての機能だけでなく、音楽再生機能や情報ネットワーク網をより強化することが大切です。それはすなわち日常生活で使う機会が多くなることを意味し、結果より多くの顧客を獲得することができると考えるからです。
私たちの見解:PSPが売上を伸ばしていく 7、今後の展望 私たちの見解:PSPが売上を伸ばしていく 理由 プレイステーションのソフトが楽しめる UMDの映画・音楽分野での展開 Google等でのネット端末としての利用 他AV機器との連動 その課題点を通し、今後の展望を私たちなりに考えてみました。 今後はPSPの販売台数が伸びていくと考えています。 先ほどお見せしたグラフで、08年現在、PSPは販売台数を着実に伸ばし、とうとうニンテンドーDSを抜く形となりました。その勢いは今後とも続くと考えます。 その理由として、1つ目にプレイステーション、プレイステーション2のソフトが楽しめるようになったことが挙がります。爆発的なヒットをしたそれらのソフトが、携帯版としてできることで需要はさらに上昇すると考えます。 2つ目にPSPはDSと違い、ゲーム機能以外にも多くの機能があり、色々な利用手段があるからです。具体的には、UMDのゲーム以外での活用です。例えば、UMD版の、ハリウッド映画や、音楽映像をコンテンツの1つとして展開させることにより、外で気軽に映画や音楽を見たい、聞きたいという人にとって非常に魅力的なものとなります。 3つめに、情報ネットワークの強化が挙げられます。Googleの検索機能を搭載することや、 PS3やソニー発売のHDDレコーダーを連動させるサービス展開しています。このことで、より、利便性の富んだハードウェアに姿を変えていくと考えます。
8.参考文献 任天堂 www.nintendo.co.jp SONY www.sony.co.jp ソニーコンピューターエンターテインメント ソニーコンピューターエンターテインメント www.scei.co.jp ゲームスポットジャパン japan.gamespot.com/?tag=co.game 「ニンテンドーDSが売れる理由」 著 サイトウ アキヒロ 2007年 こちらが参考文献です。 以上で、私達の発表を終わりにします。ご静聴ありがとうございました。