第6章 参考資料 銀河とその活動現象 Galaxies and their activities

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第6章 参考資料 銀河とその活動現象 Galaxies and their activities 平成28年度(前期) 総合研究大学院大学 宇宙科学専攻 飛翔体天文学特論II 松原英雄(ISAS、JAXA)

星の表面温度と光度 温度とLyman Continuum photons の関係 星の表面温度と光度(HR図)

大質量星のスペクトル 恒星大気のモデル: TLUSTY Model + Schaller et al. 1992 (5-120 M8) 星の質量と温度・光度の関係 恒星大気のモデル: TLUSTY Model + Schaller et al. 1992 (5-120 M8) http://nova.astro.umd.edu/Tlusty2002/tlusty-frames-cloudy.html Lanz, T., & Hubeny, I. 2003, ApJS, 146, 417 Lanz, T., & Hubeny, I. 2007, ApJS, 169, 83 120 M8 85 M8 60 M8 40 M8 25 M8 20 M8 (from top to bottom) 41 eV 21.6 eV 13.6 eV Ne2+ Ne+

星のスペクトル(A, K) R2-p4

H-R図上での星団の進化 stellar evolutional track on HR diagram “Astronomy Today” R2-p5

4000A Break G、K型星 CaII K線(397.0nm) (&水素バルマー端)より短波長側で激しく吸収(不連続)

銀河の形態分類 morphological classification of galaxies 不規則型 Irregulars 渦巻型 spirals 楕円型 Ellipticals 棒渦巻型 barred spirals 提供: NASA/JPL

銀河の形態と色・HI含有量 galaxy color, gas mass vs morphology Roberts & Heines 1994 中性水素質量と光度の比 Ratio of neutral Hydrogen mass and the B-band luminosity 楕円銀河中性水素ガスを殆ど含ます 晩期型銀河ほど星形成の材料が多い 楕円銀河:最も赤い Diskが優勢になるにつれて青くなる 不規則銀河:最も青い R2-p8

銀河の SED (UV~近赤外) R2-p9

すばる望遠鏡のとらえた爆発的な星生成の現場 (M82銀河) 銀河中心部での激しい星生成の結果、熱いガスが上下に噴出しています。

衝突中の銀河の可視(左)赤外線(右)画像 衝突によって星がうまれた ところのチリがあたためられて、 赤外線で明るく見えています。 (画像:ESA提供)

星形成が活発な銀河のスペクトル 銀河の明るさ Wavelength 〔micron〕 チリがなかったとしたらこのくらい明るい(星の光) Star light if no dust attenuation 銀河の明るさ あたたかいチリからの赤外線 Dust Emission in the IR 星の光は、チリに吸収されて、 くらくなってしまう 0.1 1 10 100 Wavelength 〔micron〕

星形成の活発な銀河の 可視光スペクトル Optical spectra of an active star-forming galaxy [O II] [O III] Ha [N II] Hb Hg Hd [S II] Kennucutt, R. (1998) ARA&A 36, 189

活動銀河中心核(AGN) 銀河中心に巣食う超巨大ブラックホール Super-massive Black Hole in the center of a galaxy への質量降着 ダストトーラス Dust torus 1型AGN Type-1 2型 AGN Type-2 <1パーセク 画像提供:今西氏(国立天文台)

活動銀河中心核のSED spectral energy distribution (SED) of Active Galactic Nuclei 電波の強いクェーサー 相対放射強度 nFn 電波の弱いクェーサー サブミリメーター ブレーク

AGNの可視光スペクトル

AGNの紫外・可視スペクトル

太陽系の元素組成 太陽光球のスペクトル、太陽風、(始源的な)隕石の化学分析より Data from: Katharina Lodders (2003). "SOLAR SYSTEM ABUNDANCES AND CONDENSATION TEMPERATURES OF THE ELEMENTS". The Astrophysical Journal 591: 1220–1247.

楕円銀河・Sb銀河の進化モデル Evolutional model of Ellipticals and Sb galaxies 「銀河系と銀河宇宙」 (岡村定矩、東大出版)

SED of Simple Stellar Population (KA97) Takagi et al.(2003)

星の種族毎の、銀河SEDへの寄与 Contributions from various stellar populations to the entire SED Bruzual & Charlot (1993)

年齢・重元素量によるSEDの違い 「銀河系と銀河宇宙」 (岡村定矩、東大出版)

楕円銀河の色・等級関係(CM relation) @ Coma Cluster Kodama & Arimoto (1997) A&A, 320, 41 [KA97]

CM relation for Abell 2390(z=0.228 △ ▲) & 851(z=0.407 ○●) Metallicity Sequence Kodama & Arimoto (1997) A&A, 320, 41 [KA97]

A starburst SED Model StarBUrst SED model with Radiative Transfer (SBURT; Takagi et al. 2003) Fitting parameters Redshift Stellar mass Starburst age Compactness of the starburst region Choice of extinction curve MW, LMC, or SMC (PAH fraction = 5, 1, and 0.5 % of total dust) 25

M82 SED: Takagi et al.(2003)

Arp220 SED: Takagi et al.(2003)

NGC2768 (Elliptical Galaxy) SED: Takagi et al.(2003)