アインシュタインと宇宙 重力レンズ 重い天体は「レンズ」になる!? 重力レンズは「天然巨大望遠鏡」 いろいろな重力レンズの例 重力レンズの模式図 重力が空間を歪め、その歪みにそっ て光が進む様子を表しています。 アインシュタインの一般相対性理論によれば ・ 重力は空間を歪め、 ・ 光は空間の歪みに沿って伝播する、 という性質があり、重い天体はレンズとして働きます。 重力レンズは「天然巨大望遠鏡」 背後の銀河が手前の銀河の重力によって 引き伸ばされて見える重力レンズアーク(弧) 重力レンズは、通常のレンズと同様に、 ・ 天体の像を拡大したり、 ・ 天体の見かけの明るさを明るくする、 という性質があります。このため、通常の観測では見 ることのできない遠方の暗い天体を観測できます。 いろいろな重力レンズの例 2重像+アインシュタインリング (電波写真) 4重像 (アインシュタインクロス) 無数の重力レンズアーク(弧) おまけ : 重力レンズのシュミレーション もし、VERA石垣島観測局の目の前に重力レンズ 天体があったら(本当なら大変ですが)、私たちの 目にも右のような風景が見えることでしょう。