星間物理学 講義3資料: 星間ガスの力学的安定性 星間ガスの力学的な安定性・不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。 星間物理学 講義3資料: 星間ガスの力学的安定性 星間ガスの力学的な安定性・不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。 2011/10/26
分子ガス(CO)の分布から見た銀河系の構造 Dane et al. 1987, ApJ, 322, 706
分子雲の Virial 質量 分子雲の探査。 Sanders et al. 1986, ApJS, 60, 1
分子雲の Virial 質量 分子雲の CO 輝線の幅とサイズから求められるビリアル質量 M(VT) = 3 * f * S * sigma^2 / G : f=<projection factor>, S=size, sigma=dispersion とガスの量を反映するCO輝線強度の間の相関。良い相関がある。 このような相関を用いて CO 輝線強度と H2 分子柱密度の間のキャリブレーションがなされる。 Solomon et al. 1987, ApJ, 319, 730
Jeans 質量と星の初期質量関数 星のもとになる分子雲の中の高密度クランプのダスト連続波観測。クランプの質量関数の形は星の初期質量関数の形に似ている。星のもとになるクランプの質量分布は Jean 質量だけで決まるわけではないが、小さいクランプでべきがフラットになるなど小さい構造の形成は抑制されている。 Motte et al. 1998, A&A, 336, 150
Jeans 質量と星の初期質量関数 Taurus 領域と Orion Trapezium 領域には褐色矮星の割合の違いがあり、初期質量関数の違いが示唆されている。領域の違いによる Jean 質量の違いも相違の原因としてありうると考えられる。 Briceno et al. 2002, ApJ, 580, 327
Jeans 質量と星の初期質量関数 実際に Jeans 質量が星の初期質量関数に与える影響をシミュレーションで計算した結果。Jeans 質量の小さい = 密度の高い 計算ではより多数の褐色矮星が形成されると計算されている。 Bate et al. 2005, MNRAS, 356, 1201
宇宙論的 Jeans 質量 : 初代天体による re-heating も入れて計算した場合には遠方宇宙の Jeans 質量は銀河サイズになる。 Madau 2007, XVIII Canary Islands Winter School of Astrophysics “The Emission Line Universe”