1.労働安全衛生マネジメント システム(OSHMS)の概要

Slides:



Advertisements
Similar presentations
技能知識講習(1日目) 1 科学的・計画的な鳥獣の保護及び管理 2 鳥獣の保護又は管理に関連する法令 3 認定鳥獣捕獲等事業者制度 4 鳥獣捕獲等事業における捕獲手法 安全管理講習(2日目) 5 鳥獣捕獲等事業の工程管理 6 鳥獣捕獲等事業における安全確保 認定鳥獣捕獲等事業者講習会.
Advertisements

背景 改正消防法 (平成 19 年 6 月公布、平成 21 年 6 月施行) 民間事業所に対し、以下の事項を義務付け  大規模地震等への防災管理業務の実施  防災管理者の選任  自衛消防組織の設置、等 改正消防法 (平成 19 年 6 月公布、平成 21 年 6 月施行) 民間事業所に対し、以下の事項を義務付け.
社会福祉法人 しがらき会. 職場適応援助者(ジョブコーチ) 支援 障害者の円滑な就職及び職場適応を図るため、 ジョブコーチが事業所へ一定期間出向き、障 害者及び事業主に対して、職場適応に関する 様々な直接的支援や専門的助言等を行います。 最終的に事業所内部の自然な支援体制(ナ チュラルサポート)の中で職業を継続してい.
ESH DATABANK 1 環境関連法令. ESH DATABANK 2 法の体系 憲 法 行政法 民事法 刑法 公害犯罪処罰法 民法 民事特別法 国の法令 自治体法令 国際法 法律 政令 省令 条例 規則 告示 条約・議定書 国際宣言・憲章.
当社の 「品質マネジメントシステム」(QMS)の 今後の運用について
労働安全衛生マネジメントシステム OHSAS18001:2007
総合大学校の指導員研修について 平成16年11月16日(火) 雇用・能力開発機構 職業能力開発総合大学校 研修課.
2014年6月男女平等月間 学習会資料 連合総合男女平等局
情報セキュリティ読本 四訂版 - IT時代の危機管理入門 -
企業における母性健康管理体制の現状と課題についてお話いたします。
安全衛生委員会の活用を図ろう 1.安全衛生委員会の性格・目的、機能を明確にし、規定化する(労使共同宣言)。
定期的に会社のメンテナンスを! ■ 労務コンプライアンス監査のご提案 ■
経営トップの「安全衛生方針」に基づく 労働災害防止活動を推進しましょう! ○ 労働災害防止に当たっては、具体的な取組に先立ち、労働者の安
大分県教育庁佐伯教育事務所 学校改革担当指導主事 有田千香
メンタルヘルス自主点検チェックシート FAXのご返送は まで 久保社会保険労務士法人 企業分析シート
労働安全衛生関連法規の概要.
保安業務のポイント (1号、6号業務) 2014年11月14日 保安専門技術者指導講師.
平成15年 日化協・JRCC 安全シンポジウム 旭化成株式会社 日向化学品工場 平成15年6月.
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(工程表)
事業用自動車による事故は増加・高止まり、走行キロ当たり事故件数も近年増加
【資料3】 条例検討会議について 平成28年8月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
能力を高める意義と方法 D班 島田・西田・安部・日高・高島
4 第3次障害者基本計画の特徴 障害者基本計画 経緯等 概要(特徴) 障害者基本法に基づき政府が策定する障害者施策に関する基本計画
やさしい内部監査 IRCA QMS審査員 中山 金男.
ISO22000認証取得セミナー 有現会社スコットマネジメント.
障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針の概要
企業の輸出管理の必要性 と 日本のICP制度
なぜいいかげんな評価がはびこっているのか
班 長 研 修 法定選任者の職務 当製油所における法定選任者のなすべき職務を再確認する。 ( ).
情報セキュリティ読本 三訂版 - IT時代の危機管理入門 -
製造業で派遣労働者を派遣する派遣元事業主と受入れる派遣先事業主の皆さまへ
(安全衛生活動についての基礎研修) 安全配慮義務とは?
人材育成 1.従業員の雇用 1-1 従業員採用への配慮事項 1-2 人材の募集 1-3 労働契約の締結 Appendix-1 労働者保護法規
情報セキュリティ - IT時代の危機管理入門 -
新学習指導要領説明会 技術・家庭(技術分野) 内容の数が2から4へ  ・改善の基本方針  ・内容の解説  ・指導計画の作成.
労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度について
既存の計画への追記による避難確保計画の作成
マネジメント・システムの統合 YONETO QM OFFICE SEPT.2003.
研修医手帳に関する 研究報告.
大阪モノレール第二期中期経営計画(素案) <2010-2012>
GHSラベルの読み方の基本 【○○部○○チーム】(所属等) 社内安全衛生教育用資料 ○○(名前) 【教育担当者さまへ】
? 中小企業向け環境経営体制構築支援事業(エコクリップ)
今回作成する情報セキュリティ戦略(仮称)等及び情報セキュリティ管理規程等の関係
2014年6月男女平等月間 学習会資料 連合総合男女平等局
しごと創生:農林水産品の輸出拡大等の農林水産分野
PDCAサイクルとは。 事業活動における一連の活動(生産管理や品質管理など)を進める際の管理手法の一つ。
検討事項2 『医薬品製造販売業GQP/GVP手順書<モデル>』の改訂
~求められる新しい経営観~ 経済学部 渡辺史門
水防法等の改正に伴う 避難確保計画の作成について
エコアクション21で企業価値を高めることができます
厚生労働省 ラベル表示を活用した労働者の教育推進事業 委託先 株式会社三菱化学テクノリサーチ
資料10-1 エコアクション21  事業概要.
鳥取県震災対策アドバイザー派遣事業 震災等への備えとして、簡易なリスク診断・改善提案等を行う
平成31年度 課長補佐級研修 事前課題の御案内 研修をより実りあるものとするために事前課題を2点お願いいたします。 【事前課題1】
平成29年度 課長補佐級研修 事前課題の御案内 研修をより実りあるものとするために事前課題を2点お願い致します。 【事前課題1】
(訪問看護ステーション協会、教育ステーション等にて実施)
~化学物質リスクアセスメント・ラベル表示が義務化されました~
既存の計画への追記による避難確保計画の作成
トピック6 臨床におけるリスクの理解と マネジメント 1 1.
SDSの提出依頼 人事部 安全衛生管理室.
安全活動の取り組み アサヒプリテック株式会社 2018/9/27  一般社団法人 埼玉県環境産業振興協会主催 労働安全衛生大会 講演用資料.
斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドラインの背景
1 はじめに 2 防災主任配置に至る経緯 3 防災主任の役割 4 具体的な業務の例 5 教職員の連携・役割分担 6 おわりに
-笛吹市 防災危機理課- 平成30年11月16日(金)午後7時30分から 笛吹市スコレーセンター 1階 集会室
●●市における教育ICT環境整備方針 (概要)
宇佐支援学校 学校評価実施計画 改善 教職員自己評価 自分らしく 生活する 子ども 保護者・ 地域から 愛される 学校 のびのびと 過ごせる
1.各種セミナー等での労働基準法等の周知啓発 事業主や業界団体等に対し、さまざまな機会を通じていわゆるブラック
内部統制とは何か.
長野大学における科研費等の運営・管理について
○ 大阪府におけるHACCP普及について S 大阪版 評価制度を設ける 大阪府の現状 大阪府の今後の方向性 《従来型基準》
Presentation transcript:

1.労働安全衛生マネジメント システム(OSHMS)の概要 2014年 安全衛生管理者  課長級研修  1.労働安全衛生マネジメント  システム(OSHMS)の概要 (1)OSHMSとは (2)導入の背景 (3)トヨタの安全活動とOSHMS 1/12

Occupational (職業、産業) Safety and Health Management System (1)OSHMSとは? 安全文化構築 (1)OSHMSとは? Occupational    (職業、産業) Safety  and Health Management System 労働安全衛生マネジメントシステムの 頭文字を取ってるよ!! 2/12

(1)OSHMSとは? 「計画→実施→評価→改善」(PDCA)という 一連の流れを定めて、 ▼連続的、継続的な安全衛生管理   を自主的に行うこと。 ▼事業所における安全衛生水準の   向上を図る仕組み。(後戻りしない仕組み)  ①潜在的危険性の低減  ②健康増進、快適な職場環境形成の促進 年度方針や 計画を基に 進めるやり方です 3/12

(2)OSHMS導入の背景 1.安全衛生ノウハウの継承困難 2.行政の動き 3.自主的な活動の推進  ①ベテランの異動、定年などによる安全衛生に関する知識・    ノウハウの伝承が不十分  ②安全パトロール、ヒヤリ提案など様々な安全活動を    実施しているが、組織的かつ継続的に維持・改善していく    部分で不十分な面があった 2.行政の動き   03年夏ごろから大企業による爆発、事故の多発し、社会的問題化    ・苫小牧コンビナート火災、タイヤメーカー火災、ガス器具事故など      ⇒点検の結果、組織的活動の展開している会社の        事故、災害が少ないことがわかった  3.自主的な活動の推進 5/12

(3)トヨタの安全活動とOSHMS トヨタの安全活動は、 OSHMSで設定された項目や内容と 同じ取り組みを既に実施している。 安全衛生方針の表明 (第5条) 安全衛生目標の設定 (第11条) 実施事項の決定 (第10条) 体制の整備 (第7条) 緊急事態への対応(第14条) 日常的な点検、改善 (第15条) 災害発生時の調査 (第16条) 安全衛生計画の実施 (第13条) 安全衛生計画の 作成 (第12条) 労働者の意見の 反映 (第6条) 明文化 (第8条) 記録 (第9条) システム監査(第17条) 改善(第17条) 危険性、有害性の調査 (第10条) システムの見直し (第18条) PDCAサイクル 基本要素 トヨタの安全活動は、  OSHMSで設定された項目や内容と     同じ取り組みを既に実施している。   ⇒新たな活動ではない 6/12

(3)トヨタの安全活動とOSHMS 職場にあるしくみ、ルール、情報 『OSHMS』の基本実施事項 1.安全衛生管理体制 休日工事予定表 安否確認システム 部方針 設備計画マニュアル 設備リスクアセスシート 作業リスクアセスシート リスク評価基準 残業管理表 作業主任者 1.安全衛生管理体制 2.安全衛生活動の計画 3.安全衛生活動の実施 4.階層別・資格教育 5.緊急事態の措置 6.社外者管理 7.OSHMS監査 8.OSHMSの見直し 設備検査員教育 作業要領書整備状況一覧 労働安全衛生法 各種法令 自己監査計画 職層別研修 工場方針 工場内規 統括安全衛生管理者 ほめる活動 MSDS 指名業務教育 職場防災隊組織図 安全衛生指導要領 避難訓練 産業医 業務計画表 連休工事安全パトロール 職場体操 新任課長研修 見直し計画 監査マニュアル 工場安全衛生委員会 部・課安全衛生会議 設備立会いチェックシート 個人記録表 異常処置作業 社外戦力活用マニュアル 7/12

(3)トヨタの安全活動とOSHMS OSHMS基本実施事項 1.安全衛生管理体制 2.安全衛生活動の計画 3.安全衛生活動の実施 安全衛生管理組織 安全衛生会議体 OSHMS基本実施事項 安全衛生の目標設定と活動計画 安全衛生理念と方針 1.安全衛生管理体制 工程のリスクアセスメント リスク管理活動 2.安全衛生活動の計画 設備の機能維持 健康管理・就業制限 3.安全衛生活動の実施 階層別教育 危険有害業務教育 4.階層別・資格教育 事故等発生時の対応 感染症等発生時の対応 5.緊急事態の措置 6.社外者管理 派遣社員への対応 場内請負会社への 対応 7.OSHMS監査 構内工事への対応 8.OSHMSの見直し OSHMSの見直し OSHMS監査 規程類の整備 8/12

これ以降のカリキュラムの位置づけ トヨタの設備安全衛生活動 製造事業者 ★一般的な場合 情報提供 OSHMSの活動 機械メーカ ★トヨタの場合 設備計画部署 製造部署 OSHMSの活動 機械メーカ 機械リスクアセスメント リスク低減 トヨタの設備安全衛生活動 9/12

これ以降のカリキュラムの位置づけ ①機械の安全化 ①機械の安全化 ③作業の安全化 ②作業の安全化 機械のRA リスク低減 活動計画 活動計画 P P C C A A 機械のRA 活動計画 活動計画 活動評価 活動評価 点 検 点 検 D 作業のRA 危険源の洗い出し 危険源の洗い出し リスク管理活動 安全衛生 機能の保証 レベルアップ活動 作業の RA  リスク 評価 リスク 評価 リスク低減 改善計画の設定 改善計画の設定 改 善 実 施 改 善 実 施 確認・フォロー 確認・フォロー D ・残存リスク  の提示 ・コンプラ  の周知 ・残存リスク  の提示 ・コンプラ  の周知 計画部署へのフィードバック 計画部署へのフィードバック 作業把握(洗出し) 作業把握(洗出し) 本質安全化 本質安全化 届 出 届 出 リスク評価 リスク評価 ・法規格等  への適合 ・許認可/  届出 保護 方策 保護 方策 維持・定着活動 作業管理 要領書の作成・整備 要領書の作成 教育 ・ 訓練 教育 ・ 訓練 観察・フォロー 観察・フォロー リスク低減 工程・作業場の維持・管理 緊急事態の措置 社外者管理 CSR コンプラ 号口情報のフィードバック 10/12

計画部署、製造部署、お互いの活動について理解する これ以降のカリキュラムの位置づけ ①機械の安全化 ①機械の安全化 ③作業の安全化 ②作業の安全化 P P C C A A 機械のRA 活動計画 活動計画 活動評価 活動評価 点 検 点 検 作業のRA 危険源の洗い出し 危険源の洗い出し D リスク管理活動 安全衛生 機能の保証 計画部署、製造部署、お互いの活動について理解する レベルアップ活動 作業の RA  リスク 評価 リスク 評価 リスク低減 改善計画の設定 改善計画の設定 改 善 実 施 改 善 実 施 確認・フォロー 確認・フォロー D ・残存リスク  の提示 ・コンプラ  の周知 ・残存リスク  の提示 ・コンプラ  の周知 計画部署へのフィードバック 計画部署へのフィードバック 作業把握(洗出し) 作業把握(洗出し) 本質安全化 本質安全化 届 出 届 出 リスク評価 リスク評価 ・法規格等  への適合 ・許認可/  届出 保護 方策 保護 方策 維持・定着活動 作業管理 要領書の作成・整備 要領書の作成 教育 ・ 訓練 教育 ・ 訓練 観察・フォロー 観察・フォロー リスク低減 工程・作業場の維持・管理 緊急事態の措置 社外者管理 CSR コンプラ 号口情報のフィードバック 11/12