課題48 暗号化を学んでみよう 文化学園大学杉並高等学校 情報科 津久井 大
暗号といえば コナン・ドイルの『踊る人形』 シャーロック・ホームズシリーズの傑作。 こんな感じのいたずらのようなイラスト http://www.page.sannet.ne.jp/mnagano/odoru.html A N G O U M A N A B O U
教科書は 日本文教出版『新・情報A』 p.39 日本文教出版『社会と情報』 p.90 1ページでは つまらないので もう少し学ぼう
覚えるべき用語 平文(ひらぶん)・・・・暗号化される前の文 暗号文・・・・・・・・・・・・・暗号化されてできた文 暗号化・・・・平文を暗号文に変換すること。 復号化・・・・暗号文から平文に戻すこと。 暗号化・・・・共通鍵暗号方式 公開鍵暗号方式
1.共通鍵暗号方式 暗号化する規則(鍵)と復号化する規則(鍵)が同一の場合を共通鍵暗号方式という。 単一式換字暗号(たんいつしきかえじあんごう 代表例として『シーザー暗号』) 例)アルファベットを3文字分、次のものにずらして暗号化する方法(『5文字ずらす』などバリエーションあり)。 平文に戻すには、逆に3文字分(『5文字分』)前に戻す処理をして復号化する。 例)平文→暗号文『computer』→『FRPSXWHU』 暗号文→平文『YLFWRUB』→『victory』 参考:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ カエサル BC100-BC44.03.15
日本の古典的暗号 宇佐美定行の『字変四八(じへんしじゅうはち)』 宇佐美定行・・・上杉謙信の軍師 1489-1564.08.11 宇佐美定行・・・上杉謙信の軍師 1489-1564.08.11 シーザー暗号の破綻.xlsx 内 『字変四十八』参照
実習 ①平文のシーザー暗号化 we are learning ict. キー:3 ( ) ②シーザー暗号の解読 LORYHBRXNHLNR ①平文のシーザー暗号化 we are learning ict. キー:3 ( ) ZHDUHOHDUQLQJLFW ②シーザー暗号の解読 LORYHBRXNHLNR キー:3 ( ) 参考:The name of my wife is Keiko. iloveyoukeiko ③シーザー暗号の解読 PELCGBTENCUL キー:不明 ( ) 参考:シーザー暗号の破綻(Excelファイル) 本問は『新版暗号化技術入門~秘密の国のアリス~結城浩・著』p.26から 参考:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ Cryptography:暗号
実習・その2 新しい教科書『社会と情報(日本文教出版)』 P.90 実習20より 参考:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ ④平文のシーザー暗号化 this world is beautiful. キー:5 ( ) 新しい教科書『社会と情報(日本文教出版)』 P.90 実習20より 参考:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ YMNXBTWQINXGJFZYNKZQ ⑤シーザー暗号の解読 TWNTSNXXMNSNSL キー:5 ( ) orion is shining
実習・その3(多表式換字暗号) 次の暗号は、実際にあった事件の犯人の残したもので、家宅捜索の結果 取得したものである。住所の一部(犯人の潜伏先)だという。刑事になった気持ちになって、犯人の所在を突き止めてみよう。 (HINT:犯人のTELは3680951) CNARSSMCPP ( ) → 愛知県小牧市 参考:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ aitikomaki
2.公開鍵暗号方式
『公開鍵』と『秘密鍵』という二つの異なる鍵を使う。
相手には『公開鍵』を渡す。 『公開鍵』は不特定多数の相手に渡して構わない。 相手には『公開鍵』を渡す。 『公開鍵』は不特定多数の相手に渡して構わない。
秘密鍵はだれにも渡さない →通信の秘密は守られる。 秘密鍵はだれにも渡さない →通信の秘密は守られる。
2.公開鍵暗号方式 『公開鍵暗号方式』では『公開鍵』と『秘密鍵』という二つの異なる鍵を使う。 『公開鍵』で暗号化したものは、その対となる『秘密鍵』でなければ復号化できないという仕組みになっている。 相手には『公開鍵』を渡す(『公開鍵』は不特定多数の相手に渡して構わない)。 自分宛の情報には、この『公開鍵』で鍵(正確な意味では『錠』)を掛けて貰う。『公開鍵』は鍵を掛けるという機能だけで、一度掛けた鍵は開かない仕組みになっている。 また、公開鍵で一度掛けた鍵でも、『秘密鍵』を使えば開けることができるようになっている(この場合、『公開鍵』は施錠する前の『南京錠』をイメージしよう)。 また、『秘密鍵』は、その南京錠を開けることができる『キー(鍵)』、そのものだと思えばよい。 『南京錠』で施錠しても、その『南京錠』を開けるための鍵(自分専用の『秘密鍵』)があれば、その南京錠は開錠できる。つまり、復号化できることになる)。 『秘密鍵はだれにも渡さない』ことによって、通信の秘密は守られる。
実習・その4(公開鍵暗号方式) 自分宛の情報には、この『公開鍵』で鍵を掛けて貰う。『公開鍵』は鍵を掛けるという機能だけで、一度掛けた鍵は開かない仕組みになっている。 また、公開鍵で一度掛けた鍵でも、『秘密鍵』を使えば開けることができるようになっている(この場合、『公開鍵』は施錠する前の『南京錠』をイメージしよう。 また、『秘密鍵』は、その南京錠を開けることができる『キー(鍵)』、そのものだと思えばよい。 『南京錠』で施錠しても、その『南京錠』を開けるための鍵(自分専用の『秘密鍵』)があれば、その南京錠は開錠できる。つまり、復号化できることになる)。
実習(公開鍵暗号方式) 公開鍵暗号方式を利用した暗号化通信のイメージを体験しよう http://www.nichibun.net/case/ict/49/04.php (日本文教出版ICT EducationNo.49) 公開鍵は『錠』、秘密鍵は『鍵』と考えればよい。 参考:鍵と錠、錠前の関係 http://key-and-lock.joo-hoo.com/lockset.html 錠・・・・・扉などを固定するための機構部分 鍵・・・・・錠で閉じられた扉を開けるためのもの 錠前・・・錠と鍵のセット 暗号を使った通信の例 http://allabout.co.jp/gm/gc/296748/ 暗号化メールについて http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071012/284424/ SSL通信
実習4:暗号化通信(公開鍵暗号方式) 南京錠とその鍵のセット(列ごとに使用)を複数用意し、受信者(最初は列最後の生徒:仮にJさんとする)に渡しておく。 列ごとのJさんは「私の公開鍵は○○だよ」と宣言し、教卓に南京錠を解錠状態でおいて貰う(文字通り、公開鍵を公開して貰う)。 南京錠(公開鍵)はすべての生徒が手に取れる教卓に置いてあり、 南京錠の鍵(秘密鍵)は受信者(Jさん)が持っている。 最初は、Jさんが先頭の生徒から自分(Jさん)宛てに公開鍵暗号方式でデータを送るように指示する。 送信者(最初は列先頭の生徒)は,Jさんに送るデータを入れ物に入れ、Jさん用の公開鍵で施錠し、近くの生徒にデータをJさんまで回してもらうように依頼する。 次々と隣に送られ、Jさんまで届く。 Jさんは、自分の秘密鍵で解錠してデータを取り出す。 届け先を変え、3から7までの内容を複数行う。
SSL(Secure Socket Layer) ウェブサイトで入力する情報を暗号化する→個人情報を安全に送受信できる アドレスバーの『鍵マーク』と『https://』がSSLで通信されていることの証である。 認証局による認証シールが貼られている。 シールをクリックするとウェブサイトの運営者を確認できる。
SSL通信の概要 インターネットではSSLを使って通信することにより安全に個人情報を送受信している。 SSL通信の概要説明でわかりやすいサイト 図解で学ぶネットワークの基礎:SSL編(日経コンピュータ) http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071012/284424/
今日の実習の感想 いつものように、今日の実習の振り返りと感想をWORDを用いて書き、提出すること。 ファイル名も『課題48土60899』というような感じで、99の部分は自分の出席番号。