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企業情報システム構築の基礎技術 「情報システム開発概論」 ガイダンス ネットワーク情報学部 小林 隆

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Presentation on theme: "企業情報システム構築の基礎技術 「情報システム開発概論」 ガイダンス ネットワーク情報学部 小林 隆"— Presentation transcript:

1 企業情報システム構築の基礎技術 「情報システム開発概論」 ガイダンス 2004.9 ネットワーク情報学部 小林 隆
ネットワーク情報学部の小林です。情報システム開発概論では、企業情報システム構築のための基礎技術を学ぶことを狙いとします。 2004.9 ネットワーク情報学部 小林 隆

2 情報システムの例 <デル> まず、インターネット時代の企業情報システムの課題について述べます。
ご存知のように、1990年のバブル崩壊までは、物を作れば売れる時代であり、企業は自らのコアコンピタンスに沿って次々と新製品を企画し、顧客に提供してきました。これはインサイドアウトのビジネスモデルと呼ばれています。このビジネスモデルでは製品変化は比較的緩やかなものでるため、固定した情報インフラで十分でした。 ところが、インターネットが急激に普及し、顧客と企業とがオンラインでリンクされるようになると、ビジネス形態が様変わりしました。すなわち、顧客のニーズが最優先となり、それに沿って企業のコアコンピタンスとアウトソーシングをうまく融合するアウトサイドインのビジネスモデルが主流となりました。このビジネスモデルでは、きまぐれな顧客ニーズに対処するために柔軟な情報インフラが不可欠となります。 従って、インターネット時代の企業情報システムの課題は、短期的に見ると様々な顧客ニースにリアルタイムにレスポンスすることであり、長期的に見ると顧客ニーズの変化に応じて進化していくこととなります。

3 情報システムの例 <デル> 本社所在地: テキサス州ラウンドロック (日本:川崎市堀川町)
本社所在地: テキサス州ラウンドロック (日本:川崎市堀川町) 販売業務開始: 1984年 ネット販売は1996年 (日本:1993年) 従業員数: 46,000 名 ( 日本:1,100名) 売上げ:410億ドル、利益:26億ドル (2003年) アジア生産拠点:中国 アモイ まず、インターネット時代の企業情報システムの課題について述べます。 ご存知のように、1990年のバブル崩壊までは、物を作れば売れる時代であり、企業は自らのコアコンピタンスに沿って次々と新製品を企画し、顧客に提供してきました。これはインサイドアウトのビジネスモデルと呼ばれています。このビジネスモデルでは製品変化は比較的緩やかなものでるため、固定した情報インフラで十分でした。 ところが、インターネットが急激に普及し、顧客と企業とがオンラインでリンクされるようになると、ビジネス形態が様変わりしました。すなわち、顧客のニーズが最優先となり、それに沿って企業のコアコンピタンスとアウトソーシングをうまく融合するアウトサイドインのビジネスモデルが主流となりました。このビジネスモデルでは、きまぐれな顧客ニーズに対処するために柔軟な情報インフラが不可欠となります。 従って、インターネット時代の企業情報システムの課題は、短期的に見ると様々な顧客ニースにリアルタイムにレスポンスすることであり、長期的に見ると顧客ニーズの変化に応じて進化していくこととなります。 マイケル・デル 39歳 2003年 ガートナーの調査による

4 情報システムの例 <デル・ダイレクトモデル> 1.インターネットによる直販 2.注文生産 ( BTO ) 3.サプライヤーとの戦略的提携
顧客 デル 生産依頼 注文 ・調達見通しをリアルタイム公開 ・部品サプライヤ倉庫(在庫日数3日) 物流予約 ・ホームページによる注文受付 ・注文、問合せに基づく顧客リレーション管理 納品 デルの情報システムのベースとなっているのはデル・モデルとよばれるビジネスモデルです。まず、顧客はデルのホームページにアクセスして品物を注文します。そうすると、デルはすぐにマレーシアにある工場に生産依頼を行ないます。工場では製品の在庫は一切もっておらず、依頼を受けて初めて生産を開始します。また、生産に使用するプロセッサ、ディスク装置、ディスプレイといった部品もわずか6日分しか在庫をもっていません。そして、依頼を受けて数日で製品を出荷し、Fedexの貨物飛行機により顧客のもとに届けます。このように、不要な在庫をなるべくもたず、しかも、1週間以内で製品を届けるために、情報システムが大活躍をしています。 工場 サプライヤー 物流 物流 センター 完全受注生産 出荷情報 参考資料: 週刊東洋経済 2000年4月1日号 「eビジネス勝利の手法」

5 ビジネス環境の変化 ビジネス環境の変化 製品ライフサイクルの短縮 製品のバリエーション増大→顧客個別仕様の提供 物理的製品→サービス製品
コンカレントエンジニアリング、アライアンスによるコンセプト・トゥー・キャッシュの短縮 製品のバリエーション増大→顧客個別仕様の提供 見込み生産(プッシュ)→注文生産(プル) ビジネス環境の変化 物理的製品→サービス製品 ハードウェアは新たな情報とサービスを提供する手段 以上の事例にあるように、インターネットを初めとする情報技術の発展により、ビジネスモデルは大きく変化しました。 まず第1に、製品ライフサイクルは大幅に短縮されました。例えば、PCのライフサイクルは3ヶ月足らずと言われています。 第2に、製品のバリエーションが増大し顧客ごとの個別仕様を提供するものも出現しました。 第3に、物理的な製品よりもそれに纏わるサービスの方に価値がシフトしてきました。例えば、乗用車市場では車のメンテナンスに払う金額は本体価格を越えます。 第4に、交通や通信技術の発展により企業間の競争と協調の機会が増大してきました。これまでのように系列企業だけでなく、独立した企業同士の取引が盛んになってきています。 交通や通信技術の発展→企業間の競争と協調 海外拠点、アライアンス、仮想企業、M&A

6 いかにして顧客ニーズに合った商品を提供するか 高速化、精密化、自動化、リアルタイム処理
情報システムの課題 いかにして顧客ニーズに合った商品を提供するか レスポンシビリティ フレキシビリティ 顧客ニーズにすばやく対応する 高速化、精密化、自動化、リアルタイム処理 ニーズの変化に柔軟に対応する 保守性、拡張性、 開発容易性 しかも、現代はなかなかモノが売れない時代であり、いかにユーザニーズに合ったものを提供するかが重要となっています。それには、リアルタイムレスポンス、すなわち、顧客のニーズになるべく早く対応することと、フレキシビリティ、すなわち、ニーズの変化に柔軟に対応することが必要となります。この2つが、情報システムを開発する際の大きな課題です。

7 情報システムの機能 取引先、パートナー 購買 物流 生産 調達 財務 データベース 経営者・株主 従業員 人事 会計 総務 経営 管理
商品、顧客、社員、経理等の管理情報 経営者・株主 従業員 人事 会計 総務 経営 管理 多くの企業では、情報システムを活用して毎日の業務が行なわれています。これは、情報システムの全体像を示したもので、 さっき説明したような販売システムのほかに、生産管理、人事、経理といったいろいろな情報システムがあります。企業ごとに商売の仕方は異なりますから、自分のスタイルにマッチした情報システムを作ることが大変重要なこととなります。 マーケティング 販売 顧客 サービス 顧客

8 情報システムの開発手順 上流工程 要求分析 テスト 運用 ユーザ システム 設計 テスト SE 下流工程 プログラ ミング プログラマ
(システム、運用) 運用 ユーザ システム 設計 テスト (結合) SE 下流工程 さて、情報システムは、一般に、このように6つのステップで開発されます。まず、第1ステップの要求分析では、システムのユーザが作ってほしいシステムの要件を定義します。第2ステップのシステム設計では、システムエンジニアがその要件を実現するためのシステムの機能を設計します。第3ステップのプログラミングでは、プログラマが設計に沿ってプログラムの開発を行ないます。第4ステップでは、出来上がったプログラムが設計どおり動くかどうかテストし、第5ステップでは、ユーザの要件が満たされているか否かをテストします。そして、最後に、テストに合格したシステムを実際の業務で運用します。これらの各ステップのうち、要求分析とシステム設計を上流工程とよび、残りを下流工程とよびます。上流工程は、Whatすなわち何を作るかに関係し、下流工程はHowすなわちどうやって作るかに関係します。ビジネス環境が急激に変化する現代においては、どんなシステムを作るかを決める上流工程が極めて重要になってきています。 プログラ ミング プログラマ

9 モデリングの重要性 ユースケース図 (アクティビティのモデル) クラス図 (オブジェクトのモデル)

10 モデリングの重要性 要件を明らかにする 顧客満足を実現する 基本とバリエーションを切り分ける
経営幹部やユーザの要求を理解するための共通言語として用いる。 顧客満足を実現する 顧客ニーズを実現するビジネスプロセスを設計するためのツールとして用いる。 基本とバリエーションを切り分ける 環境変化とは独立な基本仕様と、影響をうけやすいバリエーション仕様を分離する。 この上流工程で活用されるのがモデリングの技術です。モデリングは、3つの意味で重要な役割を担っています。1つめは、要件を明らかにすることです。経営幹部やユーザの要求を理解するための共通言語としてモデルを用います。2つめは、顧客満足を実現することです。顧客ニーズを実現するビジネスプロセスを設計するためのツールとしてモデルを用います。3つめは、基本とバリエーションを切り分けることです。ビジネス環境変化とは独立な基本仕様と、その影響をうけやすいバリエーション仕様を分離します。

11 授業の予定 1 8 2 9 3 10 4 11 5 12 6 13 7 情報システムとは システム設計(画面・業務ロジック設計)
情報システム開発プロセス 9 システム設計(データベース設計) 3 要求分析(ユースケース) 10 テスト(プログラム・システムテスト) 4 要求分析(ユースケース) 11 プロジェクト計画・管理 5 要求分析(オブジェクト構造) 12 プロジェクト計画・管理 6 要求分析(オブジェクト構造) 13 期末テスト 7 システム設計

12 成績評価 [成績評価] 出席点 レポートあるいは小テスト 期末テスト ①+②:40%、③:60% [その他]
   ①+②:40%、③:60% [その他] NS総合演習の「ソフトウェア開発法」(全3回)と連携する。

13 参考文献 [オブジェクト指向] [ソフトウェア工学] [要求分析とユースケース]
ペルディタ・スティーブンス他:オブジェクト指向とコンポーネントによるソフトウェア工学, ピアソン・エデュケーション, \3,000, ISBN イヴァー・ヤコブソン他:UMLによる統一ソフトウェア開発プロセス, 翔泳社, \4,800, ISBN [ソフトウェア工学] シャリ・ローレンス・プリーガー:ソフトウェア工学, ピアソン・エデュケーション, \6,400, ISBN [要求分析とユースケース] スザンヌ・ロバートソン他: 要件プロセス完全修得法, 三元社, \6,000, ISBN X ダリル・クラク他:ユースケース導入ガイド、ピアソン・エデュケーション, \3,800, ISBN アリスター・コーバーン: ユースケース実践ガイド, 翔泳社, \3,800, ISBN


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