四国調剤グループ:稲本悠 田中繁樹 浜田嘉則 徳島文理大学薬学部 医療薬学講座:浜田嘉則 京谷庄二郎 在宅における服薬支援と残薬確認の意義 四国調剤グループ:稲本悠 田中繁樹 浜田嘉則 徳島文理大学薬学部 医療薬学講座:浜田嘉則 京谷庄二郎 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 目的 近年、薬局薬剤師に求められる役割は以前にも増して多岐に渡るようになっている。 その中でも今後超高齢者社会へ突入していく中で入院医療から在宅医療へ移行していく為に、薬局薬剤師の在宅への取り組みが必須となりつつある。また医療費の観点からも残薬の一部が医療費の無駄となっている部分が多いと言われている。 当グループとしては、薬剤師が在宅医療(介護)に取り組み、どのような服薬支援を実施して、またその結果残薬がどの程度減少したのか等を調査し検討を加えたので報告する。 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 方法 ①調査対象:四国調剤グループ(高知県)の8店舗で在宅業務を行った患者 ②期間:平成26年4月1日~平成26年9月4日 ③調査項目:服薬支援方法、コンプライアンス、残薬数、残薬金額等 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 調査用紙 1枚目 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 調査用紙 2枚目 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 結 果 【年齢層】 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 【疾患名】 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 【介護度】 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 服薬支援方法等 1、服薬支援(人) ・家族:8例 ・訪問看護師:7例 ・ヘルパー:3例 2、服薬支援(グッズ) ・お薬カレンダー:14例 ・ビニールチャック:2例 ・薬箱:2例 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 事例報告 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 事例報告 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 コンプライアンス 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 薬剤師介入後の経済効果 1、残薬金額の推移 (抜粋) (減少金額) Aさん: 3,050円 → 1,000円 (-2,050円) Bさん: 20,500円 → 1,400円 (-19,100円) Cさん: 7,820円 → 700円 (-7,120円) Dさん: 13,800円 → 3,600円 (-10,200円) Eさん: 20,000円 → 3,600円 (-16,600円) 2、疑義照会や、医師への情報提供で減少した薬剤金額 総額: 33,570円(5名) 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 考察① 調査開始時と終了時では、コンプライアンスの向上がみられた事例が多かった。これは、お薬カレンダー等の服薬支援グッズを薬剤師が直接かつ適正に利用することにより、個々に応じた適正な薬剤管理を実施出来たことや、薬剤師の在宅介入をきっかけとして患者や家族、他職種の服薬に対する意識が向上し、服薬の声かけや服薬介助に繋がったことが大きな要因になったと思われる。 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 考察② また、調査開始時と終了時では多くの事例で残薬の減少がみられた。これは訪問開始時に不要な薬剤の回収・破棄等の残薬整理を行ったことが最大要因だが、それ以外にも、疑義照会や医師への残薬に関する情報提供により、処方日数の削減や処方中止を実施したことも大きな要因であると思われる。 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会
第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会 まとめ 今回の調査では対象が少数であったが、薬剤師による在宅介入が、コンプライアンスの向上や、不要な残薬の減少による薬剤費の抑制に繋がる可能性があることが示された。 当グループとしては今後一層在宅業務へ力を入れ、より多くの症例での調査を継続していきたいと考える。 第53回 日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会