そもそも、私は分担者やその共同研究者ではない これまで分担者会議に出たことはない が、 Stanford Univ.で開催されたCAWSES WSに参加(お金は学術創成でサポート: もらえるものはもらう…)し宇宙天気関係の研究をスタート 地球合同学会、日本天文学会、COSPAR、IAUで発表 今回は論文を仕上げるためにワークショップに参加
Anemone Structure of AR NOAA 10798 and Related Geo-Effective Flares and CMEs 浅井 歩1, 石井 貴子2, 柴田 一成2, N. Gopalswamy3 1: 国立天文台 野辺山太陽電波観測所 2: 京都大学 3: NASA/GSFC
活動領域NOAA 10798の発生と成長 movie of SOHO/MDI magnetogram emergence!
Soft X-Ray Lightcurve (GOES) emergence 22-Aug 沈む前に3つのM-クラスフレアが発生 磁気嵐に寄与したのは2005年8月22日に生じた2つのフレア 着目するのは22日のフレア
M-Class Flares 2つのフレアともに長時間持続フレア(LDE) アーケード形成が顕著 南西のリムに近い フレア2 M5.6 フレア1 M2.6 2つのフレアともに長時間持続フレア(LDE) アーケード形成が顕著 南西のリムに近い フレア1: (S11 W54) フレア2: (S12 W60) Movie of SOHO/EIT (195A)
Halo-CME フレアに引き続いてハロー型CMEが発生 しかもCME速度がめちゃくちゃ速い 08/22 01h (flare1: M2.6) CME1: 1200 km/s 08/22 17h (flare2: M5.6) CME2: 2400 km/s SOHO/LASCO C3
磁気嵐を生じたCMEの発生位置 ○ 18/55 = 33% N 37/55 = 67% 15W E W S East-West Asymmetry of solar sources is confirmed (Wang et al. 2002; Zhang et al. 2003) Larger storms (Dst < -200 nT) seem to occur Close to the disk center (±15 deg) ○ Dst > - 200 nT - 300nT < Dst < - 200 nT Dst < - 300 nT Gopalswamy et al.
惑星間空間擾乱 ACEによる物理量のプロット ショックは: 8/24 05:30UTに到着 非常に強い南向き磁場(–50 nT) n [cm-3] 惑星間空間擾乱 700 V [km/s] ACEによる物理量のプロット ショックは: 8/24 05:30UTに到着 非常に強い南向き磁場(–50 nT) merging of 2 CMEs? CIR + shock? 磁気嵐が発生 (Dst = -216nT) 50 |B| [nT] Bx [nT] By [nT] Bz [nT] –50 Dst
イベントのまとめ 2005年8月22日に2つのLDEフレアが発生 NOAA 10798は磁気嵐発生源としては(南西の)リムに近い が、ハロー型CMEが発生 2つ目のCMEは特に速い(2400 km/s) 南向きの磁場構造がある可能性あり 南向きの磁場構造が太陽面上にあったか? リム付近だったのにハロー型になった理由は何か? CMEの速度が非常に速かったのはなぜか? 太陽面上の特徴をもう一度調べてみる
NOAA 10798の大域的磁場構造 Emerged pair violates the Hale’s polarity law! the order of N/S polarity regions with respect to the east-west direction is determined in a given hemisphere highly twisted magnetic structure lies beneath the photosphere!? generate X17 flare in the next rotation S N S N NOAA 10798 N S S N 活動領域の平均磁場強度が強い
南向きの磁場構造 Ha画像では、南向きの軸磁場を持つ(可能性のある)フィラメントの形成が見られる 2005年8月21日(フレアの前日) N Ha image obtained with SMART of Kyoto Univ. Ha画像では、南向きの軸磁場を持つ(可能性のある)フィラメントの形成が見られる 2005年8月21日(フレアの前日) N S SOHO/MDI
アネモネ構造 アネモネ構造はコロナホール中に発生する活動領域 (巨大)ジェットの発生源、そんなに活動的ではない anemone structure sea anemone (イソギンチャク) CH SOHO/EIT 195A image アネモネ構造はコロナホール中に発生する活動領域 (巨大)ジェットの発生源、そんなに活動的ではない
アネモネ構造とフレア/CME For a small AR, CH works to collimate the ejections In the case of NOAA 10798, a small CH and quite a big AR… Low magnetic pressure above the AR Easy for ejections to expand Halo CMEs High speed CMEs AR: active region CH: coronal hole
C2 – EIT C3 diff フレア1 フレア2
IPS CMEが本当に広がっているのか?CMEか、CIRか? 藤木さん助けてください…
Summary NOAA 10798は という特徴を持ち、また 大きな磁気嵐が発生(2005年8月24日) 非常に複雑な磁場構造を(潜在的に)持っており、光球面磁場強度も強い コロナホール中に浮上し、アネモネ構造を形成 フィラメントは南向き磁場を持つ という特徴を持ち、また 3つのM-クラスフレアをリム付近で発生 ハロー型CMEがそれに付随(非常に高速CME) 大きな磁気嵐が発生(2005年8月24日)