「“人生の最終段階における医療” の決定プロセスに関するガイドライン」

Slides:



Advertisements
Similar presentations
何でもおたずねください 長崎がん相談支援センター 長崎がん相談支援センター 吉原律子・平山美香・木場英郎 緩和ケア普及のための地域プロジェクト 野田剛稔・藤井 卓 白髭 豊・ 鳥山ふみ子 長崎がん相談支援センター.
Advertisements

MSW の役割について 広島大学病院 薬剤部 藤田啓子. MSW の仕事とは? ・主に医療機関や老人保健施設、在宅介護支援センター等 に勤務し、医師・看護婦・理学療法士などと共に、 医療チームの一員として、患者さんとその家族への相談 やさまざまな援助を行っています。 ・社会福祉の専門家として、患者さんに関わる経済的、
がん患者の意思決定について がん患者の意思決定と、その過 程、要因について知る がん患者の意思決定への支援に ついて考える 先端侵襲緩和ケア 看護学 芦沢 佳津美.
安心おたっしゃ訪問事業 杉並区保健福祉部 高齢者在宅支援課.
老後をみんなで考え、共に生きるためのシンポジウム
デイケアの施設基準 リハビリテーションを目的とした医療機関です Heart land
医療ソーシャルワーカーの相談・援助 医療ソーシャルワーカー 社会復帰援助 退院援助 受診・受療援助 経済的問題の解決援助 心理・社会的問題の
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備③ 医療・福祉・教育の連携
1.保健行政の役割としくみ 2.保健サービスの活用
桑 名 市    市議会定例会[6月] 提出議案の概要について.
自殺未遂者・遺族ケア に関する研究について
地域包括支援センター 初任者研修 定員 50名 研修 内容 土屋 幸己 H27年度 講 師 日 時 会 場 対象者 参加料 主 催 後 援
平成25年6月7日(金) 医療保健政策区市町村包括補助事業 台東区 口腔ケア連携推進事業 台東区健康部健康課.
9.医療制度と医療費 1.医療の供給と医療保険       2.医療費  .
第7回 岐阜在宅ホスピス研究会 ご出席 御施設名 計 名 ご欠席 御名前 日 時 : 平成24年8月18日(土) 14:30~18:00
PROGRAM 情報提供 15:00 ~ 15:20 塩野義製薬株式会社 オープニングリマークス 畠山医院  畠山 重秋 先生
治療法は主に手術、薬物療法、放射線治療があります。
地域医療.
がんの家族教室  第3回 緩和ケアには何が出来るのか? 愛知県がんセンター中央病院 緩和ケアセンター 下山 理史(医師) 松崎 雅英(薬剤師)
アンケート② 病棟体制.
東京経営短期大学 経営総合学科 准教授 玉田 和恵
趣旨  平成22年4月1日厚生労働省(医政発0401第17号) 各都道府県知事にあて発令された文章を受けて 県内各施設における医療的ケアを実践的に 指導できる看護職員を養成することを目的
疫学概論 診療ガイドライン Lesson 22. 健康政策への応用 §B. 診療ガイドライン S.Harano, MD,PhD,MPH.
医事法 東京大学法学部 22番教室 樋口範雄・児玉安司
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法
緩和ケア.
Ⅲ.サービス開発の方法.
独立行政法人国立病院機構 舞鶴医療センター認知症疾患医療センター 川島 佳苗
高齢者の救急搬送に係る意見交換会 資料7 1 意見交換会開催に至る経緯と今年度の取り組み  平成26年度    病院連絡会議にて,高齢者の救急搬送に関して,患者及び家族の延命治   療の希望確認ができているかの課題提起がなされた。  平成27年度   (1)介護サービス事業者協議会主催研修会および施設ごとの講演会の開催.
地域包括ケアを知る~地域包括支援センターに求められる機能とは~
2007年10月14日 精神腫瘍学都道府県指導者研修会 家族ケア・遺族ケア 埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科 大西秀樹.
YMCA訪問看護ステーション・ピース 第2回 小児研修会のご案内
看護管理学特論 救急・集中治療領域における家族看護
長崎がん相談支援センター なんでもおたずねください 吉原律子・平山美香・木場英郎 白髭 豊・ 鳥山ふみ子 長崎がん相談支援センター
緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー
日本社会福祉士会方式 ケアマネジメント実践記録様式
Evidence-based Practice とは何か
東京経営短期大学 経営総合学科 准教授 玉田 和恵
新たに在宅医療に取り組む方のための 研修教材のご案内
伊藤大樹 あおばクリニック 福岡東在宅ケアネットワーク
川村雄次 NHK 文化・福祉番組部 ディレクター
輝いて、自宅で ~終わりよければすべてよし~
トータス往診クリニック 国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 大橋 晃太
末期がん 【症例2】 ・口腔衛生不足 ・歯科疾患(う蝕・歯周病) ・口腔乾燥、口内炎、出血、 味覚異常など ・摂食嚥下機能低下
慢性期医療の視点から 読売新聞東京本社社会保障部 阿部文彦.
【「患者のための薬局ビジョン」における薬剤師・薬局の機能概要】
平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
福岡東在宅療養シンポジウム 在宅介護経験者の体験談 2 実話に基づいた寸劇 「ひとり住まいでも大丈夫」 民生員さん達も参加.
疫学概論 ヘルシンキ宣言 Lesson 23. 疫学研究の倫理 §A. ヘルシンキ宣言 S.Harano, MD,PhD,MPH.
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
背景:在宅医療の現状と意義 入院・外来に次ぐ『第三の診療体系』として 入院 外来 在宅 意義 ・多様化する病態や『生き方』への対応
オフィス藤田 グループホーム燦々(さんさん) 看護師 介護支援専門員 古城順子
認知症ケアパス 在宅生活 家族 地域資源 気づき 軽度 認知症の度合い 重度 終末期 介護・福祉・住まい・住民 地域住民 保健・医療・看護
我が国の自殺死亡の推移 率を実数で見ると: 出典:警察庁「自殺の概要」
新たに在宅医療に取り組む方のための 研修教材のご案内
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
外来化学療法室におけるSTAS‐Jの活用と今後の課題
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成① 重症心身障害児者等の 意思決定支援
大阪府訪問看護実践研修事業(教育ステーション事業) 訪問看護ステーション体験・実習のご案内
大阪市の依存症対策 現状と課題 H29事業 共通 アルコール依存 薬物依存 ギャンブル等依存 治療が長期間に及ぶ-薬物治療の効果は限定的
事前指示書作成における当院血液透析患者の現状意思調査
緩和ケアチームの立ち上げ (精神科医として)
「在宅医療と 家族の位置/中立性」 京都橘大学看護学部看護学科 老年看護学 立命館大学大学院先端総合学術研究科 博士課程後期課程 仲口 路子
「効率的で質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」(車の両輪)
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
目 次 第1章 大阪府保健医療計画について 1.医療計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
入退院時の多職種連携 医療機関の立場から 安佐北区介護支援専門員連絡協議会 定例研修会 2019年1月16日(水)
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
在宅医療普及促進事業 1.事業目的 2.補助対象事業者 3.補助対象事業 4.補助基準額(予算総額:9,600千円の範囲内) 5.補助率
~「依存症対策のあり方について(提言)」(平成29年3月)と府の対応~
Presentation transcript:

「“人生の最終段階における医療” の決定プロセスに関するガイドライン」 「“人生の最終段階における医療” の決定プロセスに関するガイドライン」           をご存知ですか? 「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」とは? 人生の最終段階を迎えた患者や家族と、医師をはじめとする医療従事者が、患者にとって最善の医療とケアを作り上げるためのプロセスを示すガイドラインです。 ▶人生の最終段階における医療とケアのあり方 ①医師など医療従事者から適切な情報の提供と説明がなされ、それに基づいて患者が医療従事者と 話し合いを行い、患者本人による決定を基本とした上で、人生の最終段階における医療を進める ことが最も重要な原則である。 ②「人生の最終段階における医療」における医療行為の開始・不開始、医療内容の変更、医療行為の 中止などは、多専門職種の医療従事者から構成される医療・ケアチームによって、医学的妥当性と 適切性を基に慎重に判断すべきである。 ③医療・ケアチームにより可能な限り痛みやその他の不快な症状を十分に緩和し、患者や家族の精神 的・社会的な援助も含めた総合的な医療とケアを行うことが必要である。 ▶人生の最終段階における医療とケアの話し合いのプロセス 人生の最終段階における医療と ケアの方針決定 患者の意思が 確認できる 患者と医療従事者とが十分に話し合い、患者が意思決定を行う 十分な 情報の 提 供 家族が患者の 意思を推定できる 患者の推定意思を尊重し、 患者にとって最善の治療方針をとる ・病態などにより医療内容の決定が困難 ・家族の中で意見がまとまらないなど  の場合 →複数の専門家で構成する  委員会を設置し、  治療方針等の検討や助言 患者の意思が 確認できない 患者にとって最善の治療方針を、 医療・ケアチームで慎重に判断 (※家族がいる場合は十分に話し合う) ・家族が患者の  意思を推定できない ・家族がいない ◆人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン、ガイドライン(解説編)、  及びこのリーフレットは厚生労働省のホームページに掲載しています。 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html 「人生の最終段階における医療」の表記について 厚生労働省では、従来「終末期医療」と表記していたものについて、広報などで可能なものから、「人生の最終段階における医療」と表記します。  これは、最期まで尊厳を尊重した人間の生き方に着目した医療を目指すことが重要であるとの 考え方によるものです。 「終末期医療」  「人生の最終段階における医療」  から に変わります 厚生労働省

研修プログラム(試行)のご紹介 [コラム]「人生の最終段階における医療に関する意識調査」(平成25年3月)の結果より ◆人生の最終段階における医療について家族と話し合ったことがある人の割合 (自身の死が近い場合に受けたい医療や受けたくない医療) (人) 一般国民(2,179) 医師(921) 看護師(1,434) 施設介護職員(880) (%) ◆「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の利用状況 (%) 研修プログラム(試行)のご紹介 厚生労働省では、平成26年度に人生の最終段階における医療について、医師と共に患者の相談に乗る相談員(看護師、医療ソーシャルワーカーなど)の配置などを行うモデル事業を実施し、その一環として相談員の研修プログラムを開発しました。試行段階ですが、国立長寿医療研究センターのホームページで研修プログラム(2日コース)の資料と動画を公開しています。医療福祉従事者が医療の選択の際の患者の意思を尊重した意思決定支援の理論や方法を学ぶことできます。 ▶「国立長寿医療研究センター在宅医療連携部」ホームページに掲載 http://www.ncgg.go.jp/zaitaku1/eol/kensyu/2014leader01_doc.html 「平成26年度研修会の様子」 2015年(平成27年)3月発行 発行 厚生労働省医政局地域医療計画課在宅医療推進室 協力 独立行政法人国立長寿医療研究センター