貴方の足に上られたい ~階段利用のススメ~ 都市計画実習 社会的ジレンマ班 のぼ お 担当教官:谷口 綾子 T A :高田 智基

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貴方の足に上られたい ~階段利用のススメ~ 都市計画実習 社会的ジレンマ班 のぼ お 担当教官:谷口 綾子 T A :高田 智基 都市計画実習 社会的ジレンマ班 担当教官:谷口 綾子 T A :高田 智基 横手  翼   吉村 聡哉 山室 寛明  奥山 有紀 加藤  務   池田 俊輔 中村  頌   ブイティエンキム

背景 利己的な行動によるエネルギーの大量消費→環境問題 筑波大生の1日平均歩行量=60~80歳レベル→健康問題  利己的な行動によるエネルギーの大量消費→環境問題 筑波大生の1日平均歩行量=60~80歳レベル→健康問題 筑波大生はムダにエレベータを利用しているのではないか?     ・最も身近な社会的ジレンマ     ・現状把握がしやすい     ・結果も得やすいのでは?     ・個人(健康)面からのアプローチも可能

環境配慮行動+健康意識行動への変化を促進! 目的 エレベータのムダ利用を減少させる  ・環境への負荷を減らすことができる  ・階段を利用することで、個人の健康も維持できる 環境配慮行動+健康意識行動への変化を促進!

2UP 3DOWN 今回の調査では、2UP3DOWNを ムダな利用の境界線とする エレベーターを使用する際,2階上がったり(=2アップ)   3階下りたり(=3ダウン) であれば、階段を利用する   ことによってビルの消費電力の削減を目指したもの。 適度な運動も行え、健康増進にも繋がる。 →ドクター塚本の「階段健康法」 エレベーターの無駄な使用を減らすことによって、 エレベーターやビルの耐用年数を延ばす可能性もある。 今回の調査では、2UP3DOWNを              ムダな利用の境界線とする

エレベーターのムダ利用(非協力行動)を行うと 社会的ジレンマ・・・とは? 短期的・利己的にメリットのある行動               (非協力行動)を行うと 長期的・社会的にデメリットが大きくなる             社会的状況のことをさす。 今回の場合 エレベーターのムダ利用(非協力行動)を行うと 環境的被害が大きくなる

エレベータ利用における 社会的ジレンマ状況  社会的ジレンマ 利己的メリット 社会的デメリット 大きな電気代がかかる 環境負荷がかかる 本当に必要な人が  使えない場合がある 階段を上らないで済む 階段よりも速く上れる 移動が楽

解決策~壱~構造的方略 エレベータを有料化する 階段利用者が得する制度を設ける エレベータの前で監視を行い、階段利用を促す 問題点 これらの解決策はいずれも 実施する際にコストがかかる。 大学という様々な人がいるなかで このような案を実施することは難しい。

解決策~弐~心理的方略 階段利用を呼びかけるポスターを設置 (心理的方略) →第3学群A、B棟のエレベータ付近に貼り付けて、 エレベータを利用しようとする人の目に入りやすいようにする。 リーフレットの配布(心理的方略) →階段利用のメリットなどを記載したリーフレットを 配布し、階段利用を勧める。

解決策の検討 構造的戦略は、コスト面・大学内であるという点で 実現が難しい。 ポスター、リーフレットなどの心理的戦略による   エレベータ利用促進が効果的 アンケートや現地調査と平行して、班員はエレベータを   使わない生活を送る。体重・体脂肪を定期的に測定し、階段利用が健康にもたらす効果を実証する。

調査の流れ テーマ設定 既存研究の調査 A群→リーフレット、 ポスター アンケート・リーフレット作成 B群→ポスター C群→リーフレット     ポスター ココだよ! アンケート・リーフレット作成 B群→ポスター C群→リーフレット 第1回アンケート配布・集計 D群→なし 現地調査 リーフレット配布 ポスター掲示 第2回アンケート配布・集計 データ集計・考察

現地調査 →毎週3回、実際にエレベータに乗り込んで、 利用状況を15分間計測。 →場所は2A・2B・3A・3B棟の各エレベータ。   利用状況を15分間計測。 →場所は2A・2B・3A・3B棟の各エレベータ。 →4/28(火)から、計7回計測。   今後も計測を続行。

利用状況(棟別) 2B棟 2A棟 第3エリアの ムダ利用 多し! 3B棟 3A棟 52 176 76 115 97 59 189 131 ※計6回(4/28~5/15)の調査結果 2B棟 52 176 2A棟 76 115 第3エリアの ムダ利用 多し! 3B棟 97 59 3A棟 189 131 50 100 150 200 250 300 350

利用状況(性別) 利用状況(性別) 約半数が ムダ利用! 男性 247 248 男性の ムダ利用 多し! 女性 136 235 全体 414 ※計6回(4/28~5/15)の調査結果 男性 247 248 約半数が ムダ利用! 男性の ムダ利用 多し! 女性 136 235 全体 414 484 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000

調査の流れ テーマ設定 既存研究の調査 A群→リーフレット、 ポスター アンケート・リーフレット作成 B群→ポスター C群→リーフレット     ポスター ココだよ! アンケート・リーフレット作成 B群→ポスター C群→リーフレット 第1回アンケート配布・集計 D群→なし 現地調査 リーフレット配布 ポスター掲示 第2回アンケート配布・集計 データ集計・考察

アンケート 質問項目 アンケート調査を実施。 6つの学類のフレッシュマンセミナーを対象に、 ・被験者の健康意識の計測  6つの学類のフレッシュマンセミナーを対象に、  アンケート調査を実施。 質問項目  ・被験者の健康意識の計測  ・被験者の環境意識の計測  ・エレベータの利用状況の計測 各項目の詳細はレジュメ参照

調査の流れ テーマ設定 既存研究の調査 A群→リーフレット、 ポスター アンケート・リーフレット作成 B群→ポスター C群→リーフレット     ポスター ココだよ! アンケート・リーフレット作成 B群→ポスター C群→リーフレット 第1回アンケート配布・集計 D群→なし 現地調査 リーフレット配布 ポスター掲示 第2回アンケート配布・集計 データ集計・考察

コミュニケーションツール ・対象を制限し、ポスター貼付、リーフレット配布を行い、 後日同じ対象に2度目のアンケート調査を実施。 →心理的方略の効果を検証。 A群 B群 C群 D群 社工 (1,2,3クラ) (4,5クラ) 応理 教育 心理 人文 障害 ポスター ○ X リーフレット

リーフレット 配布時期:1回目アンケート調査の直後 方法:社工(1,2,3クラ)、教育の学生に配布する。 目的:リーフレットによる効果の計測  →同じアンケート調査をしている社工(4,5クラ)、  応理、心理、障害、人文には配布せず、  効果の違いをはかる。

 あなたの足にのぼられたい…

最近あの人来ないわね…。

久しぶり!あら?ちょっと太った? きゃ〜、重い!まさか…

あなた、エレベータ使っていたのね!?

あんな娘使ったって… 太るし、 電気を使うし、 結局、時間の短縮にはならないのよ!

それに比べて私なら… ダイエットになるし、 電気代の節約になるし、 ストレス解消だってできちゃうのよ!

そうだ 階段、 行こう。 京都:仏野念仏寺への階段

そして彼は… 僕が悪かった! これからは君を使うよ!

続きは階段で…♥ 筑波大学社会工学類 都市計画実習4班

ポスター 掲載期間:5/22(金)に掲載の予定。 方法:第3学群A、B棟の階段、エレベータ付近に 貼り付ける。     貼り付ける。 目的:ポスター設置による効果の計測  →第2学群棟には設置せず、ポスターの有無で   効果がどれだけ違うか計測する。

分析 A群 B群 C群 D群 社工 応理 教育 心理 人文 障害 ポスター ○ X リーフレット ※計2回のアンケート、現地調査を通して (1,2,3クラ) (4,5クラ) 応理 教育 心理 人文 障害 ポスター ○ X リーフレット ポスターの効果の比較 リーフレットの効果の比較 ※計2回のアンケート、現地調査を通して 利用状況の変化を見る

今後の予定 5月21日(木)・・・教育・心理・障害科学学類を対象にした1回目のアンケート調査 →2回目は6月11日(木) 5月22日(金)・・・人文学類を対象にした1回目の アンケート調査 →2回目は未定 ポスターの作成・掲示 結果分析・考察

参考文献 杉浦淳吉・・・ナカニシヤ出版「環境配慮の社会心理学」 東芝エレベータ株式会社「FUTURE DESIGN 都市と交通の未来形」(http://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/newsnavi/volumes/28/news/index.html) 日本オーチス・エレベータ株式会社「エレベータ交通量計算」 塚本令三・・・講談社出版「ドクター塚本の『階段健康法』」

ご清聴ありがとうございました! 続きは階段で