火山災害シナリオ シュミレーションの開発と試行

Slides:



Advertisements
Similar presentations
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
Advertisements

10 分で防災 -地震・津波-. 防災とは ⇒災害を防ぐこと 災害とは ⇒大雨・暴風・地震・津波・火山など によっておきる被害 防災の目的 ⇒自分の命を守ること まわりの人の命を守ること 防災について考える.
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-1:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (平成22年度医療情報化促進事業の検討内容を踏まえ、被災地において被災.
研修のめあて 授業記録、授業評価等に役立てるためのICT活用について理解し、ディジタルカメラ又はビデオカメラのデータ整理の方法について研修します。 福岡県教育センター 教員のICT授業活用力向上研修システム.
一人で守る  みんなで守る 2011 安心委員会の提案.
仙台防災枠組の実施に向けて 海外の災害・東日本大震災から生まれた広域復興トークライブ 仙台防災未来フォーラム
社会福祉法人の財務諸表等開示システムの概要等①
住民のイメージ調査にもとづく 火山防災用語選定の試み
地方創生ミニ調査 & 個別相談 「ミニ調査」って? <コミュニティ・産業関連> お申込み期限 「個別相談」って?
資料1-4 平成27年度 第1回技術委員会 2015年度技術委員会の目標と 検討項目(案)
フィールドスタディ後の 教育と報告書作成 東洋大学 国際地域学部 子島進 秋谷公博.
シナリオシミュレーションのための 基礎データの整理 火山噴火災害でおきた 現象(社会、自然)の時系列整理
 授業を設計する(その4) 情報科教育法 後期5回 2004/11/6 太田 剛.
小山・吉川チームのメンバー構成 研究分担者 小山真人 静岡大学教育学部教授(火山学,火山防災,火山教育)
慶應義塾大学商学部 吉川肇子(きっかわとしこ)
■家庭防災会議 家族は毎年変化する 災害時の対応、連絡方法などを家族で確認 ①自分たちの住む地域のリスクを確認 ②家族の連絡方法
地域包括支援センター 初任者研修 定員 50名 研修 内容 土屋 幸己 H27年度 講 師 日 時 会 場 対象者 参加料 主 催 後 援
緑陽地域の防災を考える会 中 間 報 告 今までの経緯  (概略) H25・7・14.
教育研修センター通信 ☆情報教育夏季研修☆(7/23,24 8/22実施) ☆人権教育研修☆(7月25日実施)
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (5分) 【2】 ディスカッション(20分) 【3】 発表 (5分×6グループ=30分)
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (約5分) 【2】 ディスカッション(約30分)
~地域・国籍・性別・年齢を超えたボーダーレス社会のリーダーとは~
Ⅲ.サービス開発の方法.
国立大学法人 宮城教育大学 平成19年度学生支援GP 「障害学生も共に学べる総合的学生支援」.
地方におけるデータ活用人材の育成について
地域円卓会議普及セミナー 事例報告① 大口町職員協働研修
  資料1 平成27年第3回度長久手市防災会議 説明資料.
火山としての富士山と,そのハザード マップに対する地元行政・住民の意識
火山噴火時の災害軽減行動のための 学術情報の 伝達・発信ルールの検討
10分で防災 -大雨-.
防災に備えて体験学習プラン 体験型学習・訓練施設 ご提案.
前回の振り返り 資料6 2日目のカリキュラムに入る前に、1日目を簡単に振り返ります。
災害時に備えて 今できること こんな不安はありませんか? 災害時に助かるために!! 1つでも不安があれば、 中をご覧ください。
火山噴火災害の軽減に関する危機管理の雛形の現状と問題
日本社会福祉士会方式 ケアマネジメント実践記録様式
~TCFDに沿った気候リスク・チャンスの
住民組織活動を通じたソーシャル・キャピタルの醸成・活用にかかる 研修の進め方
火山危機管理専門家支援サーバ の基本設計と構築
平成25年度オープンデータ実証実験 防災実証(概要)
室蘭市GIS情報の(一部)オープンデータ化事業
レスキューWeb MAP 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 レスキューWeb MAP誕生の キッカケ
火山防災シミュレーションゲーム 「リブラ2ーありす火山の噴火」の開発状況
自宅や学校・職場には、どのような危険があるのか確認しましょう。
相談支援従事者初任者研修のカリキュラムの改正について
火山防災ゲーム”Libra”の開発 秋田大学・教育文化学部 林 信太郎 富士山の玄武岩.
東海地震を前提とした 防災ゲームの開発 システム工学科 環境分野 前田研究室  中野 崇司.
ウェブを作成する ~鈴木信行~ 年8月.
1000人のクロスロード2014 入 場 無 料 2014年 12月23日 (火・祝) 13:00~16:30(受付開始12:00~)
課題研究ルーブリック評価の 活用マニュアル 平成30年1月10日 愛媛大学高大接続推進委員会 「課題研究」評価ワーキンググループ
2011年 1月.
一人ひとりの避難計画(前編) 資料5 それでは、一人ひとりの避難計画をつくっていきます。
施設の立地場所には、どのような危険があるのか確認しましょう。
●●先生 ●●先生●●先生 本日は、ありがとうございます。 下記の表のご自分のお名前が書かれた グループ名のテーブルにお座りください。
○○市△△町□□地区 津波避難計画作成 ワークショップ 日時: 平成●年●月●日( ● ) 午後7時~9時 場所:□□□□□□
一人ひとりの避難計画(前編) 資料5 それでは、一人ひとりの避難計画をつくっていきます。
住民勉強会用 水害想定 クロスロードゲーム方式 大雨が降ったら、水害に備えて あなたは何をするでしょうか?
生活支援 中央研修 H26.9.4(木)~5(金) 品川フロントビル会議室 H26.9.6(土)~7(日) JA共済ビルカンファレンスホール
本部のバックアップ機能設備、ロボットカメラの機能強化
水防法等の改正に伴う 避難確保計画の作成について
資料2-2 平成26年度 第2回技術委員会資料 次年度検討テーマ案
前回の振り返り 資料5 2日目のカリキュラムに入る前に、1日目を簡単に振り返ります。
鳥取県震災対策アドバイザー派遣事業 震災等への備えとして、簡易なリスク診断・改善提案等を行う
ハザードマップの理解に対する ドリルマップ提示の効果
演習 グループワーク②-2 住民啓発事業の企画案の検討
ハザードマップの理解に対する ドリルマップ提示の効果
中小企業の災害への備えを応援します 概 要  経済産業省は、中小企業・小規模事業者の災害対応力を向上させるため、法律を改正し、防災・減災に関する実施計画(事業継続力強化計画等)を認定する制度を立ち上げる予定です。  取組に参加される認定事業者は、以下の応援策※をご活用いただくことができます。                           ※法律が制定された場合、以下の応援策を実施します。
慶應義塾大学総合政策学部 曽根泰教ゼミ 松原真倫
仙台管区気象台 気象防災部 地球環境・海洋課 渕上 隆雄
6.住民参加による災害情報収集技術 6.1 地域住民参加による情報収集技術の開発に関する研究 1. 研究の概要
宇佐支援学校 学校評価実施計画 改善 教職員自己評価 自分らしく 生活する 子ども 保護者・ 地域から 愛される 学校 のびのびと 過ごせる
Presentation transcript:

火山災害シナリオ シュミレーションの開発と試行 慶應義塾大学商学部 吉川肇子 NPO法人東京いのちのポータルサイト 中橋徹也 静岡大学 小山真人 秋田大学 林信太郎 国土技術政策総合研究所 伊藤英之 まえちゃんねっと 前嶋美紀

本年度進行状況 火山災害シナリオシミュレーションの開発と試行 MOVEを利用したシナリオシミュレーション 昨年度の試作版を改良(複数制作) 実施:2006年11月21日 上記シミュレーションの実施 富士山噴火版 学生、研究者、地方自治体関係者のデータを収集、分析(2006年2月ほか。前回一部発表済み)

災害対応シミュレーション 時間の経過に沿ってではなく、テーマ別に判断を設定 時間の切迫性は判断時間を制限することで再現 手続き 今回実施の富士山噴火版については、時系列を考慮 時間の切迫性は判断時間を制限することで再現 手続き グループ分け(5人~7人) 状況の提示(5分程度) 設問の提示 グループでの討議(20分程度) グループ討議の結果を発表して共有(全体討論:15~20分程度)

スケジュール(2006.11.21分):25名 10:00~10:10 趣旨説明 10:10~10:40 基礎講義(小山先生) 10:00~10:10 趣旨説明 10:10~10:40 基礎講義(小山先生) 10:40~11:40 第1セッション 13:00~13 :50 第2セッション 14:00~15:20 第3セッション 15:30~16:20 第4セッション 16:30~17:30 全体でのふりかえり

実施の様子(1)

実施の様子(2)

実施の様子(3)

回答例(1) その設定なら火山観測情報はでるだろう まだ臨時火山情報は出ていない。そのときに備えて、地域防災計画の確認と再点検をしています。(要援護者のチェック、避難場所) 火山についての情報についてはマスコミより先に詳しいデータが欲しい。日ごとのデータ、解説など、、、共感 富士宮市ではハザードマップは整備中です。○○で配布。見ることができます。緊急字の連絡も取れますので、、、、、○○○ ○○○は3ケース ①PR、②ノーコメント ③自粛、、 *住民配布のハザードマップでは避難のゾーンが直接見ることができないので困った。

回答例(2) 関係機関よりなる会議により情報収集を行っている。2年前に作成したハザードマップにより、想定される対応計画の準備状況等確認しているところで、状況の変化に対応できるように体制をとっている そういう意見をもっている学者がいることは承知している。気象庁の噴火予知連で様々な情報を元に多方面からの学者・専門家により議論されており、その見解をもとに当市の防災対応をとりたいと考えています。 今は観光に来ていただいても大丈夫であると考えています。何か変化があれば、すぐに情報提供をしていますので安心してきてください。

展開の方向 評価 分析(未着手) 2つの方向 参加者の評価はおおむね好意的 比較的簡易に実施できる 参加者間で問題を共有できる 「何のための訓練なのか」ということに認識の差異 「現実より水平的関係」との参加者からの指摘(現実に同じようにできるのか?という懸念) 緊迫感がない 分析(未着手) 発話データの分析 昨年度実施の3県合同訓練版、専門家版との比較 2つの方向 類型化:災害対応シミュレーションの一般化 個別化:火山の個別の性質を考慮したシミュレーション