安江新一、宗像、加藤(信州大理)、 藤本、小島(名女大)、藤井(STE研)、 三井(山梨学院大)、大橋陽、岡田(元宇宙線研) ほか

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オリオン星形成領域における 前主系列星の X 線放射の 長期的時間変動 京大理 ○ 兵藤 義明 中嶋 大 高木 慎一郎 小山 勝二 /23 天文学会 秋季年会 P39a もくじ  星の長期的変動  今回行った解析  まとめ.
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安江新一、宗像、加藤(信州大理)、 藤本、小島(名女大)、藤井(STE研)、 三井(山梨学院大)、大橋陽、岡田(元宇宙線研) ほか 乗鞍岳における ミューオンの精密測定 安江新一、宗像、加藤(信州大理)、 藤本、小島(名女大)、藤井(STE研)、 三井(山梨学院大)、大橋陽、岡田(元宇宙線研) ほか  観測の目的  最近の観測結果 Munakata et al., GRL, 2004 (in press)  省電力化(冬季閉鎖に備えて) 校費:40万(低消費電力アンプ) 旅費:10万

Mt. Norikura Muon Hodoscope (36.1N, 136.6E ; 2770m a.s.l.)  0.8 m 4.4 m 4.4 m

Cosmic-ray depleted region 観測の目的 ecliptic plane Cosmic-ray depleted region H. Cane Space Sci. Rev., 93, 2000

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CR observation Loss-cone RLGx RLGy RLGz

ロスコーン型強度欠損の模式図 Ruffolo[1999]

Fittingにより物理パラメータが求まる(e.g.衝撃波面と磁場のなす角) 2003年10月27日に乗鞍で観測されたLoss-cone現象 Fittingにより物理パラメータが求まる(e.g.衝撃波面と磁場のなす角) 理論モデル(Leerungnavarat et al., 2003)による期待値

乗鞍とGRAND(Notre Dame)による共同観測

乗鞍とGRANDで共同観測された2003年10月29日のフォーブッシュ減少。 細かな強度分布が地球の自転とともに変化して行く様子が分かる。

消費電力(見積り) 比例計数管アンプ ~ 10 W 高圧モジュール ~ 5 W データレコーダ(FPGA) ~ 3 W ノートPC   ~ 20W    計              ~ 38W

FPGA(Xlinx XC2S200) Fast identification of incident direction Count rate in 441 (2121) directions can be stored in 3 FPGAs Flexible system can be realized Low power consumption

まとめ 1.乗鞍観測所の比例計数管ミューオン・テレスコープにより、2003年10月28日の Forbush Decrease の直前に、ロスコーン型の宇宙線強度欠損が観測された。 2.理論モデルに基づき、ロスコーンの開角や物理パラメータを決定することができた。 3.GRANDとの共同観測等により、今後このような現象の観測事例を増やしていきたい。 4.アンプや計測システムの省電力化の見通しが立ったので、来年度以降、乗鞍での観測を再開したい。