問題:The hik Revolutions 解説:田村(sune2)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
組合せ最適化輪講 2.3 連結性 川原 純. 2.3 連結性 内容 – グラフ上の節点をすべてたどるアルゴリズム 計算機上でのグラフの表現 – 強連結成分を求めるアルゴリズム トポロジカル順序を求める方法も – k- 連結、 k- 辺連結について – 2- 連結グラフの耳分解について.
Advertisements

1 高速フーリエ変換 (fast Fourier transform). 2 高速フーリエ変換とは? – 簡単に言うとフーリエ変換を効率よく計算 する方法 – アルゴリズムの設計技法は分割統治法に基 づいている 今回の目的は? – 多項式の積を求める問題を取り上げ、高速 フーリエ変換のアルゴリズムを用いた解法.
計測工学 10 データの補間 スプライン補間 1. . 復習 階差 近似多項式の次数 の決定法 等間隔階差 – 関数 y=f(x) で、 x の値 が等間隔の場合 等間隔: x 0, x 0 +h, x 0 +2h ・・・ y の値: y 0, y 1, y 2 ・・・ これらの階差は – 第1階差:
HBSP モデル上での 行列積を求めるアルゴリ ム 情報論理工学 吉岡健太.
Problem A : Everlasting...? 原案 : 泉 模範解答 : 黄・野田 解説 : 野田.
原案 : 野田 解答 : 野田・山 口 問題文 : 野田 PROBLEM E: PSYCHIC ACCELERATOR ~ とある超能力の物体加速器~
模擬国内予選2013 Problem F テトラ姫のパズル 原案:須藤 解答:大友、須藤 解説:須藤.
到着時刻と燃料消費量を同時に最適化する船速・航路計画
区間グラフにおける区間表現からMPQ-treeを効率よく構成するアルゴリズム
4.3 マージソート.
データ構造とアルゴリズム 平成20年度 前期 2年生必修  水曜日 3-4時限.
ICPC夏合宿09 Day3 Problem D : Luigi‘s Tavern -ルイージの酒場-
プログラムのパタン演習 解説.
Problem by D. Mikurube Slides by Y. Izumi
det(tA)=Σ sgn(σ)aσ(1)1aσ(2)2・・・aσ(n)n
離散システム特論 整列(sorting)アルゴリズム 2.
アルゴリズムイントロダクション第2章 主にソートに関して
4.ソート 4-1.ソート問題について 4-2.簡単なソートアルゴリズム 4-3.高度なソートアルゴリズム
多変量解析 -重回帰分析- 発表者:時田 陽一 発表日:11月20日.
A: Attack the Moles 原案:高橋 / 解説:保坂.
算法数理工学 第1回 定兼 邦彦.
Problem G : Entangled Tree
4-3:高度なソートアルゴリズム① (分割統治法にもとづくソート)
一次関数のグラフ(式を求めること) 本時の流れ ねらい「グラフや座標など与えられた条件をもとに一次 関数の式を求める。」 ↓
一次関数のグラフ(式を求めること) 本時の流れ ねらい「グラフや座標など与えられた条件をもとに一次 関数の式を求める。」 ↓
Problem H ねこ鍋改造計画(仮) 秋葉 拓哉.
原案:阿部 担当:福澤, 笠原 英訳:寺島 解説:福澤
情報知能学科「アルゴリズムとデータ構造」
2009/10/9 良いアルゴリズムとは 第2講: 平成21年10月9日 (金) 4限 E252教室 コンピュータアルゴリズム.
第10回 ソート(1):単純なソートアルゴリズム
JAG Regional Practice Contest 2012 問題C: Median Tree
情報工学概論 (アルゴリズムとデータ構造)
整数計画法を用いた ペグソリティアの解法 ver. 2.1
データ構造と アルゴリズム 第二回 知能情報学部 新田直也.
データ構造とアルゴリズム 分割統治 ~ マージソート~.
2013年度模擬アジア地区予選 Problem E: Putter
岩井 儀雄 コンピュータ基礎演習  ー探索、整列ー 岩井 儀雄
Problem F Two-finger Programming
非線形方程式の近似解 (2分法,はさみうち法,Newton-Raphson法)
情報処理Ⅱ 第9回 2004年12月7日(火).
第11回 整列 ~ シェルソート,クイックソート ~
早わかりアントコロニー最適化 (ACO: Ant Colony Optimization)
第25章 単一始点最短路 3節 Bellman-Fordのアルゴリズム
定兼邦彦 今井浩 東京大学理学系研究科 情報科学専攻
2009/11/6 整列アルゴリズムの復習 第6講: 平成21年11月6日 (金) 4限 E252教室 コンピュータアルゴリズム.
教師なしデータ 学習データ  X1, X2, …, Xn   真の情報源 テストデータ  X  .
形式言語とオートマトン Formal Languages and Automata 第4日目
第9回 優先度つき待ち行列,ヒープ,二分探索木
アルゴリズムとデータ構造1 2005年7月1日
量子系における 確率推論の平均場理論 田中和之 東北大学大学院情報科学研究科
25. Randomized Algorithms
分子生物情報学(2) 配列のマルチプルアライメント法
アルゴリズムとプログラミング (Algorithms and Programming)
ボルツマンマシンの定義 ボルツマンマシン(Boltzmann machine)は、スピン・システムをヒントに作られたモデルである。
A Dynamic Edit Distance Table
2009/10/23 整列アルゴリズム (1) 第4講: 平成21年10月23日 (金) 4限 E252教室 コンピュータアルゴリズム.
アルゴリズム論 (第12回) 佐々木研(情報システム構築学講座) 講師 山田敬三
ナップサック問題 クマさん人形をめぐる熱いドラマの結末.
秘匿リストマッチングプロトコルとその応用
重み付き投票ゲームにおける 投票力指数の計算の高速化
第9回 優先度つき待ち行列,ヒープ,二分探索木
ORの手法ゲームの理論3 (Excelによるゲーム理論実習)
Max Cut and the Smallest Eigenvalue 論文紹介
ソートのプログラムの流れ 配列の中身を小さい順に並び替える a[1],a[2],…a[n]の値を順に出力する
11.動的計画法と擬多項式時間アルゴリズム.
2008年6月5日 非線形方程式の近似解 2分法,はさみうち法,Newton-Raphson法)
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 報告者 佐々木 稔 2003年8月1日 3.2 競合学習
割り当て問題(assignment problem)
形式言語とオートマトン Formal Languages and Automata 第5日目
空間図形の取り扱いについて.
Presentation transcript:

問題:The hik Revolutions 解説:田村(sune2) Problem D TiMe Table 問題:The hik Revolutions 解説:田村(sune2)

問題 S個のバス停がある区間をM本のバスが通る バス停の位置とN人の利用者がどのバス停にいつ来る かの情報が与えられる 1≦S, N, M ≦ 2000

考察 i番目の利用者を待ち時間0で拾うために営業所を出な ければならない時間はすぐに計算できる この時間をTiとする i番目の利用者を時刻Tに出発したバスで拾うとき,この 利用者の待ち時間はT-Tiとなる

DP 利用者をTiでソートする dp[i][d] = i番目までの利用者までをd番目のバスまで を使って回収した時の,待ち時間の和の最小 dp[i][d] = min_{0<=j<=i} {dp[j][d-1] + sum(i,j) } ここで sum(i,j) = Σ_{j+1<=k<=i} len(k,i) len(k,i) = Ti – Tk 答えはdp[N][M]

DP O(N^2 M)で遅い 高速化 一般にX(i,d) = min_{j<i} { X(j,d-1) + w(i,j) } 型のDP は,wがMongeなら O(NM) で計算可能 http://topcoder.g.hatena.ne.jp/spaghetti_source/20120915/1347668163 SWARK algorithmを用いる この問題では,monotone minimaを用いたO(NM log N)の解法でも通る

monotone minima dp[i][d] = min_{0<=j<=i} {dp[j][d-1] + sum(i,j) } dを固定して考える dpd[i] = min_{0<=j<=i} Ad-1[i][j] 行列Ad-1の各行において,minを高速に求めたい sumがMongeであることから,Ad-1もMongeとなり, argmin Ad-1[i][j]はiに対して単調増加することが知ら れている Ad-1

monotone minima 分割統治により再帰的に各行のminを求める 真ん中の行を走査してminを見つける 調べる領域は必ず半分程度になる

monotone minima このようにしてminを求める処理を各dに対して順に行う O(NM log N) 参考 http://topcoder.g.hatena.ne.jp/spaghetti_source/20120923/1348327542 http://www.itcsc.cuhk.edu.hk/Winter_School/Winter_School_2010/Title_Abstract/PPT_Mordecai.pdf 後で同じような問題が既出だったことを知りました http://codeforces.com/contest/311/problem/B