図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2013年4月 .

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海の温暖化とさかな 海と温暖化と水産資源の関係について 以下のことを話したい ・鍵となるのは海の環境 ・水産資源に及ぼす影響 ・どのように海の環境を調べている か ・どのように海の環境を調べている か.
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気候 - 海・陸炭素循環結合モデルを用い た 地球温暖化実験の結果 吉川 知里. 気候 - 海・陸炭素循環 結合モデル.
Institute for Global Environmental Strategies Towards sustainable development - policy oriented, practical and strategic research on global environmental.
環境税導入の是非 肯定派 篠崎、畑、村 杉. 主張点 ①大規模での環境対策が可能! ②大幅な CO 2削減が可能! ③経済効果から日本の経済成長に つながる! 以上の3点から私たちは 環境税を導入すべきであると主張す る!!
温暖化に対する 寒冷圏の応答 予想以上に氷流出進行? 2月 17 日朝日新聞 3月 25 日朝日新聞 阿部彩子 地球 Frontier 研究センター 東大気候システム研究センター 国立環境研究所.
地球環境史(地球科学系) 現代地球科学(物理系学科)
2014年2月21日Ver 施工での地球温暖化への取組み 温暖化対策部会.
エネルギーと環境問題について 平成21年7月02日(木曜) 13時30分~15時30分 於 長崎県佐々町公民館
京都府地球温暖化防止活動推進員研修会 地球温暖化問題の 基礎知識 京都府地球温暖化防止活動推進センター  事務局長 木原浩貴.
銅及び銅合金R原料の国内バランス ■供給166万tに対し需要は153万t 13万tの過 ■輸入の11万tを抜くとほぼ均衡
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地域社会論 第5回 Ⅴ.国際環境 11月9日.
2013年7月6日 日本のエネルギー・環境政策選択シンポジウム 日本の炭素税改革の経済・環境効果分析 ーE3MGモデルを用いた分析ー
富永 貴良 松村 優佑 宮坂 勇樹 浜田 亮司 佐藤 ちはる 有田 俊介
地球温暖化 現在(2010)起きていること.
仙台管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課 池田 友紀子
2週目の気温予測を用いた東北地方の稲作への影響予測
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温暖化ガスの排出抑制の困難さ ●温暖化防止: 温暖化ガスの排出抑制が必要 ● CO2排出の抑制の困難さ
地球温暖化 のしくみ 木庭元晴さく.
自動車の現状と未来.
2012年度 九州大学 経済学部 専門科目 環境経済学 2013年1月21日 九州大学大学院 経済学研究院 藤田敏之.
第20章 舵を取る人類 惑星の文脈における人類文明
社会システム論 第5回 生態系(エコシステム).
東アジア域内物流の準国内化 逆転 逆転 2000年~2007年の相手国別貿易額の推移 2007年の貿易額内訳 中国 32.6兆円
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中学校理科・社会・総合的な学習の時間  環境問題について .
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図3 地球環境変動の中核的課題と動向 自然圏(Natursphäre) 人類圏(Anthropophäre) 生物圏 大気圏 水文圏 土壌圏
持続可能社会実現にむけた現実的なシナリオ
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科学・技術と社会 ◎科学・技術: 現代社会の基礎; 人類の物質生活を豊かにするもの
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気候シナリオモデルを用いた将来のヤマセ発生可能性について
森林破壊と地球温暖化.
環境・エネルギー工学 アウトライン 序 章 環境・エネルギー問題と工学の役割 第1章 バイオ技術を使った環境技術
図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2015年4月 .
温室効果ガスによる地表面の温度上昇 (最も簡単なモデルによる計算) 西 田  進.
仙台管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課 渕上 隆雄
主要穀物の価格動向.
地球温暖化問題と森林        4班 遠嶽、橋本、林、日浅、東田.
海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター 河宮未知生 吉川知里 加藤知道
 EUの電力由来CO2排出量の推移 1990年 2010年 2015年 需要 (発電量) 26,000 億kWh 33,000 億kWh
2-1 世界・日本の動向 地球がおかしくなっている?① 大阪市 さて、この生きものを知っていますか?
PowerPoint Viewer の使用方法は簡単です      ① この画面は、プレゼンテーション 今これから何をやりたいかの最初のスライドです。 ② 画面が小さかったら、画面の中で右クリックし、[全画面表示] をクリックします。 ② 画面をクリックするたびに、プレゼンテーションが1段ずつ進行します。
CMIP3マルチ気候モデルにおける 夏季東アジアのトレンド
エネルギーと地球温暖化と わたしたちの生活の関係
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図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2013年4月 

目 次 1.気候変動 2.生物多様性の損失 3.世界の水需要の増加 4.食糧需要の増加とひっ迫 5.サステナビリティに関する意識調査結果 目 次 1.気候変動 2.生物多様性の損失 3.世界の水需要の増加 4.食糧需要の増加とひっ迫 5.サステナビリティに関する意識調査結果 6. サマリー 参考情報

1. 気候変動 急激に進む温暖化 近年、人間活動は気候に影響を及ぼし、地球の温暖化を引き起こしている。気温の上昇、海面の上昇、異常気象の頻発など、様々な影響が現れている。過去1千年以上にわたり、地球の平均気温は比較的安定していたと考えられるが、この100年で約0.74℃上昇した。 その上昇スピードは今後ますます増加し、2100年までにはさらに1.1~6.4℃上昇すると予測 されている。 地上の平均気温の上昇予測 注) ・2000年までの過去の観測部分は、北半球に関するデータ。 1961年~1990年の平均値を0.0℃としている。 ・2000年以降の予測部分は、複数のシナリオに基づく全球の平均気温の予測値。 1980年~1999年の平均値を0.0℃としている。 ・太線は、計測機器によるデータ。 ・IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書技術要約の図TS.20と政策決定者向け要約の図SPM.5を合成して作成している。 IPCC 第4次評価報告書2007 に基づきイースクエア作成

CO2の人為的排出量と自然の吸収量のバランス 1. 気候変動 急増する大気中のCO2濃度 温室効果ガスの中で最も温暖化に影響を及ぼしているのはCO2である。1万年以上前から安定していたと考えられるCO2濃度が産業革命以降、急激に増加している。化石燃料の使用など人間活動による 人為的排出量が増大し、自然の吸収量の2倍以上に達していると考えられている。 それに伴い、大気中のCO2濃度が増大し、産業革命前の1750年には280ppmであったCO2濃度が 2005年には379ppmと35%増加している。 CO2濃度の変化 CO2の人為的排出量と自然の吸収量のバランス 氷床コア観測と現代の観測による過去1万年(全体図)及び 1750年以降(挿入図)のCO2の大気中の濃度 IPCC第4次評価報告書 第1作業部会報告書 表7.1に基づきイースクエア作成 出典:IPCC第4次評価報告書 第1作業部会報告書 図SPM.1

増加の一途をたどるCO2の国別排出量 1. 気候変動 1. 気候変動 増加の一途をたどるCO2の国別排出量 2007年に中国は米国を抜いて、CO2の国別排出量で世界第一位に。1990年には、米国の半分にも達していなかったが、著しい経済成長により20年間で約3.2倍に増えた。日本のCO2排出量は、世界で5番目に多い。 世界のCO2排出量の推移 世界のCO2国別排出割合 (注)四捨五入の関係で合計値が合わない場合がある。 ロシアについては1990年以降の排出量を記載。1990年以前については、 その他の国として集計。 日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット編、「エネルギー・経済統計要覧 2013年版」に基づきイースクエア作成

国によって大きな差がある一人当たりCO2排出量 1. 気候変動 国によって大きな差がある一人当たりCO2排出量 一人当たりCO2排出量が最も多いのは、米国人の17.4トン/人。日本人の約2倍、中国人の約3倍、インド人の約12倍となっている。 中国は、2000年には2.65トン/人だったが、10年間で2倍以上に増加している。 国別一人当たりCO2排出量比較(2010年) 日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット編、「エネルギー・経済統計要覧2013年版」に基づきイースクエア作成