2016年 前期 日本法制史講義 分国法 1 06-15-2 4 分国法⑴ 武家社会の構造変化
4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 1 鎌倉幕府と室町幕府 2 守護領国制 3 戦国大名領国制 小京都
4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 室町幕府から戦国時代へ
4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 室町幕府から戦国時代へ 越前一乗谷・朝倉館跡
一乗谷・朝倉義景館跡 唐門
4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 1 鎌倉幕府と室町幕府 キーワードで辿る 4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 1 鎌倉幕府と室町幕府 キーワードで辿る ⑴ 執権政治 / 得宗専制 ⑵ 徳政令 (もどす力) 神物・仏物 vs 僧物・人物 器用 vs 非器 永代 vs 遷代(一旦知行) 武家徳政 vs 公家徳政(前状・後状論争)(理屈→事実=時宜) ⑶ 公家社会の反乱 後醍醐親政 在地と悪党 甲乙人の世界(=在地領主)の伸長 もと朋輩 恩領・御領 三木一草 楠木正成・結城親光・名和長年(伯耆守)・千種忠顕 ☞ 笠松宏至『法と言葉の中世史』(平凡社ライブラリー)
4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 2 守護領国制 (分国の形成) 4 分国法⑴ 武家社会の構造変化 2 守護領国制 (分国の形成) 地方官 ↓ 大名(領国主) ⑴ 室町幕府 守護領国制=分権化の促進 cf 鎌倉幕府 〔将軍─守護─地頭〕体制 幕府は守護の分権独立を阻止 権力の集中を企図 ⑵ 建武式目 ⑶ 守護の権限強化 権力に依存 イ) 大犯三カ条 同盟・協力 + 分権・独立阻止 ロ) 刈田狼藉検断権 ハ) 使節遵行権 妥協 ニ) 半済宛給権 ホ) 闕所地処分権 寺社本所(庄園領主) 守 護 幕 府
武家社会の構造変化 守護領国制(続き) ⑷ 守護の領国支配 ⒜ 庄園押領 庄園・国衙体制を利用した徴税権の把握 武家社会の構造変化 守護領国制(続き) ⑷ 守護の領国支配 ⒜ 庄園押領 庄園・国衙体制を利用した徴税権の把握 守護請 国衙在庁機構の掌握 ⒝ 国人の披官化 家臣団の組織化 守 護 絶対的主従制 守護代 土一揆 (京・鎌倉在) (一門・重代被官) 名主・百姓の抵抗 双務的主従制 国 人 (地縁的な同族結合 在地領主層) ××× 国人一揆
武家社会の構造変化 3 戦国大名領国制 知行の終焉 or 高次元化 <茶器 ⑴戦国大名の出現 形式的な ⑴戦国大名の出現 形式的な 幕府=守護 体制 下克上 ⑵農民支配 庄園・国衙体制の完全な否定 ⇨ 領内農民の直接支配を目的・実現 ⒜ 領国一円に対する徴税権の行使 (←守護の反別・棟別銭徴収) 年貢負担責任者の確定(=職の否定) 家臣の自由な農民支配に対する規制(=「指出」検地) ⒝ 独占的裁判権の把握 検地
武家社会の構造変化 戦国大名領国制(続き) 武家社会の構造変化 戦国大名領国制(続き) ⑶ 権力構造 寄親 (有力家臣) 組頭・番頭 大 名 武将 名主層 寄子(村落の指導者) 惣村 家 臣 団 検地(指出) 裁判権 徴税権 地縁に根ざす家臣団を軍事的に編成
武家社会のエポック 建武政権と武家 幕府下状・御教書 vs 直義・師直施行状 戦国大名:領国と法 近世の統一政権