メッシュネットワークに関する研究 ーチャネル割り当ての一手法ー

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まさ 2003/06/12 卒論その後の進捗 まさ 2003/06/12.
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メッシュネットワークに関する研究 ーチャネル割り当ての一手法ー メッシュネットワークに関する研究      ーチャネル割り当ての一手法ー 情報環境基盤技術研究室 05IE090 松本 太 指導教員 講師 冬爪成人

メッシュネットワークとは メッシュネットワークとは 特徴 バックボーンをメッシュ(マルチホップ)ネットワークで構成 ノードごとの役割 外部とのゲートウェイ機能を持つMPP アクセスポイントの機能を持つMAP メッシュ機能を持つMP 特徴 自律的にネットワークを形成 各ノードが自律的にネットワークを形成する ノード移動の考慮不要 ノードを任意に配置し、移動はほとんど無い MP MAP MPP STA LAN

研究目的 適切なチャネル割り当て手法の検討 メッシュネットワークにおける問題点 不公平問題 セッションが他のセッションに干渉を受け、通信状態が著しく劣化 十分な帯域の確保のみでの解決は不可   適切なチャネル割り当て手法の検討 問題点→不公平問題(説明)→チャネル割り当て(解決策)

クラスタ分割によるチャネル割り当て手法 クラスタ分割 分割アルゴリズム(LCC, Least Cluster Change)   :クラスタヘッド   :ゲートウェイ   :レギュラーノード クラスタ分割 CGSRをベースとした分割手法 数ノードからなるクラスタを形成 分割したクラスタごとにチャネルを割り当て ノードごとに役割を決定 分割アルゴリズム(LCC, Least Cluster Change) 各ノードはクラスタメンバテーブルを保持、参照 highest-connectivityを指標にクラスタヘッドを決定 4:クラスタ分割概要 5:クラスタ分割利点

本方式の利点 適切な動的チャネル割り当てが可能 複雑な手順を単純化 自律的に、適切なチャネル割り当てを行い、通信品質を向上させることが可能 通常、チャネル割り当てに必要である複雑なアルゴリズムを単純化 LCCを改良することにより、さらに単純化可能

本方式の動作 クラスタヘッド:中心となりクラスタを形成 ゲートウェイ:中継してクラスタ間を通信 レギュラーノード:上記以外の通常ノード ① Cluster head Regular node Gate way ① ② ③ ④ クラスタヘッド数に変化があった際に役割変更 ①:他のクラスタヘッドに指標で劣った場合 ②:クラスタヘッド数が0になった場合 ③:クラスタヘッドが1になった場合 ④:クラスタヘッドが複数になった場合 説明を短く簡潔に 分割アルゴリズムでクラスタ分割した結果

シミュレーション概要 環境 シミュレーション方法 トポロジ:5×5のグリッド配置 無線チャネル数:8チャネル ルーティングプロトコル:AODV トラフィック:FTP(TCP通信) 各セッション、512byteで30秒間 シミュレーション方法 クラスタ分割を行い、各クラスタに手動でチャネルを割り当て チャネル割り当て有と無で、セッション数を①から⑤まで1セッションずつ増やし、それぞれ5回ずつ測定 ⑤ ③ ① ② ④

シミュレーション結果 比較方法 結果 スループットと公平性の二点で比較 公平性はFairness Indexにより比較 チャネル割り当てにより、全体のスループットが大幅に向上した 公平性も大幅に改善し、干渉により通信できないノードがほとんどなくなった 1に近づくほど公平性が高い 淡々と

まとめ 不公平問題を解決するため、クラスタ分割によるチャネル割り当て手法の提案を行った。 提案方式は、スループット、公平性が大幅に改善することを確認した。 今後の予定 各クラスタへの動的チャネル割り当て手法の検討、評価 より適切なクラスタ分割アルゴリズムの検討 具体的一文