脳活動をモニターできる functional MRI とは何か?
MRI: Magnetic Resonance Imaging (磁気共鳴画像) 装置: MRIスキャナー
「神経活動はその部位の血流変化に現れる。」刺激により神経活動が上がると、 ニューロンによる酸素消費が増し、必要な酸素を供給するためにその部分の血流が増える。 即ち、その部位の酸素化ヘモグロビンの量が増える。 酸素化ヘモグロビンの量が増えると、MRI信号が増える。 この信号を Blood oxygen level dependent (BOLD) signal (Ogawa et al.) とよび この信号をモニターすることで、脳の活動部位が推定できる。 この方法を functional MRI という。
ペンの写真を4秒間見た後、12秒間注視点を提示する。ペンの写真は15種類ありランダムな順序で提示する。提示されたペンからインスピレーションが沸いて新しいデザインを思いついたら、MRIスキャンの後にそのデザインを描いてもらう。
デザイン経験者 デザイン非経験者 個人個人の 脳活動は違う
デザイン非経験者が活動する領域 デザイン経験者が活動する領域 両者が共通に活動する領域 デザイン非経験者のみ 活動する領域
ペンをデザインしているときに 非経験者が経験者よりも 強く活動した領域
芸術表現の鑑賞行動における感性機能の研究 -美術作品の鑑賞とその計測評価- 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 芸術学専攻 齊藤泰嘉 感性認知脳科学専攻 山本三幸
被験者に彫刻を鑑賞してもらい、彫刻鑑賞時における脳機能の活動様態(血流変化とその部位)を近赤外線計測(NIRS)・光トポグラフィーによって計測した。
一人の被験者につき、回転台の上に置いた同一の彫刻を4方向から鑑賞してもらい、各方向について脳機能の活動様態を示すデータを収集した。