無線LANにおけるスループット低下の要因の分析 著者:浜崎 慎一郎 発表:関 宏規
スループット低下の要因 通信する端末数の増加 電波状況の劣化 隠れ端末問題
S/N比(Signal-to-Noise Ratio) 映像信号、音声信号などベースバンド信号の強度と雑音の強度比 10log10S/N [dB]で求める 値が大きいほど信号の読み込みエラー率が小さくなる
隠れ端末問題
RTS/CTS方式 RTS(Request To Send : 送信要求) CTS(Clear To Send : 送信可) 通信中の割り込みによるパケット衝突を未然に防ぐことができる
実験 1.隠れ端末が存在しない時の電波状況とスループットの変化 2.隠れ端末が存在する時のスループットの変化 3.隠れ端末が存在する時にRTS/CTS方式を使用する
実験1
実験2と実験3
実験1の測定結果 平均値:2.723[Mbps]
実験2と実験3の測定結果 平均値:1.719[Mbps] 2.254[Mbps]
考察 実験1 電波状態が悪い時、パケットロスが頻繁に起こり、その 度にパケットの再送が行われる 実験1,2 実験2,3 電波状態が悪い時、パケットロスが頻繁に起こり、その 度にパケットの再送が行われる 実験1,2 隠れ端末のためにスループットが63.1%に低下 実験2,3 RTS/CTS方式により31.1%改善 電波状態が悪い場合、RTS/CTSフレームの消失がスループット低下に大きく影響
結論と今後の課題 RTS/CTS方式は比較的電波が良好な状態では効果がある 電波状態が悪くなると効果を発揮しない より複雑な隠れ端末状態でのスループットの変化の分析が課題