情報電子実験Ⅰ-説明 測定器の使い方.

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等価電源の定理とは 複数の電源を含む回路網のある一つの端子対からその回路を見た場合、その回路は、単一の電源(電圧源或いは電流源)と単一のインピーダンスまたはアドミタンスからなるシンプルな電源回路と等価と見なせる。 ただし、上記の定理が成り立つためには、回路網に含まれる全ての電源が同一周波数(位相は異なっていても良い)の電源であることと、回路が線形である(重ね合わせの理が成り立つ)ことが前提となる。
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情報電子実験Ⅰ-説明 測定器の使い方

0. スケジュール 4/23 13:00~ 実験(場所:第1実験室) 4/30 レポートチェック(第1実験室) / プレゼン グループ 4/23 13:00~ 実験(場所:第1実験室) 4/30 レポートチェック(第1実験室) / プレゼン グループ 13:00- 13:30 13:30- 14:00 14:00- 14:50 15:00- 16:10 A1,B1 レポート チェック S2-10 プレゼン 共通 A2,B2 ネット研* A3,B3 第1実験室 *ネットワーク工学研究室(第1実験室の近く) 持参するもの  1)レポート(印刷物), 2)発表スライドのデータ(USBメモリ),            3)発表スライドの印刷物(配布資料A4, 1ページあたり6スライド)

1. 目的 基本的な測定器である電流計を用いて、電圧, 電流及び抵抗を測定することにより、測定器の使い方及び使用上の注意を学ぶ。 例えば、長さをはかる道具もいろいろ…

2. 電流・電圧及び抵抗の測定 指示電気計器 形式 測定 回路 動作原理 測定範囲 周波数[Hz] 可動 コイル形 直  永久磁石の磁界とコイルに流れる電流との相互作用 10-2-103 V 10-6-102 A DC 鉄片形 交・直  磁界内での鉄片に生じる吸引,反発作用 10-103 V 10-2-102 A <500 整流形 交  整流器による整流作用を利用し,可動コイルを駆動 1-103 V 10-4-10-1 A 10-106

可動コイル形計器  固定した永久磁石に可動コイルを吊り下げる。可動コイルに電流が流れると、電流と磁界との間に働く電磁力(フレミングの左手の法則)によって駆動トルクTdが働く。     Td:可動コイル駆動トルク, Tc:制御ばねの制動トルク   B [T]:永久磁石により生じる磁束密度, w [m]:可動コイルの幅   h  [m]:可動コイルの高さTd:可動コイル駆動トルク   Tc:制御ばねの制動トルク, B [T]:永久磁石により生じる磁束密度   w [m]:可動コイルの幅, h [m]:可動コイルの高さ, N :可動コイルの巻数   k [Nm/rad]:制御ばねの制動トルクと回転角間の比例定数   I [A]:可動コイルに流れる電流, θ[rad]:可動コイルの回転角 (電気電子計測テキスト p. 12, 13) Td=BwhN I 制御ばねの制御トルクをTc=kθとすると、 Td=Tcより θ=BwhN/k・I=K I (Kは感度係数)

電流計と電圧計の内部抵抗 a) 電流計の等価回路 b) 電圧計の等価回路 ・測定範囲を拡大 ・測定回路(何処に接続?) (電気電子計測テキスト p. 19, 20) a) 電流計の等価回路 b) 電圧計の等価回路 ・測定範囲を拡大 ・測定回路(何処に接続?)

電流計の測定範囲の拡大 フルスケールがI0 [A], 内部抵抗がr [Ω]である電流計 ような抵抗RI を電流計と並列に接続すればよい。 このような抵抗RI を分流器という。

[予習1] I0 =100mA , r =0.6Ω , I =0.5A       として、RI の値を求めよ。    * m=10-3 分流器: ?  [Ω]

フルスケールがI0 [A], 内部抵抗がr [Ω]である電流計 電流計を用いた電圧の測定  フルスケールがI0 [A], 内部抵抗がr [Ω]である電流計 を用いてE [V]までの電圧を測定するためには、下図 のような抵抗REを電流計と直列に接続すればよい。 このような抵抗REを倍率器という。

[予習2]  I0 =100μA , r =1.8kΩ , E =2V として、 RE の値を求めよ。 倍率器: ?  [Ω]

電圧電流計法による抵抗の測定 どちらの測定回路を使うべきか? E 測定回路(a) 測定回路(b)

 実験手順1 機器・部品確認 E 測定回路(a)

電圧出力SW 出力電圧調整 電源SW 直流安定化電源

内側は5つの横穴が 繋がれている 外側の2列は縦で繋がっている ブレッドボード ブレッドボード・ジャンパワイヤ

 実験手順2 電流計の測定範囲の拡大 100mA ⇒ 0.5Aの電流計

 実験手順3 電流計を用いて電圧計を構成 2Vの電圧計

 実験手順4 測定回路(a)をつくる E 測定回路(a)

 実験手順5 直流安定化電源を接続 E 測定回路(a)

実験手順6 OpenOffice Calcを利用して表を作成 =D6/B6 =E6/(1-(E6/ ? ) =A6/100*0.5 =C6/100*2 ※注意  ・同じシートに測定回路(a) と(b)の表を作成  ・電流Iは、最大の目盛100で0.5Aとなるように換算  ・電圧Eは、最大の目盛100で2Vとなりように換算  ・回路(a)の補正値は(7)式、回路(b)の補正値は(8)式を利用

 実験手順7 測定(値の読み方)⇒表に記録 (電圧計) (電流計) 電流計側を 等間隔に設定 最小目盛の1/10  まで値を読む

実験手順8 測定回路(a)から(b)へ変更 測定回路(b) 変更後、測定回路(a)と同様に測定を開始 (測定結果を表に入力) ※回路を変更する際、直流安定化電源の出力をオフにすること。 測定回路(b) 変更後、測定回路(a)と同様に測定を開始 (測定結果を表に入力)

実験手順9 補正値を計算し、グラフの作成 OpenOffice Calc を利用してグラフ(散布図)を作成 電球の電流-抵抗曲線の例  実験手順9 補正値を計算し、グラフの作成 OpenOffice Calc を利用してグラフ(散布図)を作成 ※1つのグラフに4つの   曲線を描くこと 電球の電流-抵抗曲線の例