第6章:食品、医薬品での釣り A班 加藤 後藤 橘 銭貫 石井 岩屋
*アプトン・シンクレア 『ジャングル』 ・スワイムの万能薬 ・ラダムの微生物キラー *ハーヴェイ・ワシントン・ワイリー *アプトン・シンクレア 『ジャングル』 →20世紀初頭の移民に対する低賃金奴隷労働を告発する狙い。 しかし、予想外の結果に。 ・スワイムの万能薬 19世紀前半、ウィリアム・スワイムが、瓶に詰めた化合物を販売。 医師委員会の報告では、万能薬によって数々の死者が発生。→実は水銀が含有。 ・ラダムの微生物キラー 庭園師のウィリアム・ラダムは、微生物が人体の中で腐敗を生じさせるという仮説。 治療薬を開発。→「微生物キラー」 実際は、中身がバラバラだった。 *ハーヴェイ・ワシントン・ワイリー 「世間は食品や薬品の不純物について知らされるべき」
時は変わって21世紀 ヴィオックス 現代でも食品や薬品は安全とは言えない ex)糖尿病 客 製薬会社 売るために手間かける 患者・医師 処方 査読つき医学雑誌の研究論文
本当に「驚異の新薬」だったのか? しかし 驚異の新薬として売り上げ伸びる ボンバルディア達によるヴィオックスの報告 ・消化器系の不調の事象 ナプロキセン投与群の方がヴィオックス投与群の2.2倍 強調されなかった不穏な影 ・心臓発作 ナプロキセン投与群 4件 ヴィオックス投与群 17件 ・血栓事象 20件 47件 ヴィオックスは副作用として心筋梗塞事象を引き起こす可能性が高い しかし マーク社は利益になるヴィオックスを魅力的な鎮痛剤として売り出す。 副作用に対する医師達の懸念をごまかそうとした。 →科学的有効性のないデータを表示 同社が博士講演者のチームを養成していたので擁護された 驚異の新薬として売り上げ伸びる 副作用の統計的証拠が積み重なる→ 市場から引き揚げ
承認を手玉に取る ヴィオックス事件は起こるべくして起こる事故であった。医薬品の安全、有効性、処方をめぐる規制のおかげで、医薬品は釣り師たちの活躍の場となってしまった。 FDAの承認を得る FDAは製薬会社に対し、試験の実施と報告手法に五つの自由度を与えている。 1.製薬会社は薬の有効性を実証する試験を二つ報告するだけでいい。 2.製薬会社は試験の期間についても他生の選択の余地がある。 3.試験は対象母集団を選べるので、これを戦略的に選んで薬の有効性が高く出るようにできる。 4.プラシーボ対照群についても選択の余地がある。 5.製薬会社は母集団だけでなく試験の実施場所も選べる。
医療品のマーケティング 製薬会社のマーケティング ターゲット:雑誌論文・営業担当者の訪問・テレビCMだけではない。 →医師に医学教育も行う。 ターゲット:雑誌論文・営業担当者の訪問・テレビCMだけではない。 →医師に医学教育も行う。 (医学の現状似ついての会合を主催する。) 目的:医師たちの注目点を、長期的な副作用ではなく、 薬を処方しない場合の便益ロスの方にシフトさせること。
錠剤と価格 製薬会社は議会ロビイングの最大の出資者 →2006年メディケア現代化法を有利なものに (政府の錠剤に対する低価格を求める競争価格交渉を禁止) 製薬会社が持つ優位性はロビイングの力だけではなく・・・ ・医師たちは、処方箋の代金を支払うわけではない ・保険のある患者は自腹では薬代を出さない →製薬会社は高値でも薬を売れる