CONT05/VLBI実験における マイクロ波放射計観測結果 市川隆一、久保木裕允、堤 正則、小山康弘 情報通信研究機構、鹿島宇宙技術センター 小門研亮、石本正芳、藤咲淳一、高島和宏 国土地理院
CONT05/VLBI実験 KASHIMA34
CONT05実験の目的 GOALS Science: 1日以下のEOP変動解析 Technique improvement: 中性大気遅延の評価研究(天頂遅延、大気勾配、WVR・GPS・数値予報モデルとの比較) Accuracy assessment: 過去の連続観測(CONT94, CONT95, CONT96, CONT02)で得られた測位解との整合性評価 Comparisons: 全VLBI局の側にIGS局。3局にはSLR局、4局ではDORIS局が併設されていることから、1日ないしそれ以下の局位置の変動を比較する。
観測概要 観測期間:2005年9月12日17:00UT~9月27日17:00UT 観測参加局:つくば、鹿島34m局(16日のみ) 24時間で1実験、これを連日実施 観測参加局:つくば、鹿島34m局(16日のみ)
観測データ VLBI GPS マイクロ波放射計(WVR) ラジオゾンデ観測 独自解析結果&ウィーン工科大学 IGS観測局(TSKB、KSMV) マイクロ波放射計(WVR) NICT保有の2台のWVRを使用 ラジオゾンデ観測 気象庁館野観測点
観測の様子 CONT05 国土地理院 つくば32m局 マイクロ波放射計 (WVR26、WVR28) 9/6 10/12 9/12 9/27 9/15 9/21 WVR26 つくば 鹿島 つくば WVR28 つくば
マイクロ波放射計データの較正 WVR26 WVR28
結果(時系列) CONT05
結果(相関) GPS&WVR28 VLBI&WVR28 VLBI&GPS
結果のまとめ 単位:mm WVR26 WVR28 VLBI GPS 12.5+/-21.6 6.1+/-17.6 12.3+/-18.5 23.6+/-27.2 17.2+/-21.1
最近のマッピング関数 NMF [Neill, 1996] IMF [Neill, 2000] VMF [Boehm and Schuh, 2004] GMF [Boehm et al., 2006] CONT05の解析結果、WVR観測結果、及び数値予報モデルなどとの比較を用いてこれらのマッピング関数の評価を予定
まとめ CONT05/VLBI観測でWVR並行観測を実施 VLBI、GPS、WVR、ROBSで各々求めた天頂湿潤遅延量を比較 WVRとGPSとの比較 時系列の振幅・位相は良く一致 オフセット6-13mm、RMSは約20mm WVRとVLBIとの比較 オフセット17-24mm、RMSは約21-27mm
謝辞 VLBIの大気遅延解析結果はウィーン工科大学より提供頂いた。また、国土地理院GEONET、及びIGSのGPSデータを解析に用いた。記して感謝の意を表します。