総合講義B:インターネット社会の安全性 第6回 ネットワークの基盤技術 2011.11.11 総合講義B: インターネット社会の安全性 第6回 ネットワークの基盤技術 坂口利裕
ネットワークの基本用語 プロトコル(Protocol,通信手順,通信規約) URL(Uniform Resource Locator) 総合講義B:インターネット社会の安全性 2011.11.11 ネットワークの基本用語 プロトコル(Protocol,通信手順,通信規約) データの交換手順 TCP/IP HTTP・FTP・SMTP・POP URL(Uniform Resource Locator) ネットワーク資源の統一的表記方法 HTML(Hyper Text Mark-up Language) Webページの表記言語 クライアント=サーバ・モデル(Client-Server Model) 分散型のコンピューティング環境のモデル クライアント:サービスの享受,サーバ:サービスの提供 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性 坂口利裕
ネットワークの仕組み 相手ごとにケーブルでつなぐ素朴な方法では,物理的な限界 データが流れるケーブル(伝送路)を共有 総合講義B:インターネット社会の安全性 2011.11.11 ネットワークの仕組み 相手ごとにケーブルでつなぐ素朴な方法では,物理的な限界 データが流れるケーブル(伝送路)を共有 ある1時点ではいずれかのコンピュータが送信者(他のコンピュータは受信者)=CSMA/DA方式 結果として,伝送路上には,すべてのデータが流出→宿命的に傍聴される危険性をはらむ 適当なサイズで独立(LANを構成)させ,必要な通信を交換機(ルーター)で中継する 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性 坂口利裕
コンピュータの結合方法(1) A B C データ等を集中管理する ホストマシンにそれぞれの コンピュータをつなぐ→ お互いの情報はホストマシ ン経由でしかやりとりできない, ホストがストップすると全滅 B C A ホストマシン 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
コンピュータの結合方法(2) A B C それぞれのコンピュータに通信用ケーブルをつなぐ→n台つなぐにはn×(n-1)/2本必要 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
コンピュータの結合方法(3) B A C 共有の伝送路を設けてそこ にそれぞれのコンピュータを (並列に)ケーブルで結ぶ。 発信者と受信者を識別する 情報を付加して通信→ 伝送路上には同一の信号が 流れるので,盗聴される危険 B A C 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
LANを構成する機器 インターネット モデム ルーター 一般電話回線 ケーブルTV 専用回線 ハブ NICを持つ機器 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性 2011.11.11 LANを構成する機器 インターネット モデム ルーター 一般電話回線 ケーブルTV 専用回線 ハブ NICを持つ機器 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性 坂口利裕
ネットワークの集合体= インターネット LAN-A LAN-B ある組織内のネットワーク= Local Area Network(LAN) ルータ (経路制御装置 /中継装置) LAN-A LAN-B LAN-AとLAN-Bの通信経路が複数存在する→故障・災害等に強いネットワーク 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
IPアドレス IPアドレス(Internet Protocol Address) ネットワーク上でコンピュータを区別するために使用される固有の番号 32ビット(32桁の2進数)で表現→約40億台を識別可能 表記上は8ビットごとに4つに区切ったものを10進数で表記 通信データに発信元・受信先を示す情報として必ず付加される 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
FQDN(ドメイン名) FQDN(Fully Qualified Domain Name) IPアドレスとFQDNの関係 国名・組織種別・組織名・組織内での固有名,のように階層化された英数字の列をピリオド「.」でつないだもの IPアドレスとFQDNの関係 通常は1対1(あるFQDNには固有のIPアドレスが割当てられる) 全世界でユニークであることを保証するために,アドレスやFQDNのドメイン部分の割当てを管理する組織が存在→実際の割当てについては「紳士協定」 最終的にはIPアドレスが分からないと通信は不可能→FQDNとIPアドレスの変換を行うDNS(Domain Name System)が必要 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
TCP/IPによる通信 装置 通信に必要な情報 NIC(Network Interface Card) IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイアドレス DNSサーバーアドレス DHCPによる 自動設定 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
LANの構成と通信制御 他のルーターを介して外部へ ルーター/ハブ サブネット 2011.11.11 IPアドレス:192.168.2.100 サブネットマスク:255.255.255.0 ゲートウェイアドレス:192.168.2.1 IPアドレス:192.168.2.1 サブネットマスク:255.255.255.0 ルーター/ハブ IPアドレス:192.168.1.1 サブネットマスク:255.255.255.0 IPアドレス:192.168.1.101 サブネットマスク:255.255.255.0 ゲートウェイアドレス:192.168.1.1 DNSサーバーアドレス:192.168.2.100 サブネット 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
通信方式 伝送媒体 信号形式 接続形式 同期方式 有線 無線 デジタル アナログ シリアル パラレル 非同期 同期 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
OSI参照モデル 国際標準化機構(ISO)によって制定された異機種間のデータ通信を実現するためのネットワーク構造の設計方針「OSI(Open Systems Interconnection)」 通信機能を右の7階層(レイヤ)に分割する。 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性
プロトコル データの送受信の手順・内容に関する技術的取り決め 主なプロトコル RFC(Request For Comments) TCP 総合講義B:インターネット社会の安全性 2011.11.11 プロトコル データの送受信の手順・内容に関する技術的取り決め RFC(Request For Comments) IETF(Internet Engineering Task Force)による技術仕様の保存・公開形式 主なプロトコル TCP UDP RIP DNS SMTP POP HTTP DHCP 2011.11.11 総合講義B:インターネット社会の安全性 坂口利裕