気団と 日本の四季 やっとここまできました 個別の原理を云々してた時は、何が「観光と地球」やねん、関係ないやないか、と思ってたと思う。 でも、そろそろ、‥‥まぁ確かに「観光と地球」というタイトルの通りのことはできてないかもしれないが、 いまの地球がどうなっているか、という話が、いまのみんなの暮らしをどう形作っているか、ってことを知る手掛かりにはなるんじゃないかなー、と思う。 やっとここまできました
低気圧ばかりが強調されるけれど 補足:高気圧について
高気圧のいろいろ 移動性高気圧 温帯低気圧と対になって生じる 気団を作る高気圧 下降気流域に生じる 上から押し込まれて高圧に 「西高東低」が並ぶ 気団を作る高気圧 下降気流域に生じる 上から押し込まれて高圧に
高気圧の背丈 背の高い高気圧 上空の流入域は高高度 晴れをもたらす 亜熱帯高圧帯 太平洋高気圧 砂漠のできるところ
高気圧の背丈 背の低い高気圧 それより上は上昇気流 を伴うことがある 寒冷で縮こまっている 重くて下降気流を作る シベリア高気圧など 高気圧なのに雲が出る
もっと広くて大きい話 気団
気団 均質な空気の塊 高気圧ばっかり 境界線が前線 ずっとそこに居る 例外:赤道気団 均質な空気の塊 ずっとそこに居るから 高気圧ばっかり 低気圧はよその空気を吸い込むので、「自分らしさ(固有の均質さ)」がない 例外:赤道気団 高気圧は自分の空気を吹き出すだけ 境界線が前線 均質な空気の塊 ずっとそこに居る 高気圧ばっかり 例外:赤道気団 境界線が前線 気団
日本周辺の気団
日本周辺の気団 小笠原気団 太平洋高気圧 温暖・湿潤 南で海上だから 夏に張り出してくる 夏だから 夏の季節風
日本周辺の気団 シベリア気団 シベリア高気圧 寒冷・乾燥 冬に張り出してくる 冬の季節風 北方で大陸上だから 冬だから 日本海を越えるときに湿潤になって「日本海側の豪雪」をもたらす
日本周辺の気団 オホーツク海気団 オホーツク海高気圧 寒冷・湿潤 4月〜8月ごろだけの「期間限定」の気団 北方の海上だから 4月〜8月ごろだけの「期間限定」の気団 ジェット気流の分岐によって生じる(後述) 梅雨前線の原因! 英語ではOkhotsk Highなので「海」が無くてもいいことになるけど、海洋性の気団なので「海」が入ってた方がよく中身を表している。
まずはわかりやすいところから 冬の天気
比熱と海陸風 陸 海 昼 : 海風 夜 : 陸風 熱し易く冷め易い 熱しにくく冷めにくい 陸 > 海 だから 海 > 陸 だから 昼 : 海風 陸 > 海 だから 夜 : 陸風 海 > 陸 だから wind_i02.gif
冬のモンスーン(季節風) 冬 : 大陸→海 温度が 陸 < 海 だから 読み替え 「シベリア高気圧からの寒気の吹き出し」
「西高東低」(1)北風と放射冷却 冬の特徴 高気圧前面 晴天と低温 → 放射冷却 (低気圧後面の)移動性高気圧 等圧線が込み合って縦に並ぶ(西高東低) → 北風 シベリア高気圧の強烈な寒気を引きずり出す 晴天と低温 → 放射冷却
「西高東低」(2)日本海側の豪雪 シベリア高気圧からの北 風(冷・乾) 日本海上で冷・湿に 日本海側に上陸 飽和→潜熱解放→不安定 シベリア高気圧からの北 風(冷・乾) 日本海上で冷・湿に 飽和→潜熱解放→不安定 対馬海流からの顕熱 日本海側に上陸 持ち上げ→積乱雲→豪雪
南岸低気圧 晩冬〜早春(主に2-3月) 太平洋側を急発達 大荒れ! 北の寒気を引き込む 雨 or 雪の判断は難 湿った重い大雪 雪崩 着雪(電線、倒木) (U-CANテキスト3巻?p36より) 南岸低気圧型 本州のすぐ南の会場を低気圧が東北東進または北東進する型。太平洋側の各地で雨や雪が降り、降水量も多くなりやすいのが特徴です。特に冬の大雪の場合、湿った重い雪であるため、雪崩とともに電線着雪や倒木による災害が発生しやすくなります。 ***** 図はcoastal-low1.gif http://kobam-hp.web.infoseek.co.jp/meteor/coastal-low.html より取得
南岸低気圧 晩冬〜早春(主に2-3月) 太平洋側を急発達 大荒れ! 北の寒気を引き込む 雨 or 雪の判断は難 湿った重い大雪 雪崩 着雪(電線、倒木) (U-CANテキスト3巻?p36より) 南岸低気圧型 本州のすぐ南の会場を低気圧が東北東進または北東進する型。太平洋側の各地で雨や雪が降り、降水量も多くなりやすいのが特徴です。特に冬の大雪の場合、湿った重い雪であるため、雪崩とともに電線着雪や倒木による災害が発生しやすくなります。 ***** 図は南岸低気圧.jpg http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-3023.html より取得