飛騨データ解析ワークショップ (2) Ayumi Asai 2014/12/16
ワークショップの趣旨など 現在、太陽活動極大期のピークを過ぎ飛騨(花山)天文台でも多くのフレアデータなどを取得している 面白い(素晴らしい)データが眠っていないか?を確認し、論文として積極的に研究成果をまとめるために、 広く観測データをレビューし 現在行われている観測研究について情報共有する 重要な科学ネタについては、責任者(論文執筆者)までアサインしたい 飛騨データ解析ワークショップ(2)を開催 日時:2014年12月16日(火) 13:00~ 場所:宇物・5階ゼミ室 WebEX、TV会議あり
データの観点 第24太陽活動極大期でのフレア(特にXクラスフレア)、巨大磁気嵐、有名なCMEなどについて、飛騨での観測はどうなっているか? 花山ホームページの天文現象速報に面白いイベントをリストアップ VarSITI-ISESTのターゲットイベント(特に地球に影響があったイベントをリストアップしている) 現在行われている観測研究の紹介(川手さん、S2…)
Xクラスフレアの解析状況・まとめ 2011 110809 0748 X 69 11263 Asai+11, Shen+14 M-wave 110809 0748 X 69 11263 Asai+11, Shen+14 M-wave 110906 2212 X 21 11283 Ishii+13, Shen+14?, Kawate, Yoshinaga T3 WL 110907 2232 X 18 2012 120307 0002 X 54 11429 Takahashi+ submit ISEST 120307 0105 X 13 M-wave 2013 130513 0153 X 17 11748 limb 130514 0000 X 32 Asai T3 WL QPP 130515 0125 X 12 Kawate? 131028 0141 X 10 11875 Priest-event 131105 2207 X 33 11890 131108 0420 X 11 (cloudy) 2014 (~Nov) 140329 1735 X 10 12017 Peru (Asai) IRIS M-wave 140425 0017 X 13 12046 (limb) 141019 0417 X 11 12192 (Kawamura?) No CME (no wing) 141022 1402 X 16 (Kawamura?)Peru 141024 2107 X 31
VarSITI-ISESTターゲットイベント 国際協同研究プログラム「太陽活動変動とその地球への影響」(Variability of the Sun and Its Terrestrial) http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/varsiti/ 地球に影響を及ぼす太陽の短期変動に関する国際研究ISEST (International Study of Earth-Affecting Solar Transients)/Minimax24 宇宙天気的に注目されているイベント 2012年10月5日のイベント:ステルスイベント(ジャイアント・アーケード)のフィラメント解析 2012年9月28日イベント 2013年3月15日イベント 2012年3月7日イベント …
注目イベント 2012年9月28日C3.7フレア ISEST Hirose 2013年3月15日M1.1フレア (Hirose) 2012年10月5日GA Asai 2012年7月19日M7.7フレア Post-flare loop Antolin, Shen 巨大黒点NOAA 12192のフレア 141019 0417(X1.1) 141022 1402(X1.6)ペルー 141024 2107(X3.1) T1-center No CME 磁場+フレアリボン (Kawamura?) 2014年11月11日C5.4フレア S2 Tei, Sakaue 2011年2月16日M1.1フレア Peru-FMT Denis 12/22にWS 2014年3月29日X1.0フレア Peru-FMT, M-wave Asai 2011年9月6日X2.1フレア Kawate, Yoshinaga 2013年5月14日X3.2フレア T3 QPP 2011年9月7日X1.8フレア 記者発表イベント、フィラメント噴出、落下物 2011年6月7日フレア SMARTデータあり
ワークショップメモ① プロミネンス噴出 大きなフレア(Xクラスフレア)とLDE post-flare loop (coronal rain) 地球への影響という点では注目度は低い 一方で「博物学的」には面白そう FMT-bookのように、イベントリストを作成できないか? 大きなフレア(Xクラスフレア)とLDE Xクラスフレアは、インパルシブなものが多い印象。明るいが、構造は小さい傾向 X線強度-継続時間で相関を見れば確認できそう石井 一方、典型的なtwo-ribbonフレアは、CやMクラスで見られた。磁気嵐も発生 post-flare loop (coronal rain) 2012年7月19日のフレアで良いデータ(DST)あり やれることはあるか? SMART-T3の絶対時刻(誰?) どれくらい正確かを確認する必要あり!
ワークショップメモ② 地上観測の利点を生かした研究 H-alpha(SMART)のデータだけで、CMEの有無を予言できるか? H-alpha強度とX線強度の比較研究 「超巨大フレア・磁気嵐により人工衛星が全滅した」と仮定したときに、どれだけの宇宙天気予報ができるか、を示せれば、地上観測の優位性をアピールできる!
(1)典型的なTwo-ribbonフレア・CME 2012年9月28日フレア ISEST、天体現象速報イベント C3.7のLDE、フィラメント噴出、two-ribbon構造 Halo-CME (947km/s) Dst=-119nT Liu et al. 2014 ApJL 793, L41 CME-CME interaction +/-1.2Aでもはっきり見える
(1)典型的なTwo-ribbonフレア・CME 2013年3月15日フレア ISEST、天体現象速報イベント M1.1のLDE、フィラメント噴出、two-ribbon構造 Halo-CME (1063km/s) Dst=-132nT H-alphaフィラメントは一部が飛んで行っているように見える 肝心な時間帯で、AIA欠損している模様
メモ これらのイベントについては、詳細なケーススタディができそう フィラメント噴出の速度場解析を行って論文化する H-alphaデータだけで予報ができるか?何が言えるかを徹底的にやらないといけない CMEよりどれくらい前に噴出が検出できるか? 2012/9/28イベントを優先して解析するか? 森本さんの学位論文の結果
(2)ステルスイベント 2012年10月5日イベント フィラメント噴出はやや不明瞭だが、速度場解析ができると面白いか ISESTイベント ジャイアントアーケード two-ribbon構造 partial Halo-CME (612km/s) Dst=-105nT フィラメント噴出はやや不明瞭だが、速度場解析ができると面白いか Oct-04 18:03UT Oct-05 10:03UT
(3)ポストフレアループ 2012年7月19日フレア ポストフレアループで何か新しい(面白い)研究できるか? ISEST、天体現象速報イベント 西リムM7.7 DSTでポストフレアフープが観測された 7月23日に地球の裏側でフレア+高速CME発生はキャリントンフレアの再来かと騒がれた超有名フレア ポストフレアループで何か新しい(面白い)研究できるか?
(4)巨大黒点NOAA12192 柴田先生、河村君天文学会で発表 飛騨のデータは茨城大・米谷君が発表 Xクラスフレアに絞る(全部で6イベント、飛騨では2イベント、ペルーFMTで1イベント) 河村君のデータ解析は石井さんが補助 フレアリボンの場所と磁場構造との比較 飛騨のデータは茨城大・米谷君が発表 Hinode/SOT-SPでumbraの10月24日磁場強度(max)を計測(一本) 史上最大の磁場強度(6kG)に迫れるか?
(5)白色光フレア 2013年11月5日(22時UT)X3.3 SMART-T3で白色光フレア観測成功 何か新しい(面白い)研究できるか?
ワークショップメモ 2011年9月7日X1.8フレア 2011年6月7日フレア 巨大黒点NOAA12192 フィラメント噴出と落下がきれいに見える 論文化を検討すべき 2011年6月7日フレア フィラメント噴出がばらけて落下 これも論文にしたい 巨大黒点NOAA12192 茨城大・米谷君が天文学会で発表 学会での記者発表をする? Hinode/SOT-SPで磁場強度を測る(一本さん)
S2 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~s2-2014/ 協同観測(DST、Hinode、IRIS) 2014年11月11日00:00UT頃のフレア C5.4 flare 坂上:DSTで見える噴出現象の3次元速度場の導出 鄭:IRISの分光データ解析
total: 42 X-flares (~2014 Nov) 2011 (8) 110215 0144 X 22 11158 110309 2313 X 15 11166 110809 0748 X 69 11263 110906 2212 X 21 11283 110907 2232 X 18 110922 1029 X 14 11302 110924 0921 X 19 111103 2016 11339 “X10”=X1.0 total: 42 X-flares (~2014 Nov) 2012 (7) 120127 1737 X 17 11402 120305 0230 X 11 11429 120307 0002 X 54 120307 0105 X 13 120706 2301 11514 120712 1537 X 14 11520 121023 0313 X 18 11598 c.f. 1年当たりの発生数 59 in 1989 (Cycle 22) 21 in 2001 (Cycle 23) 2013 (12) 130513 0153 X 17 11748 130513 1548 X 28 130514 0000 X 32 130515 0125 X 12 131025 0753 11882 131025 1451 X 21 131028 0141 X 10 11875 131029 2142 X 23 131105 2207 X 33 11890 131108 0420 X 11 131110 0508 131119 1014 11893 c.f. 極大期(Cycle 23)全体では 51の活動領域 約110のXクラスフレア 2014 (~Nov) (15) 140107 1804 X 12 11944 140225 0039 X 49 11990 140329 1735 X 10 12017 140425 0017 X 13 12046 140610 1136 X 22 12087 140610 1236 X 15 140611 0859 140910 1721 X 16 12158 141019 0417 X 11 12192 141022 1402 141024 2107 X 31 141025 1655 141026 1004 X 20 141027 1412 141107 1653 12205 Cycle 23では、>X10フレアが6回、>X5フレアが17回(AR番号が判明しているもの) only 2 >X5 flares (c.f. 6 >X10 flares, and 17 >X5 flares during Cycle 23)
日本の昼に発生したのは22/42イベント 2011 (8) 110215 0144 X 22 11158 110309 2313 X 15 110215 0144 X 22 11158 110309 2313 X 15 11166 110809 0748 X 69 11263 110906 2212 X 21 11283 110907 2232 X 18 110922 1029 X 14 11302 110924 0921 X 19 111103 2016 11339 2012 (7) 120127 1737 X 17 11402 120305 0230 X 11 11429 120307 0002 X 54 120307 0105 X 13 120706 2301 11514 120712 1537 X 14 11520 121023 0313 X 18 11598 日本の昼に発生したのは22/42イベント 2013 (12) 130513 0153 X 17 11748 130513 1548 X 28 130514 0000 X 32 130515 0125 X 12 131025 0753 11882 131025 1451 X 21 131028 0141 X 10 11875 131029 2142 X 23 131105 2207 X 33 11890 131108 0420 X 11 131110 0508 131119 1014 11893 2014 (~Nov) (15) 140107 1804 X 12 11944 140225 0039 X 49 11990 140329 1735 X 10 12017 140425 0017 X 13 12046(limb) 140610 1136 X 22 12087 140610 1236 X 15 140611 0859 140910 1721 X 16 12158 141019 0417 X 11 12192 141022 1402 141024 2107 X 31 141025 1655 141026 1004 X 20 141027 1412 141107 1653 12205 Cycle 23では、>X10フレアが6回、>X5フレアが17回(AR番号が判明しているもの)
14 flares were observed at Hida Observatory 2011 (8) 110215 0144 X 22 11158 110309 2313 X 15 11166 110809 0748 X 69 11263 110906 2212 X 21 11283 110907 2232 X 18 110922 1029 X 14 11302 110924 0921 X 19 111103 2016 11339 2012 (7) 120127 1737 X 17 11402 120305 0230 X 11 11429 120307 0002 X 54 120307 0105 X 13 120706 2301 11514 120712 1537 X 14 11520 121023 0313 X 18 11598 14 flares were observed at Hida Observatory (2 flares were observed by Peru-FMT) 2013 (12) 130513 0153 X 17 11748 130513 1548 X 28 130514 0000 X 32 130515 0125 X 12 131025 0753 11882 131025 1451 X 21 131028 0141 X 10 11875 131029 2142 X 23 131105 2207 X 33 11890 131108 0420 X 11 131110 0508 131119 1014 11893 2014 (~Nov) (15) 140107 1804 X 12 11944 140225 0039 X 49 11990 140329 1735 X 10 12017 140425 0017 X 13 12046(limb) 140610 1136 X 22 12087 140610 1236 X 15 140611 0859 140910 1721 X 16 12158 141019 0417 X 11 12192 141022 1402 141024 2107 X 31 141025 1655 141026 1004 X 20 141027 1412 141107 1653 12205 Cycle 23では、>X10フレアが6回、>X5フレアが17回(AR番号が判明しているもの)