マーケティング・リサーチ 2005年11月8日.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
新製品の普及 製品の普及 新製品普及の理解の重要性  新製品の普及パターンと速度  新製品の普及に関わるエージェント  マーケティング努力 (QWERTY キーボード 1870) ( ドボラク・キーボード 1936)
Advertisements

2016 年度 計量経済学 講義内容 担当者: 河田 正樹
製品戦略. 製品レベル 中核ベネフィット 休憩と睡眠 基本製品 ベッド、バースルーム、タオル 机、鏡、台、クローゼット 期待製品 清潔なベッド、洗い立てのタオル 膨張製品 リモコン付きのテレビ、生花 潜在製品.
製品デザイン. 製品レベル 中核ベネフィット 休憩と睡眠 基本製品 ベッド、バースルーム、タオル 机、鏡、台、クローゼット 期待製品 清潔なベッド、洗い立てのタオル 膨張製品 リモコン付きのテレビ、生花 潜在製品.
STP戦略.
グラフィカル多変量解析 ----目で見る共分散構造分析----
EXCELで学ぶマーケティング統計 第4章 経営学研究科 M1  真島 健.
コミュニケーションと広告.
データ分析入門(12) 第12章 単回帰分析 廣野元久.
ブランド戦略.
ブランド戦略.
製品・ブランド戦略 ウィラワン・ドニ・ダハナ 火曜日ー1時限.
コンジョイント分析.
設計段階.
マーケットの規定.
補章 時系列モデル入門 ー 計量経済学 ー.
Excelによる統計分析のための ワークシート開発
ターゲット市場調査と選定 市場セグメンテーションとターゲッティング
マーケティング戦略の決定.
SAMPLE SAMPLE 1.誰に(ターゲット戦略) b.流通戦略(Place) ①誰に(ターゲット戦略) ・・・・・・・・・・・・・・・
価格戦略と消費者心理.
ブランド価値の評価.
新製品の売上予測.
マーケティング戦略の決定 ポジショニング戦略
第4回 (10/16) 授業の学習目標 先輩の卒論の調査に協力する。 2つの定量的変数間の関係を調べる最も簡単な方法は?
テスト段階.
ブランドに関するリサーチ.
Bassモデルにおける 最尤法を用いたパラメータ推定
心理統計学 II 第7回 (11/13) 授業の学習目標 相関係数のまとめと具体的な計算例の復習 相関係数の実習.
プロモーションのモデル.
回帰分析.
マーケティング計画.
製品ライフサイクルと マーケティング戦略.
フットサルシューズの最適化 ~コンジョイント分析を用いて~
確率・統計輪講資料 6-5 適合度と独立性の検定 6-6 最小2乗法と相関係数の推定・検定 M1 西澤.
マーケットの規定.
マーケティング戦略.
ポジショニング戦略.
回帰分析/多変量分析 1月18日.
新製品開発に関するリサーチ.
マーケティング 第2部 マーケティング・リサーチ
需要の価格弾力性 価格の変化率と需要の変化率の比.
マーケティング戦略の決定.
マーケティング概念.
補章 時系列モデル入門 ー 計量経済学 ー.
果物識別 マハラノビス距離を求める.
マーケティング戦略の立案: 新製品開発戦略
導入段階.
相関分析.
データ解析 静岡大学工学部 安藤和敏
ブランドの評価と測定.
市場規模の予測.
第6章 連立方程式モデル ー 計量経済学 ー.
マーケティング・プロセス.
顧客獲得.
ポジショニング戦略.
市場規模の予測.
ブランド戦略.
会社名 ビジネス プラン プレゼンテーション.
分散分析、判別分析、因子分析.
マーケティング・リサーチ 分析手法の解説.
データの型 量的データ 質的データ 数字で表現されるデータ 身長、年収、得点 カテゴリで表現されるデータ 性別、職種、学歴
マーケティング・ミックス.
情報経済システム論:第13回 担当教員 黒田敏史 2019/5/7 情報経済システム論.
市場機会の発見と市場の規定.
消費者行動.
生物多様性班 生物多様性班:研究報告 メンバー:小巻拓平、廣直樹、田中愛夏音、正城結衣 コンジョイント調査.
回帰分析入門 経済データ解析 2011年度.
マーケティング戦略の立案: ポジショニング戦略
ワークシート イノベーション推進計画.
Presentation transcript:

マーケティング・リサーチ 2005年11月8日

講義資料、データ、計算結果例のダウンロード先   http://www.econ.tohoku.ac.jp/~terui/  期間:11月8日ー15日

1.因子分析による知覚マップの作成 目的:海外ブランド品特性に基づいた知覚マップの作成。 データ概要:海外ブランド品の使用経験者450人を対象とする調査データ。

1.1 因子分析 因子負荷量 因子得点

1.2 因子負荷量と因子得点の推定 と置けば、因子負荷量は の分散共分散行列から推定できる。 因子負荷量の推定値 を最初の式に代入する。 最小二乗法を用いて回帰分析を行えば因子得点の推定値 を求めることができる。

1.3 海外ブランド品に対するイメージのデータ ブランド名 人気度 認知度 所有率 高級感 誇らしさ 品質 センス 親しみ 広告 シャネル 1.3  海外ブランド品に対するイメージのデータ ブランド名 人気度 認知度 所有率 高級感 誇らしさ 品質 センス 親しみ 広告 シャネル 159 377 209 318 136 150 123 36 86 エルメス 145 327 245 104 154 127 27 41 ティファニー 182 77 59 ルイ・ヴィトン 359 186 177 82 109 18 グッチ 350 163 73 141 114 68 32 ラルフローレン 295 200 54 91 カルティエ 291 232 95 14 23 フェラガモ 286 64 プラダ 45 50 K・クライン 100 263 118 132 ベネトン 241 5 227

1.4 因子負荷量

1.5  知覚マップ

2. クラスタ分析によるマーケット セグメンテーション 目的:消費者のブランド属性評価に基づいたマーケット・セグメンテーション。 データ概要:あるDVDプレーヤーのブランドに対する属性評価のデータ。標本数20人。

2.1 クラスタ分析 クラスタ分析とはある集団を複数の同質的な集団に分割していく方法である。 集団を構成する各対象間の同質性の度合いを表す数値として距離の概念 がよく用いられる。 例。ユークリッド距離

2.2 クラスタ分析 変数 データ 距離 対象 / 消費者

2.3 クラスタ分析の方法(最短距離法)

2.4 DVDプレーヤーのブランド属性評価のデータ 2.4 DVDプレーヤーのブランド属性評価のデータ 標本番号 音質 機能 操作 色 デザイン 独自性 ディスプレイ 価格 サービス 1 10 9 8 5 4 6 2 3 7 … 20

2.5  クラスター中心値

2.6  所属クラスタ

3 バスモデルによる市場規模の予測 目的:販売データを用いて市場規模の予測 データ概要:1996年における本田シビックの月次販売データ。

3.1 バスモデル

3.2 バスモデル t 期の売上は しかし、t 期までにすでに購入した人の人数を を分かれば上記の式を次のように書ける 3.2 バスモデル t 期の売上は しかし、t 期までにすでに購入した人の人数を を分かれば上記の式を次のように書ける 最後の式を使い回帰分析を行えばパラメータの値を求めることができる。

3.3 本田シビックの販売推移のデータ 販売年月 販売台数 累積販売台数 1996年1月 4,406 1996年2月 6,952  累積販売台数 1996年1月 4,406 1996年2月 6,952 11,358 1996年3月 12,090 23,448 1996年4月 8,213 31,661 1996年5月 8,201 39,862 1996年6月 7,640 47,502 1996年7月 7,174 54,676 1996年8月 4,015 58,691 1996年9月 6,296 64,987 1996年10月 5,295 70,282 1996年11月 4,989 75,271 1996年12月 4,289 79,560

3.4 推定結果 販売年月 期間 市場規模 イミテーション率 イノベーション率 パラメータ 91023 0.114 0.118 (a) (b) 100% - (b) 0.00% 100.00% 1996年1月 1 7.61% 92.39% 1996年2月 2 8.05% 15.66% 84.34% 1996年3月 3 8.58% 24.24% 75.76% 1996年4月 4 9.02% 33.26% 66.74% 1996年5月 5 8.96% 42.22% 57.78% 1996年6月 6 8.62% 50.84% 49.16% 1996年7月 7 8.04% 58.88% 41.12% 1996年8月 8 7.28% 66.16% 33.84% 1996年9月 9 6.75% 72.91% 27.09% 1996年10月 10 5.79% 78.70% 21.30% 1996年11月 11 4.85% 83.55% 16.45% 1996年12月 12 3.86% 87.41% 12.59% 13 2.92% 90.33% 9.67% … 26 0.08% 99.87% 0.13%

3.5 バスモデルのグラフ 割合 期間 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1 2 3 3.5 バスモデルのグラフ 100% 90% 80% 70% 60% 割合 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 期間 観測値 t期の採用者割合 累積採用者割合

4. 回帰分析によるプロモーション効果分析 回帰モデル

4.1 売上と広告費のデータ 期 t 期の売上高 (t-1) 期の売上高 広告費 1 105.80 … 5.13 2 106.84 5.14 112.95 5.39 4 118.19 5.44 5 140.27 7.17 6 155.43 7.35 7 165.65 8.30 8 214.02 8.37 9 198.01 8.72 10 187.84 8.96 25 483.39 464.12 22.71 単位:100万円

4.2 売上と広告のグラフ

4.3 推定結果 短期効果 = 長期効果 =

5.コンジョイント分析による新製品の開発 コンジョイント分析とは、ある製品カテゴリーにおいて、「消費者どのような属性(価格、色、形)を重視して製品選択を行うか」そしてそれぞれの属性において「どのような属性水準(価格であれば5000円、1万円、1万5000円など。色ならば赤、青、黄色など)の場合に消費者はどのくらいの効用を得るのか」を知ること目的とした分析手法である。

5.1 属性及び属性水準 価格:15万円,17万5千円,20万円 CPU:1.7GHz, 2.2GHz, 3.06GHz ハードディスク:20GB, 40GB, 60GB メモリ:128MB, 256MB ディスプレイ:15インチ, 17インチ

5.2 属性の組み合わせからなる製品コンセプト

5.3 プロファイルに対する選好データ

5.4 推定結果 Averaged Importance Utility Factor öòòòòòòòø PRICE 価格 ó32.29 ó .9667 ó--- 150000 õòòòòòòò÷ .3833 ó-- 175000 ó .1833 ó- 200000 ó öòòòòòòòòòø CPU cpu ó41.15 ó .6958 ó- 1.7GHz õòòòòòòòòò÷ .8792 ó--- 2.2GHz ó 1.2167 ó---- 3.06GHz öòø HD hard disk 8.85 ó ó -.2667 -ó 20GB õò÷ .1083 ó 40GB ó .1583 ó 60GB öø MEMORY memory 4.17 óó -.1000 ó 128MB õ÷ .1000 ó 256MB öòòø DISPLAY display 13.54 ó ó -.3250 -ó 15inch õòò÷ .3250 ó- 17inch 8.9625 CONSTANT Pearson's R = .726 Significance = .0007 Kendall's tau = .538 Significance = .0019

5.5 シミュレーション U(150000円,3.06Hz,60GB,256MB, 17inch) = 87.500