モホロビチッチ不連続面 ――― 地殻とマントルの境界面のこと。ここで地震波の速度が大きく変化する。

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モホロビチッチ不連続面 ――― 地殻とマントルの境界面のこと。ここで地震波の速度が大きく変化する。 地球の内部構造 地殻 厚さ5~60km。花崗岩質岩石や、 玄武岩質岩石。固体 マントル 深さ2900kmまで。 マントル上部はかんらん岩質岩石。固体。 外核 深さ5100kmまで。 主に鉄でできている。液体。 内核 主に鉄でできている。固体。 モホロビチッチ不連続面 ――― 地殻とマントルの境界面のこと。ここで地震波の速度が大きく変化する。 大陸地殻 ――― 主に花崗岩質岩石と玄武岩質岩石からできている。大陸地殻の厚さは30~60km。 海洋地殻 ――― 主に玄武岩質岩石からできている。海洋地殻の厚さは5~10km。

<リソスフェア(プレート)とアセノスフェア> <アイソスタシー> <リソスフェア(プレート)とアセノスフェア> 氷が水に浮かぶように、密度の小さい地殻が、 密度の大きいマントルの上に、浮かんでいる。 <3種のプレートの境界>(図は啓林館・地学基礎より) 拡大する境界(海嶺) プレートが互いに離れいく ② 収束する境界(島弧-海嶺系) プレートが互いに近づく ③ すれ違う境界(トランスフォーム断層) プレートが互いにすれちがう

アイスランドは、大西洋中央海嶺の上にある。 1.島弧―海溝系 (日本列島のような島弧・アンデス山脈のような陸弧) (造山帯・ヒマラヤ山脈の形成) (図は啓林館・地学基礎より) (a) 古インド大陸と古チベット大陸の間は沈み込みの境界であった。 (b) プレートの運動で北上した古インド大陸は沈み込めず衝突境界となる。 両大陸の衝突の結果 ヒマラヤ山脈が形成された。 (図は啓林館・地学基礎より) 2.拡大する境界(海嶺) アイスランドは、大西洋中央海嶺の上にある。 海嶺では、高温のマントル物質が浅いところまで上昇し、マグマが発生している。このため、海底火山活動が活発である。また、海嶺ではプレートを引き離す力がはたらき、震源の浅い地震が発生する。 大西洋中央海嶺では、プレートが東西に移動して海洋底が拡大している。アイスランドは大西洋中央海嶺の上にあり、ギャオという地形はそのためにできた裂け目である。

3.すれ違う境界(トランスフォーム断層) トランスフォーム断層 ホットスポット 4.ホットスポット (サンアンドレアス断層) (図は啓林館・地学基礎より) トランスフォーム断層 (サンアンドレアス断層) 2つのプレートがすれ違う境界は、トランスフォーム断層が形成される。 トランスフォーム断層に沿って、地層が横にずれるので、震源の深さが浅い地震が発生する。北アメリカ大陸の西岸にあるサンアンドレアス断層は、陸上にあるトランスフォーム断層である。 4.ホットスポット (図は啓林館・地学基礎より) ホットスポット ハワイ島の真下には、マグマの供給源がある。現在、火山活動が起こっている場所は、ホットスポットとよばれている。 問.約4340万年前には、雄略海山はハワイ島の位置にあった。ハワイ島と雄略海山の距離は約3800kmある。 ハワイ島と雄略海山は太平洋プレートの上にある。太平洋プレートは1年間に何cm移動しているか。 式 答.約 9 cm