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Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved    大分類4 : 開発技術    第12部 システム開発技術 12.  システム開発技術 12.1 システム要件定義 12.2 システム方式設計 12.3 ソフトウェア要件定義 12.4 ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計 12.5 ソフトウェアコード作成及びテスト 12.6 ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト 12.7 システム結合・システム適格性確認テスト 12.8 ソフトウエア導入 12.9 ソフトウェア受入れ 12.10 ソフトウェア保守 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

大分類4 : 開発技術   中分類12 : システム開発技術 1.システム要件定義 3 2.システム方式設計 11 3.ソフトウェア要件定義 21 4.ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計 35 5.ソフトウェアコード作成及びテスト 69 6.ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト 81 7.システム結合・システム適格性確認テスト 87 8.ソフトウェア導入 93 9.ソフトウェア受入れ 99 10.ソフトウェア保守 105

システムの要件定義の概要について理解する。  12.システム開発技術   1.システム要件定義 システムの要件定義の概要について理解する。 12.1 システム要件定義 12.1.1 システム要件定義のタスク(1)~(3) 12.1.2 システム要件の定義 12.1.3 システム要件の評価 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.1.1 システム要件定義のタスク 【システム要件定義のタスク】 システム要件の定義、システム要件の評価、システム要件の共同レビューを実施する。 <共通フレームにおける開発プロセスのアクティビティ> プロセス開始の準備 システム要件定義 システム方式設計 ソフトウェア要件定義 ソフトウェア方式設計 ソフトウェア詳細設計 コーディング+デバッグ ユニットテスト ソフトウェア総合テスト ソフトウェア適格性確認テスト システム結合テスト システム適格性確認テスト ソフトウェア導入 ソフトウェア導入支援 【補足説明】 共通フレーム2007では、基本計画のことをシステム要件定義と呼ぶ。 【確認事項】 システム化計画 プロジェクト計画 要求定義 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.1.2 システム要件の定義(1) 【システム化の目標と対象範囲】 ユーザー、オーナー、システムアナリストなど関係者(ステークホルダー)が、システム要件に基づいて調査・分析し、明確なシステム化の目標と対象範囲をまとめる。 システム化の目標 どのようなシステムとするかの全体構想を記述する。 具体的には、新システムはどういう基盤技術を使いどのような仕組みを持つのか、それによりどのようにして目標を実現できるかなど、新システムの概要がわかるよう目標設定を行う。 システム化の対象範囲 基本要件と優先順位に沿って定める。対象範囲となる業務や部署をまとめる。 【補足説明】 システム要件定義では、ユーザがシステム要件やシステム機能仕様、品質要件(適格性要件)をまとめ、システム要件定義書を作成する。 システム要件定義段階で作成された条件に基づいて、システム適格性確認テストが実施される。 【確認事項】 システム要件定義 システム要件定義書 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.1.2 システム要件の定義(2) 【機能及び能力の定義】 システムに要求される機能や性能をまとめる。 •機能要件定義:どのような機能が必要かを定義します。 •性能要件定義:どのような操作性、性能、処理能力が必要なのかを定義します 機能要件 どのような機能が必要かを定義し、システム機能仕様にまとめる。 性能要件 システムの要件から必要となる処理能力、性能(レスポンスタイム、スループット、 ターンアラウンドタイム、データの容量等々)を定義する。 【補足説明】 システム要件定義では、ユーザがシステム要件やシステム機能仕様、品質要件(適格性要件)をまとめ、システム要件定義書を作成する。 システム要件定義段階で作成された条件に基づいて、システム適格性確認テストが実施される。 【確認事項】 システム要件定義 システム要件定義書 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.1.2 システム要件の定義(3) 【業務・組織及び利用者の要件】 利用者の業務処理手順、入出力情報要件、操作手順など、利用者からの要求事項をシステム開発の項目に対応させ、明確に定義する。 利用者からの要件として、次の内容を盛り込む。 業務処理手順(業務の流れなど) 入出力情報要件 操作要件(入出力画面のサンプルイメージなど) データベース要件 セキュリティ要件 移行要件(システム移行スケジュールやユーザ教育、訓練内容など) テスト要件 運用要件(許容障害復旧時間など) 保守要件、障害対応 教育、訓練 費用 【補足説明】 システム要件として、盛り込む内容を理解する。 【確認事項】 システム要件 業務処理手順 入出力情報要件 操作要件 データベース要件 セキュリティ要件 移行要件 テスト要件 運用要件 保守要件 費用 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.1.2 システム要件の定義(4) 【その他の要件】 システムを構成、設計する上での条件(開発環境など)や、実行環境要件、品質を確認する品質要件を定義する。 関連する周辺システムがある場合は、それらのシステムとの周辺インターフェース要件も定義する。 【補足説明】 システム要件として、盛り込む内容を理解する。 【確認事項】 システム要件 業務処理手順 入出力情報要件 操作要件 データベース要件 セキュリティ要件 移行要件 テスト要件 運用要件 保守要件 費用 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.1.3 システム要件の評価 【システム要件定義でのレビュー】 システム要件定義書の作成後、レビューを行う。 レビューとは、システムの開発工程において、エラーや問題点を次工程に持ち込まないようにするための作業結果と成果物の検討会をいう。 システムの取得者及び供給者がレビュー参加者となり共同で実施する。 レビュー方式 他のレビュー方式については「12.4.15 レビュー」を参照のこと 方  式 内    容 ウォークスルー 設計上の誤りを早期に発見することを目的として、各設計の終了時点で作成者と複数の関係者が設計書をレビューする 作成者が成果物をレビュアーに説明しながらレビューする 【補足説明】 共通フレーム2007では、各アクティビティの最後に共同レビュー(ユーザと開発者が共同で行うレビュー)をすると定義されている。 【確認事項】 レビューの目的 レビューの実施法 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

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システム方式設計の概要について理解する。  12.システム開発技術   2.システム方式設計 システム方式設計の概要について理解する。 12.2 システム方式設計 12.2.1 システム方式設計のタスク(1)~(2) 12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立 12.2.3 システム結合テストの設計 12.2.4 システム方式の評価 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.1 システム方式設計のタスク 【システム方式設計のタスク】 システム方式設計では、システムの最上位レベルでの方式確立、利用者文書(暫定版)の作成、システム方式の評価、システム方式設計の共同レビューを実施する。 <共通フレームにおける開発プロセスのアクティビティ> システム方式設計の成果物としてはシステムの構成としての、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、手作業、構成品目等がある。 プロセス開始の準備 システム要件定義 システム方式設計 ソフトウェア要件定義 ソフトウェア方式設計 ソフトウェア詳細設計 コーディング+デバッグ ユニットテスト ソフトウェア総合テスト ソフトウェア適格性確認テスト システム結合テスト システム適格性確認テスト ソフトウェア導入 ソフトウェア導入支援 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(1) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(1) 【システム方式設計の目的】 システム方式設計では、すべてのシステム要件をハードウェア、ソフトウェア、手作業に振り分け、それらを実現するために必要なシステムの構成を決定する。 考慮すべき点 システム要求仕様が実現できるか リスクなどを考慮した選択肢の提案は可能か 効率的な運用及び保守ができるか 【補足説明】 システム方式設計で、決定する内容を理解する。 【確認事項】 ハードウェア方式 ソフトウェア方式 アプリケーション方式 データベース方式 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(2) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(2) 【ハードウェア・ソフトウェア・手作業の機能分割】 ハードウェア、ソフトウェア、手作業の機能分割、利用者作業範囲を検討し決定。 考慮すべき点 業務効率 作業負荷 作業コスト 利用者作業範囲(手作業とシステム化対象の境界を含める) 運用コスト・作業コスト・処理能力・スタッフの人数・作業負荷など総合的に判断することが必要である。 【補足説明】 システム方式設計で、決定する内容を理解する。 【確認事項】 ハードウェア方式 ソフトウェア方式 アプリケーション方式 データベース方式 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(3) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(3) 【ハードウェア方式】 ハードウェア構成を以下に基づき決定する。 ・信頼性の要件 ・性能要件 考慮すべき点 ・冗長化について、フォールトトレラント設計、サーバの機能配分、信頼性配分の検討 ・複数のサーバを配置する場合、ロードバランサ(負荷分散装置)等での負荷分散を検討する。 【補足説明】 システム方式設計で、決定する内容を理解する。 【確認事項】 ハードウェア方式 ソフトウェア方式 アプリケーション方式 データベース方式 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(4) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(4) 【ソフトウェア方式】 ソフトウェア構成を決定を以下に基づき決定しソフトウェア構成品目を明らかする。 ・システムの供給者が自社がどこまで開発するか ・ソフトウェアパッケージなどを利用するか ・使用するミドルウェアの選択 【アプリケーション方式】 業務に応じた集中処理、分散処理の選択、Web システム、クライアントサーバシステムなど、システムの処理方式を検討し決定する。 【補足説明】 システム方式設計で、決定する内容を理解する。 【確認事項】 ハードウェア方式 ソフトウェア方式 アプリケーション方式 データベース方式 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(5) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.2 システムの最上位レベルでの方式確立(5) 【データベース方式】 システム要件とハードウェア方式、ソフトウェア方式、アプリケーション方式から、システムで使用するデータベースの種類を決定する。 データベースには以下のような種類がある。 詳細は、「第9部データベース」を参照のこと。 名称 特徴 関係データベース 複数の関係をデータ型とする表形式のデータベース。問い合わせは関係代数ないし関係論理の演算によって行う。 構造型データベース データの各属性をひとつのノードとし、それらを互いに親子関係で結び付けることにより、データを表現する。 NDB(Network Database:網型データベース) 網目のように複数の親をもつ親子関係からなる OODB(Object Oriented Database:オブジェクト指向データベース) オブジェクト指向設計をデータベース設計に適用し、データとそのデータに対する操作を持つオブジェクトの集まりからなる ハイパテキストデータベース データの中でテキスト同士をリンクによって関係づけている XMLデータベース XMLを扱うための機能を持ち、XMLの形でデータをもつ 【補足説明】 システム方式設計で、決定する内容を理解する。 【確認事項】 ハードウェア方式 ソフトウェア方式 アプリケーション方式 データベース方式 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.3 システム結合テストの設計 【システム結合テストの設計】 システム方式設計に対し、システムが機能をすべて満たしているかどうかテスト要求事項を確認するシステム結合テスト仕様書を作成する。 内容 システム結合テストの範囲 テスト計画 テスト手順などの方針 【補足説明】 システム方式設計は、システム最上位レベルでの方式を確立する。 【確認事項】 システム結合テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.2.4 システム方式の評価 【システム方式の評価】 決定したシステム方式がシステム要件に合致しているか、実現可能かなど、システム方式を評価する際の基準を作成する。 システムの取得者及び供給者がレビュー参加者となり共同で実施する。 レビュー方式については、「12.1.3 システム要件の評価」を参照。 【補足説明】 システム方式設計は、システム最上位レベルでの方式を確立する。 【確認事項】 システム結合テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 【補足説明】 マルチプロセッサシステムを整理する。 クラスタの詳細は、「4.1.2 システム構成」で解説。 【確認事項】 密結合 不完全疎結合 疎結合 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.システム開発技術 3.ソフトウェア要件定義  12.システム開発技術   3.ソフトウェア要件定義 ソフトウェア要件定義に必要な手法について理解する。 12.3 ソフトウェア要件定義 12.3.1 ソフトウェア要件定義のタスク 12.3.2 ソフトウェア要件の確立(1)~(2) 12.3.3 ソフトウェア要件の評価 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(1)~(12) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.1 ソフトウェア要件定義のタスク 【ソフトウェア要件定義のタスク】 ソフトウェア要件定義ではソフトウェア要件(ソフトウェア構成品目を含む)の確立、ソフトウェア要件の評価、ソフトウェア要件の共同レビューを実施する。 <共通フレームにおける開発プロセスのアクティビティ> プロセス開始の準備 システム要件定義 システム方式設計 ソフトウェア要件定義 ソフトウェア方式設計 ソフトウェア詳細設計 コーディング+デバッグ ユニットテスト ソフトウェア総合テスト ソフトウェア適格性確認テスト システム結合テスト システム適格性確認テスト ソフトウェア導入 ソフトウェア導入支援 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.2 ソフトウェア要件の確立 【ソフトウェア要件の確立】 業務モデル、論理データモデルを作成して、システムを構成するソフトウェアに求められる機能、能力、インタフェースなどを決定し、ソフトウェア適格性要件を定める。 業務分析手法及び表現方法 DFD E-Rダイヤグラム UML など ソフトウェア要件の確立段階で、業務モデリング、データモデリング、インタフェース設計、画面設計、帳票設計、伝票設計などの作業が実施される。 ソフトウェア要件の確立後、システム要件、システム方式との適合性、実現可能性、保守性、セキュリティの実現方式、安全性などの評価を行う。 【補足説明】 モデル化手順を理解する。 【確認事項】 現物理モデル 現論理モデル 新論理モデル 新物理モデル 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.3 ソフトウェア要件の評価 【ソフトウェア要件の評価】 決定したソフトウェアの要件がシステム要件、システム方式に合致しているか、実現可能かなど、ソフトウェア要件を評価する。 ソフトウェア要件定義書の作成後、システムの取得者及び供給者がレビュー参加者となり共同で実施する。 レビュー方式については、「12.1.3 システム要件の評価」を参照。 【補足説明】 サブシステムの定義を理解する。 図のように、システムの機能を階層構造で表したものを、機能階層図という。 【確認事項】 サブシステム分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(1) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(1) 【ヒアリング】 システムの利用者に対して、実際に聞き取り調査やアンケートなどを行って、利用者の立場の意見を調査する。利用者へのヒアリングを基に、利用者はソフトウェアに何を求めているかを明らかにする。 利用者の声を聞くことができるので、要件定義や業務分析時に行うヒアリングは有効である。 システム要件をもれなく調査するためには、事前にヒアリングの目的・ヒアリングする対象者・ヒアリング項目などを明確にし、ヒアリング計画を行う。 ヒアリング実施後は、ヒアリング議事録を残しておく。 【補足説明】 利用者(ユーザ)へヒアリングを実施するに当たっての手順を理解する。 【確認事項】 ヒアリング 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(2) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(2) 【ユースケース】 オブジェクト指向設計の標準化された表記法の1つ。利用者から見たシステムの振る舞いを記述する。 アクタ(棒人間) システムのユーザーやシステムと情報のやり取りをする外部システム ユースケース アクターと関係付けられるシステムの機能を表す 詳細は、2.5.2 その他の言語を参照。 利用者 座席予約システム 空席確認 座席予約 予約取消 アクタ ユースケース 【補足説明】 ユースケース図について理解する。 【確認事項】 ユースケース アクター 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(3) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(3) 【プロトタイプ】 要求分析において、利用者がシステムをイメージしやすくして要件定義ができるように、導入するソフトウェアの試作品(入出力のみのこともある)を作成する。 このプロトタイプで利用者に評価(プロトタイプ版評価)を依頼し、評価内容を基に、設計へフィードバックする。 <目的> 外部仕様の有効性確認 仕様の漏れの早期発見 実現可能性の評価 【補足説明】 プロトタイプの目的について理解する。 【確認事項】 プロトタイピング 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(4) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(4) 【DFD】 業務を構成する処理をデータの流れに着目して表現する手法。 記号 名  称 内    容 データ源泉/吸収 アクティビティ データの源泉(発生)と吸収(行き先)を表す プロセス(処理) データの加工、交換などの処理を表す データフロー データの流れを表す。データ名を書く データストア データの蓄積(ファイル)を表す。ファイル名を書く データ名 ファイル名 【補足説明】 プロトタイプの目的について理解する。 【確認事項】 プロトタイピング 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(5) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(5) 【E-R図】 業務で扱う情報を抽象化し、実体(エンティティ)と実体間の関連(リレーションシップ)を表現する手法。 記号 名  称 内    容 実体(エンティティ) 対象となる人、物、場所、事象、概念など 関係(リレーションシップ) 実体間にある関係 属性(アトリビュート) 実体や関係が持つ性質 データモデル: 実体 属性1 属性2 属性3 ・ ・ 実体 属性1 属性2 属性3 ・ ・ 【補足説明】 論理データモデリングの一種である、E-R図の構成を理解する。 【確認事項】 E-R図(ERD:Entity Relation Diagram) 実体(エンティティ) 関係(リレーション) 属性(アトリビュート) 【ノート】 例) :1対1 :1対多 :多対多 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(6) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(6) 【UML】 オブジェクト指向分析・設計で使用される標準的な手法。 分類・構成 UMLモデル図 記述する内容 静的 静的構造図 クラス図 クラスの構造と、複数のクラスの関係 オブジェクト図 オブジェクトの構造と、複数のオブジェクト間の関係 実装図 コンポーネント図 システムを構成するソフトウェア(コンポーネント) 配置図 システムを構成するノード(ハードウェア) 動的 要求図 ユースケース図 ユーザーから見たシステムの機能 相互作用図 シーケンス図 時系列に着目したオブジェクト間のやり取り(相互作用) コラボレーション図 オブジェクト同士の関係に着目したオブジェクト間のやり取り(相互作用) 振る舞い図 ステートチャート図 システムの状態遷移 アクティビティ図 ビジネスロジックや処理手順 【補足説明】 UMLで用いられる図について理解する。 【確認事項】 UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語) 静的構造図 クラス図 オブジェクト図 実装図 コンポーネント図 配置図 要求図 ユースケース図 相互作用図 シーケンス図 コラボレーション図 振る舞い図 ステートチャート図 アクティビティ図 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(7) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(7) 【UML:クラス図】 モデルの静的な構造を表す図で、問題領域やシステムの構造を表現 多重度・・・関連の端に書かれ、関連の張られたオブジェクト間の数的関係 ロール名・・・関連の端に書かれる、関連先の役割を表す名前 多重度(1対多) クラス名 属性 操作(引数リスト) クラス名 属性 操作(引数リスト) 1..* ロール名 ロール名 集約 汎化 0..2 クラス名 属性 操作(引数リスト) クラス名 属性 操作(引数リスト) 【補足説明】 クラス図の記載例を理解する。 【確認事項】 集約 汎化 【ノート】 多重度(1対0~2) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(8) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(8) 【UML:シーケンス図】 シーケンス図とは、オブジェクト間の協調関係を、時系列で表したもの。 :クラス名 :クラス名 :クラス名 メッセージ名 オブジェクト メッセージ名 内部呼び出し メッセージ 【補足説明】 シーケンス図の記載例を理解する。 【確認事項】 メッセージ 内部呼び出し 活性区間 【ノート】 活性区間 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(9) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(9) 【その他の手法】 その他、業務分析や要件定義に用いられる手法。 内  容 決 定 事 項 コンテキストダイアグラム 最上位のDFDであり、情報システムの最終的な入出力である源泉と吸収をひとまとめにして表したもの。 決定表(デシジョンテーブル) 複数の条件の組み合わせによって、とるべき行動を決定するために用いる。条件とその組み合わせによりどういう行動をとるかを整理した表のこと。 ミニスペック 最も詳細に記述されたDFDの処理内容を自然言語や擬似言語で表現したもの。 決定表(デシジョンテーブル) 【補足説明】 シーケンス図の記載例を理解する。 【確認事項】 メッセージ 内部呼び出し 活性区間 【ノート】 条件 行動 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 【補足説明】 マルチプロセッサシステムを整理する。 クラスタの詳細は、「4.1.2 システム構成」で解説。 【確認事項】 密結合 不完全疎結合 疎結合 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.システム開発技術 4.ソフトウェア方式設計・ ソフトウェア詳細設計  12.システム開発技術   4.ソフトウェア方式設計・            ソフトウェア詳細設計 12.4 ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計 12.4.1 ソフトウェア方式設計のタスク(1)~(2) 12.4.2 ソフトウェア詳細設計のタスク(1)~(2) 12.4.3 ソフトウェア方式設計(1)~(2) 12.4.4 ソフトウェア詳細設計(1)~(2) 12.4.5 インタフェース設計 12.4.6 ソフトウェアユニットのテストの設計 12.4.7 ソフトウェア結合テストの設計 12.4.8 ソフトウェア設計評価 12.4.9 ソフトウェア品質 12.4.10 ソフトウェア設計手法(1)~(7) 12.4.11 コンポーネントの設計 12.4.12 モジュールの設計(1)~(7) 12.4.13 部品化と再利用 12.4.14 デザインパターン 12.4.15 レビュー ソフトウェア方式設計と、ソフトウェア詳細設計に必要な手法について理解する。 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.1 ソフトウェア方式設計のタスク 【ソフトウェア方式設計のタスク】 ソフトウェア方式設計では以下を実施する。 ・ソフトウェア構造とソフトウェアコンポーネント分割 ・ソフトウェアコンポーネントの方式設計 ・外部及びソフトウェアコンポーネント間インタフェース設計 ・データベースの最上位レベルの設計 ・利用者文書(暫定版)の作成 ・ソフトウェア結合のための要求事項の定義 ・ソフトウェア方式設計の評価 ・ソフトウェア方式設計の共同レビューを実施する。 <共通フレームにおける開発プロセスのアクティビティ> プロセス開始の準備 システム要件定義 システム方式設計 ソフトウェア要件定義 ソフトウェア方式設計 ソフトウェア詳細設計 コーディング+デバッグ ユニットテスト ソフトウェア総合テスト ソフトウェア適格性確認テスト システム結合テスト システム適格性確認テスト ソフトウェア導入 ソフトウェア導入支援 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.2 ソフトウェア詳細設計のタスク 【ソフトウェア詳細設計のタスク】 ソフトウェア詳細設計では、以下を実施する。 ・ソフトウェアコンポーネント詳細設計(ソフトウェアコンポーネントの単位、機能階層図) ・ソフトウェアコンポーネントインタフェース詳細設計 ・データベース詳細設計 ・利用者文書の更新 ・ソフトウェアユニットの要求事項の定義(ユニット分割) ・ソフトウェア結合のための要求事項の更新(ソフトウェアユニット間インタフェース設計) ・ソフトウェア詳細設計及び要求事項の評価、共同レビュー <共通フレームにおける開発プロセスのアクティビティ> プロセス開始の準備 システム要件定義 システム方式設計 ソフトウェア要件定義 ソフトウェア方式設計 ソフトウェア詳細設計 コーディング+デバッグ ユニットテスト ソフトウェア総合テスト ソフトウェア適格性確認テスト システム結合テスト システム適格性確認テスト ソフトウェア導入 ソフトウェア導入支援 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.3 ソフトウェア方式設計 【ソフトウェア方式設計】 ソフトウェア方式設計では、開発側の視点からソフトウェア要件をどのように実現させるかをきめる。以下を行う。 ・ソフトウェア要件定義書を基に、ソフトウェアの構造(構造化)とコンポーネントの設計を行う。 ・ソフトウェアをソフトウェアコンポーネント(プログラム)まで分割し、各ソフトウェアコンポーネントの機能、入出力設計、ソフトウェアコンポーネント間の処理の手順や関係を明確にし、ソフトウェアコンポーネント機能仕様決定を行う。 ・ソフトウェア方式設計においては、再利用が可能なソフトウェアコンポーネントについては、部品化を考慮した設計を検討する。 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.4 ソフトウェア詳細設計 【ソフトウェア詳細設計】 ソフトウェア詳細設計では、ソフトウェア方式設計書(プログラム設計)を基に、各ソフトウェアコンポーネントをソフトウェアユニット(単体、クラス、)の分割、モジュール分割をして、モジュール仕様を設計し、コーディング、コンパイル、テストを実施する。 その成果物を文書化する。 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.5 インタフェース設計 【インタフェース設計】 インタフェース設計では、ソフトウェア要件定義書を基に以下を行う。 操作性( GUI等)、応答性、視認性、ハードウェア及びソフトウェアの機能、処理方法を考慮して、データの入出力に関する物理設計、インタフェース設計基準等に基づき入出力詳細設計(帳票伝票設計を含む)を行う。 【補足説明】 共通フレーム2007では、外部設計(システム設計)は、システム方式設計とソフトウェア要件定義に該当する。 【確認事項】 要求分析の確認 サブシステムの定義と確認 画面設計・帳票設計 コード設計 論理データ設計 外部設計レビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.6 ソフトウェアユニットのテストの設計 【ソフトウェアユニットのテストの設計】 ソフトウェア詳細設計書で提示された要件、テスト要求事項をすべて満たしているかどうかを確認するために、テストの範囲、テスト計画、テスト方式(ホワイトボックステスト等)を定義し、ソフトウェアユニットのテスト仕様書を作成する。 【補足説明】 共通フレーム2007では、単体テストのことをソフトウェアユニットテストという。 【確認事項】 ソフトウェアユニットテスト ソフトウエア結合テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.7 ソフトウェア結合テストの設計 【ソフトウェア結合テストの設計】 ソフトウェア方式設計書で提示された要件、テスト要求事項をすべて満たしているかどうかを確認するために、テストの範囲、テスト計画、テスト方式を定義し、ソフトウェア結合テスト仕様書(チェックリストを含む)を作成する。 【補足説明】 共通フレーム2007では、単体テストのことをソフトウェアユニットテストという。 【確認事項】 ソフトウェアユニットテスト ソフトウエア結合テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.8 ソフトウェア設計評価 【ソフトウェア設計評価】 ソフトウェア設計内容がソフトウェア要件に合致していること、ソフトウェアコンポーネント間やソフトウェアユニット間の内部一貫性などのソフトウェア設計を評価する。 ソフトウェア方式設計書、詳細設計書について作成後にレビューを行う。 レビュー参加者は、ソフトウェア要件定義の設計者の参加が必要となる。 レビュー方式については、「12.1.3 システム要件の評価」を参照。 【補足説明】 共通フレーム2007では、単体テストのことをソフトウェアユニットテストという。 【確認事項】 ソフトウェアユニットテスト ソフトウエア結合テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.9 ソフトウェア品質 【ソフトウェア品質】 要件定義やシステム設計の際には品質特性への考慮が必要。 JIS X 0129(ISO/IEC9126)で定義付けられているソフトウェア製品の品質特性をは以下の通り。 特  性 内    容 機能性 機能とシステムの目的が一致している。 信頼性 規定した状況で機能を果たし、障害からの回復が容易である。 使用性 使いやすさ、分かりやすさ、習得しやすさ。運用のしやすさ。 効率性 使用する資源の量に対して適切な性能を提供できる。 保守性 変更や修正が容易である。 移植性 他の環境へ移すのが容易である。 【補足説明】 JIS X 0129(ISO/IEC 9126)による、ソフトウェアの品質特性を理解する。 【確認事項】 機能性 信頼性 使用性 効率性 保守性 移植性 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(1) 【プロセス中心設計】 実際の業務の流れを中心に設計する手法。 プログラムを業務に対応付けて考えやすい反面、部署ごとに独立したシステムになりやすく、柔軟性や互換性の問題が出やすい。また、業務プロセスが変更された場合、システムの大幅な修正が必要になるケースがある。 <プロセス中心アプローチの手順> 業務やシステムでの各機能の関係を整理 機能を分割、詳細化していく 各機能の仕様を定義する 仕様に沿ってコード化 STS分割、TR分割などを利用して、業務全体を順に分割していく。 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(2) 【データ中心設計】 データを中心にして、ソフトウェアを開発する手法。データとデータとの関連に着目して業務をモデル化する。システムで扱うデータを重複しないように設計する方法を一事実一箇所という。 業務の内容が変化した場合、機能に変更があったとしてもデータの定義は変わりにくい。そのため、システムを改変するときに容易になる。 <データ中心アプローチの手順> データ分析 データ定義・データベース設計 処理の分析 処理の設計 コード化 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(3) 【データ中心設計】 <E-R図> データモデリング手法の1つ。モデル化対象を実体とその関連からなるものとして定義、構造化して、静的な概念データモデルを記述したもの。一般にデータベース設計に用いられる。 EーR図で整理された結果を元に、関連性の強いデータ項目(属性)群をまとめ、一事実一箇所とすることで、データモデルの正規化をができる。 特  性 内    容 実体 エンティティ(entity) 管理の対象として“存在する”と定義したもの。 属性 アトリビュート(attribute) 実体の特性として定義したもの。実体が持つデータ項目。 関連 リレーションシップ(relationship) 実体と実体の関係を示したもの。 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 詳細は「12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法(5)」を参照 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(4) 【構造化設計】 標準的な制御構造のみ(順次、選択、繰返し)を使い、プログラム全体を段階的に細かな単位に分割して処理を記述していく手法。(段階的詳細化) システムの全体像を把握し、それをサブシステムに分割していく、そのサブシステムをコンポーネントやモジュールに分割していく。 <機能分割と構造化の手順> 機能の洗い出し データフローの明確化 機能のグループ化 階層構造化 プログラム機能の決定 機能仕様の文書化 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.4.10 ソフトウェア設計手法(5) 【構造化設計】 <構造化設計の手法> 手 法 内 容 分析やモデリング のための手法 流れ図 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(5) 【構造化設計】 <構造化設計の手法> 手 法  内    容 分析やモデリング のための手法 流れ図 開始から終了まで、処理を時系列的に流れの中で記述する。 フローチャートともいう。 DFD システムをデータの発生・吸収・処理・蓄積ととらえ、その間のデータの流れを示す矢印で記述する。 構造化チャート 図形表現を導入して処理内容を記述する。 NS(Nassi-Shneiderman:ナッシシュナイダマン)図ともいう。 HIPO(Hierarchy plus Input Process Output) 入力と処理と出力のブロックとに分けて処理を記述し、機能階層図と合わせて用いられる。 状態遷移図 状態が遷移していく様子を表現する。状態と遷移をおこすきっかけとなるイベントと、発生するアクションを、遷移の矢線と合わせて記述する。 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(6) 【構造化設計】 <構造化設計の手法> ジャクソン法:データの構造に着目し、入力データ構造と出力データ構造を対比させながらプログラム構造を導き出す手法。 以下の図式を使う。 記 号 名 称 内    容 基本 データ構造では1つの項目を表す。 プログラムでは処理単位を表す。 連接 順次 AはB、Cで構成され、B、Cの順で出現(実行)する。 各要素は決まった順に1回だけ出現する。 繰返し Aの中では、Bは1回以上繰り返す。 “*”は繰返しを意味する。 選択 Aによって、B、Cのいずれかが選択される。 “○”は選択を意味する。 A A B C 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 A B* A B○ C○ Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(7) 【構造化設計】 <構造化設計の手法> ワーニエ法:データ構造に着目した集合論に基づく設計技法で、入力データ構造を基に「いつ、どこで、何回」という考え方でプログラム構造を導き出す手法。基本構造は「スタート部」「処理部」「エンド部」で構成される。 スタート部 1回 処理部 n回 エンド部 1回 プログラム全体 【補足説明】 ワーニエ法を理解する。 【確認事項】 スタート部 処理部 エンド部 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(8) 【構造化設計】 <プログラムの構造化設計> プログラムを作成する場合、分割されたコンポーネントをさらにモジュール・ユニット単位に分割し、プログラムの構造化を行う。 モジュール分割したときは、モジュールの独立性を高め、再利用可能なモジュールにしておくことでソフトウェアの品質特性の保守性が向上する。 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(9) 【オブジェクト指向設計】 「プロセス(メソッド)」と「データ(属性)」を一体化した「オブジェクト」を対象として分析・設計を行う方法。 オブジェクトとは、属性(データ)とメソッド(機能、手続)を一つにまとめたもの。 属性とメソッドを一体化して、オブジェクトの実装の詳細をユーザから見えないようにすることをカプセル化という。 部品化しやすく、再利用ができる。 実際の成果物としては、オブジェクト毎にクラスを作成され、クラスをプロジェクト等でまとめてパッケージとする。 【補足説明】 ソフトウェア設計技法を理解する。 【確認事項】 プロセス中心設計 バブルチャート STS分割 TR分割 データ中心設計 E-R図 オブジェクト指向設計 UML 【ノート】 オブジェクト 外部から直接操作はできない クラス図: 属性(データ) メソッド(機能) カプセル化 メッセージ Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(10) 【オブジェクト指向設計】 類似したオブジェクトの共通点を抽出し、属性や手続き(メソッド)を一般化(抽象化)したものをクラスという。 クラス定義だけでは実体がなく、クラスの使用宣言をして実態が生成される。この実体をインスタンスという。 例)クラス: 社員クラス 氏名 性別 年齢 所属 業務に従事 例)社員インスタンス: 山田太郎 男 28 営業部 業務に従事 田中花子 女 24 総務部 業務に従事 【補足説明】 オブジェクトは、クラスを元に作成される。このため、オブジェクトがどの属性、メソッドを持つかはクラスで決まる。 ○○クラスから作成したオブジェクトのことを、○○インスタンスという。 【確認事項】 クラス インスタンス 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.4.10 ソフトウェア設計手法(11) 四角形クラス 正方形クラス 長方形クラス 菱形クラス Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(11) 【オブジェクト指向設計】 上位クラスで定義した属性や手続きを、下位クラスで引き継ぐことを継承(インヘリタンス)という。 下位クラスの共通する性質をまとめることを汎化といい、上位クラスの性質を引き継ぐことを特化という。 継承関係を「is-a関係」という。 *クラス間の単なるつながりは関連という。 例)「長方形is-a四角形」 スーパクラス: 四角形クラス 4辺からなる図形 特化 汎化 【補足説明】 UMLでは、継承(インヘリタンス)の関係を白三角形で表記する。 【確認事項】 インヘリタンス スーパクラス サブクラス 汎化 特化 is-a関係 【ノート】 サブクラス: 正方形クラス 4辺からなる図形 すべての辺が同じ長さ すべての角が90度 長方形クラス 4辺からなる図形 すべての角が90度 菱形クラス 4辺からなる図形 すべての辺が同じ長さ Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(12) 【オブジェクト指向設計】 複数のオブジェクトを組み合わせて作られたオブジェクトを複合オブジェクトという。 下位クラスをまとめることを集約といい、上位クラスから下位クラスに分けることを分解という。 この関係を「part-of関係」という。 集約クラス: 例)「学生 part-of 学校」 学校 分解 集約 サブクラス: 【補足説明】 UMLでは、集約の関係をひし形で表現する。 【確認事項】 複合オブジェクト 分解 集約 part-a関係 【ノート】 学生クラス 教職員クラス 教室クラス Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.10 ソフトウェア設計手法(13) 【オブジェクト指向設計】 同一のオブジェクト、同じメソッドを呼び出しても、メッセージの内容によって、動作が異なることをポリモフィズム(多様性・多相性)という。 面積の計算: 底辺、高さ 図形クラス メッセージ 面積の計算: 上底、下底、高さ 【補足説明】 オブジェクト指向の概念を理解する。 【確認事項】 ポリモフィズム(ポリモーフィズム、ポリモルフィズム) 【ノート】 三角形面積 台形面積 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.11 コンポーネントの設計(1) 【コンポーネント分割の基準】 各コンポーネントは、機能的に完結している形を目指す。 基 準 解   説 処理パターン システムの機能ごとに、コンポーネントを分ける。 例)入力処理、更新処理、レコード処理、帳票出力処理など 処理タイミング 処理の周期 いつ実行するコンポーネントなのかによって分ける。 例)日次処理、週次処理、月次処理など 処理効率 処理効率が大きく異なる処理がある場合、処理効率が悪いものを別コンポーネントにする。 同時使用可能資源 資源(CPUやメモリなど)に制限がある場合、制限を超えて資源を利用しないようにコンポーネントを分ける。をする。 入出力装置 同じ入出力装置を使用する処理は、単体実行が可能なように別コンポーネントに分ける場合がある。ファイルの統合、ファイルの分割も考慮する。 【補足説明】 コンポーネント分割を行う基準を理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.11 コンポーネントの設計(2) 【プログラム分割の基準】 プログラム分割の基準は、以下を考慮したものであること。 ・分かりやすさ ・安全性 ・開発の生産性 ・運用性 ・処理能力 ・保守性 ・再利用性 【補足説明】 コンポーネント分割を行う基準を理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.12 モジュールの設計(1) 【分割手法】 < STS(Source Transform Sink)分割> データの流れに着目した構造化設計の一つで、入力(源泉)、変換、出力(吸収)のモジュールに分割し、これらを制御する制御モジュールを加え、それぞれを一つの機能として定義し、設計する手法。分割後は制御モジュールを親とし、モジュールの階層構造で表現する。 機能1 機能2 機能3 機能4 機能5 最大抽象入力点 最大抽出出力点 【補足説明】 STS分割を理解する。 【確認事項】 STS分割 源泉モジュール 変換モジュール 吸収モジュール 制御モジュール 最大抽出入力点 最大抽出出力点 【ノート】 制御モジュール 源泉モジュール (機能1・機能2) 変換モジュール (機能3・機能4) 吸収モジュール (機能5) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.12 モジュールの設計(2) 【分割手法】 < TR(Transaction:トランザクション)分割> データの流れに着目した構造化設計の一つで、データの種類により、実行する処理(トランザクション)が異なる場合に機能を分割し、設計する手法。 <共通機能分割> STS分割、TR分割後のモジュールの中に、共通する機能のモジュールがある際に、共通機能分割しサブルーチンとして独立させる方法。 ファイルの更新 トランザクション 入力モジュール 振り分けモジュール 伝票入力 更新処理 トランザクションごとの処理モジュール 基本給の更新 手当の更新 控除の更新 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.12 モジュールの設計(3) 【分割基準】 モジュールを分割基準として、モジュールの独立性がある。独立性が高いほど、他モジュールの変更による影響を受けにくくなるため、保守容易性、拡張性、汎用性が高くなり、モジュール強度も上がる。結果、部品化、再利用に有利になる。 モジュール分割を行った結果、上位にモジュールを持つものは従属モジュール と呼ぶ。 <モジュールの制御領域とモジュールの影響領域> モジュールの影響領域が、そのモジュールの属する制御領域からはみ出していると、プログラムの保守が困難になりモジュール強度はさがる。はみ出している場合は、モジュール再分割を行う必要がある。 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.12 モジュールの設計(4) 【分割基準】 <モジュールの独立性と強度の分類> 独立性 強度 項  目 内    容 低 暗号的強度 関係のない複数の機能からなる。 論理的強度 関連する複数の機能を持ったモジュール、パラメータの条件などで処理を選択する 時間的強度 初期化のように時間的に連続する機能をまとめたもの 手順的強度 複数の逐次的に実行される機能をまとめたもの 連絡的強度 手順的強度に加えて、機能間でデータの受け渡しがある 情報的強度 同一のデータ構造や資源を扱う機能をひとつにまとめる 高 機能的強度 ただ1つの機能を実行するだけのモジュール 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.12 モジュールの設計(5) 【分割基準】 <モジュールの結合度> モジュールの結合度は、モジュールの独立性を評価する基準となる。モジュール同士がどのような関係で他のモジュールを利用するかによって以下のように決まる。 独立性 結合度 項  目 内    容 低 強 内容結合 絶対番地を用いて直接相手モジュールを参照したり、分岐したりするモジュールの関係をいう 共通結合 共通領域に定義されたデータを参照するモジュールの関係をいう 外部結合 共通領域に定義されたデータを参照し、必要なデータだけを外部宣言し共有する関係をいう 制御結合 制御する要素を引数として渡し、モジュール内の機能や実行を制御する関係をいう スタンプ結合 データの構造体を引数として渡すが、呼ばれたモジュールはその一部しか使用しない関係をいう 高 弱 データ結合 相手モジュールをブラックボックスとして扱い、必要なデータだけを単一の引数として受け渡す関係をいう 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.12 モジュールの設計(6) 【モジュール仕様の作成】 モジュール仕様の記述方法には、以下のようなものがある。 流れ図 決定表(デシジョンテーブル) NS(Nassi-Shneiderman:ナッシシュナイダマン)図 ジャクソン法 ワーニエ法 手法の詳細は、以下の章を参照 ・12.3.4 業務分析や要件定義に用いられる手法 ・12.4.10 ソフトウェア設計手法 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.13 部品化と再利用 【部品化と再利用】 ソフトウェアの部品化とは、ソフトウェアの機能を他のソフトウェアで再利用できるようにすること。 再利用されるソフトウェアを部品という。 <必要性> 開発工数を減らすことができる。 信頼された部品を使用することにより、ソフトウェア本体の信頼性も高めることができる。 <部品設計の留意事項> 標準的なアルゴリズムや技術・手法を使って、汎用性を高める。 部品の用途・性能(限界値、データの範囲)などを明らかにする。 部品のモジュール独立性を高める。 コンポーネントウェア:部品を組み合わせるだけで要件に合ったソフトウェアを作り出す技術 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.14 デザインパターン 【デザインパターン】 デザインパターンは主にオブジェクト指向設計に用いられ、以下3種類に分類される。 <利用する利点> 再利用性の高い柔軟な設計ができる。 技術者同士の意思疎通が容易になる。 < GoFデザインパターン> 分 類 説 明 該当するパターン 生成パターン インスタンスの生成方法を提供する。 Abstract Factory パターン、Builderパターン、Factory Method パターン、Prototypeパターン、Singleton パターン 構造パターン クラスの構造を定義する。 Adapter パターン、Bridge パターン、Composite パターン、Decorator パターン、Facade パターン、Flyweight パターン、Proxy パターン 振る舞いパターン インスタンスの動き(振る舞い)を定義する。 Chain of Responsibility パターン、Command パターン、Interpreter パターン、Iteratorパターン、Mediator パターン、Memento パターン、Observer パターン、State パターン、Strategy パターン、Template Method パターン、Visitor パターン 【補足説明】 TR分割を理解する。 【確認事項】 TR分割 共通機能分割 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.4.15 レビュー 【レビュー】 レビューの目的は、不具合や矛盾を早い段階で検出することである。 名  称 内    容 コードレビュー プログラムコードのミスや問題点を見つけるためのレビュー。 デザインレビュー システム開発の設計工程に対応し、各種設計書の評価やインターフェースの検証を行う。設計審査ともいう。 共同レビュー 開発者に加えて開発の依頼者、利用者がレビュー参加者がであるレビュー。 ウォークスルー 成果物の作成者とその関係者により実施され、作成者が成果物をレビュアーに説明しながらレビューする方法。 インスペクション 最も公式なソフトウェアレビュー。事前に定められた観点でモデレータという責任者、第三者が厳密に欠陥の指摘と認定を行う。その結果は定めた文書化手法でプロジェクトにフィードバックされる。 【補足説明】 レビューの手法を理解する。 【確認事項】 デザインレビュー ウォークスルー インスペクション 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.システム開発技術 5.ソフトウェアコード作成及びテスト  12.システム開発技術   5.ソフトウェアコード作成及びテスト ソフトウェアコード作成及びテストに必要な手法について理解する。 12.5 ソフトウェアコード作成及びテスト 12.5.1 ソフトウェアコード作成及びテストのタスク 12.5.2 ソフトウェアコード作成 12.5.3 ソフトウェアコード及びテスト結果の評価基準 12.5.4 コーディング基準 12.5.5 コードレビュー 12.5.6 デバッグ(1)~(2) 12.5.7 ソフトウェアユニットのテスト(1)~(5) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.5.1 ソフトウェアコード作成及びテストのタスク~12.5.2 ソフトウェアコード作成 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.1 ソフトウェアコード作成及びテストのタスク~12.5.2 ソフトウェアコード作成 【ソフトウェアコード作成及びテストのタスク】 ソフトウェアコード作成及びテストのタスクは、ソフトウェアユニットの作成,テスト手順,テストデータの作成,ソフトウェアユニットのテストの実施,利用者文書の更新,ソフトウェア結合テスト要求事項の更新,ソフトウェアコード及びテスト結果の評価を実施する。 【プログラミング(ソフトウェアコード作成)】 プログラム設計書やモジュール設計書(ソフトウェア詳細設計書)に基づいて、アルゴリズムとデータ処理等をプログラミング言語でソースコードにする作成する作業。 成果物 ●ソースコード ●ソフトウェア結合テスト要求事項(更新) ●単体テスト結果 ①コーディング 【補足説明】 プログラミングの内容を理解する。 この他、ソフトウェアコード作成及びテストで、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 モジュール設計 単体テスト計画 コーディング 【ノート】 ②デバッグ ③単体テスト Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.5.3 ソフトウェアコード及びテスト結果の評価基準 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.3 ソフトウェアコード及びテスト結果の評価基準 【評価基準】 システム化要件およびシステム設計からの追跡可能性が確保されること システム化要件との外部一貫性が確保されていること ソフトウェア構成品目ごとに内部一貫性が確保されていること 適格性確認要求事項に関するテストが適切に設定されうること ユニットテストの網羅性があること ソフトウェアの設計の実現性があること ソフトウェア結合及びテストの実現可能性があること 運用及び保守の実現可能性があること コード作成手法及び標準の適切性があること 【レビュー】 コードの生成、単体テスト(ユニットテスト)終了後、レビューを行う。 【補足説明】 ソフトウェアコードを評価する基準を理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.4 コーディング基準 【コーディング基準】 誰がプログラムを読んでもわかるように、コーディング時には以下の項目等に関する基準を定めて守る。 繰返しや条件分岐のネスト構造が見えるように、定められたインデンテーションを入れる。ネストの深さについても深くなりすぎないように限度を規則で定める。 変数名の命名規則を作成する。 品質要件等の理由で、使用が勧められない命令は、使用禁止命令にする。 悪い例 for(i=0; i<10; i++){ if(i=1){ printf(”iは1です\n”); }else{ printf(”iは1ではありません\n”); } 良い例 for(i=0; i<10; i++){ if(i=1){ printf(”iは1です\n”); }else{ printf(”iは1ではありません\n”); } 【補足説明】 後からプログラムを読み返したときに理解しやすいよう、コーディング基準を定める重要性を理解する。 その他、プログラミング作法の詳細は、「2.3.1 プログラミング」で解説。 【確認事項】 インデンテーション ネスト 命名規則 使用禁止命令 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.5 コードレビュー 【レビュー基準】 コーディング基準を守っていること プログラム仕様書(ソフトウェア詳細設計書)どおりに作成されていること 【ピアコードレビュー】 同僚(peer)同士で、コードレビューを行うこと。作成者のチーム内でレビューを行う。 【コードインスペクション】 コーディングされたプログラムが規定どおりに書かれているか、第三者が確認すること。インスペクションについては、 「 12.4.15 レビュー」の章を参照。 【補足説明】 コードレビューについて理解する。 【確認事項】 コードインスペクション ピアコードレビュー 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.6 デバッグ(1) 【デバッグ】 プログラムの誤り(バグ)を発見して修正する作業。プログラムの実行が伴う場合等は、デバッグ環境が必要となる。 <関連する用語①> 用 語 意  味 静的解析 プログラムを実行せず、ソースコードを解析すること。 動的テスト プログラムを実行して、動作を解析すること。 アサーション プログラムのソースコード内にプログラムの仕様を明記して、仕様外の場合はアサーションエラーにすること。 シミュレータ あるコンピュータの動作を再現することで、アーキテクチャの異なるコンピュータ上でプログラムを動作させるツール、デバッグ環境。 メモリダンプ プログラムが異常終了したときなどのタイミングでのメモリの内容を出力したもの。原因究明の手掛かりとなる。 スナップショットダンプ 指示してある時点でのメモリの内容を出力したもの。 【補足説明】 デバッグに関連する用語を理解する。 【確認事項】 静的解析(静的テスト) 動的解析(動的テスト) アサーション(表明) シミュレータ メモリダンプ スナップショットダンプ 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.6 デバッグ(2) 【デバッグ】 <関連する用語②> 用 語 意  味 机上デバッグ コンピュータを使わず、ソースコードを人間の力で読んで(追いかけて)デバッグすること。 デバッガ デバッグを行うためのツール(群)。 ステップ実行 プログラムを一行ずつ実行すること。デバッガ等を使う。 トレーサ レジスタや変数の、値が変化する様子を確認するツール。デバッガの一機能 インスペクタ オブジェクト内のプロパティや変数、データ構造の内容を表示するツール。デバッガの一機能 【補足説明】 デバッグに関連する用語を理解する。 【確認事項】 机上デバッグ デバッガ ステップ実行 トレーサ オブジェクトインスペクタ 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.7 ソフトウェアユニットのテスト(1) 【テストの目的】 作成したモジュール、プログラム、あるいはシステムに誤りがなく、正常に動作するかことを確認し保証する。これにより開発システムの欠陥を除き、システムの障害を未然に防止する。 また障害発生時の障害分析にもソフトウェアユニットのテストが使われる。 【テストの手順】 テスト計画: テスト方法論に基づきテスト範囲、テストのスケジュール、テスト実施者体制、使用するテストツールなどを決定する。 テスト準備: テストデータの作成やテスト環境の用意 テスト結果を評価: 【補足説明】 テストの内容を理解する。 【確認事項】 単体テスト 結合テスト システムテスト 運用テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.7 ソフトウェアユニットのテスト(2) 【テストの実施】 機能テストと構造テストがある。 <テストツール> ドライバ、スタブ:単体テスト(ユニットテスト)時に未開発のモジュールの代替となる。 テストデータジェネレータ : テスト時に使用するデータ(ファイル等)を生成する。 名  称 内    容 機能テスト モジュール仕様書を基に、モジュールが持つ機能が満たされているかを検証する 構造テスト モジュール仕様書やソースプログラムを基に、モジュールの論理が正しいかを検証する ドライバ 上位モジュールの機能 被テストモジュール 【補足説明】 単体テストを理解する。 【確認事項】 内容 機能テスト 構造テスト シミュレート ドライバ スタブ 【ノート】 スタブ 下位モジュールの機能 被テストモジュール Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.7 ソフトウェアユニットのテスト(3) 【テスト設計と管理手法】 テストでは、計画したプログラムのテストケースとしてテスト実施し、エラー除去をすることが目的だが、実際のテストの進捗状態を管理する管理手法に以下がある。 実験計画法によりテストケース等のテスト計画の最適化、効率化ができる。 <バグ管理図(成長曲線)> テストで累計エラー件数と時間の関係は「S字」になる。これ をバグ曲線と呼ぶ。実際のテスト結果をグラフ化し、バグ曲線に当て嵌めてるこ とでテストがどの状態か推測できる。 ●初期は緩慢だが上昇が続く ●ある時期から急激に増加する ●最後には飽和状態となる < カバレッジ(網羅率) > プログラム全体の経路がテストでどれだけカバーされたかを表す率で、テストの進捗状態の数値的な指標となる。 累積エラー数 期   間 【補足説明】 テスト管理手法を理解する。 【確認事項】 バグ管理図(成長曲線) カバレッジ(網羅率) エラー(バグ)埋め込み法 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.7 ソフトウェアユニットのテスト(4) 【テストの手法】 <ブラックボックステスト> プログラムの構造を無視して、実行結果、出力データが正しいかを検証するために、プログラムの外部仕様書を基にテストケースを作成する手法。 名  称 内    容 同値分析法 入力値の範囲をいくつかのクラスに分類し、そのクラスの代表値(中央値など)を利用する 限界値分析法 入力値の範囲をいくつかのクラスに分類し、そのクラスの限界値(上限を1超える値等)を利用する 原因結果グラフ法 入力(原因)と出力(結果)の関係を図で表し、表で整理してテストデータを作成する 【補足説明】 ブラックボックステストを理解する。 すべての可能性をテストするのが現実的でない場合、実験計画法(統計学的な手法で、少ない回数かつ効率のよいテストデータを作成する方法)でテストデータを作成する。 【確認事項】 ブラックボックステスト 同値分析法 限界値分析法 原因結果グラフ法 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.5.7 ソフトウェアユニットのテスト(5) 【テストの手法】 <ホワイトボックステスト> プログラムの中で、正しくデータが処理されているかを検証するために、プログラムの内部仕様書を基にテストケースを作成する手法。 名  称 内    容 命令網羅 全ての命令を少なくとも1回は実行するテストケースを設計する。 判定条件網羅 (分岐網羅) 判定条件で真となる場合と偽となる場合を少なくとも1回は実行するテストケースを設計する。 条件網羅 (分岐条件網羅) 判定条件で真と偽を組み合わせたテストケースを設計する。 判定条件/条件網羅 判定条件網羅と条件網羅を組み合わせてテストケースを設計する。 複数条件網羅 判定条件の全ての可能な組合せを網羅し、テストケースを設計する。 エラー埋込法 意図的にエラーを埋め込み、テストで発見したエラーの中の埋込んだエラーの割合から全エラー数を予測する。 【補足説明】 ホワイトボックステストを理解する。 【確認事項】 ホワイトボックステスト 命令網羅 判定条件網羅(分岐網羅) 条件網羅(分岐条件網羅) 判定条件/条件網羅 複数条件網羅 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.システム開発技術 6.ソフトウェア結合・ ソフトウェア適格性確認テスト  12.システム開発技術   6.ソフトウェア結合・       ソフトウェア適格性確認テスト ソフトウェア結合と、ソフトウェア適格性確認テストに必要な手法について 理解する。 12.6 ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト 12.6.1 ソフトウェア結合のタスク 12.6.2 ソフトウェア適格性確認テストのタスク 12.6.3 ソフトウェア結合テスト 12.6.4 ソフトウェア適格性確認テスト 12.6.5 テスト結果の評価 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.6.1 ソフトウェア結合のタスク 【ソフトウェア結合のタスク】 ・ソフトウェア結合のタスクは以下の通り ・ソフトウェア結合計画の作成 (テスト要求事項、テスト手順の作成を含む) ・ソフトウェア結合テストの実施(テストデータの作成を含む) ・利用者文書の更新 ・ソフトウェア適格性確認テストの準備 ・ソフトウェア結合テストの評価(ソフトウェア結合の共同レビューを実施) 【補足説明】 ソフトウェア結合テストと、ソフトウェア適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.6.2 ソフトウェア適格性確認テストのタスク Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.6.2 ソフトウェア適格性確認テストのタスク 【ソフトウェア適格性確認テストのタスク】 ソフトウェア適格性確認テストのタスクは以下の通り ・ソフトウェア適格性確認テストの実施 ・利用者文書の更新 ・ソフトウェア適格性確認テストの評価(ソフトウェア要件の確認を含む) ・監査の支援 ・納入ソフトウェア製品の準備 【補足説明】 ソフトウェア結合テストと、ソフトウェア適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.6.3 ソフトウェア結合テスト 【ソフトウェア結合テスト】 システム方式設計で定義したテスト仕様、テスト計画に従いテスト準備(テスト環境,テストデータなど)を行いテストを実施する。 以下のようなテスト方法 名  称 内    容 トップダウンテスト 上位モジュールから下位モジュールへと順にテストする。 下位モジュールの機能を持つ「スタブ」が必要。 ボトムアップテスト 下位モジュールから上位モジュールへと順にテストする。 上位モジュールの機能を持つ「ドライバ」が必要。 ビッグバンテスト 単体テストが終了したモジュールを一気に結合してテストする。 小規模プログラム向きで、エラー発生時はエラーの特定が困難。 サンドイッチテスト 下位モジュールはボトムアップテスト、上位モジュールはトップダウンテストを実施する技法。 【補足説明】 結合テストを理解する。 【確認事項】 トップダウンテスト ボトムアップテスト ビッグバンテスト サンドイッチテスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.6.4 システム適格性確認テスト 【ソフトウェア適格性確認テスト】 システム要件定義で定義した適格性条件、テスト計画に従いテスト準備(テスト環境,テストデータなど)を行いテストを実施する。 システムが要件どおりに実現されているかどうかを確認する。 【補足説明】 ソフトウェア結合テストと、ソフトウェア適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.6.5 テスト結果の評価 【テスト結果の評価】 テストの実施後に以下を行う。 ・テスト結果の記録 ・結果の分析及び評価 ・システムのチューニング ・必要に応じて文書の更新を行う 【補足説明】 ソフトウェア結合テストと、ソフトウェア適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

12.システム開発技術 7.システム結合・ システム適格性確認テスト  12.システム開発技術   7.システム結合・         システム適格性確認テスト システム結合と、システム適格性確認テストに必要な手法について理解 する。 12.7 ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト 12.7.1 システム結合のタスク 12.7.2 システム適格性確認テストのタスク 12.7.3 システム結合テスト 12.7.4 システム適格性確認テスト 12.7.5 テスト結果の評価 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.7.1 システム結合のタスク 【ソフトウェア結合のタスク】 システム結合のタスクは以下の通り ・システム結合計画の作成 (テスト要求事項、テスト手順の作成を含む)ハードウェア構成品目、ソフトウェア構成品目、手作業を含めてテストする。 ・システム結合テストの実施(テストデータの作成を含む) ・利用者文書の更新 ・システム適格性確認テストの準備 ・システム結合テストの評価(システム結合の共同レビューを実施) 【補足説明】 ソフトウェア結合テストと、ソフトウェア適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.7.2 システム適格性確認テストのタスク 【システム適格性確認テストのタスク】 システム要件定義で定義した、システム要件を満たしているかどうかを確認する目的で行う。システム適格性確認テストのタスクは以下の通り ・システム適格性確認テストの実施 ・システムの評価(システム要件の確認を含む) ・利用者文書の更新 ・監査の支援 ・各納入ソフトウェア製品の準備 ・運用及び保守に引き継ぐソフトウェア製品の準備 【補足説明】 ソフトウェア結合テストと、ソフトウェア適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.7.3 システム結合テスト 【システム結合テスト】 システム方式設計で定義したテスト仕様、テスト計画に従いテスト準備(テスト環境、テストデータなど)を行いテストを実施する。 ソフトウェア、ハードウェア、手作業及び必要に応じて外部システムのすべてを結合してシステムが要件を満たしているかどうかを確認する。 【補足説明】 結合テストを理解する。 【確認事項】 トップダウンテスト ボトムアップテスト ビッグバンテスト サンドイッチテスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.7.4 システム適格性確認テスト 【システム適格性確認テスト】 開発側での最後のテストで、要求仕様に合致しているかをシステム要件定義で定義した適格性条件、テスト計画に従いテスト準備(テスト環境、テストデータなど)を行い、テストを実施し検証する。システムテストとも呼ばれる。 名  称 内    容 機能テスト 機能がすべて含まれ、正常に動作するかを検証する。 性能テスト 処理能力や応答時間などの性能を検証する。 操作性テスト 操作に関するユーザインタフェースを検証する。 例外処理テスト エラーなどの異常発生後の障害回復機能を検証する 負荷テスト 大量のデータ処理や長時間稼動などの耐久性を検証する 障害回復テスト 障害発生における対策、回復機能を検証する。 【補足説明】 総合テストを理解する。 【確認事項】 機能テスト 性能テスト 操作性テスト 例外処理テスト 負荷テスト 障害回復テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.7.5 テスト結果の評価 【テスト結果の評価】 テストの実施後、以下を行う ・テスト結果の記録 ・結果の分析及び評価 ・システムのチューニング ・必要に応じて文書の更新を行う 【補足説明】 システム結合テストと、システム適格性確認テストについて理解する。 この他、利用者文書の更新を行う。 【確認事項】 システム結合テスト システム適格性確認テスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

ソフトウェア導入に当たっての手順について理解する。  12.システム開発技術   8.ソフトウェア導入 ソフトウェア導入に当たっての手順について理解する。 12.8 ソフトウェア導入 12.8.1 ソフトウェア導入のタスク 12.8.2 ソフトウェア導入計画の作成 12.8.3 ソフトウェア導入の実施 12.8.4 利用者支援 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.8.1 ソフトウェア導入のタスク 【システムの移行】 ソフトウェア導入では、開発したソフトウェアの導入を行う。 ソフトウェア導入(インストール)計画の作成 ソフトウェア導入の実施 【補足説明】 移行の手順を理解する。 【確認事項】 システム移行 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.8.2 ソフトウェア導入計画の作成 【ソフトウェア導入計画の作成】 導入作業実施のために、以下のようにインストール計画の作成をする。 ソフトウェア導入要件に基づき、ソフトウェア導入可否判断基準に照らして導入が可能か判定を行う。 システム移行要件に基づき新旧システムの移行の計画を行う。 データ保全や業務への影響などの留意事項の洗い出しを行う。 スケジュール/体制の決定を行う。 合わせて文書化を行う。 【補足説明】 移行、導入計画について理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.8.3 ソフトウェア導入の実施 【ソフトウェア導入の実施】 利用部門とシステム運用部門を含めた、ソフトウェア導入体制を設ける。 契約等に基づいてハードウェアの初期設定やデータベース環境を整備する。 ソフトウェア導入計画、ソフトウェア導入手順に従いソフトウェア導入を行う。 ソフトウェア導入時の作業結果を文書化する 【補足説明】 移行、導入計画について理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.8.4 利用者支援 【利用者支援】 ソフトウェア導入結果の報告を利用者に対して行う。 移行計画について利用者に説明を行い、受入れの計画を支援する。 【補足説明】 移行、導入計画について理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 【補足説明】 マルチプロセッサシステムを整理する。 クラスタの詳細は、「4.1.2 システム構成」で解説。 【確認事項】 密結合 不完全疎結合 疎結合 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

ソフトウェア受入れに当たっての手順について理解する。  12.システム開発技術   9.ソフトウェア受入れ ソフトウェア受入れに当たっての手順について理解する。 12.9 ソフトウェア受入れ 12.9.1 ソフトウェア受入れ支援のタスク 12.9.2 受入れレビューと受入れテスト 12.9.3 ソフトウェア製品の納入と受入れ 12.9.4 教育訓練 12.9.5 利用者マニュアル Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.9.1 ソフトウェア受入れ支援のタスク 【ソフトウェア受入れ】 取得者は導入されたソフトウェアを受入れるため、受け入れテスト、新旧システムの移行を行い、使用・運用を開始する。 ※ソフトウェア受入れについては、基本的に取得者(ユーザ)の責任となり、供給者(開発者)はその支援を行う。 【ソフトウェア受入れ支援のタスク】 ・操作マニュアルや運用規程の作成 ・システムの取得者の受入れレビュー、受入れテストの支援 ・ソフトウェア製品、成果物の納品の手続き ・取得者が実施する初期運用訓練や教育訓練の実施の支援 【補足説明】 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.9.2 受入れレビューと受入れテスト 【受入れレビューと受入れテスト】 ソフトウェアの取得者は、ソフトウェアの受入れにあたり、ソフトウェアが要求定義に基づいて要求通りであるかを確認して、受け入れの可否を判断する必要がある。 そのため取得者は受入れレビューと受入れテストを実施する。供給者(開発者)はこれを支援する。 取得者は受入れ手順を作成し、受入れ基準に従い、受入れレビューと受入れテスト実施し、結果を検収基準に基づき判定し、合格であれば、検収し、受け入れを実施する。 取得者は受入れレビューと受入れテストの結果を文書化する。 【補足説明】 ソフトウェアが出荷される直前に行われるテストを理解する。 【確認事項】 出荷テスト αテスト 受入れテスト βテスト 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.9.3 ソフトウェア製品の納入と受入れ 【ソフトウェア製品の納入と受入れ】 システムの供給者(開発者)と取得者は契約で示されたとおりに、ソフトウェア製品が完成していることを相互に受入れテスト・レビューで確認して、納入し受け入れる。 取得者は受入れまでに受入れ体制を整えておく必要がある。 【補足説明】 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.9.4 教育訓練 【教育訓練】 取得者は教育訓練のための体制の整備、教育訓練の計画、実施を行う。 供給者はこれを支援する。 実施する教育訓練は以下のようなものがある ・内容的には システム運用、利用者向け等 ・時期的には 初期教育、継続教育等 【補足説明】 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.9.5 利用者マニュアル 【利用者マニュアル】 以下のものを利用者マニュアルとして文書化する。 ・業務やコンピュータ操作手順(操作マニュアル等) ・業務応用プログラム運用手順(運用規程等) 【補足説明】 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

ソフトウェア保守の基本的な考え方や手順について理解する。  12.システム開発技術   10.ソフトウェア保守 ソフトウェア保守の基本的な考え方や手順について理解する。 12.10 ソフトウェア保守 12.10.1 ソフトウェア保守の意義 12.10.2 ソフトウェア保守の形態(1)~(2) 12.10.3 ソフトウェア保守の手順(1)~(4) Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.1 ソフトウェア保守の意義 【ソフトウェア保守の意義】 保守要件は、保守の目的、それに応じたサービスレベルなどの要求と、実現性と費用を考慮して決定する。 <ソフトウェア保守> 開発したシステムの本稼動後にバグが発見されたり、ユーザによるシステム仕様の変更依頼(改善要望)があった場合に、システム(プログラム)の修正を行うこと。 <ハードウェア保守> ハードウェアに障害が発生したり、消耗品の交換時期が近づいたりした場合に、ハードウェアの修理や交換を行うこと。 保守作業は業務システムの変更や停止等が起こるため、それ自体が障害発生のリスクがある、そのため保守作業実施には以下のような留意点がある。 ・保守手順を予め定めて、その手順通りに実施する。 ・保守体制を予め定めて、適切な対応のできる要員を確保しておく。 ・緊急事態にも対応できるように、保守の実現可能性を評価しておく。 ・ソフトウェア保守においては、システムの仕様の変更箇所以外への影響についても確認が必要で、保守テストとして回帰テスト(リグレッションテスト)を必ず行う。 【補足説明】 ソフトウェア保守とハードウェア保守が必要になる理由を理解する。 【確認事項】 ソフトウェア保守 ハードウェア保守 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.2 ソフトウェア保守の形態(1) 【保守の形態】 以下の保守の形態がある。保守要件の定義を基に、形態を決定する必要がある。またシステムのライフサイクルの評価を行い適宜見直す。 区分 分類 内容 予防保守 日常保守 機器の状態や性能を監視するため、日常点検をする。システム稼動を止めることなく実施できる仕組みが作られている。分散システムの場合、遠隔保守が利用されることが多い。 定期保守 あらかじめ定められた一定期間ごとに実施する。基本的にはシステムを停止、もしくは代替器に切り替えて実施する比較的大がかりな作業。 事後保守 臨時保守 運用しているうえで、通常の稼動状況とは異なる状況が発生した場合に臨時的に実施される。予め対策をとり、障害を未然に防ぐ目的で実施する。 緊急保守 システム障害が発生した時に、障害を修復する目的で実施する。機器の切り離しなど、予定外にシステムを一時的に停止させることになる。 オンサイト保守 客先へ訪問して保守作業を行う。ハードウェア保守の場合に多い。 遠隔保守 客先から離れた場所からネットワーク経由で保守作業を行う。 【補足説明】 保守業務は予防保守と事後保守がある。 【確認事項】 予防保守 日常保守 定期保守 事後保守 臨時保守 緊急保守 オンサイト保守 遠隔保守 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.2 ソフトウェア保守の形態(2) 【保守契約】 要員を確保する際に保守作業を外部に委託し、保守契約により行う場合がある。 <メリット> ・保守要員を常駐させるよりコストを低く抑えることができる ・保守要員を準備する必要がなくなり、要員問題が解決できる ・社員に24時間体制の勤務をさせる必要がなくなる ・専門家による詳細な保守が期待できる <デメリット> ・セキュリティ面(機密保護)で問題が発生する恐れがある ・委託先人事により保守員が変更される場合もある ・保守員が優秀とは限らない ・運用面での問題提起が行われない可能性がある 【補足説明】 外部要員による保守契約の内容を理解する。 【確認事項】 保守契約 メリット デメリット 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.3 ソフトウェア保守の手順(1) 【ソフトウェア保守の手順】 ソフトウェア保守は基本的にソフトウェア開発であり、その手順もソフトウェア開発と同様となる。 【保守プロセス開始の準備】 保守業務では稼働中のシステムを対象とするため、開発プロセスからの成果物の引継ぎが前提となる。引き継ぎでは、保守文書作成し保守の記録も合わせて管理保管する。 【問題、要求の把握、修正分析】 保守対象の問題や修正依頼の分析を行い、問題の再現又は検証を行い、保守を行う必要性・妥当性があるか、保守の範囲内の修正であることを確認する。 合わせて、費用や作業期間、影響範囲を勘案して修正方法を決定する。 【補足説明】 保守作業の流れを理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.3 ソフトウェア保守の手順(2) 【修正の実施】 修正分析の結果を元に、修正するソフトウェアや関連文書の決定を行い、機能追加、性能改良、問題の是正等の修正を行う。 【保守レビュー及び受入れ】 修正作業後に修正ソフトウェアの動作確認のテストを行い、完了の承認を行う。 確認テストでは修正範囲以外への影響を確認するレグレッションテスト(回帰テスト)を必ず行う。 【補足説明】 保守作業の流れを理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.3 ソフトウェア保守の手順(3) 【再発防止策の実施】 今後の問題の再発防止のために、問題の特性要因分析等を実施し、根本原因の抽出を行い、それらを元に対策を行う。 類似事故の発生の可能性を検討し、必要とあればソフトウェアの改善やマニュアルなどの改訂を行う。 【移行】 保守を本番システムに適用するために、ソフトウェアの改変に対応した、システムの移行が必要となる。また移行後の確認も必要となる。保守作業により現行の業務への影響があれば利用者への連絡等の対処を行う。 ・移行計画の作成と実施 ・利用者への通知 ・新旧環境の並行運用 ・移行結果の検証 ・移行評価 【補足説明】 保守作業の流れを理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved

Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved 12.10.3 ソフトウェア保守の手順(4) 【システム及びソフトウェア廃棄】 システム及びソフトウェアの導入や更新に伴い、不要となるシステムやソフトウェアが発生した場合は廃棄する。 ・廃棄計画の立案 ・廃棄に先立ち新旧ソフトウェア製品の並行運用 ・関係者へ廃棄通知(不要となるソフトウェアライセンス等がある場合は適宜対処する) ・廃棄により消去されるデータについても万一の場合を考え適宜データ保全のためバックアップを取る。 【補足説明】 保守作業の流れを理解する。 【確認事項】 【ノート】 Copyright © 2012 Funabashi IT-Lab. All right reserved