『コラボレーション技法』 井庭 崇 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介

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『コラボレーション技法』 井庭 崇 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介 Keio University SFC 2004 『コラボレーション技法』 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介 いば  たかし 井庭 崇 慶應義塾大学総合政策学部 専任講師 iba@sfc.keio.ac.jp http://www.sfc.keio.ac.jp/~iba/lecture/

今後の授業・グループワークの全体像 グループワーク 授業 第 4 回(5/11 火) メンタルモデルと暗黙知・形式知 チーム結成! 第 4 回(5/11 火) メンタルモデルと暗黙知・形式知 第 5 回(5/18 火) ゲストスピーカーによる講演① 第 6 回(5/25 火) 共感を引き出す工夫 第 7 回(6/ 1 火) ルールとパターン 第 8 回(6/ 8 火) オープン・コラボレーション 第 9 回(6/15 火) シナリオ・プランニング 第10回(6/22 火) ゲストスピーカーによる講演② 第11回(6/26 土) グループワーク最終発表会① 第12回(6/26 土) グループワーク最終発表会② 第13回(6/29 火) 総括 チーム結成! 活動&活動履歴(随時) 中間報告(6月1日まで) パンフレット提出(6月24日) 印刷・ホッチキス止めしたもの を提出。事務提出。 最終発表会 6月26日 3限・4限・5限 Ω21

復習 第1章:イノベーションの頂点 第2章:草創期の翼で飛びつづける 第3章:イノベーションは見ることから始まる 『発想する会社!: 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』, トム・ケリー, ジョナサン・リット.マン, 早川書房, 2002, \2,625 復習 第1章:イノベーションの頂点 第2章:草創期の翼で飛びつづける 第3章:イノベーションは見ることから始まる 第4章:究極のブレインストーミング 第5章:クールな企業にはホットなグループが必要だ 第6章:プロトタイプ製作はイノベーションへの近道 第7章:温室をつくろう 第8章:予想外のことを予想する 第9章:バリアを飛び越える 第10章:楽しい経験をつくりだす 第11章:時速100キロのイノベーション 第12章:枠をはみだして色を塗る 第13章:「ウェットナップ」インタフェースを探して 第14章:未来を生きる 第15章:完璧なスイングを身につける

熱狂へのステップ:IDEOの方法論 理解 観察 視覚化 評価とブラッシュアップ 実現 復習 現状認識されている制約事項を理解すること 現実の人びとを観察し、なぜ人がそうするのかを見つけだす 視覚化 まったく新しいコンセプトと、それを使う顧客の姿を目に見えるかたちで描きだす。(作図、シミュレーション、模型、プロトタイプ) 評価とブラッシュアップ 短時間にいくつもプロトタイプをつくり、それを繰り返し評価し、練りあげていく。 実現 新しいコンセプトを市場に出すために、現実のものにする。 『発想する会社!: 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』, トム・ケリー, ジョナサン・リット.マン, 早川書房, 2002, \2,625

本当のイノベーションは 買い物という行為自体を デザインしなおすことなのだ。 復習 『発想する会社!: 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』, トム・ケリー, ジョナサン・リット.マン, 早川書房, 2002, \2,625

パターンの考え方の起源 C・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 鹿島出版会, 1993 (原著:1979) 復習 パターンの考え方の起源 C・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 鹿島出版会, 1993 (原著:1979) クリストファー・アレグザンダー, 『パタン・ランゲージ―環境設計の手引』 , 鹿島出版会, 1984 (原著:1977)

復習 デザインパターン 「デザインパターンは、オブジェクト指向システムにおいて繰り返し発生する問題を解決する一般的な設計に対して、組織的に名前をつけ、動機付け、あるいは説明を行う。」 Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John Vlissides, オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン, 改訂版, ソフトバンクパブリッシング, 1999 (1995)

『コラボレーション技法』 井庭 崇 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介 Keio University SFC 2004 『コラボレーション技法』 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介 いば  たかし 井庭 崇 慶應義塾大学総合政策学部 専任講師 iba@sfc.keio.ac.jp http://www.sfc.keio.ac.jp/~iba/lecture/

今日のテーマ Processに参加したいというモチベーションをどう引き出し、活性化するのか?

コラボレーション(Collaboration) 復習 コラボレーション(Collaboration) 複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協同作業のこと。 有効なコラボレーションが行われている組織やグループでは、単なるコミュニケーションや分担ではなく、発見や創造の「勢い」がメンバーの間で共鳴し、増幅する。その結果、飛躍的なアイデアやイノベーションを生み出すことができ、メンバーの満足感も高まることになる。 語源は、ラテン語の 「com + laborare」 (いっしょに労働する)

オープン・コラボレーション 複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協同作業のこと。 誰もが出入りできるような状況で、 複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協同作業のこと。 有効なコラボレーションが行われている組織やグループでは、単なるコミュニケーションや分担ではなく、発見や創造の「勢い」がメンバーの間で共鳴し、増幅する。その結果、飛躍的なアイデアやイノベーションを生み出すことができ、メンバーの満足感も高まることになる。 プロセス、 語源は、ラテン語の 「com + laborare」 (いっしょに労働する)

音楽におけるオープン・コラボレーション Colin Mutchler Cora Beth アコースティックギターの曲「My Life」を作曲。 「My Life」 Cora Beth Colinの「My Life」に、バイオリンのパートを加えた。 「My Life Changed」と名づけた。 「My Life Changed」 http://opsound.org/opsound/pool/mutchler.html

オープン・コラボレーション 複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協同作業のこと。 誰もが出入りできるような状況で、 複数の人々が、ひとりでは決して到達できないような付加価値を生み出す協同作業のこと。 有効なコラボレーションが行われている組織やグループでは、単なるコミュニケーションや分担ではなく、発見や創造の「勢い」がメンバーの間で共鳴し、増幅する。その結果、飛躍的なアイデアやイノベーションを生み出すことができ、メンバーの満足感も高まることになる。 プロセス、 語源は、ラテン語の 「com + laborare」 (いっしょに労働する)

ソフトウェア工学の分野から学ぶ 1968年に提唱された分野 大規模で複雑なシステム(ソフトウェア)をどのように作成・操作するのかということを考え、実践してきている この考え方を、社会システムのデザイン等に活かせないだろうか? どのように複雑な社会システムをつくるのか? どのように複数の作成者が共同作業するのか? どのように熟練者のノウハウを伝えるのか? どのようにすれば、迅速かつ低コストでつくれるのか?

今日のテーマ Processに参加したいというモチベーションをどう引き出し、活性化するのか?

今日、これから観るドキュメンタリー 『レボリューションOS』 オープンソースやリナックスに関するドキュメンタリー J・T・S・ムーア(J.T.S. Moore)監督制作

ソースコードとは、プログラミング言語で書かれたソフトウェアのプログラムのこと。 ソースコードとは? ソースコードとは、プログラミング言語で書かれたソフトウェアのプログラムのこと。 人間が、読んだり書いたりできる。 ソースコード コンパイル (変換の処理) バイナリコード コンピュータが理解でき、実行できる。

政府調達におけるオープンソース:各国の動向 http://oss.mri.co.jp/reports/map/map.html

Jan Sandred, 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』, オーム社, 2001 オープンソースとビジネス 「20世紀が生んだ真に革新的なーーーニューエコノミーから生まれたまったく新しいーーービジネス概念としては、オープンソースがおそらく唯一のものではないでしょうか。   あらゆるオープンソースは、基本的にはソフトウェア開発の手段として定義されます。ソフトウェアのソースが読めて、再配布でき、修正可能なら、それはオープンソースです。改善、改造、訂正によって進化することがオープンソースの特徴です。」 Jan Sandred, 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』, オーム社, 2001

Jan Sandred, 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』, オーム社, 2001 オープンソースとビジネス 「多くの人にとっては、オープンソースは無料で手に入るソフトウェアを意味するので、これを「贈与経済」と呼ぶのは正しいことでしょう。   しかし、この定義からは、オープンソースの非常に重要なーーーおそらく最も重要なーーー側面が抜け落ちています。つまり、それはほかに類を見ない特徴を持つ有効なビジネス概念でもあるという点です。」 Jan Sandred, 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』, オーム社, 2001

Jan Sandred, 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』, オーム社, 2001 オープンソースとビジネス 「オープンソースの内実は、ツールではなく人間管理です。オープンソースプロジェクトの管理には、さまざまな管理能力とリーダーシップが要求されます。正しく管理されたオープンソースからは、ユーザの必要を満たす産業レベルのシステムが生み出され、拡張と保守を繰り返しながら、長期間に渡ってソリューションであり続けます。」 「企業がビジネスを効果的かつ効率的に運ぶ上で、オープンソースが大きな力を発揮できることは明らかです。しかし、それには、この新しい概念を徹底的に理解しておくことが必要でしょう。」 Jan Sandred, 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』, オーム社, 2001

今日、これから観るドキュメンタリー 『レボリューションOS』 オープンソースやリナックスに関するドキュメンタリー J・T・S・ムーア(J.T.S. Moore)監督制作

コンピュータ(ハードウェア)のすべての資源を制御し、アプリケーション・プログラムの実行を円滑に行うための土台を提供している。 OS(オペレーティングシステム)とは? コンピュータ(ハードウェア)のすべての資源を制御し、アプリケーション・プログラムの実行を円滑に行うための土台を提供している。 「基本ソフト」といわれることもある。 文書処理 アプリケーション 表計算 アプリケーション WWWブラウザ アプリケーション 応用ソフト などなど OS (オペレーティング・システム) 基本ソフト

OSの例 Windows Linux FreeBSD Microsoft社が提供するOS クローズドな組織で開発 Linus Torvaldsが始め、その後、グローバルでオープンなコラボレーションで開発された。 数千人のプログラマが、数百万行のコードをそれぞれに改良しているといわれている。 FreeBSD

Linuxのはじまり 1990年夏に、フィンランドのヘルシンキ 大学の学生だったLinus Torvaldsが、 趣味で作成した。  趣味で作成した。 Linusは、インターネット上のニュースグループで発表し、一部のプログラマに注目された。 翌年、ソースコードを公開。 それをダウンロードした10人のうち、5人がバグを修正し、コードを改良したり、新機能を作成。 これが、Linuxの歴史のはじまり。

「トーバルズのやり方で最も功を奏したのは、権力の衣を着なかったことだ。」 「優しい独裁者」 「トーバルズのやり方で最も功を奏したのは、権力の衣を着なかったことだ。」 (ピーター・ウェイナー, 『なぜ、Linuxなのか?』, アスキー, 2001)

リーナス・トーバルズの方法 (配布資料 p.188-193) 『それがぼくには楽しかったから』 リーナス トーバルズ, デビッド ダイヤモンド 小学館プロダクション 2001 (配布資料 p.188-193)

今日のテーマ Processに参加したいというモチベーションをどう引き出し、活性化するのか?

無気力は社会的で後天的なもの 無気力の心理学 自分の行動によって目標の達成が可能であるという「効力感」へ コントロール感の喪失による無気力化 行動と無関係な報酬による無気力化 自分の行動によって目標の達成が可能であるという「効力感」へ 成功体験の蓄積が大切 他者からの命令ではなく、自発的な場合に限る。

事例紹介 Boxed Economy Project 1999年~

今日のテーマに関係するおすすめの本・文献 『オープンソース・ワールド』(川崎 和哉, 翔泳社,1999) 『それがぼくには楽しかったから』(リーナス・トーバルズ, デイビット・ダイヤモンド, 小学館プロダクション, 2001) 『伽藍とバザール』(Eric Steven Raymond, 光芒社, 1999) 『オープンソースプロジェクトの管理と運営』(Jan Sandred, オーム社, 2001) 『なぜ、Linuxなのか?』(ピーター・ウェイナー, アスキー, 2001)

『コラボレーション技法』 井庭 崇 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介 Keio University SFC 2004 『コラボレーション技法』 第8回 オープン・コラボレーション/事例紹介 いば  たかし 井庭 崇 慶應義塾大学総合政策学部 専任講師 iba@sfc.keio.ac.jp http://www.sfc.keio.ac.jp/~iba/lecture/