3-4 太陽光発電 電気って売ることができるんだ! 大阪市 (紙芝居風に) (母)うふふ、今日はこれだけ儲かったわ! 3-4 太陽光発電 大阪市 電気って売ることができるんだ! (紙芝居風に) (母)うふふ、今日はこれだけ儲かったわ! (こども)母さん、なあに?何を喜んでいるの? (母)だって、今日は天気がよかったから、電気がいっぱい売れたの・・ (母)それから、エネルギーを自分で作っているなんて、素敵じゃない! (子ども)エネルギーを自分で作るって、どういうこと? (母)日中は、我が家の屋根に設置した太陽光発電が電気をつくっているから、 その分電力会社から電気を買わなくて済むのよ。 (子ども)じゃあ、電気が売れたって、どういうこと? (母)発電した電気のうち使わないで余った分は電力会社が買い取ってくれるのよ。 さて、この親子は何を言っているのでしょうか? お母さんに代わり、今日は私が、もう少し詳しく説明していきますね。
余った電気を売ることができる!! 平成23年度における買取価格 ●住宅用(10kW未満):42円/kWh ●非住宅用等:40円/kWh 3-4 太陽光発電 大阪市 買取価格はいくら? 平成23年度における買取価格 ●住宅用(10kW未満):42円/kWh ●非住宅用等:40円/kWh つまり、日中の発電量が消費量を上回れば・・・ お母さんは儲かったといっていますが、実際、電気はどのくらいで買取が行われているか知っていますか?平成23年3月30日 資源エネルギー庁 発表によれば、 10キロワット未満の住宅用で、毎時1キロワット42円です。 つまり、日中、発電量が消費量を上回れば、1時間あたり、1キロワットを42円で買い取ってくれることになります。 トータルで考えれば、電気料金が安くなるわけです。 余った電気を売ることができる!! 2
3-4 太陽光発電 電気が余るとは? 大阪市 電気が余るということは、 3-4 太陽光発電 大阪市 電気が余るとは? 電気が余るということは、 昼間に電気を発電し、家庭で使って余った分を電力会社に売るということです。 逆に、夜は発電することができないので、電力会社から電気を買って使います。 電気の売り買いは自動的に行われるので、面倒なことは何もありません。 売った分の電気代は契約者の口座に振り込まれます。「このお金が楽しみで、節電に励んでいる」というユーザーの声もたくさん聞かれます。 (ただし、電気を売り買いするには、電力会社との契約が別途必要です。) 3
3-4 太陽光発電 二酸化炭素はどれくらい出ている? 大阪市 3-4 太陽光発電 大阪市 二酸化炭素はどれくらい出ている? つぎに、今問題となっている地球温暖化ですが、 家庭では、その原因となる二酸化炭素の出る割合は、ガソリンから31.5%、 電気は40.2%と二酸化炭素排出量の多くを占めていますので、 太陽光発電に変えれば、電気を作って利用するわけですから、その分、電気を購入することが少なくなり、結果として、火力発電等による発電を少なくすることができ、地球温暖化防止に貢献できるわけです。 出典:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)
3-4 太陽光発電 太陽光発電のメリット① 大阪市 出典:大阪市環境白書(2011年版) ここで、太陽光発電のメリットをまとめてみましょう。 3-4 太陽光発電 大阪市 太陽光発電のメリット① 出典:大阪市環境白書(2011年版) ここで、太陽光発電のメリットをまとめてみましょう。 まず、家庭から排出される二酸化炭素の量は、一世帯あたり年間約5 トンといわれています。3キロワットの標準的な住宅用太陽光発電を設置した場合、年間約1.7トン削減できることになり、家庭からの排出量の約30%が削減されることになります。杉の木のCO2吸収量に換算すると約120本分に相当します。
3-4 太陽光発電 クリーンで枯渇しない 太陽光発電のメリット② いつまでもあるよ 大阪市 3-4 太陽光発電 大阪市 太陽光発電のメリット② クリーンで枯渇しない いつまでもあるよ 次に、エネルギー源が太陽なので、ほぼ無尽蔵です。これは、非常に大変なことです。 また、クリーンであることも大きな特長。発電の際に地球温暖化の原因とされている二酸化炭素も発電時にはまったく排出しません。
3-4 太陽光発電 メンテナンス が簡単 太陽光発電のメリット③ 個人でも 導入できる 大阪市 三つ目ですが、太陽光発電は、 3-4 太陽光発電 大阪市 太陽光発電のメリット③ メンテナンス が簡単 個人でも 導入できる 三つ目ですが、太陽光発電は、 設置する場所の広さに合わせて自由に規模を決めることができるため、一般家庭から大規模施設まで、それぞれの施設に合ったシステムを設置することができます。騒音や排出物もないので、日射量さえ確保できれば、設置場所を選びません。 屋根や屋上などへの設置のほか、近年ではビルの壁に設置するケースも増えています。 皆さんも街でよく見かけますよね。 また、太陽光発電システムは構造的にシンプルであるため、ほかの発電システムに比べメンテナンスも簡単です。 皆さんの周りでも個人の住宅に設置されているところが増えてきていませんか? さらに、災害時等における停電の際にも役に立ちそうですよね。
3-4 太陽光発電 環境意識が 向上する 太陽光発電のメリット④ 大阪市 3-4 太陽光発電 大阪市 太陽光発電のメリット④ 環境意識が 向上する さらに、家庭で太陽光発電を取り入れると、発電量が目に見えるようになり、普段の生活に変化が見られるようになると考えられます。 自分でエネルギーを作り出すわけですから、環境に対する意識がかわり、子供さんたちに対しても、よい教育の場が出来ることとなることでしょう。 こういったことで、環境に配慮した行動が出来るようになるはずです。
3-4 太陽光発電 太陽光発電システム設置費用の推移 大阪市 大阪市の最新データは、 60万円以下 3-4 太陽光発電 大阪市 太陽光発電システム設置費用の推移 出典:「一般社団法人 新エネルギー導入促進協議会」 大阪市の最新データは、 60万円以下 太陽光発電システムの価格は、近年の技術力の向上により、かなり安くなってきています。 すなわち、質も向上した上に安くなって、だんだんとお求め安くなってきているわけです。 このグラフによると、全国的には、最近は1キロワットで約60万円という価格となっているようです。
平成23年度住宅用太陽光発電導入支援復興対策事業補助金 3-4 太陽光発電 大阪市 補助制度(国) 平成23年度住宅用太陽光発電導入支援復興対策事業補助金 対象 戸建住宅/集合住宅 補助金の額 発電出力1kWあたり4万8千円 例えば 安くなってきているとはいえ、まだ、1キロワットに約60万円の必要です。そこで、国や大阪市の補助金制度を利用しましょう。 国からの補助金制度について説明します。 補助の対象は、一戸建て住宅や集合住宅です。 補助金の額ですが、平成23年度の実績では、1キロワットあたり、48,000円なので、3キロワットの設置なら、144,000円の補助額ということになります。 3kWを設置する場合 3kW× 4万8千円=14万4千円
平成23年度大阪市太陽光発電普及促進事業補助金 3-4 太陽光発電 大阪市 補助制度(大阪市) 平成23年度大阪市太陽光発電普及促進事業補助金 対象 戸建住宅/集合住宅/事務所 補助金の額 発電出力1kWあたり7万円 例えば 3kWを設置する場合 3kW× 7万円=21万円 大阪市にも補助制度があります。対象は国と同じで、補助金は、平成23年度では、1キロワットあたり7万円、上限28万円です。 国の補助とあわせて受けることもできます。 その場合、3キロワットの設置なら、35万4千円の補助額ということになります。 1キロワットあたりの設備費用を60万円とすると、 3キロワットなら180万円、この場合、補助金により約2割の負担を軽減できます。 なお、大阪府では平成23年度現在、補助が実施されていません。 国の補助をあわせると・・・ 21万+14.4万 =35万4千円
3-4 太陽光発電 補助の実績(大阪市) 大阪市 ※平成23年度は平成24年1月13日 現在の数値です。 3-4 太陽光発電 大阪市 補助の実績(大阪市) 大阪市の太陽光発電補助の実績は、補助件数では、平成21年度の500件から、平成23年度には1,300件に増加、導入量では、平成21年度の1,800キロワットから、平成23年度には5,300キロワットに増加しています。平成21~23年の3年間で約2,700件の家庭や事業所で設置され、発電出力は1万キロワットを超えました。 ※平成23年度は平成24年1月13日 現在の数値です。
支出 内訳 10年後 3-4 太陽光発電 10年後未回収額 45.6万円÷年間回収額 7.2万円=6.3年 3-4 太陽光発電 大阪市 回収の見込み 単位:万円 支出 内訳 10年後 ちなみに、これまでの大阪市の補助金の経緯から推計した結果によると、投資した金額の回収年は、約16年となっています。 例えば、 180万円で設置したときに、補助金が35.4万円出た場合、負担額は144.6万円です。 10年後、発電などで年間9.9万円、10年ですからおよそ99万円が回収できます。 残りの未回収額は、負担額が144.6万ですから99万円を引いた45.6万円です。 では、この45.6万円を回収するにはあと何年必要かというと、10年後以降の年間回収額はおよそ7.2万円とされていますから、45.6÷7.2で6.3となります。 つまり、10年後以降に6年ほどかかるわけです。 設置からいうと約16年ということになります。 皆さんも、家の新築やリフォーム時には導入を考えてみてください。 (前提条件) ・発電出力:3キロワット ・設置費:60万円/キロワット ・売電率:0.5 ・余剰電力1キロワットhあたりの買取価格: 42円(当初10年間) 24円(11年目以降) ・発電出力1キロワットあたりの年間発電量:1000キロワットh (地域や太陽電池の方位、傾斜角度により発電量は変わります。) 10年後未回収額 45.6万円÷年間回収額 7.2万円=6.3年 回収見込み 10年+6.3年= 約16年 平成23年度現在
3-4 太陽光発電 クリーンエネルギーでなくならない メンテナンスが簡単 環境教育 導入が比較的簡単 補助金 節電に取り組めば、 3-4 太陽光発電 大阪市 太陽光発電のまとめ クリーンエネルギーでなくならない メンテナンスが簡単 環境教育 導入が比較的簡単 補助金 太陽光発電のまとめです。 太陽光発電のメリットについてもう一度、整理します。 ・太陽光発電は、クリーンエネルギーなので、無くならない。 ・導入が比較的簡単 ・メンテナンスが簡単 ・環境教育に向いている ・設置には補助金がでている ・もしかしたら、売電で電気代が安くなったり、無料になったり、場合によっては儲かる こういったことが考えられます。 (なお、大阪市でも、大阪市再生可能エネルギーの導入等による低炭素社会の構築に関する条例 を制定し、再生可能エネルギーの積極的利用を後押しする体制を整えています。) この講座の説明はこれで終了です。 お疲れ様でした。 節電に取り組めば、 余った電気を売ることができるかも?!