フリードリヒ・ニーチェ 『ツァラトゥストラ』 ~万人にあたえる書、何びとにもあたえぬ書~ フリードリヒ・ニーチェ 『ツァラトゥストラ』 ~万人にあたえる書、何びとにもあたえぬ書~
『ツァラトゥストラ』 民衆に超人を説き、彼自身が超人となってゆく物語 人間→既存の価値観に服従する人間 超人→価値観を作る人間
自己形成 道徳とルサンチマン 価値の顛倒 力への意志
道徳とルサンチマン 強者の道徳と弱者のルサンチマン 否定的世界観の否定
神は死んだ 背後世界の否定 ルサンチマンからの解放
価値の顛倒 善悪の彼岸 永劫回帰
永劫回帰 世界の主体は人間ではない。 世界の主体は永劫回帰する現実。 最高の肯定様式。 ※肯定=否定の存在しえない状態、受け入れざるを得ない状態。
永劫回帰 過去は無限、未来も無限 全てのことは無限の過去にすでに起きている 全ての未来も過去の焼き回し
力への意志 永劫回帰を起こす力 この力を願い待ち望むこと “権”力への意志 価値を生み出す人間へ!
“何びとにもあたえぬ書” ニーチェは何を意図してこの書を書いたか もしも啓蒙書でなかったとしたら 人を絶望させる書
もう一つの読み方? ニヒリズムの超克→生の賛美 ではなく「徹底したニヒリズムの果て」であるとしたら?
結局、誰も理解してくれないだろう 理解を得られない孤独が超人の敵 ※だが、超人は敢えて孤独に身を置こうとする人にのみ可能
永劫回帰 人は何もすることができない 自由の虚無感 「自分」の生きる意味の決定的破壊
力への意志 仕方なく力を受け入れるほかない 死を覚悟した没落への意志 神の死を受け入れる力への意志 全ては無価値で全ては繰り返しだと受け入れる。
新たな価値の創出 だが人は語りだす 無価値と思われる世界に価値を生み出す不断の努力
自己形成へ 超人=価値を生み出すもの 押し付けられた価値観、自然と身に着いた価値観からの脱出 方法としての永劫回帰 社会的には服従者であっても「強者=価値を生み出すもの」で あれ 強者であるために語る