太陽系外惑星の トランジット観測 和歌山大学 教育学部 自然環境教育課程 地球環境プログラム 天文学ゼミ 07563015 玉置 順大
トランジット法 検出確率は低いが、望遠鏡とCCDカメラがあれば観測可能。 光度 惑星の恒星面通過(トランジット)による光度の変化を捉える方法。 検出確率は低いが、望遠鏡とCCDカメラがあれば観測可能。 木星クラスの惑星がマスクすると、1%程度の減光 光度 1%
研究の位置づけ 柴原(2005) 木村(2006) 玉置(2007) トランジット観測が屋上望遠鏡で可能なことを証明。 ただし測光精度は数%のオーダー ↓ すばるチームからトランジット候補天体(惑星の存在の可能性大?)の情報をもらう。 系外惑星の発見は出来ず、精度は数%のオーダーのまま 測光精度±1%(等級差±0.01)以内を目指す。 系外惑星の発見を目指す。 柴原(2005) 木村(2006) 玉置(2007)
精度向上を目指して(解析Ver.) A B 測光の範囲をいろいろ試した D C
測光範囲の違いによる結果 A B B D A C A B C D C D ±0.01等級 ±0.03等級 ±0.01等級 ±0.01等級 ±0.015等級 D ±0.03等級 A ±0.01等級 C A B C D ±0.01等級 C ±0.015等級 D
対象天体 リストアップされた天体から、対象天体と、参照星がCCDカメラの視野に収まるものを選択。 赤緯が-15度より大きいものを選んだ。 HD355183 HD222986 HD104263 HD60234
HD355183 赤経 20h13m54.72s 赤緯 +16d55m29.6s V等級 9.42 スペクトル型 G0 周期(日) 2.825 減光率(%) 0.10 トランジット継続時間 (分) 153.29 観測回数 5回
変光曲線(HD355183) ±0.01%以内
HD222986 赤経 赤緯 V等級 8.8 スペクトル型 G5 周期(days) 8.525 減光率(%) 1.05 273.34 23h45m35.02s 赤緯 +40d26m36.6s V等級 8.8 スペクトル型 G5 周期(days) 8.525 減光率(%) 1.05 トランジット継続時間 (分) 273.34 観測回数 2回
変光曲線(HD222986) 1%の減光 HD222986(2007/11/19)_HD-star1 JD-2454400 -1.98 -1.96 -1.94 -1.92 -1.9 24.26 24.28 24.3 24.32 24.34 24.36 24.38 24.4 24.42 24.44 24.46 JD-2454400 difference in magnitude 1%の減光
HD104263 赤経 12h0m27.46s 赤緯 -4d32m55.7s V等級 8.22 スペクトル型 G5 周期(日) 3.23 減光率(%) 1.01 トランジット継続時間 (分) 170.88 観測回数 5回
変光曲線(HD104263) 1%の減光 1%の減光
変光曲線(HD104263)
まとめ・今後のトランジット観測 柴原(2005) ↓ 木村(2006) 玉置(2007) 藤田(2008) トランジット観測が屋上望遠鏡で可能なことを証明。 ただし測光精度は数%のオーダー ↓ すばるチームからトランジット候補天体(惑星の存在の可能性大?)の情報をもらう。 系外惑星の発見は出来ず、精度は数%のオーダーのまま 測光精度の向上(±1%以内)を達成した!! 残念ながら、系外惑星の発見ならず。 新たな系外惑星の発見を期待!! 柴原(2005) 木村(2006) 玉置(2007) 藤田(2008)