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All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 目次 1 ビジネスプロセスとは All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 ネットビジネスの事例 <デル> まず、インターネット時代の企業情報システムの課題について述べます。 ご存知のように、1990年のバブル崩壊までは、物を作れば売れる時代であり、企業は自らのコアコンピタンスに沿って次々と新製品を企画し、顧客に提供してきました。これはインサイドアウトのビジネスモデルと呼ばれています。このビジネスモデルでは製品変化は比較的緩やかなものでるため、固定した情報インフラで十分でした。 ところが、インターネットが急激に普及し、顧客と企業とがオンラインでリンクされるようになると、ビジネス形態が様変わりしました。すなわち、顧客のニーズが最優先となり、それに沿って企業のコアコンピタンスとアウトソーシングをうまく融合するアウトサイドインのビジネスモデルが主流となりました。このビジネスモデルでは、きまぐれな顧客ニーズに対処するために柔軟な情報インフラが不可欠となります。 従って、インターネット時代の企業情報システムの課題は、短期的に見ると様々な顧客ニースにリアルタイムにレスポンスすることであり、長期的に見ると顧客ニーズの変化に応じて進化していくこととなります。 All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 ネットビジネスの事例 <デル> 本社所在地: テキサス州ラウンドロック (日本:川崎市堀川町) 販売業務開始: 1984年 ネット販売は1996年 (日本:1993年) 従業員数: 46,000 名 ( 日本:1,100名) 売上げ:410億ドル、利益:26億ドル (2003年) アジア生産拠点:中国 アモイ まず、インターネット時代の企業情報システムの課題について述べます。 ご存知のように、1990年のバブル崩壊までは、物を作れば売れる時代であり、企業は自らのコアコンピタンスに沿って次々と新製品を企画し、顧客に提供してきました。これはインサイドアウトのビジネスモデルと呼ばれています。このビジネスモデルでは製品変化は比較的緩やかなものでるため、固定した情報インフラで十分でした。 ところが、インターネットが急激に普及し、顧客と企業とがオンラインでリンクされるようになると、ビジネス形態が様変わりしました。すなわち、顧客のニーズが最優先となり、それに沿って企業のコアコンピタンスとアウトソーシングをうまく融合するアウトサイドインのビジネスモデルが主流となりました。このビジネスモデルでは、きまぐれな顧客ニーズに対処するために柔軟な情報インフラが不可欠となります。 従って、インターネット時代の企業情報システムの課題は、短期的に見ると様々な顧客ニースにリアルタイムにレスポンスすることであり、長期的に見ると顧客ニーズの変化に応じて進化していくこととなります。 マイケル・デル 39歳 2003年 ガートナーの調査による All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 ネットビジネスの事例 <デル・ダイレクトモデル> 1.インターネットによる直販 2.BTO(注文生産) 顧客 注文処理 生産依頼 注文 物流予約 ・調達見通しをリアルタイム公開 ・部品サプライヤ倉庫(在庫日数は3日分) ・ホームページによる注文受付 ・注文、問合せに基づく顧客リレーション管理 納品 工場 サプライヤー まず、インターネット時代の企業情報システムの課題について述べます。 ご存知のように、1990年のバブル崩壊までは、物を作れば売れる時代であり、企業は自らのコアコンピタンスに沿って次々と新製品を企画し、顧客に提供してきました。これはインサイドアウトのビジネスモデルと呼ばれています。このビジネスモデルでは製品変化は比較的緩やかなものでるため、固定した情報インフラで十分でした。 ところが、インターネットが急激に普及し、顧客と企業とがオンラインでリンクされるようになると、ビジネス形態が様変わりしました。すなわち、顧客のニーズが最優先となり、それに沿って企業のコアコンピタンスとアウトソーシングをうまく融合するアウトサイドインのビジネスモデルが主流となりました。このビジネスモデルでは、きまぐれな顧客ニーズに対処するために柔軟な情報インフラが不可欠となります。 従って、インターネット時代の企業情報システムの課題は、短期的に見ると様々な顧客ニースにリアルタイムにレスポンスすることであり、長期的に見ると顧客ニーズの変化に応じて進化していくこととなります。 物流 物流 センター 完全受注生産 出荷情報 参考資料: 週刊東洋経済 2000年4月1日号 「eビジネス勝利の手法」 All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

ビジネスプロセス構築の課題 急激な環境変化に適応してビジネスを成功させるには 「構造」の変更ではなく、「プロセス」の変更で対処 最適化 ビジネスプロセスのモデリングと設計 ビジネスプロセス構築の課題 急激な環境変化に適応してビジネスを成功させるには 「構造」の変更ではなく、「プロセス」の変更で対処 最適化 顧客ニーズにマッチしたサービスを提供するように、プロセスの活動系列を最適に設計する 柔軟性 ビジネス環境の変化に追従するように、プロセスの活動系列を適宜変更する しかも、現代はなかなかモノが売れない時代であり、いかにユーザニーズに合ったものを提供するかが重要となっています。それには、リアルタイムレスポンス、すなわち、顧客のニーズになるべく早く対応することと、フレキシビリティ、すなわち、ニーズの変化に柔軟に対応することが必要となります。この2つが、情報システムを開発する際の大きな課題です。 All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 最近の世の中の変化 中国の反日感情が激化した 企業の中国進出にブレーキ。 旅行やエンタメなどにも影響大。 個人情報保護が厳しくなった 組織内のルールが変わる。 セキュリティツールが売れる。 名簿、リスト、DBの公開が限定。 日本でも敵対的企業買収が始まった 企業価値に見合った株式価格が必要。 株主を満足させることが重要。 ・・・ All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 ビジネスプロセスの定義 <“仕事の手順”であるとする見方> 1つ以上の入力をもち顧客に対する価値となる出力を生成する活動の集まり。(Michael Hammer, 1993) ある特定の顧客や市場に特定の出力を生成するために設計された(中略)ある順序をもった活動であり、時間と空間を越え、開始と終了をもち、明確に特定された入力と出力をもつもの。(Thomas H. Davenport, 1993) <“知識の統合”であるとする見方> 物や情報の流れではなく、活動に関係する人々の行動を統合するもの。(Terry Winograd and Fernando Flores, 1986) ビジネスチャンスに即応するために、企業全体の技術や生産能力をコアコンピタンスとして統合したもの。(C. K. Prahalad and Gary Hamel, 1990) All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 APQCのビジネスプロセス 基幹業務プロセス 市場と顧客 の理解 ビジョンの 構築と戦略の策定 製品とサービスの設計 マーケティングと販売 製造と出荷 (製造業) サービスの提供 (サービス業) 顧客への 請求と サービス 1 2 3 4 7 6 5 支援業務プロセス 8.人材開発とマネジメント 11.環境管理プログラムのマネジメント 提言の第1はシステム統合の上流工程に関わるものであり、目標概念に基づいてビジネスプロセスを設計すること。 企業の業務は、ポータも述べているように、顧客に対して価値を提供する一連の活動すなわちビジネスプロセスとして見ることができる。 この図にあるように、業務は9つのビジネスプロセスに分類でき、さらに、それぞれのビジネスプロセスがいくつかのサブプロセスにより構成される。 9.情報マネジメント 12.外部関係のマネジメント 10.財務と有形資産のマネジメント 13.改善と変革のマネジメント APQC(米国生産性品質センタ)資料 http://www.apqc.org All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 ポータの価値連鎖 全般管理(企画、財務、経理) 人事労務管理 支援活動 マージン 技術開発 調達 購買物流 製造 出荷物流 販売 マーケティング サービス マージン 提言の第1はシステム統合の上流工程に関わるものであり、目標概念に基づいてビジネスプロセスを設計すること。 企業の業務は、ポータも述べているように、顧客に対して価値を提供する一連の活動すなわちビジネスプロセスとして見ることができる。 この図にあるように、業務は9つのビジネスプロセスに分類でき、さらに、それぞれのビジネスプロセスがいくつかのサブプロセスにより構成される。 主活動 M. E. ポータ, 競争優位の戦略, ダイヤモンド社 (1985)より一部抜粋 All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 BSCのビジネスプロセス イノベーション (企画・開発) オペレーション (調達・販売) アフターサービス (顧客管理) ニーズの 認識 ニーズの 充足 ニーズ調査 新製品の開発 製品の生産 製品の販売 クレーム対応 代金回収 BSC: Balanced Score Card All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 ビジネスプロセスムーブメント 1990 1995 2000 BPR ERP WF EAI BPM プロセス指向の提案 バックオフィスの統合 ホワイトカラーの効率化 全社システムの統合 柔軟性の追求 All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi

All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi ビジネスプロセスのモデリングと設計 第2回 課題 次のビジネスプロセスについて、目標、問題点、改革案を明らかにしてください。 Amazonの書籍販売 三菱証券のトリプルワンサービス 楽天のショッピングモール Autobytellの自動車販売 Yahooのオークション All Rights Reserved, Copyright © 2005, Kobayashi