一次救命処置(BLS)の重要性 1 ・心肺蘇生(人工呼吸・胸骨圧迫) ☆一次救命処置 ・AED ・気道異物除去 ・急病の時の119番通報から救急車が到着する時間は? 全国平均で ? 分以上 ・心肺蘇生⇒胸骨圧迫だけでも有効⇒ 強く.早く.絶え間なく ・脳は循環が停止すると15秒以内に意識消失 ⇒3~4分以上の血流停止(無酸素状態)になると 不可逆性の変化を起し、回復が困難となる ・以上のとおり、心停止や呼吸停止が起こったならば 現場にいる市民が一刻も早く一次救命処置を行う! 1
気道異物除去① 「窒息のサイン」 「腹部突き上げ法」 2 意識はあるが、苦しそう、声が出せない 息が出来ないなどがあれば、窒息かも? (ハイムリック法) 一方の手を臍の上部に もう一方の手で握りこぶ しを作り、すばやく手前 上方に向かって圧迫! (内臓損傷に注意する) 2
気道異物除去② 「背部叩打法」 「背部叩打法」(乳児・小児) 3 立位・座位・側臥位など どの体勢でも傷病者の 左右の肩甲骨の中間を 手のひらの基部で力強 く何度も連続して叩く! 「背部叩打法」(乳児・小児) 前述のとおりの部位を叩打する 叩く回数は問わず、異物が取れるか反応 がなくなるまで続ける! 【注意】妊婦・乳児には腹部突き上げ法は行わない! 3
直接圧迫止血法 4 ・動脈性出血~拍動性で鮮紅色 ・静脈性出血~滲出性で暗赤色 ・出血部位をガーゼやタオル等 で直接に圧迫する方法です ・止血しているかどうかを見ようと して、頻回にガーゼをめくるなど してはならない ・救助者が傷病者の血液に触れ ると感染を起こす危険性がある 4
血液感染の防止 5 ・救助者が傷病者の血液に触 れると感染を起こす危険性が あります ・感染を防止するため、できる れると感染を起こす危険性が あります ・感染を防止するため、できる 限りビニール手袋やビニール 袋などを使用して圧迫を行う 5
※右肩・左肩のどちらかを叩き痛み刺激を行う 心 肺 蘇 生 (人工呼吸・胸骨圧迫) 意識状態の確認 傷病者の耳もとで『大丈夫ですか?』『もしもし』 と問いかけ ※右肩・左肩のどちらかを叩き痛み刺激を行う 目を開けるか「目的を持った仕草」がなければ大声で人を呼ぶ! けいれんのような全身が引きつる動きは「反応なし」と判断します。 反応があれば、傷病者の訴えを聞き、必要な応急手当てを行います。 6
119番通報とAEDの手配 『誰か来てください!』 と大声で人を呼ぶ 『あなたは、119番に通報してください!』 別の人に(2人以上いる時) 『あなたは、AEDを持って来てください!』 と具体的に指示して下さい! 7
傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているか確認します。 呼吸の確認 傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているか確認します。 普段どおりの呼吸がない ①胸や腹部の動きがない ②約10秒間確認しても呼吸の状態がよくわからない ③しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸がある場合 8
胸骨圧迫(心臓マッサージ) ・普段どおりの呼吸がないと判断したら、直ちに胸骨圧迫を 9 胸骨圧迫(心臓マッサージ) ・普段どおりの呼吸がないと判断したら、直ちに胸骨圧迫を 開始する。 ・重ねた両手で胸の真ん中を圧迫する。 ・1分間に100~120回の速さで、30回 連続圧迫する。 ・成人で5~6㎝沈むほど圧迫する。 「強く・速く・絶え間なく・圧迫の十分な解除」 9
胸骨圧迫の位置と手の置き方 胸骨圧迫部位 両手の組み方と力の加える 部位 腕が垂直になるように胸を圧迫する! 10
人工呼吸 ・30回の胸骨圧迫終了後、頭側の手を傷病者の 前額部にあてる。 ・他方の手指をあごにあて、頭部を後屈してあご 前額部にあてる。 ・他方の手指をあごにあて、頭部を後屈してあご 先を挙上する(頭部後屈あご先挙上法) 11
人工呼吸 ・気道を確保したまま、鼻をつまみます。 ・息を2回吹き込む(1秒かけてゆっくり胸が上がる程度) ※吹き込んでも、うまく胸が上がらない場合は胸骨圧迫へ移行する。※感染防護具を出来るだけ使用する ※口と口が直接接触することに躊躇する時は、人工呼吸を省略し て直ぐに胸骨圧迫を開始する 12
心肺蘇生法の継続 【人工呼吸 2 : 30 胸骨圧迫】 ・胸が5~6cm沈むほど力強く圧迫を繰り返す。 13 【人工呼吸 2 : 30 胸骨圧迫】 ・胸が5~6cm沈むほど力強く圧迫を繰り返す。 ・常に 強く・速く 絶え間なく胸骨圧迫を続ける事を 意識して行う。 ・2人いる時(1~2分間)を目安に交代する。 13
AED・機種の色々 14 AEDの電圧・電流は? 電圧(V)1,200V~2,000V 電流(A)30A~50A 【 予備知識 】 日本光電 【 予備知識 】 AEDの電圧・電流は? 電圧(V)1,200V~2,000V 電流(A)30A~50A 日本光電 (カルジオライフ) レールダルメディカル (ハートスタートFR2) Medtronic Japan (LIFEPAK CR Plus) 14
AEDが適応となる心臓の動きは? 無 脈 性 15
AEDが到着・準備開始 ・心肺蘇生を行っている途中でAEDが届いた ら直ぐに使う準備をする ・AEDを傷病者の左(右)側の頭部の近くに置 きケースを開けると操作しやすい 16
電源を入れる ・電源のスイッチを押します(電源ON) (機種によっては蓋を開けると自動的に電源 が入る機種もあります) ・電源を入れたら、以降は音声メッセージと 点滅するランプに従って操作する 17
電極パッドを貼る 18 ①傷病者の前胸部の衣服 を取り除く(ブラも外す) ②袋から電極パッドを取り 出す ①傷病者の前胸部の衣服 を取り除く(ブラも外す) ②袋から電極パッドを取り 出す ③貼り付け位置は電極パッド や袋に描かれています ④貼る位置は、 右前胸部(右鎖骨の下) 左側胸部(左腋下5~8cm下) に直接貼る (注)小児用パッドの場合 胸の前面と背面に貼付する方法もある(イラストに従う) 18
電極パッドを貼る時の注意点 ①ペースメーカー等があれば、そこを避けて貼る ②貼り薬があれば剥がしてから貼る ③アクセサリーなどの上からパットを貼らない ④前胸部が濡れている時はタオルで拭き取る ⑤電極パッドは、肌との間に隙間をつくらない ⑦成人用・小児用の2種類入っているので区分する 19
心電図の解析 ①パッド貼り付け後、音声メッセージの指示に従う ②自動的に傷病者の心電図解析が始まる ③解析の妨害になるので傷病者から関係者等に 離れるよう指示する(触れないよう指示する!) 20
除細動の実施 ①除細動実施の音声メッセージ(指示)が出たら周囲の安全(関係者が傷病者に触れていないか)を確認ショックボタンを押す! ②除細動実施後、直ちに胸骨圧迫(心肺蘇生法)を 再開する! ③2分経ったら、AEDが自動的に解析を開始する 21
除細動不要の指示が出た時 ①『ショックは不要です』の音声メッセージが出たら直ちに 胸骨圧迫(心肺蘇生法)を再開する! ② 2分経ったら、AEDが自動的に解析を開始する ③以後、約2分間おきに心肺蘇生法とAEDの手順 を繰り返す 22
意識はないが呼吸・循環サインあり ①パッドは貼り付けたままで傷病者の体を横向き にする(回復体位) ②AED本体の電源は、ONの状態にしておく ③注意深く観察を続ける 23