山形大学理学部物理4年 特殊講義F 「宇宙X線」 2012.8.8-10.(水ー金) 山形大学理学部物理4年 特殊講義F 「宇宙X線」 みはらたてひろ マキシ 三原 建弘(理化学研究所、MAXIチーム) MAXI 全天X線監視装置。 高密度天体。 MAXIは宇宙の渚にあります。 パワーポイントや資料は http://cosmic.riken.jp/mihara にアップ予定
(独)理化学研究所:埼玉県和光市にある国の研究所 約2000人の研究者 2001頃 ヒトゲノム解読の日本担当 2004頃 113番元素の発見 リケニウム? 2010頃 「2番じゃいけないんですか?」 2011 世界最速コンピュータ「京」 http://www.riken.jp MAXI 全天X線監視装置。 高密度天体。 MAXIは宇宙の渚にあります。 通称「理研」、英語名称も「RIKEN」 なのですが、、、
理研ビタミンという会社は、昔(戦前)、理研の子会社でした。 リケンのワカメちゃんの会社? ⇒ いいえ 理研ビタミンという会社は、昔(戦前)、理研の子会社でした。 ビタミンBの抽出方法を理研が開発。かっけの薬として理研ビタミンに製造、販売させた。今は関係ありません。 かつての子会社では、理研光学(⇒リコー)、理研ピストン(エンジン部品)など十数社が残っています。 MAXI 全天X線監視装置。 高密度天体。 MAXIは宇宙の渚にあります。
三原(を含むMAXIチーム5名+学生)のやっていること。 MAXI(Monitor of All-sky X-ray Image) (全天X線監視装置)のデータを用いて、X線天体の研究を行う。 MAXI 全天X線監視装置。 高密度天体。 MAXIは宇宙の渚にあります。 ブラックホール、中性子星、白色矮星、超新星残骸、 活動銀河中心核、銀河団、、、
NHK 「宇宙の渚」 の1コマ 2011年9月18日放映 MAXI
MAXI(全天X線監視装置) 宇宙ステーションから宇宙を見張るX線カメラ 天頂視野 進行方向 理研が提案、日本の装置 国際宇宙ステーションで 最初の天文ミッション 2009年7月16日スペース シャトルで打ち上げ、 2009年8月15日から 観測開始 3年間のデータが蓄積。 現在も観測中 MAXI 前方視野
MAXI 国際宇宙ステーション搭載 MAXI 「きぼう」 重量 530 kg 国際宇宙ステーション ISS motion MAXI 80cm 107cm 185cm 重量 530 kg
X線全天マップ 2年3カ月積分 色は、X線のエネルギーを表す。 赤: 2-4 keV, 緑: 4-10 keV, 青: 10-20 keV 2009.9.26 - 2011.12.10 色は、X線のエネルギーを表す。 赤: 2-4 keV, 緑: 4-10 keV, 青: 10-20 keV keV : キロ電子ボルト、波長1Å=12.4keV 「草食系?」ブラックホールを発見、 ブラックホールが星を吸い込む瞬間を検出 スーパーバースト(中性子星表面での核融合爆発)を検出
2009年7月16日、アメリカ・ケネディ宇宙センターよりスペースシャトルエンデバー号で打ち上げ (打ち上げ前のエンデバー号。2009年6月)
2009年7月23日 ISS滞在中の若田宇宙飛行士のロボットアーム操作によりきぼう船外プラットフォームに取り付け 2009年8月15日より定常観測開始 2009年8月15日ファーストライト 初めて得られた全天画像
MAXI の 役目1 ISSが地球を周回するさい、広い視野で全天をスキャンし、X線天体の位置と強度を測定。 えられた「天空図」を集積。既知天体の強度変動を追跡、 最初のブラックホール天体 激しい変動が特徴である。
MAXI の 役目2 既知天体の強度変動を追跡、 Be連星X線パルサーA0535+26 ブレーザー天体Mrk421 111日の軌道公転周期ごとに フレアする。 ブレーザー天体Mrk421 2010年2月17日に史上最大の フレアを起こした。 X線増光やフレアを世界中の天文学者に通報、追観測でX線天体の正体に迫る。
MAXI の 役目3 未知の天体の出現を見張る。 最初のブラックホール天体 激しい変動が特徴である。 MAXI J1409-619 の発見 2010.10.17に発見 500sのX線連星パルサー ブレーザー天体Mrk421 2010年2月17日に史上最大の フレアを起こした。
MAXIが昨年発見したX線新星 5スキャン足すとはっきり見える 何もない X線星出現 スウィフト衛星 (米)のX線望遠鏡で確認 2011年1月11日4:55 JST 何もない 16:50 X線星出現 2011年1月12日5:34 JST → スウィフト衛星 (米)のX線望遠鏡で確認 これが新天体MAXI J0556 MAXIが報告した誤差領域 追観測により中性子星連星であることが判明
MAXI新天体7つ (+1つ) MAXI/GSC 画像上にプロット 銀河中心から離れた位置にも、新天体が出現している。
データ公開 (http://maxi.riken.jp) 毎日の全天画像 リストアップ天体(~240) 光度曲線 周辺画像 2010/10/28より 毎日のスペクトル(10 天体) Crab, Sco X-1, Cen X-3, Her X-1, GX 9+9, GX 9+1, GX 13+1, GX 17+2, GRS 1915+105, Cyg X-2 Crab 2010/10/1