ガンマ線バーストで z~20の宇宙を探る ガンマ線バースト:宇宙で最も明るい光源 早期型星の終末に関連 次のステップ

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SSA22 領域の過大な Lyα 輝線の EW を示す LAEs 大塚 拓也 1 山田 亨 1 、松田 有一 2 、林野 友紀 1 1 東北大学、 2 国立天文台.
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硬 X 線で探るブラックホールと銀河の進化 深沢泰司(広大理) 最近の観測により、ブラックホールの形成と 銀河の進化(星生成)が密接に関係することが わかってきた。 ブラックホール観測の最も効率の良い硬 X 線で 銀河の進化を探ることを考える。 宇宙を構成する基本要素である銀河が、いつ どのように形成され、進化してきたか、は、宇宙の.
ガンマ線バースト (GRBs) 硬 X 線からガンマ線領域で明るい ( keV) スパイク状の光度曲線 継続時間の長い / 短い GRB Seconds since trigger Counts / s GRB GRB GRB 発見 1967年7月2日.
日本学術会議マスタープランへの提案 ガンマ線バーストを用いた初期宇宙探査計画 HiZ-GUNDAM 主査: 米徳 大輔(金沢大学) HiZ-GUNDAM WG 光赤天連シンポジウム「光赤外将来計画:将来計画のとりまとめ」( 2016/02/09 – 10 国立天文台.
- X 線選択で見つかる obscured AGN の母銀河 - @筑波大学 2010/02/19 秋山 正幸(東北大学天文学専攻)
広視野望遠鏡を用いた ガンマ線バーストの可視光同時観測
miniTAO近赤外線観測で見る 銀河の星形成活動
HETE-2のバースト観測ネットワーク マウイ 副地上局 パラオ 副地上局 シンガポール 主・副地上局 赤道
衝撃波によって星形成が誘発される場合に 原始星の進化が受ける影響
宇宙研1.3mφ望遠鏡用 GRB可視光分光観測装置
Cosmic web 交差点の X 線探索: 衝突銀河群 Suzaku J の発見
DECIGOのサイエンス ~ダークエネルギー関連~ 高橋龍一 (国立天文台PD).
低質量X線連星(X線バースト天体)における元素合成
論文紹介06: 最近のγ線観測とGLASTとの関連
Hyper Luminous X-ray Source in ESO
GLAO at Subaru Telescope
AOによる 重力レンズクェーサー吸収線系の観測 濱野 哲史(東京大学) 共同研究者 小林尚人(東大)、近藤荘平(京産大)、他
銀河物理学特論 I: 講義3-3:光度関数の進化 分光探査サンプルによる Lilly et al. 1995, ApJ, 455, 108
Report from Tsukuba Group (From Galaxies to LSS)
GRB 観測 相対論的 Jet の内側を探る 金沢大学 米徳 大輔、村上敏夫 今日のトピックは Inverse Compton
ガンマ線バースト (GRBs) ガンマ線で明るい ( keV) スパイク状の強度変動 継続時間の長いもの短いもの click
電離領域の遠赤外輻射 (物理的取り扱い)      Hiroyuki Hirashita    (Nagoya University, Japan)
WISHによる超遠方クエーサー探査 WISH Science Meeting (19 July 三鷹
S3: 恒星とブラックホール (上田、野上、加藤)
WISHによるhigh-z QSOs 探査案 WISH Science Meeting (10 Mar. 三鷹
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義6 特別編 観測装置の将来計画
NeXT衛星 宇宙の非熱的エネルギーの源を探る focal length m
WISHでの高赤方偏移z >6 QSO 探査
抄訳 PFSによる銀河進化 嶋作一大 (東大) 2011/1/ すばるユーザーズミーティング.
平成26年度(後期) 総合研究大学院大学 宇宙科学専攻
Photometric properties of Lyα emitters at z = 4
21世紀 COE 出張報告会  宇宙物理学教室 D1 成本 拓朗.
Virgo CO Survey of Molecular Nuclei Yoshiaki Sofue Dept. Phys
論文紹介 Novae as a Class of Transient X-ray Sources K. Mukai, M
歴史上2番目に明るい超新星  SN 2008es の話題 発表者:山中 雅之
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義5 銀河の形成と進化 1. 銀河の金属量の進化 2. 銀河の構造の進化 3. 環境と銀河の進化
銀河物理学特論 I: 講義3-4:銀河の化学進化 Erb et al. 2006, ApJ, 644, 813
Signatures of GRB host galactic Dust in the Afterglows
第6章 参考資料 銀河とその活動現象 Galaxies and their activities
SFN 282 No 担当 内山.
Optical spectroscopy of flares from the black hole X-ray transient A in quiescence T. Shahbaz, et al., 2004, MNRAS, 354, /10/13(Wed) Wednesday.
第13回 銀河の形成と進化 東京大学教養学部前期課程 2016年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
すばる望遠鏡 次期観測装置の検討会 (銀河・銀河形成分野) 観測提案のまとめ
COSMOSプロジェクト: z ~ 1.2 における星生成の環境依存性 急激な変化が起こっていると考えられる z ~1 に着目し、
村岡和幸 (大阪府立大学) & ASTE 近傍銀河 プロジェクトチーム
(GAmma-ray burst Polarimeter : GAP)
論文紹介 Type IIn supernovae at redshift Z ≒ 2 from archival data (Cooke et al. 2009) 九州大学  坂根 悠介.
ガンマ線バースト観測用 面分光装置の紹介 岡山天体物理観測所 尾崎忍夫 共同研究者 吉田、岩田、神戸、沖田(岡山天体物理観測所)、
グループ発表 天体核研究室 「低光度ガンマ線バーストの起源」 D2 当真賢二 「宇宙ひもを重力レンズで探る」 D3 須山輝明
瀬戸直樹 (京大理) 第7回スペース重力波アンテナDECIGOワークショップ 国立天文台
全天X線監視装置(MAXI)搭載用CCDカメラのエンジニアリングモデルの性能
FermiによるGRB観測を受けて CTAに期待すること
第13回 銀河の形成と進化 東京大学教養学部前期課程 2014年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
塵に埋もれたAGN/銀河との相互作用 今西昌俊(国立天文台) Subaru AKARI Spitzer SPICA.
銀河物理学特論 I: 講義3-5:銀河の力学構造の進化 Vogt et al
セイファート銀河中心核におけるAGNとスターバーストの結び付き
宇宙の初期構造の起源と 銀河間物質の再イオン化
COE外国出張報告会 C0167 宇宙物理学教室 D2 木内 学 ascps
New Sources in the Sgr B & C Regions
Mixed Morphology (MM) SNR が予感するSNR研究の新展開
ALMAへの期待 -埋れたAGNの探査から-
COSMOS天域における赤方偏移0.24のHα輝線銀河の性質
LMXB の統一描像 NS-LMXB の簡単な描像
宇宙線もつくる。  (超高速の粒子) 藤原紀香が日記を書いた 定家 そこを「あすか」 でみたら.
COSMOS天域における 高赤方偏移低光度クェーサー探査
形成期の楕円銀河 (サブミリ銀河) Arp220.
(Pop I+II連星起源と) 初代星連星起源 ロングガンマ線バースト
Z=0.24 の Hα輝線天体でみるSFR(UV), SFR(Hα), SFR(MIR) 相互の関係
BH science for Astro-E2/HXD and NeXT mission
GRBから期待される ガンマ線光度曲線 浅野勝晃(東工大).
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ガンマ線バーストで z~20の宇宙を探る ガンマ線バースト:宇宙で最も明るい光源 早期型星の終末に関連 次のステップ 三原建弘、河合誠之 (理研) 河合誠之 (理研) ガンマ線バースト:宇宙で最も明るい光源 現在すでに z>10 が見え始めている 早期型星の終末に関連 発生頻度は星生成率を反映 次のステップ 赤外大望遠鏡による同時フラッシュと残光の分光

GRB970228 X線残光の発見 BeppoSAXによるX線残光の発見 KECK, HSTなどによる可視光天体の発見 X線光度曲線 0.3日後 3.5日後 → Fire Ball Model

g線バーストのコスモロジカルモデル NS - NS (or black hole) Merger Collapsar (大質量星の重力崩壊) High velocity: outside host galaxy Density too low for fireball? Collapsar (大質量星の重力崩壊) In the host galaxy, likely in the star forming region May be obscured in visible band due to dense matter

GRB970508: first redshift Absorption line Host galaxy z > 0.835 Host galaxy z = 0.835 可視光トランジェントの吸収線と母銀河の輝線のzが一致

GRB971214 z~3.4 最遠 HST image

GRB990123 Optical Flash! Up to 9 mag UTC exposure m_v 9:47:18.3 5 s. 11.82 9:47:43.5 5 s. 8.95 9:47:08.8 5 s. 10.08 9:51:37.5 75 s. 13.22 9:54:22.8 75 s. 14.00 9:57:08.1 75 s. 14.53

ROTSE Robotic Optical Transient Search Experiment University of Michigan. Los Alamos National Laboratory Lawrence Livermore National Laboratory OPTICS Canon 200 mm focal length, f/1.8, telephoto lenses in FD mounts IMAGER Apogee Instruments AP-10 CCD cameras with Thomson 2048 x 2048 14 mm imagers. Estimated readout noise: 25 e- at 1.0 Megapixels/s.

GRB990123 optical transient z ~ 1.6 Kulkarni et al.

Host galaxy of GRB990123 Small irregular galaxies (like LMC) 8 February 1999 23 March 1999 Small irregular galaxies (like LMC) Blue: large star formation rate per mass

Distance of g-ray bursts Star forming rateを仮定したモデル BATSEはすでにz>10のバーストを観測していた!    実線:光度一定の場合    破線:Luminosity Function     を仮定した場合 2 10 30 z

g-ray Burst and Star Forming Rate Small irregular galaxies Blue: large star formation rate Distribution consistent with star forming rate constant co-moving volume → GRBは星生成率の指標

HETE (High Energy Transient Explorer) January 2000: Launch from Kwajalein (South Pacific) 機上で位置決め 1分角の精度で 10s以内に通報

Swift scheduled in 2003 Rapid response satellite 20 - 70 sec to slew within FOV of BAT autonomous operations factor 100 improved response time continue monitoring of fading afterglow

Z~20の宇宙を見るには g線、X線のアラート体制は整った(整う) zを決めるのには可視光(赤外)が有効

Z~20の宇宙を見るには 赤外フラッシュ、残光を明るいうちに捕まえる 即応性。できる限り早く(1分以内?)に観測を開始する 分光が重要。空間分解能は現状程度でよい 赤方偏移した 吸収線や Ly α → 高山、宇宙 大口径は必要 母銀河はたぶん無理