医療用医薬品の添付文書 -FDAの新記載要綱の実施-

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医療用医薬品の添付文書 -FDAの新記載要綱の実施- DIA RA1 June 19, 2006 医療用医薬品の添付文書        -FDAの新記載要綱の実施- PMS担当者研修テキスト(10) June 19, 2006 DIA年会より PMSフォーラム作成

医療用医薬品の 新しい添付文書記載要綱について 医療用医薬品の  新しい添付文書記載要綱について 添付文書記載要綱と関連するガイダンス資料の十分な理解 USPIの主な変更点と改善点、そして新様式への変換に関する一般的原則の理解 新要綱によって影響を受ける製品と対応実施スケジュールの特定 Understand how PLR in SPLフォーマットにおける記載要綱は様々な電子添付文書化を容易にするかを理解 Q&Aを通して新しい規則とガイダンス文書のFDAの考え方の洞察増加

各項目の概要 法規制の経緯・背景 医療用添付文書要綱の概要 Q and A 質疑応答 DIA Labeling SIAC Discussions DIA Webinar (March 21) FDA/DIA Hands-on Workshop (May 4-5) CDER Live (May 9) 質疑応答

これまでの規制の経緯 現行規制: 44 FR 37462, June 26, 1979 (201.56, 201.57, 201,100) FR Dec. 13, 1994 – Pediatric Final Rule - Effective December 13, 1996 FR Aug. 27, 1997 – Geriatric Final Rule - Implement based on NDA app. Date - by 8/27/2003 all labeling must have Geriatric Section CFR 201.24 – Final Rule: FR Feb 6, 2003 – Effective Feb 6, 2004: Labeling Requirements for Systemic Antibiotic Drug FDA Sponsored Public Meeting – October 30, 1995 FR December 22, 2000 – Proposed Rule FR January 24, 2006 – Final Rule

医療用医薬品添付文書要綱- これまでに提示・改善された全資料- 医薬品情報の留意事項概要 Final Rule on Requirements for Prescribing Information 1/24/2006 新記載要綱及びその様式の実施について Implementing the New Content and Format Requirements 最終案 臨床薬理の項 Clinical Pharmacology Section 検討中 警告、禁忌、重要な留意事項と慎重投与 Warnings & Precautions, Contraindications, and Boxed Warning Sections 最終案 副作用の項 Adverse Reactions Section 最終案 臨床試験の項 Clinical Studies Section 用法・用量の項 Dosage and Administration Section 最終案 4 種類の例示 Fictitious examples

内容 医療用医薬品添付文書記載要綱の概要 新要綱への経過措置 添付文書記載要綱と電子添付文書との整合 Q & A

21 CFR Sections § 201.56 添付文書一般的留意事項 § 201.57 新医薬品における留意事項 (医薬品概要, 目次, 詳細情報) § 201.58 施行猶予 § 201.80 既存医薬品における留意事項 (改定前 § 201.57) 314.70 Supplements and other changes to an approved application

新記載要綱の目的 より有用な情報源としての添付文書 より活用しやすい添付文書 より覚えやすい添付文書 より良い安全対策コミニケーション より少ない医療事故

添付文書様式変更の概要 医薬品概要 索引 詳細記述情報(FPI) 最重要概要 (最大半頁) 詳細記述情報 (FPI)の適正な項目へのリンク 項目の一貫した記載方法と番号付与 FPIへのリンク 詳細記述情報(FPI) 頻回に参照される情報は前の方に記載 (患者への情報を除き) 安全性情報の強化 (重要な注意事項と慎重投与)

新項目 旧様式では慎重投与の項にあった項目 旧様式では適宜記載の項目 旧様式では供給方法の項にあった項目 相互作用 特定な患者への投与 患者への情報 旧様式では適宜記載の項目 臨床試験 非臨床毒性 旧様式では供給方法の項にあった項目 剤型・含量

薬効群での記載統一 適応症の記載: 処方決定のための重要事項 (例, 相互作用回避) DIA RA1 June 19, 2006 薬効群での記載統一 適応症の記載: “この医薬品は….に適応を有する ________ である。” 処方決定のための重要事項 (例, 相互作用回避) 薬効群は1あるいはそれ以上の項目により定義されるかもしれない 作用機序 臨床効果 構造分類 項目を除き未設定のものもある 指針は検討中 薬効分類推進委員会(Pharmacology Class Coordinating Committee)検討中

安全性項目の改訂 警告 禁忌 重要な注意と慎重投与 副作用 20行以内で強調文字で記載 詳細記述情報の冒頭に繰り返し記載 既知の情報のみ記載 明らかに危険性が有効性を上回る患者群のみ記載 重要な注意と慎重投与 臨床的に重要な副作用についても記載拡大 副作用 薬剤とのなんらかの因果関係がある事象のみを記載 副作用一覧を臨床試験と自発報告に分離記載 集積副作用プロファイルは全臨床試験結果を使用

その他の新記載要綱 用量や効能・効果に関する記載は他の項に記載が あっても、用法・用量や効能・効果の項にも記載 効能・効果には使用の制限や使用の条件を記載 予測される効果の不確かさ(例:代替効果に基づく承認) 補助療法としてのみの承認 重要な患者群に関する制限情報 新たな情報が得られた場合の添付文書改訂に関する明確な要求

最近の主な動向 添付文書概要については了解 添付文書詳細情報の欄外マーク 変更のための留意点: 猶予1年 警告 効能・効果 用法・用量 禁忌 重要な基本的注意事項と慎重投与 猶予1年

その他の改善点 “患者への情報提供”の強調 副作用報告の推進 先発米国承認日の追記 添付文書改訂日の追記 FDA 副作用連絡先 (電話番号、インターネットアドレス) 副作用情報提供時の企業電話番号、インターネットアドレス 先発米国承認日の追記 添付文書改訂日の追記

目次の例示

添付文書概要の例示

対象製品 新医薬品、新生物学的製剤、新機能性食品 6/30/06から5年以内に承認されたもの それ以前のものは適宜遵守することが推奨 全製品6/30/07までにFDA承認の患者用添付文書を添付しなければならない 古い承認のものも該当 年次報告で報告可能

実施スケジュール 承認日 改訂猶予期限 6/30/06 以降 承認時 6/30/06現在申請中 6/30/05-6/30/06の承認 6/30/09 (3 years) 6/30/04-6/29/05の承認 6/30/10 (4 years) 6/30/03-6/29/04の承認 6/30/11 (5 years) 6/30/02-6/29/03の承認 6/30/12 (6 years) 6/30/01-6/29/02の承認 6/30/13 (7 years) 6/30/01以前の承認 適宜 (なるべく早い時点で)

機能性食品添付文書の 事前承認に関する留意事項 機能性食品添付文書の          事前承認に関する留意事項 添付文書概要を追加記載する改訂について 添付文書概要の将来の改訂 年次報告で申請する場合の除外規定: 1年間は「最近の主な改訂」欄の削除 改訂日の変更

猶予事項 以前の要求について拡大 201.56, 201.57, 201.80に関する何らかの猶予依頼

添付文書改訂の一般的原則 添付文書の誤記載を避けるため、最新情報がない限り、情報評価追加禁止 添付文書記載内容の評価、見直しの好機 全項目を記載 添付文書の情報は 新項目に完全に移行 項目毎に分割 冗長性を避け、情報の詳細さに応じ、複数の項で繰り返し記載 類似安全性情報は可能な限りサブグループ化と注意喚起 相互参照の活用

電子添付文書情報の推進 電子添付文書情報とは添付文書の内容を文章やコード化された用語をタグ付けし、標準化された電子ファイル様式に構造化された添付文書情報である 標準様式の活用により添付文書情報の作成、提供、入手に有効 コード化された項目はDecision Support Systemsの質問機能開発を可能にする PLR は電子添付文書推進を容易にする 電子カルテ 電子処方せん Daily Med NLMによって管理されている既存FDA添付文書に基づく電子集積情報

SPL PLR 様式提示 SPL PLR に関する実施要綱案提示 関連要求項目 医薬品概要の項目 医薬品情報の項目に関するData Council websiteの構文様式 考慮中の他の要綱

医薬品概要 医薬品情報 警告 薬物依存 効能・効果 過量投与 直近の主な変更点 用法・用量 理化学的知見 剤型・含量 薬効薬理 禁忌 非臨床試験 重要な注意と慎重投与 臨床試験 副作用 相互作用 文献 特別な患者への投与 包装及び取扱上の注意 患者への情報提供

Contents and Full Prescribing Information (FPI) DIA RA1 June 19, 2006 Contents and Full Prescribing Information (FPI) Boxed Warning 1 Indications & Usage 2 Dosage & Administration 3 Dosage Forms & Strengths 4 Contraindications 5 Warnings & Precautions 6 Adverse Reactions 7 Drug Interactions 8 Use in Specific Populations* 9 Drug Abuse & Dependence* 10 Overdosage 11 Description 12 Clinical Pharmacology* 13 Nonclinical Toxicology* 14 Clinical Studies 15 References 16 How Supplied/Storage & Handling 17 Patient Counseling Information * Indicates sections with specified numbering of subsections 警告 1 効能・効果 2 用法・用量 3 剤型・含量 4 禁忌 5 重大な基本的注意事項、慎重投与 6 副作用 7 薬物相互作用 8 特別な患者群における注意 9 薬物依存 10 過量投与 11 有効成分における理化学的知見 12 薬効薬理 13 非臨床試験 14 臨床試験 15 文献 16 包装及び取扱い上の注意 17 患者への情報提供

目次と医薬品情報 (FPI) 警告 9 薬物依存 1 効能・効果 10 過量投与 2 用法・用量 11 有効成分における理化学的知見 DIA RA1 June 19, 2006 目次と医薬品情報 (FPI) 警告 1 効能・効果 2 用法・用量 3 剤型・含量 4 禁忌 5 重大な基本的注意事項、 慎重投与 6 副作用 7 薬物相互作用 8 特別な患者群における注意 9 薬物依存 10 過量投与 11 有効成分における理化学的知見 12 薬効薬理 13 非臨床試験 14 臨床試験 15 文献 16 包装及び取扱い上の注意 17 患者への情報提供 警告 1 効能・効果 2 用法・用量 3 剤型・含量 4 禁忌 5 重大な基本的注意事項、慎重投与 6 副作用 7 薬物相互作用 8 特別な患者群における注意 9 薬物依存 10 過量投与 11 有効成分における理化学的知見 12 薬効薬理 13 非臨床試験 14 臨床試験 15 文献 16 包装及び取扱い上の注意 17 患者への情報提供

なお、2007年7月現在の各製品の米国添付文書等を入手しておりませんので、現状の詳細については、わかりませんので各位お調べください。 細かな誤訳はご諒解ください。 なお、2007年7月現在の各製品の米国添付文書等を入手しておりませんので、現状の詳細については、わかりませんので各位お調べください。 米国における情報提供に関しての理解の一助となれば幸いです。 PMSフォーラム 主宰  草間 承吉