文字画像の変形・生成に関する          研究 愛知県立大学情報科学部    情報科学研究科 大槻 汎   巣 宇燕   何 立風.

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Presentation transcript:

文字画像の変形・生成に関する          研究 愛知県立大学情報科学部    情報科学研究科 大槻 汎   巣 宇燕   何 立風

研究の目的と背景 (文字画像の分野=認識、変形)   研究の目的と背景  (文字画像の分野=認識、変形) 文字画像の変形:   (線幅1の2値画像より変形) 個人の素朴な願いから   ・選択から参加へ   ・多数から無数へ

三つのキーワード (変化の求め方) 1 画像処理による変換(基本・近似・近傍) 2 組み合わせ(変換の和) 3 フィードバック(変換の積)     三つのキーワード                       (変化の求め方) 1 画像処理による変換(基本・近似・近傍)     ・原型画像に簡単な変化を与える     ・彩色・移動、回転、収縮、付加、削除、乱数など数十種 2 組み合わせ(変換の和)     ・二つ以上の変換の結果を組み合わせ表現を豊かに。     ・全体、部分、混合、混色、濃度差など十数種 3 フィードバック(変換の積)     ・変換の結果を更に次の変換の原型にして、     ・変換を繰り返して表現を更に豊かに。

軽微な変化  安定感+新奇感 好ましい文字画像       基本変換=(近傍、近似変形)  軽微な変化  安定感+新奇感  好ましい文字画像           ・種類→簡単な画像処理関数で実現(数十種実装済み)           ・程度→パラメータによる相対化

             変換の和        二つ以上の変換の結果を任意に組み合わせる (他の文字や小画像も可能)

            変換の積   結果を再びフィードバックし、それを原型にして変換を繰り返す (変換は、任意の順序で、任意の回数、自由に続けることが可能)

トレーサビリティー (もう一つのキーワード) トレーサビリティー (もう一つのキーワード)  再現力  汎化力   重要・必須  造語力  擬似言語の導入   ・簡易なインタプリタ型   ・レシピによる変形指示 変形・生成処理システム   ・入出力   ・変換   ・制御 レシピの例

実例(自由鋳型による収縮変換、段階付き太線化、移動、組み合わせ、他) 実例(自由鋳型による収縮変換、段階付き太線化、移動、組み合わせ、他)  (自由鋳型) <生成システム(フォントゼネレータ)のあらまし>  *ストアド型*無番地方式*逐次処理  *インタプリタ型フリーフォーマット擬似言語対応   *実装言語=C 組み合わせは、他の文字、飾りなどの小画像も可能。鋳型形状は、手書き等自由

実例(自由鋳型による収縮変換、段階付き太線化、移動、組み合わせ、他) 実例(自由鋳型による収縮変換、段階付き太線化、移動、組み合わせ、他)  (自由鋳型) <生成システム(フォントゼネレータ)のあらまし>  *ストアド型*無番地方式*逐次処理  *インタプリタ型フリーフォーマット擬似言語対応   *実装言語=C 組み合わせは、他の文字、飾りなどの小画像も可能。鋳型形状は、手書き等自由

実例 (膨張、波付け、偏芯、乱数の利用) <擬似言語のあらまし> ・命令語数、約140 ・熟語機能(関数call相当)があり 実例 (膨張、波付け、偏芯、乱数の利用)    <擬似言語のあらまし> ・命令語数、約140 ・熟語機能(関数call相当)があり  16レベルまでのネスティング可 ・彩色可(4096色) ・動的生成(実装作業中) ・広域変形(実装作業中) など                     

実例 (特徴点のCodingと選択的付加・和)

実例  (偶然の利用、太線化、細線化、回転再現はレシピで可能)

用途・技術的展望など 現状または若干の改良で、 展望・方向、 *個人の利用*表示出力用フォントの自動生成       用途・技術的展望など 現状または若干の改良で、 *個人の利用*表示出力用フォントの自動生成 *販売促進用媒体*玩具、クイズ*組み込みソフト   ・・・・・・などに。    (動的表現、広域変形等、実装作業中)   展望・方向、   *文字等小画像処理技術の個人活用基盤として   *シナリオ、ストーリー、プログラムとして   *変形・生成機能の高度拡大   *簡易言語としての再開発、精神性の付与、など      (多様化とパーソナル化は歴史の流れ)

まとめ 文字画像の変形・生成について 四つの着想、 1 基本変換(各種の軽微な変換) 2 変換の組み合わせ(和) 3 フィードバック(積)         まとめ        文字画像の変形・生成について    四つの着想、       1 基本変換(各種の軽微な変換)       2 変換の組み合わせ(和)       3 フィードバック(積)       4 擬似言語(レシピ)による制御   に基き、無数の新規画像を変形・生成するシステムを   実装し、その有効性を確認した。    併せて、具体的産物として、その変形・生成システム   と擬似言語の体系を提案する。