地域医療構想と地域包括ケア 千葉大学予防医学センター 藤田伸輔 2016/7/2 新潟朱鷺メッセ
本日のお話 世界の医療改革 地域医療構想 地域医療連携 地域包括ケア
世界の医療改革 高齢社会への対応は1940年代に始まっている 世界の医療改革 地域医療構想 地域医療連携 地域包括ケア 民族主義・隔離時代 1871 1942 1965 1978 1987 2000 2002 ビスマルク ビバレッジ バザーリア アルマ・アタ 患者中心の医療
世界の医療費
世界の医療改革 急性期 1/2 精神 1/6 慢性期 1/3
世界の医療改革 地域医療構想 地域医療連携 地域包括ケア 地域医療構想
(人口10万人あたり・人/日) 高齢の年齢階級ほど大幅な改善傾向が 見られる (年)
入院患者数の将来推計(全国、総数) シナリオ1 これまでの推計方法 入院患者数(人/日) シナリオ2 新たな推計方法 地域医療ビジョン案B 地域医療ビジョン案A シナリオ2 新たな推計方法
病床の過不足数の将来推計(2025年) シナリオ1と2で病床に対する配分率が60%を下回る病院 シナリオ1では全国約240病院、シナリオ2では約1700病院が該当 2012年の割合が持続 毎年1.5%受療率低下 全国的に 病床が余る 16万床 ※各大字別の推計入院患者数をもとに、1時間以内の医療機関に入院する仮定を置き推計 病床数は一般病院の一般・療養病床を対象とし集計
60万床 イタリア なみ
病床機能報告制度の意味 3000点/日 600点/日 225点/日 高度急性期 急性期 回復期 慢性期 病床利用率目安 75% 78% 90% 92% 特定機能病院 ◎ ○ △ △(緩和) 急性期病院 回復期病院 地域包括ケア 療養型病院 DPCとの関連 Ⅰの期間中に転院 Ⅱの期間中に転院 Ⅲの期間中に転院 病床機能は表現があいまいで区分がわかりにくいのですが、DPCのⅠの期間を診る為の病床です。院内でICUや重症管理加算室から一般病床に移るように、高度急性期病棟から退院の急性期病棟に移ることも想定されます。この場合は診療プロトコールの共有が必要です。 Ⅱの期間・Ⅲの期間においても同様に他院の病棟を使うことも考えられます。その場合は脳卒中パスのように診療情報提供書の精細化で十分です。
病床機能報告制度と在宅の関係 大学病院が予後を知れなくなる! 在 宅 高度急性期 急性期 回復期 慢性期 病床利用率目安 75% 78% 90% 92% 特定機能病院 ◎ ○ △ △(緩和) 急性期病院 回復期病院 地域包括ケア 療養型病院 在 宅 急性期病床及び回復期病床から在宅へ 在宅から地域包括ケア病床へ 大学病院が予後を知れなくなる!
世界の医療改革 地域医療構想 地域医療連携 地域包括ケア 地域医療連携
医療改革(診療報酬改訂) 機能分化 機能向上 自然淘汰 医療費削減 連携強化 職種連携 多職種連携 施設連携 患者連携
施設連携 相対連携 多施設連携 地域連携 施設特徴 施設葛藤 地域意識
千葉県脳卒中パス X20 計画管理病院:27病院+1 回復期病院:52病院 維持期:433医療機関 意見交換会 6回/年 8030名 死亡788名 計画管理病院:27病院+1 回復期病院:52病院 維持期:433医療機関 意見交換会 6回/年 脳卒中連携の会 1回/年 講習会 16回/年 自宅3619名 療養373名 老健333名 リハ2721名 X20 平成21年:1098名 リハ133名
脳卒中連携から地域連携へ 地域疾病管理推進委員会 計画管理病院協議会 回復期病院協議会 在宅医療推進委員会 パスシート 7×2 医師 看護師 パスシート 7×2 連携窓口リスト 連携担当行政部局リスト 多職種連携会議 多職種グループワーク 在宅提供体制推進ガイドライン リハ MSW 薬剤師 歯科 栄養 ケアマネ・介護 地域連携シート
世界の医療改革 地域医療構想 地域医療連携 地域包括ケア 地域包括ケア
住民全員が大阪のおばちゃんになる 適度なおせっかい 自主的行動
医師と患者の情報共有が必要 慢性疼痛を抱える人の通院状況 慢性疼痛を抱える人のなかで、「現在、通院している」36.7%、通院していない状態 63.3% 病医院に通院していない慢性疼痛の約半数(48.4%)は、“痛みが緩和していない” 患者と医師の痛み治療における認識 「治療目標を確認した」と認識しているのは、医師では61.2%、患者では34.3% 医師の治療目標は「痛みの軽減」(52.4%)「日常生活動作の改善」(27.0%)。 医師と治療目標を確認していない患者は、「痛みの軽減」(42.5%)と「痛みの完 治」(41.3%) 医師と治療目標を確認した患者の71.5%が治療に満足している。 治療目標を確認しなかった患者で治療に満足しているのは34.4% 医師の91.3%が患者と治療内容について「十分に対話している」。 通院中患者で「十分に対話している」73.8%、治療中断者で44.6% 通院中患者と治療中断者との意識差 医師と治療目標を確認している:通院中患者47.6%、治療中断者20.4% 3ヵ月未満で治療効果が現れる思っている:治療中断者32.9%、通院中患者19.1% 医師からの治療内容の説明を「理解している」:通院中患者の81.3%、治療中断者 58.0% 医師と患者の情報共有が必要 http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2013/2013_07_08.html
患者連携 診療提供 診療目標 協働診療 EBM ビッグデータ 心理学 インフォームド・コンセント 診療への賛同 患者の主体的健康改善 コーチング プラセボ効果の活用 年間使用料 病院:10万円 診療所:5万円 調剤薬局:5万円 県○○師会:100万円 個人(書き込み有):1200円 個人(書き込み無):無料 EBM ビッグデータ 心理学