外国ジャーナリズムIIa -イギリスのジャーナリズム(5)

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1月14日発表 08BC172K 村杉なつみ. 1.損害保険の現状 2010年4月~合併によって誕生! 狙いは、①競争力強化、②事業コスト削減 MS&ADとNKSJHDが正味保険料で東京海上HDを抜い た。 東京海上HDは保険引き受け利益が過去最高益となった 。 エコカー補助金制度による自動車保険の販売が好調だったから。
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外国ジャーナリズムIIa -イギリスのジャーナリズム(5)
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外国ジャーナリズムIIa -イギリスのジャーナリズム(5) 現代の英国新聞界 授業サイト

Diana Dead

2005/07/07

1987:NY株式市場下部暴落(ブラックマンデー) 1988:ブッシュ(共和党)大統領当選 1989/6:天安門事件/11:ベルリンの壁崩壊/12:冷戦終結 1991/1~2:湾岸戦争/12ソ連解体 1992:ロサンゼルス暴動/11:クリントン(民主党)大統領 1993/11:EU結成 1997:ダイアナ元英王妃死去:パパラッチ 1998/1 クリントン大統領不倫騒動(ホワイトゲイト事件) 2000/11:ブッシュ(共和党)大統領当選 2001/09: 同時多発テロ事件

1994年当時の四大メディアグループの寡占状況 全国紙 News International 38% Mirror Group 20%   United 15%   Associated Newspapers 13% 日曜紙  News International 38%   Mirror Group 31%  Associated Newspapers 12%        United 10%

全国紙の発行部数:2007 Daily Mirror 1,542,411 Daily Star 771,989 The Sun 3,031,724 Daily Express 758,753 Daily Mail 2,342,915 Daily Telegraph 896,197 Financial Times 461,033 The Independent 252,714 The Times 639,547 The Guardian 366,233

ブレア政権(1997-2007)と情報操作 ニューレーバーの登場 スピンドクター:報道対策の専門官 保守党政権に嫌気;若さ 勝ったのは(保守党でなく)『サン』(Murdoch)+Independent,FTが支持 スピンドクター:報道対策の専門官 A.キャンベル(元ミラー紙記者) 1.ニュースの議題を政党側が設定 2.不都合なニュースが出た場合、即・かつ徹底的に反撃 3.情報提供の徹底多岐な中央集権化

2007~ 21世紀世界のニュース網が再編成 2007:カナダのトムソン・グループが名門ロイター通信社を買収合併→トムソン-ロイターは金曜情報分野でアメリカのブルームンバーグを抜いて世界1位に躍進した マードックは『ウォールストリート・ジャーナル』を発行するアメリカ系ダウジョーンズ社を買収 二大金融経済情報グループが誕生

高級紙のバイメディア(Bimedia )戦略 印刷版とインターネット版を共存させる戦略 06年全国紙の広告収入がオンライン広告に抜かれた デジタル化の進展のなかで新聞・出版産業の新しい道が模索されている。

21世紀 さらばフリートストリート 安売り競争に終止符 コンパクト化の流れ インターネット広告が急増 05/11 情報自由法(FOI) 新聞のウェブサイト 無料化戦争激化

マードックのいま 1970年代から英国メディア界に頭角を現したオーストラリア出身のマードックは、80年代米国に進出、映画制作配給会社20th FOXを買収し、4大ネットワークのひとつとなるフォックステレビを創設した。 アジアでもスターテレビを買収し、オーストラリアを含めて3大陸を制覇、巨大メディア網を構築しつつある。その過程で名門紙『タイムズ』、大衆紙『サン』、大衆日曜紙『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』を手中におさめ、 97年総選挙でブレア前首相が勝利を得たのも、もっぱら『サン』のキャンペーンのおかげといわれるほど、常に英国政治層と近い距離にいる。 この3紙で新聞読者の37%、テレビでもBSkyBで33%の世帯を把握している(2006)。 インターネット時代の到来に新聞産業が四苦八苦しているなか、マードックはSNS(ソーシャルネットワークシステム)の最大手「マイスペース」(MySpace)を買収し、3大陸の新聞ばかりでなく、テレビ、ネット、映画というメディアをネットと共存しつつ拡大している。

R.Murdoch: 1931~ 1950s: 父Keith Arthur の遺産を受け継ぐ 1960s:ミラー紙買収、TV専門誌創刊 地方紙、TV局買収 1960s:ミラー紙買収、TV専門誌創刊 フェアファックスの一角を崩す 1964:The Australian創刊 1970s:英米へ進出:橋頭堡を作る 1980s: 英米メディア界に帝国を確立 念願のHWT買収に成功⇒オーストラリア・メディア界の混乱始まる

R.Murdoch -2 1990s:業績不振、帝国の危機 21世紀? アジア、中南米市場への転進 衛星、ソフトコンテンツ、スポーツ 日本市場へ:テレ朝買収劇 SkyPerfect(96/97) 007 Tomorrow Never Dies (1997) 21世紀? 経済ニュースへ:DJ(WSJ)の買収/中国からインドへ IT産業へ:SNS NOWの終焉(2011)

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