九州気候区の高専における太陽光発電 ◯葉山清輝,大山英典 (熊本電波高専) 中川重康 (舞鶴高専) 仲野 巧 (豊田高専) 仲野 巧 (豊田高専) 所 哲郎 (岐阜高専) 山口利幸 (和歌山高専)
エネルギー問題,地球環境問題 ⇨太陽光発電が注目 1.はじめに エネルギー問題,地球環境問題 ⇨太陽光発電が注目 増大 Energy [エネルギー] 化石エネルギー汚染 人口増加・経済活性化 クリーンエネルギー産業育成 減少 活性 クリーンエネルギー 破壊 Economy [経済] Environment [環境] 抑制 維持 経済抑制
平成11年度 全国39校の高専に40kW太陽光発電設備が設置 全国高専において運転状況及び気象データを記録 高専のIT(Information Technology)環境は整備されているので全国規模のデータ集約及び利用の可能性がある 全国高専の発電データをデータベース化 ⇨全国にまたがる太陽光発電実験システムとして利用可能!! ⇨熊本電波,舞鶴,豊田,岐阜,和歌山の5高専共同でデータ収集 発表内容 熊本電波高専における太陽光発電の現状 九州気候区,他の気候区の高専の発電データ比較 全国高専の発電データのデータベース化の現況
北海道と本州の日本海側を除いた全国に分布 積雪の事情から,本州の日本海側に設置されているのは舞鶴高専のみ 九州内の全高専に設置 2.太陽光発電設備の設置状況 太陽光発電設備が設置された高専の分布及び日本の気候区分 太陽光発電設備が設置された九州内の高専 北海道と本州の日本海側を除いた全国に分布 積雪の事情から,本州の日本海側に設置されているのは舞鶴高専のみ 九州内の全高専に設置
3.発電設備の概要 熊本電波高専の太陽光発電設備 3.1 設備仕様 3.2 モジュールの仕様 連携型40kWシステム 太陽電池モジュールで構成 配線及び電圧:3相3線210V モジュール数:285枚 方位角: 0°(真南) 傾斜角: 20° 3.2 モジュールの仕様 太陽電池:多結晶シリコン サイズ:112cm× 97cm 最大出力:145W 変換効率:12%程度 ※他高専においては,太陽電池の種類,方位角等,異なるものがある. 熊本電波高専の太陽光発電設備
3.3 九州内の高専の設備仕様及び測定項目比較
4.観測結果 4.1 九州内3高専の発電電力の比較例(2001年8月19日) 久留米高専 北緯33°19’,東経130°30’ 熊本電波高専 北緯32°52’,東経130°45’ 八代高専 北緯32°28’,東経130°36’ 北緯,東経とも±1°以内. 日照時間には殆ど差がない. 発電電力のグラフの包絡線は 同様の分布を示している. 雲の影響により発電電力が一 時大きく減少.
4.2 九州気候区に位置する高専の月別及び年間積算電力量 4.2 九州気候区に位置する高専の月別及び年間積算電力量 *有明高専は月途中での集計のみなので補間したデータを表示 ・九州気候区内の全高専で同様の月別変化を示した. ・北九州,有明,都城高専は単結晶太陽電池なので発電量が比較的多い. ・佐世保が少ないのは方位(東25°)の影響と思われる.
4.3 協力5高専の月別及び年間積算電力量 停電,設備の不調等によるデータ欠落あり 4.3 協力5高専の月別及び年間積算電力量 停電,設備の不調等によるデータ欠落あり 日平均発電電力量と日積算日射量の変化は同様の傾向を示している. 和歌山はセル温度の上昇が少なく,発電効率が良い. 熊本,岐阜高専: セル温度の上昇が大きく,発電効率が悪い. 舞鶴では2月に記録的な積雪あり 豊田は日射量の割に発電量が多く(単結晶Si太陽電池),季節変動が少ない(方位が真南より南東30°). 積算電力と積算日射量は同様の傾向を示すが,それらの比は若干異なる.
5.データベース化の現状 発電データのデータベース化について和歌山高専より提案 ・現在39高専のデータを協力5高専で分担してほぼ収集完了 (平成14年度文部科学省科研費基盤研究(B)の助成(5高専)) ・現在39高専のデータを協力5高専で分担してほぼ収集完了 ・Webサーバにより全国への配信を準備中(豊田高専) 発電データのネットワークによる収集及び配信について 豊橋技術科学大学より提案 ・予算措置,実現方法について検討中
6. まとめ 熊本電波高専における太陽光発電設備の紹介 時系列発電データの比較(九州気候区内,他の気候区) 6. まとめ 熊本電波高専における太陽光発電設備の紹介 時系列発電データの比較(九州気候区内,他の気候区) 積算電力量の比較(九州気候区内,他の気候区) 全国高専の発電データのデータベース化の現状報告