長岡技科大オープンハウス 岐阜高専4年電子制御工学科 森 永二郎.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
画像処理・実習 第十四回:パターン認識 東海大学 情報理工学部 情報メディア学科 濱本和彦. 今回の内容 5. パターン認識 5.1 マッチングの原理 5.2 テンプレートマッチング 実習 相互相関とテンプレートマッチング.
Advertisements

画像処理 05A1027 後藤航太. 研究課題は openLDAP についてでしたが 今回から画像処理に変更しました。 変更した理由 自分が持っていたイメージと実際の openLDAP が違ったので変更を決 めま した。 画像処理に興味を持ったので これからは画像処理を研究課題として やっていきます。
パノラマ合成 富山商船高等専門学校 情報工学科4 年 富田 大志 長岡技術科学大学オープンハウス テーマ:ロボット実践コース③-映像信号処 理- 研修期間 2009 年 8 月 17 日~ 21 日.
高度情報演習 1A “ テーマC ” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/04/10.
ステレオ画像を用いた距離測定 小山高専 坪田 真延. Ⅰ. 概要  平行にずらした 2 つのステレオ画像を用いて 対象(人)物までの距離認識を行う。 図 1.1. 左から見た対象 ( 人 ) 物図 1.2. 右から見た対象 ( 人 ) 物.
自動映像生成のための パーティクルフィルタによるボールの追 跡 2007 年 3 月 21 日 神戸大学大学院自然科学研究科 矢野 一樹.
顔表情クラスタリングによる 映像コンテンツへのタギング
コンピュータビジョン特論 OpenCVについて
画像処理学習用RTコンポーネントライブラリ 田窪 朋仁,大原 賢一,吉岡 健伸(大阪大学)
静止背景における動物体の検出と追跡 陳 謙 2004年10月19日.
ARの拡張性の研究 H411023 太田智章.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第四回 演習課題 画像中からの物体抽出処理(背景情報を手がかりとして) 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/05/15.
パネル型クエリ生成インタフェース画像検索システムの改良
ロボットビジョン(ロボットの視覚能力)のための デジタル画像処理
リアルタイム単語認識技術を利用した カメラベース情報取得システム
Deep learningによる 読唇システム
Intelligent Computing Systems Laboratory
Aided Eyes: Eye Activity Sensing for Daily Life
ライフログデータとしての笑顔の蓄積システムの提案
感情推測システム構築のための顔表情認識の実践
顔表情認識のための顔特徴点抽出 徳島大学 大学院 工学研究科 長野 信男.
OpenCV を使った画像処理コンポーネントの作成例 田窪 朋仁(大阪大学)
SURF: Speeded Up Robust Features
AR概要とNyARToolkitについて
画像工学 2011年10月6日 担当教員 北川 輝彦.
高山建志 五十嵐健夫 テクスチャ合成の新たな応用と展開 k 情報処理 vol.53 No.6 June 2012 pp
画像情報を用いた交通流計測 情報工学科 藤吉研究室 EP02076 都築勇司
Yahoo! インターンシップ プレゼンテーション選考 2015/7/3(金) 10:00~ 石川智己
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第三回 演習課題 画像中からの物体抽出処理(色情報を手がかりとして) 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/05/08.
サーボ機構製作 ~マイコンカーのステアリング機構~
2007年度 長岡技術科学大学オープンハウス 半透明人間
高度情報演習1C 実践 画像処理プログラミング
顔部品の検出システムの構築 指導教員 廉田浩 教授 1DS04188W  田中 甲太郎.
~Lookie~ WEBカメラを用いた対話時における 視線不一致問題の解決手法の提案と 解決支援機構の開発
小山工業高等専門学校 電子制御工学科 4年 小山田 晃
Leap Motionを用いた実世界指向 アプリランチャの設計と開発
視点移動カメラにおけるカメラキャリブレーション
動的依存グラフの3-gramを用いた 実行トレースの比較手法
WIP中間発表 画像解析を用いた メイドの為の 無許可撮影通知システム
中京大学 情報理工学部 機械情報学科 H 野口裕司
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第二回 演習課題
高度情報演習1C 実践 画像処理プログラミング 第二回 演習課題
情報検索(6) メディア検索の仕組み 教員 岩村 雅一
深層学習を用いた音声認識システム 工学部 電気電子工学科 白井研究室 T213069 林健吉.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 第六回 最終課題 画像処理による動物体自動抽出、モーションキャプチャ
中京大学 工学部 電気電子工学科 白井研究室 4年 T 為房直人
東京都立産業技術高等専門学校 専攻科1年 田邉 亮
GPSを使わないBebop Droneの 自動飛行
パノラマ合成 電子制御工学科 4年 大久保卓也.
OpenCV について OpenCV とは OpenCV の Python プログラム例 配列 画像の B, G, R の 3成分
FACS(Facial Action Coding System)
一方向画像からの 3Dモデル生成 電気電子工学科 白井研究室 T215049 田原 大輝.
物体検出による視覚補助システム T215085 若松大仁 白井研究室.
顔特徴点移動量・点間距離変化量の組み合わせに基づく顔表情認識
Number of random matrices
各会話シーン毎に、発話(音源)方向を推定
2007年度 長岡オープンハウス クロマキー合成 小山高専 電子制御工学科4年                       針谷 尚裕.
「ICAによる顔画像特徴量抽出とSVMを用いた表情認識」
2006年度 オープンハウス 画像からの顔領域の摘出
クローン検出ツールを用いた ソフトウェアシステムの類似度調査
顔認識を用いた居眠り運転防止システム 白井研究室 T 山本大介
A-17 検索履歴のプライバシーを秘匿した ユーザクラスタリング
センサの基礎知識 メカトロニクス機械を作り上げるには,センサについての幅広い知識と経験が必要!.
2018年度ビジョン研究室 ゼミナール・卒研紹介 指導教員:張善俊 6月20日(水) 6-209.
Webページタイプによるクラスタ リングを用いた検索支援システム
視覚補助のための物体検出 白井研究室 T 若松大仁
ディープラーニング顔画像解析基盤 システムによる顔解析へ向けて
窪田進太郎 有木康雄(神戸大) 熊野雅仁(龍谷大)
人物再識別システムの 試作と評価 飯塚 敦志.
グラフ-ベクトル変換を用いたグラフ構造表現による一般物体認識
Presentation transcript:

長岡技科大オープンハウス 岐阜高専4年電子制御工学科 森 永二郎

オープンハウス日程(8/22~8/26) 1日目 OpenCVの使い方 (2値化、フィルタリング、カラーチャネルの分離と合成) 2日目 目検出  (差分検出、テンプレート検出) 3日目 目検出     (Haar-like特徴分類検出) 4日目 考察・論文検索 5日目 発表

背景 近年、画像認識の技術は様々なところで応用されている。 デジカメの顔認識 視線入力インターフェース (Sony製品情報ページより)           背景 近年、画像認識の技術は様々なところで応用されている。 デジカメの顔認識 視線入力インターフェース (Sony製品情報ページより) (視線インターフェースWebページより)

画像認識の一部である目検出の基礎を学ぶ。           目的 OpenCVで画像処理を学ぶ。 画像認識の一部である目検出の基礎を学ぶ。

目検出について 差分を用いた目検出 テンプレートマッチングを用いた目検出 Haar-like特徴分類を用いた目検出  目検出について  簡単な目検出の方法として以下の3つを作成 差分を用いた目検出 テンプレートマッチングを用いた目検出 Haar-like特徴分類を用いた目検出

  差分による目検出(差分検出) 原理 二つの画像の差を抽出して目を検出する。 (左:目を閉じている/右:目を開いている)

差分検出の動画  (左:目検出動画/右:差分動画)

差分検出の特徴 動きが無い場合は、検出されないため、検出までに若干の時間がかかる。 背景で動く物にも反応する。

テンプレートマッチング検出 原理  あらかじめテンプレートとして保存したものを用いて、映像中から目を検出する。

テンプレートマッチング検出動画 テンプレート画像 近づいたり、遠く離れると検出しなくなる。

テンプレートマッチングの利点・欠点 利点 欠点 ・差分検出より正確に早く認識しやすい。 ・眼鏡の有無に関わらず検出することが可能  ・差分検出より正確に早く認識しやすい。  ・眼鏡の有無に関わらず検出することが可能 欠点  ・テンプレートとのずれが大きくなると反応しない。

Haar-like特徴分類を用いた目検出 原理  大量のサンプルに対して機械学習をさせて特徴ファイルを作成しておき、それをもとに類似部分を検出する。   (永田雅人 著 実践OpenCV 映像処理&解析 カットシステム 2009年より)

Haar-like特徴分類検出の動画 鼻を誤検出する場合がある。 背景の一部を誤検出している。

Haar-like特徴分類の利点・欠点 利点 ・多様な人に対して検出処理ができる。  ・多様な人に対して検出処理ができる。  ・目以外も、特徴ファイルの種類によって検出することが可能。 欠点  ・学習をさせて特徴ファイルを改良していく必要がある。  ・特徴ファイルに似た物体に反応し、誤検出する場合もある。

各検出法の特徴 検出の特徴 差分 3 × 2 ○ Haar-like 1 まばたき以外の動きに反応する。 テンプレート 主観的 検出精度 機械 学習型 検出の特徴 差分 3 × まばたき以外の動きに反応する。 テンプレート 2 ○ テンプレートとのずれの大きさにより、検出精度が落ちる。 Haar-like 1 特徴ファイルによって多様な人の目検出ができる。

改善案 差分検出では、背景の動く物を検出してしまう。 検出領域を顔だけの範囲に抑えて差分検出することで、誤検出を減らせる。

改善案つづき テンプレート検出やHaar-like特徴分類検出では、カメラからの距離や顔の角度に対応できない。 差分検出を用いると顔の距離や顔の角度に対応できる。 (東京都市大学大学院工学研究科 藤野雄介 「Haar-like特徴を  用いたサングラス顔とマスク顔の検出」の論文参考)

それぞれの目検出を組み合わせた改善案 開始 フレーム取得 グレースケール変換 背景の微量な変化を無視 (差分検出改善) 顔の位置特定 (Haar-like検出) 目領域位置の特定 (差分検出) 顔領域に限定して 2フレーム間の変化領域を検出 (テンプレート・Haar-like検出の問題改善) 目領域検出 終了

まとめ  今回の実習で学んだこと カラー画像のグレースケール化 二値化 ハイパス、ローパス、メディアンフィルタを用いた画像処理 目検出